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イギリスワーホリに保険は必要?NHSやクレカで費用を抑える選び方と相場

イギリスへのワーキングホリデー(YMS:Youth Mobility Scheme)を計画する際、多くの人が悩むのが「海外旅行保険」の加入についてではないでしょうか。

イギリスにはNHS(国民保健サービス)という公的な医療制度が存在するため、別途民間保険に入るべきか判断に迷うことがあるかもしれません。

結論からお伝えすると、NHSと民間保険の併用が、リスクを抑えるための賢い選択と言えるでしょう。NHSだけではカバーしきれない医療費や、盗難・賠償事故などのトラブルに備えることが望ましいためです。

この記事では、イギリスワーホリにおける保険事情やNHSの仕組み、費用を抑えるための選び方について解説します。

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イギリスワーホリに民間保険の加入義務はある?

イギリスのYMSビザを取得する際、民間保険への加入が義務付けられているかどうかは、初期費用に関わる重要なポイントです。このセクションでは、以下の点について解説します。

  • YMSビザ申請に民間保険は必須ではない
  • 入国審査等で証券提示を求められることも稀

ビザ申請のルールや、入国時の実情を正しく理解しておきましょう。

YMSビザ申請に民間保険は必須ではない

イギリスのYMSビザを申請する段階では、民間の海外旅行保険への加入証明を提出する必要は基本的にありません。

ビザ申請の要件として求められるのは、主にパスポート、資金証明、そして後述するIHS(Immigration Health Surcharge)の支払いです。そのため、ビザを取得するためだけに、急いで保険を契約しなければならないわけではないと言えます。

ただし、義務ではないからといって「保険不要」という意味ではありません。渡航後のリスク管理は、ご自身の判断に委ねられています。

関連記事:【2025年版】イギリスワーホリ(YMS)のビザ申請ガイド!条件・費用・流れを徹底解説

入国審査等で証券提示を求められることも稀

YMSの入国要件に民間保険の加入は明記されていないため、所持金や帰国・生活能力を確認する上で必要とされない限りは、審査官から提示を求められることは原則としてありません。

かつては提示を求められることもありましたが、現在は自動化ゲートの導入により、日本国籍者は対面審査なしで入国できる場合が多くなっています。そのため、入国審査のプロセス上で保険の有無が厳しく問われる可能性は低いと言えます。

しかし、万が一対面審査になった場合や、滞在中の安心材料として、保険証券(英文)を携帯しておくとより安心でしょう。

イギリスワーホリで公的医療NHSは使える?費用と受診の現実

イギリスにはNHS(National Health Service)という国民保健サービスがあり、YMSビザ保有者も利用することが可能です。しかし、日本の医療制度とは仕組みが大きく異なるため、以下の実情を知っておく必要があります。

  • ビザ申請時に必須!NHS利用料IHSの支払い義務と金額
  • 診察は原則無料だがGPの予約は困難?待ち時間の現実
  • 歯科や処方箋は有料!自己負担の範囲と海外保険の必要性

それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

ビザ申請時に必須!NHS利用料IHSの支払い義務と金額

YMSビザを申請する際、IHS(Immigration Health Surcharge)と呼ばれるNHS利用料の支払いが求められます。これを支払うことで、滞在中はイギリス国民と同様にNHSの医療サービスを受けることができます。

YMSの場合、割引レートが適用されることが一般的で、費用は年間776ポンド(約16.3万円)です。YMSビザは最長2年間の滞在が許可されるため、申請時に2年分を一括で支払う必要があります。

合計で1,552ポンド(約32.6万円)という大きな出費になりますが、基本的に避けては通れない費用となります。

※1ポンド=約210円で換算しています。(2025年12月時点)

診察は原則無料だがGPの予約は困難?待ち時間の現実

NHSの大きな特徴は、GP(General Practitioner/かかりつけ医)と呼ばれる登録制の一般開業医での診察料が原則無料であることです。風邪や体調不良の際は、まず登録したGPで診察を受けることになります。

しかし、無料であるがゆえに利用者が多く、予約が取りにくいケースも少なくありません。「電話がつながらない」「診察予約が数日〜数週間後」といった状況になることも考えられます。

