#2 留学先と所属チームの紹介

 

みなさんこんにちは。木村勇大です。

2回目の今回は留学先のブリスベンと、僕の所属しているチームについて書いていきます。

うちのチームは20代前半の選手が大半を占めており、31歳は最年長から数えて3番目です(35歳、34歳、31歳)。
先日僕の年齢を知った22歳の子に「全然見えないよ!大丈夫だよ」的な反応をされました。

うるさいよ、見えろ!大丈夫じゃなくて良いんだよ!

オーストラリアは年齢を気にしない文化だと思っていましたが、人によっては気を遣うんだなと知りました。

こんな日常の些細なことからでもリアルな文化を知ることができて、すごく良い経験が出来ていると思います。

クィーンズランド州ブリスベン

僕の留学先はオーストラリアのクィーンズランド州にあるブリスベンです。

公園や街路樹などの緑が多く自然が豊かで、想像していたオーストラリアと違うのは海が無いことくらいです。それでも少し(ミニマム100km)足を伸ばせばゴールドコーストサンシャインコーストなど海が綺麗なエリアに行くことができたり、いろいろな地域へのアクセスが良いところも魅力です。

僕はブリスベンの都心まで電車で20分で行ける程度の郊外に住んでいます。自然や公園が多くとても満足しています。住環境はバス停まで徒歩2分、電車の駅まで徒歩7分、トレーニングジムまで徒歩3分と無敵です。

都心の雰囲気は渋谷と新宿にちょっとだけ池袋を足して割ったような感じでガチャガチャしていますが、川や緑など自然は多いです。東京に住んでいた頃、乗り換え以外で新宿、池袋には近寄らないようにしていた僕としては、シティはあまり好きではありません。都心のど真ん中にはブリスベン川というとても大きな川がありますが、完全にアウトな色をしています。

気候は夏でもカラッとしており、オーストラリアの他の州都は違い冬もあまり寒くなく短パンで過ごせます(個人の見解です)。また花粉が飛んでいなくて幸せだということは声を大にして言いたい。湿気と花粉が無いだけでこんなにも幸福度が高くなることはもっと広まってほしい。

所属チームについて

僕の所属チームはNorths Eagles(ノースイーグルス/以下ノース)というチームです。今年ヘッドコーチが代わり、新加入選手には元オールブラックスのJeffery Toomanga-Allen(スーパーラグビーのシーズン終了後に加入予定)などニュージーランドから数名、去年ブリスベンで優勝したブラザーズというチームで1軍にいた選手がいたり、歩くラグビーマガジン(=僕)的には補強しているのを感じます。

Jefferyは先日ノースの練習見学に来てましたがすごく良い人でした。練習中に円陣組んでいる時に気づいたら横の横にいて、こんなにしれっとオールブラックス現れるんやとびっくりしました。一緒にプレーするのが楽しみです。

現在はリーグワンのチームにもノース出身の選手が数名います。(東京サントリーサンゴリアスのCallum MacDonald選手、ブラックラムズ東京のHarrison Fox選手、日野レッドドルフィンズで僕のチームメイトだったA.J.woulf君など。)

プレシーズンは11月の後半から始まっており、ノースでは1軍から3軍までの選手が一緒にトレーニングをしています。僕は1月初旬に合流し、今のところずっと1軍でプレーしています。

オーストラリアのクラブラグビー事情

ブリスベンにはラグビーユニオン(=15人制)のチームがノースを含めて9つあります。ノースは名前の通りブリスベンの北に位置しており、同様にイースツ(Easts)やウェスツ(Wests)などのチームもあります。他にはサニーバンクなど大体のチームにブリスベンの地名が付いています。ブラザーズだけは謎。

毎年4月から全チームによる総当たり戦を18週連続で行います(8試合を2周+各チーム休みの週が2回)。

さらに上位4チームに入ると8月中旬からプレーオフトーナメントがあり、最大で19試合も経験することができます。また各チームが大体5軍くらいまではチームを持っているため、選手のレベルに関係なく必ず試合に出場できます。

