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オーストラリアラグビー留学ワールドでは、留学生を対象にプロコーチからのスキルセッションを定期的に行っております。
今回はスクラムを強化したい留学生のために実施した、特別トレーニングを紹介します。コーチは元トンガ代表のエディ・アホレレイ氏です。彼が行ったスクラムのトレーニングと彼に教えてもらったスクラムのスキル・ポイントを紹介したいと思います。
世界には多くのラグビースタイルがあり、スクラムもチームによって組み方・方針は様々です。今回の記事で紹介するものは1つの選択肢・方法なので、チームのスタイルを尊重していただいた上で、噛み砕き、参考にしてみてください。
エディ・アホレレイ / Eddie Aholelei
Career
トンガ王国をルーツに持ち、オーストラリア、イングランド、ルーマニアでプロラグビー選手として活動してきた。パシフィックアイランドの強豪、トンガ代表では10キャップを誇る実力の持ち主。輝かしい実績を持っているが、なんと初めてのプロ契約を結んだのは、彼が28歳の時という遅咲きの苦労人である。2018年に現役生活を終え、コーチングキャリアをスタートさせた彼は、スーパーラグビー・ブランビーズの現役選手や他のプロ選手とYOUTH IN UNIONというチャリティー活動を行なっており、トンガ・サモア・フィジーといったパシフィックアイランダーの子どもたちにラグビーを教える普及活動も行なっている。
Profile
出身地 ニュージーランド/トンガ王国ルーツ
得意なコーチングポジション プロップ・フッカー・ロック
得意なコーチングスキル スクラム・ラインアウト
経歴
2009-2010 Australian Barbarians
2011-2014 Melbourne Rebels
2014-2016 London Welsh
2009-2016 Tonga national Player(10caps)
2016-2017 Timișoara Saracens
2018- Bond university Rugby club Scrum/LO coach
留学生より、スクラムを強化したいとの要望があったので、スクラムのスペシャリストに依頼し、今回のスクラムトレーニング実施に至りました。
今回のエディコーチとのマンツーマン・スクラム強化トレーニングは、3回行われました。毎回トレーニングにはテーマがあり、スクラムの強化ポイントとそれをする理由をエディが細く教えてくれました。
また、まだまだ現役トップレベルでも組めるであろう、自らの大きな身体を使い直接留学生とスクラムを組み、トップレベルの圧力を体感させてくれるのもエディの強みだとトレーニングを見ていて感じました。
エディからのスクラム強化トレーニングは、以下の3つのテーマに分けられていました。
元トンガ代表直伝のテーマごと分けられた、スクラム強化トレーニングとポイントの一部をなんと通訳・解説動画付で以下にまとめました。
ぜひご覧ください。*全てルースヘッド(1番)に特化した組み方です。
以下は、エディコーチからのスクラムのプッシュの際のボディシェイプアドバイスです。
*動画通訳・解説付
・足・上半身からではなく、スクラムをプッシュする時は、お尻から前に出ることを意識する。すると後ろのパワーも効率よく使うことができ8人全員でプッシュできる。
・そのプッシュの後に足がついてくるイメージで、その際はスモールステップを意識すること。ビッグステップになり、足が地面から浮いてる時間が長いと、力強く組み続けることができません。
・プッシュの際、上半身は浮いて上がってきてはいけない。上半身は前に下に落とし、沈みながら前へ出るイメージ。この際、落としすぎてスクラムが崩れると本末転倒、落ちすぎないように注意。
以下は、エディコーチからのスクラムのセットアップの際のアドバイスです。
*動画通訳・解説付
・スクラムのセットアップの際、内足は固定する。新ルールになり、バインドの段階で低く強い姿勢をとるため、足を下げるプレーヤーが多いが、両足を下げてしまうと、せっかく固めた2列目、3列目とのコネクションも失われるため。
・フッカーとは、バインドの際、フッカーを左に引かないように注意。バインドでフッカーを寄せるのではなく、重心で右に寄せる。
・重心は右が60%左が40%のイメージ。この重心が左に寄ってしまうと、フッカーとのコネクションが失われ、相手のタイトヘッドに割られてしまい、ステップアウトからのプッシュしかできなくなってしまいペナルティーの確率が上がる。
以下は、エディコーチからのスクラムの間合いをとる際のアドバイスです。
*動画通訳・解説付
どんな良いボディシェイプ・フィジカリティを身につけても、自分と相手の身体、組み方の特徴を理解し、間合いを理解していないと、全て無駄になってしまいます。
・内足をしっかり固定できて、重心も意識
・間合いは人それぞれ、十人十色
・1対1の間合いが掴めてきたら、横との連動した間合いを掴むために2対2や3対3と人数も増やしていく
今回のスクラムトレーニングのように、オーストラリアラグビー留学ワールドでは、留学生の伸ばしたいスキルやラグビーに関する悩みに応じて、その分野に強みを持ったコーチたちとスキル強化を定期的に行います。
ラグビーが上手くなりたい、強くなりたい。そんな日本人ラグビー選手をエディのような実績十分の外国人コーチと全力でサポート中です。
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