緊急を要する場合でもすぐには診てもらえない可能性があるため、NHSだけに頼るのは不安が残るかもしれません。

歯科や処方箋は有料!自己負担の範囲と海外保険の必要性

NHSを利用しても、すべての医療費が無料になるわけではありません。歯科治療や眼科検診は基本的に有料となります(スコットランドでは眼科検診は無料)。

また、医師から処方される薬代(処方箋料)については、スコットランドなどでは無料ですが、イングランドでは有料となります。

このように、住む地域や診療内容によっては自己負担が発生します。さらに、盗難や紛失といった医療以外のトラブルは当然NHSではカバーされません。

「医療費の一部負担」と「生活上のトラブル」を補うために、民間保険へ加入する意義は大きいと言えるでしょう。

イギリスワーホリに民間保険が必要な3つの理由

NHSがあるにもかかわらず、多くのワーホリ参加者が民間保険に加入するのはなぜでしょうか。そこには、公的制度だけではカバーしきれない現実的なリスクが存在するからです。

  • NHSの予約待ちで高額な民間治療を受けるリスクがある
  • 盗難やシェアハウスでの賠償トラブルに備える必要がある
  • 日本への緊急搬送には数百万円の自己負担がかかる

これら3つのリスクについて詳しく解説します。

NHSの予約待ちで高額な民間治療を受けるリスクがある

前述の通り、NHSのGP予約は混み合うことがあります。高熱や激痛で苦しんでいるときに、すぐに診てもらえない場合、背に腹は代えられずプライベート(民間)の医療機関を受診する選択肢も出てきます。

イギリスのプライベート医療費は高額になる傾向があります。初診料や検査費だけで数万円単位になることも珍しくありません。

民間保険に入っていれば、こうした高額なプライベート医療費も補償対象となり、スムーズに受診できる可能性が高まります。

盗難やシェアハウスでの賠償トラブルに備える必要がある

ワーホリ生活では、病気やケガ以外のトラブルも想定しておく必要があります。特にロンドンなどの都市部では、スマートフォンや財布のスリ、置き引き被害に遭うリスクもゼロではありません。

また、シェアハウスでの生活中に「誤って備品を壊してしまった」「水漏れを起こしてしまった」といった賠償トラブルが発生することもあります。

民間保険の「携行品損害」や「個人賠償責任」といった補償があれば、金銭的な負担を軽減できます。

日本への緊急搬送には数百万円の自己負担がかかる

もっとも懸念されるリスクの一つが、重篤な病気やケガで現地での治療が困難になり、日本へ医療搬送されるケースです。

医師や看護師が付き添い、ストレッチャーを使用して民間機で搬送する場合、その費用は数百万円から一千万円を超えることもあります。これらはNHSではカバーされません。

「救援者費用」や「移送費」が含まれる民間保険に加入していなければ、大きな経済的負担を負うことになりかねません。

失敗しないイギリスワーホリ保険の3つの選び方

数ある保険プランの中から、イギリスワーホリに適したものを選ぶためには、以下の3つのポイントを押さえておくことが大切です。

  • 治療・救援費用は無制限を選ぶ
  • 英語不安なら日本語・キャッシュレス対応を選ぶ
  • 長期滞在に備え、一時帰国補償を確認する

それぞれ具体的にどのような点に注意すべきかを見ていきましょう。

治療・救援費用は無制限を選ぶ

保険選びで特に重視したい項目は「治療・救援費用」です。

イギリスではNHS(国民保健サービス)が利用できるものの、日本への医療搬送費用や、より迅速な受診が可能なプライベート医療機関の費用は全額自己負担となり、数百万〜数千万円と高額になるリスクがあります。

