【ラグビー留学体験談 Vol.1】プロラグビー選手・石井清

オーストラリアで得た自信を胸に、石井清選手(31)=ヤクルトレビンズ=は挑戦を続けています。京都外大西高から龍谷大学を経て2015年に三菱京都に入社。社会人選手としてプレーしていた2019年にプロ選手を目指して退社し、ラグビー留学を決断しました。

「チャレンジしない後悔が怖かった」


高校時代は「花園」に縁がなく、大学も関西Bリーグ。決して輝かしいキャリアではなかったものの、大学3年時にニュージーランドへ短期留学したことが転機になりました。「学び足りない、燃え尽きない感じがありました。ずっと心残りがあって」。挑戦に懸ける思いが増してきました。
当時、既に結婚していましたが、妻も背中を押してくれました。ラグビー・エージェントを務める宣原甲太氏の存在を知り、2018年8月にメッセージを送りました。会社員としての安定を捨てることになりますが、「今ここでチャレンジしなかった後悔の方が怖かった」そうです。
約半年で渡航準備を進め、2019年4月にオーストラリアへ。宣原氏の紹介でクイーンズランド州のトップリーグに所属するボンド・ユニバーシティへの加入が決まりました。到着後すぐにスタメンに抜てきされたものの、最初の試合はスクラムを崩してシンビンに。ほろ苦いスタートとなりましたが、「自分がチャレンジしている感覚はあった」とポジティブだったことを覚えています。

マンツーマンレッスンで研鑽


英語に自信はありませんでした。それでも会社員時代の貯金を切り崩しつつ、アルバイトやウーバーイーツの配達員などで生計を立てたそうです。「ゴールドコーストは綺麗なビーチもあり、お金がないから楽しめないということはありませんでした」。語学学校で勉強、現地でのアルバイト、オーストラリアのクラブでラグビーを経験したことで語学力は飛躍的に伸びたそうです。
オーストラリアラグビー留学ワールドが提供するマンツーマンレッスンを利用し、選手として研鑽を積みました。

エディアホレレイ氏(元/トンガ代表・メルボルンレベルズ、現/プロスクラムコーチ)に専属でスクラムを指導してもらい、「僕が一番強みにしたいのはスクラム。僕だけに教えてもらうことはなかなかない。発言に重みがあり、言っていることに正しさがあった」と振り返ります。
エディ・アホレレイ氏のスクラムレッスンの様子はこちら

新型コロナウイルスにも負けずプロへ


*パンデミックにより緊急帰国後、オンラインでスクラムレッスンを受ける留学生の様子

チームではプロップのポジションを確立。これから、というタイミングで新型コロナウイルスの感染拡大が始まりました。後ろ髪を引かれる思いで2020年4月に帰国。それでも腐ることなくトレーニングを重ね、同年11月にヤクルトレビンスとのプロ契約を勝ち取りました。「留学中よりもその期間が苦しくて。とにかく孤独でした」。
プロテストを経ての加入で、宣原氏の紹介・推薦がきっかけだったそうです。コロナ禍の帰国後も宣原氏より手厚いサポートを受け、「オンラインで合同トレーニングをしてもらったりして。今できることをやるしかない、と気持ちを切り替えて頑張れた」と謝意を示しました。

「迷っている時間はない」


今後の目標はヤクルトレビンズを国内最高峰のリーグワンに押し上げること。「上がるまでは絶対やりたい」。オーストラリアでは怪我に対する意識が高まり、食事など自己管理能力が増したと言います。「体のどこが張っているかとか、すごく観察するようになりました。自分の体を考える能力がつきました」。
ラグビー留学を経て、自身の視野の狭さに気付かされました。「チャレンジにポジティブになれた。昔の自分に迷っているなら1日でも早くラグビー留学に行きなさい、と言いたい。迷っている時間はないよ、と」。年齢に関係なく新たな挑戦を続けるオーストラリアの風土に魅了され、駆け抜けてきました。夢を追い続ける姿勢が、石井選手の力の源泉です。

 石井清(いしい・きよし)選手の略歴

8歳でラグビーを始め、中学時代は日本代表SO松田力也選手を輩出した京都ラグビー選抜でプレー。京都外大西高、龍谷大を経て三菱京都に入社。ラグビー留学ワールドのプログラムを利用し、19年4月にオーストラリアに拠点を移す。20年4月に帰国し、同年秋にヤクルトレビンズとプロ契約。ポジションはプロップ。京都府出身。妻との間に1女。31歳。

 

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