はじめてのホームステイは誰しも期待と不安でいっぱいになると思います。ホームステイといえば当たりはずれがあるという噂を聞いたことがある人も多いと思いますが、はたして本当なのでしょうか?
ホームステイの当たりはずれについて、探し方、費用、メリット、デメリット、持っていくお土産、ホームステイファミリーと仲良くなるコツなどを知っておくと、ホームステイをより楽しめるはずです。
結論からお伝えすると、ホームステイに当たりはずれはありますが、その人の捉え方によって同じホームステイでも当たりになったり、はずれになったりすることがあります。
必然的にAさんがホームステイした場合、ほとんどのファミリーのことをはずれだと言い、Bさんがホームステイした場合、よほどのことがない限りはずれとは思いません。
結局ホームステイの当たりはずれはその人のイメージの問題であることが多いです。しかし、明らかにはずれで、この内容に当てはまった場合は、すぐに手配してくれた学校やエージェントに相談したほうがよいというケースは存在します。
≪明らかにはずれのホームステイ≫
上記のような場合は明らかにおかしいのですぐに相談してください。
逆に以下のようなケースではずれだと言う人もいますが、以下のケースははずれとは言えません。
≪はずれとは言えないホームステイ≫
留学生の友人の話を聞くと、週末どこかに連れて行ってくれたり、フレンドリーに話しかけてくれるアットホームなファミリーもあり、自分のところがはずれたと思う人も多いです。
友人のホームステイはたしかに当たりだったかもしれませんが、ホームステイはどこかに連れて行ってくれないからはずれではないです。そもそもホームステイはゲストとして滞在する場所ではなく、ファミリーの一員としてお世話になる場所です。もし自分がゲストだというイメージがあるのであれば、そのイメージは捨てましょう。
また、ほとんどのホームステイは移民が多く、非ネイティブのファミリーのほうが圧倒的に多いです。当然白人とは限りません。語学学校は街の中心地にあり、ホームステイは住宅街にあります。学校まで公共交通機関で30分以上かかるのは普通です。
ファミリーから話しかけられるのを待つのではなく、自分で話しかけていく気持ちも大事です。毎回ファーストフードだと問題ですが、日本と同様にたまにファーストフードになる日もあります。
ホームステイに期待しすぎないことが、はずれのホームステイを引かない最良の方法です。
ホームステイはどうやって見つければよいのでしょうか?
インターネットでホームステイを探すこともできますが、すべて英語のサイトになり、個人でのやりとりが発生するため、ほとんどの留学生は自分が通う学校か留学エージェントに手配してもらいます。
学校手配と留学エージェント手配のホームステイではトラブルに遭った際の相談先が異なります。
よくあるのが学校ホームステイでトラブルになり、留学エージェントに相談したら、学校に直接相談してくれと言われるケース。これは留学エージェントが不親切というわけではなく、学校が手配したホームステイにまったく関係ない留学エージェントが連絡するわけにはいかず、手配元である学校がホームステイトラブルに対応するのが普通だからです。
自分のホームステイが学校手配か留学エージェント手配か分からない場合は、事前に確認しておくと良いでしょう。
ホームステイの費用はどれくらいかかるのでしょうか。
一例として、カナダ最大の語学学校ILACで1ヶ月のホームステイ費用を計算してみます。
≪ILAC ホームステイ代≫
滞在先手配料 :215カナダドル
ホームステイ代(4週):週275~310ドル×4週=1,100~1,240カナダドル(一人部屋・平日2食週末3食)
空港送迎(片道):115カナダドル合計:1,430~1,570カナダドル
カナダで1ヶ月のみホームステイしたとしたら、滞在先手配料や到着時のホームステイ送迎まで含めて約140,000~160,000円。(1カナダドル=100円で計算)
2ヶ月目以降は4週間で約110,000~120,000円がホームステイ代ということになります。
学校によりホームステイ代は異なりますが、ひとつの目安と考えておくと良いでしょう。
ホームステイにはメリットとデメリットが存在します。まずは3つのメリットについてお伝えします。
ホームステイ中はよくも悪くも、自分が部屋に閉じこもりにならなければ、強制的に英語環境になります。
語学学校でインプットした英語を、実生活でアウトプットする最高の環境が得られることになりますので、英語力を伸ばすうえで大変恵まれた環境を手に入れることになります。
自分からリビングへ行き、今日学校で起こった出来事を家族に話すことで、どんどんコミュニケーションをとっていきましょう。
バスや電車に乗って通学したり、現地の家庭に入るということはホームステイ以外で経験することはできません。
ホームステイ先は中心地にある学校から離れていることが多いため、通学するために必然的に規則正しい生活になります。また、カナダの一般的な家庭がどんな暮らしをしているのか、ということを生で体験できる、またとない機会を得ることができます。
英語の勉強になる、という以上に現地の生の生活を体験できる、ということが視野を大きく広げてくれます。
ホームステイでお世話になったあとも、ホームステイファミリーと交流を続けている留学生は多いです。