NHSでカバーされない医療搬送や、待機時間の長いNHSを避けてプライベート病院を利用する場合に備え、治療・救援費用は無制限または十分な額を選びましょう。

死亡補償などの金額よりも、実際に利用する可能性が高い治療費用の充実度を優先することをおすすめします。

英語不安なら日本語・キャッシュレス対応を選ぶ

体調が悪いときに、不慣れな英語で医療用語を使って症状を説明するのは大変です。また、高額な医療費を一時的に立て替えるのも経済的な負担になります。

そのため、「24時間日本語対応のサポートデスク」と「キャッシュレス診療(保険会社が病院へ直接支払い)」に対応している保険を選ぶのが一般的です。

日系の保険会社であれば、提携病院の紹介や通訳手配を行ってくれる場合も多く安心です。

長期滞在に備え、一時帰国補償を確認する

YMSビザは最長2年間の滞在が可能です。その間に、冠婚葬祭やリフレッシュのために日本へ一時帰国することもあるでしょう。

保険商品によっては、一度日本に帰国するとその時点で契約が終了してしまうものや、日本滞在中は補償が適用されないものがあります。

「一時帰国中も補償が継続されるか(一時帰国中担保特約など)」を契約前に確認しておくことが大切です。

イギリスワーホリ保険の1年間の費用相場

実際に民間保険に加入する場合、どのくらいの予算を見ておけばよいのでしょうか。ここでは費用の目安と調整方法について解説します。

  • 日系の充実プランなら年間20万〜30万円目安
  • 補償のカスタマイズで保険料は調整可能

ご自身の予算に合わせて検討してみてください。

日系の充実プランなら年間20万〜30万円目安

日本の大手損害保険会社が提供するワーホリ向けのパッケージプランの場合、1年間の保険料は約20万円〜30万円がひとつの目安となります。

決して安い金額ではありませんが、治療救援費用の無制限補償、日本語サポート、携行品損害、賠償責任、航空機遅延など、幅広いトラブルに対応できる内容になっています。

初めての長期海外生活で不安が大きい方には、この価格帯のプランが選ばれることが多いです。

補償のカスタマイズで保険料は調整可能

費用を抑えたい場合は、必要な補償だけを組み合わせる「バラ掛け」や、補償項目を絞ったネット専用保険などを利用することで、保険料を調整できます。

例えば、死亡補償を削ったり、携行品損害の限度額を下げたりすることで、年間10万円台〜15万円程度まで費用を抑えることも可能です。ご自身のリスク許容度と予算のバランスを考えてプランを検討しましょう。

関連記事:【2025年最新】イギリスのワーホリ費用は総額いくら?内訳・収入・節約術から最新ビザ情報まで徹底解説

イギリスワーホリの保険料を安く抑える節約術

IHSの支払いもあるため、民間保険料はできるだけ節約したいというのが本音ではないでしょうか。ここでは、賢く費用を抑えるための方法として、以下の2点を紹介します。

  • 最初の90日はクレカ付帯保険を活用する
  • 必要な補償だけのバラ掛けを利用する

具体的な活用方法を見ていきましょう。

最初の90日はクレカ付帯保険を活用する

多くのクレジットカードには海外旅行傷害保険が付帯しており、出国から最大90日間(約3ヶ月)補償されるものが一般的です。この期間分を節約しようと考える方もいますが、この方法はリスクが高いため注意が必要です。

一般的な日本の海外旅行保険(AIG東京海上など)は、「日本出国前の加入」が絶対条件となっており、海外滞在中に91日目から新規加入することは原則できません。

そのため、91日目以降に加入できるのは、現地の保険や一部の外資系保険(World Nomads等)に限られます。これらは日本語サポートがない場合が多く、英語での契約やトラブル対応が求められます。

「英語に自信がある」「どうしても費用を削りたい」という上級者以外は、渡航全期間をカバーする日系の保険に、出国前に加入しておくことを強くおすすめします。

※カード付帯保険を利用する場合は、「自動付帯」か「利用付帯」かの確認や、補償額の不足にも十分ご注意ください。

必要な補償だけのバラ掛けを利用する

パッケージプランは手軽ですが、自分には不要な補償が含まれていることもあります。

保険代理店によっては、必要な項目だけを個別に契約する「バラ掛け(フリープラン)」が可能です。「治療・救援費用」と「賠償責任」だけを手厚くし、その他はシンプルにするなど、メリハリをつけることで保険料を抑えられる場合があります。

関連記事:【年間5万円から!】留学・ワーキングホリデー保険、安いものから充実保障まで!