クイーンズランドには州内の優秀な選手を集めたレッズというプロチームがあり、彼らはスーパーラグビーという大会に参加しています。

先述のJeffery選手もレッズに所属しており、スーパーラグビーが終了する7月ごろにノースに合流すると思われます。同様にワラビーズに選ばれなかったスーパーラグビーの選手たちが各チームに戻ってくるため、自ずと試合のレベルは上がると思われます。

(追記:レッズであんまり試合に出てない選手たちは開幕節から当たり前のようにクラブラグビーの試合に出てきます。怖かった。)

1軍で試合に出る難易度

「1年間ラグビーをやっていない元リーグワン所属選手」という誰の参考にもならないステータスを持つ僕の感想にはなりますが、これは所属するチームによります、身も蓋もない。

僕の場合はとにかくよく走る、ラインアウトのコーラーができるなどの部分がチームにマッチしているおかげで1軍で出場できていると感じます。日本でもそうでしたがフィジカル的には僕より優れた選手ばかりなのでそれ以外の長所があって良かったです。

ただこれが去年のファイナリストチームのブラザーズやウェスツなどの強豪だと僕の場合は出れないと思います。

まず選手層の厚さが違いますし、チームによっては長年在籍している選手を優先して起用する傾向があるそうで、リーグワン所属の選手だとしても新加入の選手が上のグレードでプレーすることは難しいようです。

チーム選び、難しそうですがラグビー留学のスタッフの皆さんがヒヤリングから何から何までやってくれるので、心配いりません。自分がプレーする目的や目標にあったチームを一緒に考えてもらいましょう。
ちなみにもし違うチームに移籍したくなったら現地の留学スタッフに相談すれば最短その日のうちに移籍できます。

試合に勝る練習はない

先述の通りオーストラリアクラブラグビーでは、選手のレベルに関係なく全員が試合に出場できます。

僕は2015年に日野レッドドルフィンズに加入し、最初の5年間は試合に出場することはほぼありませんでした。

逆に最後の3年は各シーズンで半分以上の試合に出場することができ、それまでとは比べ物にならない速さで自分が成長していくのを感じました。試合経験に勝る練習はないという事を30歳を目前にして痛感しました。

昔の僕のように公式戦に絡むことのない多くの選手は、長く過酷なプレシーズンを経たにも関わらずシーズンインすると練習試合を1、2試合して終わり、そして戦力外通告を受け退団するなんて事も普通にあります。

たくさん試合ができるという点でも海外に行くことはとても良いことだと思います。

最後に

今回は主に僕の所属チームとクラブラグビー事情、後は気持ち程度にブリスベンの紹介をさせてもらいました。ブリスベンの良さを全然伝えられてなくて悔しいです。精進します。

ラグビーのトレーニングや試合については1年ほど離れていたので、試合勘が戻るのか、適応できるのかなど実験のような感覚でとても楽しみです。試合ができればグレードは何でもいいと最初は思っていましたが、今は1軍で試合に出続けることを目標に据えています。

日本ラグビーとの違いやクラブラグビーの良さも伝えていけるように精進します!

 

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この記事を監修した人


諸澤 良幸
諸澤 良幸
株式会社Morrow World 代表取締役社長
日本内閣府認定 NPO留学協会 RCA海外留学アドバイザー
オーストラリア政府認定PIER QEAC留学コンサルタント資格保有
JAOS 一般社団法人海外留学協議会 加盟

4年制大学法学部を卒業後大手レジャー企業に就職。複数の新規店舗立ち上げや人事業に従事した後、退社し26歳で単身海外留学。海外での英語学習と海外現地企業での管理職経験を経て2015年に株式会社Morrow Worldを設立し留学エージェントサービスを提供開始。2024年時点で9年以上留学エージェントを運営しており、「サポート無料留学エージェント」や「2カ国留学」の先駆けとして留学サポートを提供。
2020年6月にはオンラインに特化した英語コーチングサービスENGLEADを開始、2023年からは学研教室オーストラリアのFC本部の運営会社の代表取締役にも就任。
現在世界8カ国、約100名のスタッフと共に、世界で羽ばたく子どもから大人に向けて幅広く教育関連サービスを提供している。
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