イギリスのビザ情報

【2025年版】イギリスワーホリ(YMS)のビザ申請ガイド!条件・費用・流れを徹底解説

イギリスは歴史ある街並みや英語発祥の地としての魅力から、ワーキングホリデーの渡航先として常に高い人気を誇ります。しかし、いざ行こうと思っても、YMSと呼ばれるビザの仕組みや申請方法が複雑で、何から始めればいいのか戸惑ってしまう人は少なくありません。

特に2025年版の最新情報を正しく理解し、計画的に準備を進めることがビザ取得の第一歩となります。

この記事では、イギリスのワーキングホリデービザであるYMSの申請条件や必要な費用、そして具体的な申し込み手順について、初心者の方にもわかりやすく解説します。

また、抽選制から先着順へと変更された申請方式の注意点もしっかりと押さえています。イギリスでの新しい生活を検討している人は、ぜひこの記事を参考にして、夢への一歩を踏み出してください。

 

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イギリスワーホリ(YMS)の基本情報と特徴

イギリスのワーキングホリデーは、他の国とは少し異なる独自の制度を持っています。特にYMSと呼ばれるビザの仕組みを正しく理解しておくことが重要です。

ここでは、YMSの概要や定員に関する最新情報について解説します。

YMS(Youth Mobility Scheme)の概要

YMSは、若者がイギリスで休暇を過ごしながら、就労や就学を行うことを認める制度です。最長2年間の滞在が可能で、就労や就学に制限がない点が大きな魅力といわれています。

項目 内容
正式名称 Youth Mobility Scheme(ユースモビリティスキーム)
滞在可能期間 最長2年間(24ヶ月間)
就労制限 なし
・フルタイムの就労可能
・インターンシップ可能
・起業も可能
就学制限 なし
・フルタイムで語学学校や専門学校に通える
再申請・延長 不可

他の国のワーキングホリデーと比較しても自由度が高く、現地での生活を柔軟に設計できるビザとして知られています。雇用主の制限もないため、キャリアに繋がる本格的な仕事を探すことも可能です。

参考:Youth Mobility Scheme visa: Overview – GOV.UK

年間6,000名の定員と先着順の申請方式

以前は抽選方式が採用されていましたが、2024年以降は募集枠が年間6,000名に大幅に増枠され、申請方式も先着順に変更されました。これにより、運に左右されることなく、計画的に申請を行えるようになっています。

申請はオンラインで行い、その後、ビザ申請センターでの手続きを経て完了します。定員に達する前に手続きを済ませる必要があるため、早めの情報収集と準備をしておくことをおすすめします。

例年、人気の時期には申請が集中することも予想されるため、余裕を持ったスケジュール管理が大切です。

定員残数の確認方法

残念ながら、YMSビザの残り枠をリアルタイムで確認する公式な方法はありません。定員に達した場合は、イギリス移民局の公式サイトでアナウンスされる仕組みになっています。

そのため、まだ枠が残っているという前提で早めに行動することがカギとなります。募集開始のタイミングを逃さないよう、常に最新の情報をチェックしておく習慣をつけると安心です。X(旧Twitter)などのSNSで、申請者の動向を確認するのも一つの手段といえるでしょう。

イギリスワーホリ(YMS)のビザ申請で必要な6つの基準

YMSビザを取得するためには、イギリス政府が定めるいくつかの基準を満たしている必要があります。

主な要件は以下の6つです。

  • ビザ申請時の年齢が18歳以上30歳以下であること
  • 日本国籍を保有していること
  • 扶養義務のある子供を同伴しないこと
  • ビザ発給から6ヶ月以内に入国すること
  • 自己資金が2,530ポンド以上あること
  • 過去にYMSでイギリスに滞在した経験がないこと