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イギリスワーホリ保険に関するよくある質問

最後に、イギリスワーホリの保険に関してよく寄せられる質問にお答えします。以下の3つの疑問を解消しておきましょう。

  • 資金証明の「28日ルール」と保険加入は関係ありますか?
  • 現地の保険会社に入ったほうが安いですか?
  • 歯科治療はワーホリ保険の対象になりますか?

資金証明の「28日ルール」と保険加入は関係ありますか?

YMSビザ申請に必要な資金証明(2,530ポンド以上を28日間以上保持している証明)と、保険加入には直接の関係はありません。

資金証明はあくまで生活費の証明であり、保険料とは別のものです。ただし、保険料を支払ったことで口座残高が規定額を下回ってしまうとビザ審査に影響する可能性があるため、資金管理には十分注意しましょう。

※1ポンド=約210円で換算しています。(2025年12月時点)

現地の保険会社に入ったほうが安いですか?

イギリス現地の保険会社や、グローバルな保険会社のプランは、日本の保険よりも保険料が安い傾向があります。

しかし、約款や問い合わせ対応がすべて英語になるため、トラブル時にスムーズにやり取りできる高い英語力が求められます。また、キャッシュレス診療に対応していないケースも多いため、英語に自信がない場合は日系の保険会社を選ぶほうが安心でしょう。

歯科治療はワーホリ保険の対象になりますか?

一般的な海外旅行保険では、歯科治療は補償対象外となっていることがほとんどです。

歯科治療特約をつけることも可能ですが、保険料が上がることが多いです。そのため、渡航前に日本で歯科検診と治療を済ませておくことが、経済的な対策としておすすめです。

まとめ:イギリスワーホリはNHSと民間保険の併用がおすすめ

イギリスワーホリでは、ビザ取得時にIHSを支払ってNHSを利用できる権利を得ますが、それだけでは万全とは言えない面があります。

予約の取りにくさや、盗難・賠償リスク、万が一の緊急搬送費用などを考慮すると、NHSをベースにしつつ、高額リスクに備えて民間保険にも加入する「併用スタイル」がおすすめです。

自分の予算や英語力、リスク許容度に合わせて、納得のいく保険選びを行い、安心してイギリス生活をスタートさせましょう。準備に迷ったら、プロに相談して自分だけのプランを作ってみるのも一つの方法です。

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参考:

NHS entitlements: migrant health guide – GOV.UK

How much NHS dental treatment costs

Youth Mobility Scheme visa: Documents you must provide – GOV.UK

Pay for UK healthcare as part of your immigration application: How much you have to pay – GOV.UK

Pay for UK healthcare as part of your immigration application: Paying the healthcare surcharge – GOV.UK

Guide to faster travel through the UK border – GOV.UK

NHS community eyecare | NHS inform

この記事を監修した人

諸澤 良幸

諸澤 良幸

株式会社Morrow World 代表取締役社長

日本内閣府認定 NPO留学協会 RCA海外留学アドバイザー
オーストラリア政府認定PIER QEAC留学コンサルタント資格保有
JAOS 一般社団法人海外留学協議会 加盟

4年制大学法学部を卒業後大手レジャー企業に就職。複数の新規店舗立ち上げや人事業に従事した後、退社し26歳で単身海外留学。海外での英語学習と海外現地企業での管理職経験を経て2015年に株式会社Morrow Worldを設立し留学エージェントサービスを提供開始。2024年時点で9年以上留学エージェントを運営しており、「サポート無料留学エージェント」や「2カ国留学」の先駆けとして留学サポートを提供。
2020年6月にはオンラインに特化した英語コーチングサービスENGLEADを開始、2023年からは学研教室オーストラリアのFC本部の運営会社の代表取締役にも就任。
現在世界8カ国、約100名のスタッフと共に、世界で羽ばたく子どもから大人に向けて幅広く教育関連サービスを提供している。
JAOS 一般社団法人 海外留学協議会

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