なかにはメールやSNS、手紙などで長年交流を続け、10年後に再会をしたケースもあり、そのような人脈はお金にかえられません。
人脈という人生の宝を作るという意味でも、ホームステイはメリットが大きいといえます。
ここまではホームステイのメリットについて触れてきましたが、デメリットについてもお伝えします。
前述した通り、ホームステイには当たりはずれが存在します。また、相性もあり、Aさんにとってはよくても、Bさんにとってはよくないということは、ホームステイではよくあることです。
本当にはずれのホームステイかどうかは、自分の価値観であったりすることも多いので、≪明らかにはずれのホームステイ≫に当てはまっているかどうかをチェックしてみましょう。
当てはまっていないようであれば、自分の努力不足の可能性もありますので、ホームステイとのコミュニケーションを自らとるように努力し、それでも解決しない場合は学校やエージェントに相談するようにしましょう。
食事に関しては日本人の舌に合わない場合があります。意外と多いのが味付けが薄いというケース。日本人は遠慮して、味付けが薄いことを言い出せないこともありますが、食卓にある塩やこしょうなどの調味料で味付けを変えても失礼には当たりませんので、自分の舌に合わなければ味付けを変えてしまいましょう。
また、少し高等テクニックになりますが、自ら日本食を振る舞い、ファミリーに日本食を教えるという手もあります。
どうしても解決しない場合は学校やエージェントに相談するようにしましょう。
ホームステイから学校までは公共交通機関で30分〜1時間というのが平均的な時間です。
そのため、必然的に学校から遠くなります。
ホームステイ先が学校から遠いのは仕方がないことなので、どうしても学校から遠いのが耐え難いという人は、寮やホテルも検討してみたほうがよいです。
次はホームステイファミリーと仲良くするための4つのコツをお伝えします。
ホームステイは最初のつかみが大切です。お土産は日本の文化であって、必ず持っていかないといけないものではありませんが、つかみの会話をするためにはよいツールになります。
ポイントとしては家族構成。ファミリー情報が届くのは平均して渡航の1週間を切るくらいのタイミングなので、意外とギリギリです。ファミリー情報が届くまではお土産を購入したい気持ちをぐっとおさえ、家族構成に合わせたお土産を準備するのがコツです。
たとえば子供のいる家庭であれば、世界的に流行っている日本のアニメを調べて日本語付きの商品を購入する。おじいちゃん、おばあちゃんであれば、日本の漢字や伝統的な雰囲気に響くことが多いので、いかにも日本的なものを買う。
お土産の紹介をできるように英文を準備するとともに、画像付きで自己紹介のノートを作るとさらに会話に困りません。自分の家族紹介、趣味、留学の目的、仕事、学校で勉強していることなど。
とにかく話題になりそうなことを準備することで、その後の会話もしやすくなりますので、話題になるお土産と自己紹介ノートはおすすめです。
ホームステイ先の情報にはほとんどの場合ホストファミリーのメールアドレスが記載されています。日本人は英語で話すよりも書くほうが得意な人が多いです。メールであればネットでわからない単語を調べながら書けるので、話すより楽です。
渡航前にメールをすることで直接会う前にコミュニケーションがとれ、お互いにはじめてではないため、初対面の際に会話がスムーズに進みやすくなります。
どの国に行っても日本食は大人気です。日本食を振る舞って、嫌がられることはないと断言できます。
現地の食材でも簡単にできるものであれば、カレー、肉じゃが、お好み焼きがあります。現地でも日本のカレーの素やお好み焼きの粉は売っていますが、アジアマーケットに行かなければいけないのと、値段がお高いです。
そのため、このあたりの素になるものは日本から現地に持参し、肉や野菜などを現地で購入。ある程度距離が縮まったタイミングで、ホームステイ先に日本食を振る舞ってみたいことを伝えるとよいでしょう。
日本人は英語ができないことが恥ずかしくて、自分の部屋に閉じこもってしまうケースがありますが、これは大きな間違いです。
自分の部屋のドアを閉めていると、海外では、「今は一人になりたいので、話しかけないでね。」の意思表示になります。
家族からのコミュニケーションを待つのではなく、できる限りリビングにいて、自らコミュニケーションをとりにいくようにしましょう。
英語ができないからそんなのは無理、という人もいるかもしれませんが、大丈夫です。基本的に日本人は英語ができない、と現地では思われています。ブロークンな英語でもいいので、とにかくコミュニケーションをとりましょう。
某お笑い芸人がとんでもない英語でコミュニケーションをとっているバラエティ番組がありますが、伝えたいという気持ちがあれば、結局は意味が通じています。一番は自分のコミュニケーションをとろうとする気持ちです。当たって砕けてください。
ホームステイを充実させられるかどうかは、ほとんど自分次第ですが、明らかに問題があるケースは学校やエージェントに相談する様にしてください。その際は、このホームステイの内容を読み返すと、相談すべきか自分の努力や考え方で解決できるのか、良い判断基準になると思います。
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