ここからは、それぞれの基準について詳しく見ていきましょう。

ビザ申請時の年齢が18歳以上30歳以下であること

YMSビザを申請する時点で、年齢が18歳以上30歳以下であることが求められます。31歳の誕生日を迎える前にオンラインでの申請手続きと支払いを完了させれば問題ありません。

もし渡航時に31歳になっていたとしても、申請時の年齢が基準内であればビザは有効です。年齢制限ギリギリで検討している場合は、誕生日の日付に十分注意して計画を立てることをおすすめします。数日の遅れで申請資格を失うことのないよう、早めの手続きを心がけましょう。

日本国籍を保有していること

申請者は日本国籍を持っていることが条件となります。有効な日本のパスポートを所持していることが必須です。

二重国籍などで他国のパスポートを持っている場合でも、YMSの申請には日本のパスポートを使用します。パスポートの残存有効期間が滞在予定期間をカバーしているかも事前に確認しておくとよいでしょう。もし有効期限が近い場合は、ビザ申請前にパスポートの更新手続きを済ませておく必要があります。

扶養義務のある子供を同伴しないこと

YMSビザでは、扶養義務のある18歳未満の子供を同伴して渡航することは認められていません。このビザはあくまで若者の国際交流を目的としているため、単身での渡航が原則となります。

もし子供を連れてイギリスに滞在したい場合は、YMS以外のビザを検討する必要があります。配偶者やパートナーについては、それぞれが個別にYMSビザの申請条件を満たしていれば、同時に渡航することが可能です。単独での申請が前提となっている点を理解しておきましょう。

ビザ発給から6ヶ月以内に入国すること

ビザ申請時に指定した入国予定日から、6ヶ月以内にイギリスへ入国する必要があります。申請時には、自身が希望する入国日を申告します。

実際の入国日が予定より大幅に遅れてしまうと、入国時にトラブルになる可能性も否定できません。渡航計画を立てる際は、ビザの有効開始日と実際のスケジュールをよく調整しておくことが大切です。航空券の手配なども含め、入国期限に間に合うように準備を進めましょう。

自己資金が2,530ポンド以上あること

イギリスでの生活費として、最低2,530ポンドの資金証明が求められます。

具体的には、資金証明として認められるために以下の条件をすべて満たしている必要があります。

  • 最低残高:2,530ポンド(約51.4万円) ※1ポンド=203円換算(2025年11月時点)
  • 連続した28日間、その金額を維持していること
  • ビザ申請日より31日以内の日付であること
  • 申請者本人名義の口座であること

提出書類として、銀行の英文取引明細書(Bank Statement)または、預金通帳のコピーと専門の翻訳者による英文翻訳を用意します。残高証明書のみでは28日間の継続保有が証明できないため、原則として避けるのが無難です。

為替レートの変動も考慮し、2,530ポンドギリギリではなく、余裕を持った金額を入れておくと安心です。

過去にYMSでイギリスに滞在した経験がないこと

YMSビザは、一生に一度だけ利用できる制度です。過去にこのビザを利用してイギリスに滞在した経験がある場合は、再申請することはできません。

以前にYMSを取得したものの渡航しなかった場合でも、履歴として残っていると申請できないケースがあります。初めての利用であることを確認してから手続きを進めてください。他の種類のビザ(学生ビザなど)での滞在歴があっても、YMSの利用が初めてであれば問題なく申請できます。

イギリスワーホリ(YMS)のビザ申請に必要な費用と内訳

ビザ申請には、申請料だけでなく医療付加料などの費用も発生します。

ここでは、申請にかかる主な費用とその内訳について解説します。

項目 費用(ポンド) 日本円目安 ※1ポンド=203円 備考
ビザ申請料 319ポンド 約6.5万円 オンライン申請時に支払い
IHS(移民医療付加料) 1,552ポンド 約31.5万円 2年分の一括払いが必要
申請センター手数料 76.5ポンド 約1.5万円 大阪で申請する場合のみ必要

