カナダ留学へ行く際に事前にお金の持って行き方を理解して計画的にはじめの生活費などを準備しなければなりません。ここではカナダへのお金を持っていく方法について解説します。
お金の持っていき方は大きく分けて3つの方法があり、自分に合った方法で安心の留学スタートを切りましょう。
カナダにお金を持ち込む方法は大きく3つです。
お金の持っていき方としては、この3つの方法を理解し、組み合わせるのがおすすめです。そのため、3つの特徴について理解しておく必要があります。
海外はカード社会というのを聞いたことがある人もいるかもしれませんが、必要最低限の現金は持参する必要があります。
事実、カナダは日本以上にカード社会ですので、ほとんどのお店でクレジットカードが使用できます。しかし、現金以外は使用できない場面もあります。
以下、カナダで現金が必要なケースをお伝えします。
≪カナダで現金が必要なケース≫
生活に慣れたり、海外送金ができるように現地で銀行を開設するまでの期間が、余裕を見て2〜3週間。それまでの生活費として5〜10万円持参がおすすめです。
次にカナダへ現金を持っていく時の保管方法と、現地通貨へ交換する際のおすすめの方法をお伝えします。
お財布にいれておく現金は2〜3万円程度。残りはスーツケースに鍵をかけて保管しておくとよいです。お財布は落としたり、盗難に遭ったりするリスクがありますが、スーツケースを落とす人はいないですし、スーツケースごと盗難に遭うのはごくまれです。
現金は日本の空港で1万円程度を現地通貨へ交換。現地到着後、1〜2万円を現地の両替所で交換。残りはスーツケースに保管し、必要に応じて交換する。という方法がおすすめです。
≪現金10万円をカナダへ持ち込む場合≫
①自宅出発時(日本)
現金3万円をお財布へ。7万円をスーツケースへ。
②空港到着時(日本)
お財布から1万円を空港で現地通貨へ交換。
③現地到着後(カナダ)
現地の両替商で2万円を交換。スーツケースに保管した7万円は場合に応じて1~2万円ずつ両替。
日本、特に空港での交換はレートがよくないです。しかし、銀行に行っても大差はなく、時間と交通費のほうがかかるため、空港でついでに交換したほうが効率的です。
レートがよくないのであれば、現地通貨には交換しないで日本円のまま全額もっていけばよいのでは?と思う人もいるかもしれませんが、現地に到着するまではいつ、どこで現地通貨を使うか分かりません。
そのため、1万円は日本の空港で現地通貨へ交換しておきましょう。
また、現地での両替はほとんどの場合、空港や銀行より街の両替商のレートのほうがよいので、当面必要な現金(2万円程度)を両替しましょう。
持参した現金すべてを両替しない理由としては、仮に現金が余った場合、日本円→現地通貨→日本円と交換した場合、手数料がかかるため、ほとんどのケースで元の日本円よりも少ない分しか戻ってこないからです。
そのため、残りの現金はスーツケースにいれ、本当に必要になった時に現地通貨へ交換し、使わなかったらそのまま日本に持ち帰ることをおすすめします。
現金の持ち込みは1万カナダドル(約100万円)までと決まっています。これは小切手やトラベラーズチェックも含めて1万カナダドルまでとなります。※1カナダドル=100円で計算
これほどの大金を現金で持っていく人は少ないとは思いますが、もし1万カナダドル以上持っていく場合は、入国時に申告が必要になりますのでご注意ください。
海外送金というと日本でカナダの銀行を開設して送金しておくという方法を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、日本で開設できるカナダの銀行は少なく、開設は難しいです。カナダの銀行開設は現地で行いましょう。
現地で銀行を開設することではじめて日本の銀行からカナダの銀行へ海外送金ができます。
海外送金の一番のメリットは「安心・安全」ということです。送金は大手銀行とカナダの銀行間になりますので、現金を持ち歩くことはなく、盗難などのリスクがありません。
海外送金のデメリットは「費用」と「時間」です。
海外送金は送金元の銀行や郵便局に支払う送金手数料のほかに、現地銀行の受け取り手数料もかかります。トータルの費用は大体3,000〜4,000円。受け取りまでの日数も平均4〜5営業日です。
1営業日で送金することができる銀行もありますが、その場合さらに送金手数料がかかります。
海外送金は手続きも煩雑で、現地の支店コードや銀行名、支店名などすべて英語で記載する必要があります。日本で送金手続きをする親御様が、銀行の窓口で混乱するケースがよく起こります。
海外送金は安全というメリットもありますが、費用面や着金するまでの時間などのデメリットがあります。そのため、頻繁に利用することはおすすめしませんが、必要に応じて最小限の回数をするとよいです。
送金するとしたら手持ち現金がなくなりそうな場合や学校延長、入学などの大きなお金が必要になったときの手段と捉えたほうがよいです。
クレジットカードは、使いすぎやスキミング犯罪など危険なイメージを持っている人もいるかもしれませんが、留学において欠かせないものです。メリット、デメリットを理解し、正しく使用する様にしましょう。
クレジットカードは海外では身分証明のひとつとして有効です。クレジットカードの審査が通る=信用できると見られるからです。
逆にいうと、クレジットカードがない人は過去にお金のトラブルがあり、クレジットカードが持てないのだろう、と思われます。それくらい海外ではカード社会が進んでいます。
ビザ申請に関しても、現在世界中のほとんどのビザがクレジットカード払いになっています。カナダのeTA(観光ビザ)もワーホリも学生ビザもすべてクレジットカードが必要になります。そのため、カナダ留学には必須のアイテムとなります。
また、クレジットカードは身分証明やビザ申請だけでなく、大きな現金を持ち歩くことなくショッピングなどができ、上手に利用すればポイント還元でお得に活用することもできます。
クレジットカードのデメリットはつい使いすぎてしまうことです。手持ち現金がなくても限度額までならいくらでも使えてしまうので、ついつい使いすぎてしまう場合があります。
また、日本でも最近増えてきているスキミング犯罪は、海外では特に気をつけなければいけません。
スキミングとはクレジットカードで買い物した際に、カード情報をコピーされ、不正使用される犯罪です。クレジットカードは、こういった犯罪に遭うというリスクがあるのも事実です。
結論として、クレジットカードは利用すべきです。カナダのビザ申請で必要になるという以外にも理由があります。
現地では少し高級なホテルに宿泊する、ツアーに申し込むなどの場面でクレジットカードのみ支払い可というケースもあります。平たくいうと、クレジットカードがない人は信用できないので利用してほしくないということです。
何かをしたいという時にそのような縛りが発生するのは留学においてストレスです。また、本当に現金がなくどうしようもないときのお守り代わりとしてもクレジットカードは有効です。
では、使いすぎやスキミング犯罪のリスクなどのデメリットはどのように防げばよいでしょうか?