ビザ申請料

YMSビザの申請料は319ポンド(約6.5万円)です。これはオンラインでの申請手続きの際にクレジットカードなどで支払います。

※1ポンド = 約203円換算(2025年11月時点)

為替レートの変動によって日本円での支払額が変わるため、余裕を持って資金を用意しておくと安心です。申請料の支払いが完了した時点で、申請手続きが正式に受理されたとみなされます。万が一ビザが却下された場合でも、申請料は返金されないことが一般的ですので注意が必要です。

IHS(移民医療付加料)

イギリスに6ヶ月以上滞在するすべての外国人は、IHSと呼ばれる移民医療付加料を支払う義務があります。これにより、イギリスの国民健康サービス(NHS)を利用できるようになります。

滞在期間にかかわらず2年分の支払いが必要で、金額は1,552ポンド(約31.5万円)です。初期費用の中でも大きな割合を占めるため、事前にしっかりと予算に組み込んでおくことが重要です。

現地で病気や怪我をした際に、追加費用なしで診察を受けられるための保険料のようなものと考えるとよいでしょう。

ビザ申請センターの手数料 ※大阪の場合

日本国内には東京と大阪にビザ申請センターがありますが、大阪を利用する場合のみ別途手数料が発生します。

金額は76.5ポンド(約1.5万円)で、ビザ申請料とは別に支払いが必要です。東京のビザ申請センターを利用する場合は無料です。

※1ポンド = 約203円換算(2025年11月時点)

東京センターは無料ですが、遠方から訪れる交通費と大阪センターの手数料を比較して、どちらを利用するか検討するとよいでしょう。ご自身の居住地やスケジュールに合わせて、最適な申請場所を選ぶことが大切です。

イギリスワーホリ(YMS)のビザ申請方法と申し込みの流れ

YMSビザの申請は、オンラインでの入力からビザセンターへの訪問まで、複数のステップを踏む必要があります。

全体の大まかな流れは以下の通りです。

  • ステップ1. オンラインでの手続きを開始する
  • ステップ2. 申請料とIHSを支払う
  • ステップ3. 必要書類を準備・アップロードする
  • ステップ4. ビザ申請センターの訪問日時を予約する
  • ステップ5. 申請センターで生体認証(指紋・顔写真)を行う
  • ステップ6. ビザ発給後の最終渡航準備

ここからは、各ステップの詳細について解説します。

ステップ1. オンラインでの手続きを開始する

まず、英国政府公式サイト(GOV.UK)でアカウントを作成し、オンライン申請書に回答します。ビザの有効期間(2年間)は、ここで指定する「イギリス入国予定日」から始まります。

入国予定日は、申請日から6ヶ月以内の日付を指定する必要があります。たとえば、2025年に申請する場合、2026年の日付を入国予定日として設定することも可能です。

申請時には過去10年間の渡航履歴(トランジットを含む)も求められるため、パスポートを見ながらリストにまとめておくとスムーズです。先着順で定員6,000名に達し次第終了となるため、早めに着手することをおすすめします。入力内容に間違いがないか、提出前に何度も確認することが大切です。

ステップ2. 申請料とIHSを支払う

オンライン申請の入力が進むと、費用の支払い画面に移ります。ここでビザ申請料金(319ポンド)とIHS(1,552ポンド)を支払います。

支払いは通常、クレジットカードやデビットカードで行います。高額な決済となるため、カードの利用限度額を事前に確認しておくか、一時的に引き上げておくと安心です。支払いが完了すると、申請書の提出予約などの次のステップに進めるようになります。決済時のトラブルを防ぐためにも、安定した通信環境で行うことをおすすめします。

ステップ3. 必要書類を準備・アップロードする

支払いが完了したら、資金証明などの必要書類を準備し、オンラインシステム上でアップロードします。書類はすべて英文であるか、翻訳がついている必要があります。

資金証明(Bank Statementなど)は特に重要な書類ですので、要件を満たしているかを入念に確認してください。スキャンしたデータが鮮明であるかどうかもチェックポイントの一つです。

不備があると審査が遅れる原因になるため、慎重に行いましょう。アップロードする際は、ファイル形式やサイズ制限にも注意が必要です。

ステップ4. ビザ申請センターの訪問日時を予約する

書類のアップロードが済んだら、東京または大阪にある英国ビザ申請センターへの来館日時を予約します。オンラインシステムのカレンダーから都合のよい日時を選択します。

特に繁忙期には予約枠が埋まりやすいため、希望の日時がある場合は早めに予約を入れることが望ましいです。予約完了後に発行される予約確認書は、当日の来館時に必要となるため保管しておいてください。

予約の変更は可能ですが、直前だと空きがない場合もあるため、確実に行ける日程を選びましょう。

ステップ5. 申請センターで生体認証(指紋・顔写真)を行う

予約した日時にビザ申請センターへ向かい、指紋採取と顔写真撮影(バイオメトリクス)を行います。この手続きは必ず申請者本人が出向く必要があります

ビザ申請センターの場所は以下の通りです。

  • 【東京オフィス】東京都中央区築地5-6-10 浜離宮パークサイドプレイス8F
  • 【大阪オフィス】大阪府大阪市中央区南船場1-3-5 リプロ南船場ビル10F

当日はパスポート原本や予約確認書、アップロードした書類の控えなどを持参します。遅刻すると予約が無効になることもあるため、時間に余裕を持って行動しましょう。センター内での手続き自体は、通常1時間程度で完了します。

ステップ6. ビザ発給後の最終渡航準備

ビザ申請センターでの手続き後、審査期間に入ります。通常は3週間以内が審査完了の目安とされています。

審査が完了するとパスポートが返却され、eVisa(電子ビザ)の通知がメールで届きます。従来のBRPカード制度は2024年末に廃止され、2025年からはeVisa制度に完全に切り替わっています。

イギリスへの入国は指定した入国予定日から90日以内に行う必要があるため、航空券の手配などはビザの取得を確認してから進めるのが確実です。eVisaのステータス画面を確認し、入国審査に必要な情報をスマホなどに保存しておくと安心です。

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まとめ:イギリスワーホリ(YMS)のビザ申請は早めの準備が成功のカギ!

イギリスのYMSビザは、就労や就学の制限がなく自由度の高い滞在ができる魅力的な制度です。しかし、申請方式が先着順であることや、資金証明などの細かい条件があるため、事前の情報収集と準備が欠かせません。

スムーズにビザを取得し、イギリスでの新しい生活をスタートさせるためにも、余裕を持ったスケジュールで行動することをおすすめします。

もし手続きや準備に不安がある場合は、タビケン留学にご相談ください。あなたの希望に合わせたプランで、イギリスでの生活をサポートします。

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この記事を監修した人

諸澤 良幸

諸澤 良幸

株式会社Morrow World 代表取締役社長

日本内閣府認定 NPO留学協会 RCA海外留学アドバイザー
オーストラリア政府認定PIER QEAC留学コンサルタント資格保有
JAOS 一般社団法人海外留学協議会 加盟

4年制大学法学部を卒業後大手レジャー企業に就職。複数の新規店舗立ち上げや人事業に従事した後、退社し26歳で単身海外留学。海外での英語学習と海外現地企業での管理職経験を経て2015年に株式会社Morrow Worldを設立し留学エージェントサービスを提供開始。2024年時点で9年以上留学エージェントを運営しており、「サポート無料留学エージェント」や「2カ国留学」の先駆けとして留学サポートを提供。
2020年6月にはオンラインに特化した英語コーチングサービスENGLEADを開始、2023年からは学研教室オーストラリアのFC本部の運営会社の代表取締役にも就任。
現在世界8カ国、約100名のスタッフと共に、世界で羽ばたく子どもから大人に向けて幅広く教育関連サービスを提供している。
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