まず使いすぎの部分はクレジット限度額を最低限にし、自信がない人は買い物に行く時にスーツケースにいれておく、普段は使用せず現金主義を貫き通すという方法があります。一度使いだすと止まらないかも、という人は原則使わないようにしましょう。
スキミングに関しては、クレジットカード使用時に店員がなかなか店の奥からでてこない、など不審な動きがないかを気をつけましょう。
仮にスキミングに遭った場合も、1回までなら保険が効き、クレジットカード会社が補償してくれるケースがほとんどですが、クレジット会社がどういったケースで補償してくれるかは事前にチェックしておきましょう。
クレジットカード以外には以下3つのカードがあります。自分の状況に合わせて持参するとよいでしょう。
三井住友銀行、東京三菱UFJ、みずほ銀行などの大手の銀行などの大手銀行で発行可能。現地のATMで現地通貨を引き出すことができます。
メリットは日本と同じ感覚で現地で現金を引き出せるという手軽さ。ATMに「Plus(プラス)」や「Cirrus(シーラス)」というマークが表示されていれば、世界中どこでも利用できます。
しかし、手数料が高く、1万円引き出した場合は250〜700円程度の手数料がかかります。加えて、カード発行料や年会費などの手数料がかかる場合が多いです。
それであればクレジットカードのキャッシング機能や海外送金を上手に利用したほうがよいので、あまりおすすめはできません。
日本の銀行に預けた現金分を現地のATMで引き出すことができます。銀行に預けた分しか使うことができないので、使いすぎになることもありません。
カードの種類は、「三菱東京UFJ」「スルガ銀行」「ジャパネット銀行」「りそな銀行」「楽天銀行」「イオン銀行」などがあります。
クレジットカードは審査が厳しく、未成年や学生は発行が難しい場合が多いです。デビットカードはクレジットカードに比べると審査が通りやすいので、何らかの理由でクレジットカードが通らなかった人も使用がしやすいカードです。
しかし、クレジット機能はないため、クレジット機能も利用したい人は次に紹介するプリペイドカードがよいでしょう。
デビットカードと同様に日本の口座にお金をいれて、その分は現地のATMで引き出すことができます。また、クレジットカードと同じように支払いは翌月にして商品などを購入するクレジット機能もついています。
端的にいうとクレジット機能付きのデビットカードになります。しかし、翌月に口座にお金が入っていないかを常に気にしておく必要があります。
この3つのカードは、日本の口座に現金をいれて、海外のATMで引き出したい人向けではありますが、毎回手数料がかかりますので使い方には注意をしてください。
渡航時は現金5〜10万円+クレジットカードなどのカード類。
現地到着後に留学中の生活費をまとめて海外送金という方法がもっともおすすめです。
≪おすすめのお金の持ち込み方≫
【渡航時】現金5~10万円を持参+自分に合うカード(主にクレジットカード)持参
【現地銀行開設後】留学中の生活費をまとめて海外送金
海外送金もカード類も何度も使用すると手数料がかかってきます。
しかし、銀行口座開設するまでの生活費として5〜10万円の現金を持っていき、その後留学中の海外送金を一気に送金すれば、1回の海外送金手数料はかかりますが、その後の手数料はかかりません。
カナダのATMはプランにもよりますが基本的に引き出しの手数料がかかりませんので、この方法がもっとも安全で手数料をおさえられる方法といえます。
お金の管理が得意な人は、日本の口座に現金を残しておき、原則クレジットカードで生活するという方法もあります。しかし、お金の2重管理になりますので、管理が苦手な人は現地ではクレジットカードは基本使用せず、現金で統一したほうがよいかもしれません。
クレジットカードは身分証明やビザ切り替え申請などで使用することも考えられ、緊急で現金が必要になった場合はキャッシングも可能です。仮に現地で使用しないつもりでも最低1枚は持っていく様にしましょう。
タビケン留学は安心と信頼の「手数料無料」エージェントです。
ご留学に関するご相談は24時間受付中。費用や渡航前の準備・リアルな現地情報や治安から学校選びに関するご相談まで何でも政府公認の留学コンサルタントを中心としたプロのスタッフが丁寧にお答え致します。まずはご連絡頂ければ、あなたに合ったプランや費用をご提案致します。お気軽にご相談くださいませ。