日本人留学生に一番人気の国カナダ。高校留学、大学生の短期留学・長期留学、社会人留学やワーキングホリデーまで幅広い層の留学生から支持を受ける魅力あふれる国です。
長期留学やワーキングホリデーで渡航する人にとっては、日本からの仕送りや現地での給料の振込みに利用する銀行口座については知っておくべき情報のひとつです。
今回の記事では、カナダでの銀行口座開設の方法や営業時間、日本との金利の違い、帰国時の解約などを徹底的に解説いたします。
カナダの銀行口座ですが、必要なものを持参し、銀行の窓口へ行って開設する方法が一般的です。まずは必要なものからチェックしましょう。
滞在先の住所がホームステイの場合、そのホームステイ先に自分が住んでいるという証明が必要になります。郵便物や公共料金、学校からの手紙などを準備してください。住所は後日オンラインで変更可能です。
SINナンバーはワーホリ入国の人は必ず必要なもので、日本でいうマイナンバーにあたります。空港や街中にある「サービスカナダ」というカナダ政府窓口で取得できます。
必要書類の準備ができたら直接銀行へ行き開設の意思を伝えるか、電話予約したうえで銀行に向かいます。
銀行でスタッフが必要書類確認後、口座の種類を決める必要があります。
口座は以下2種類。
留学やワーホリで渡航している人はほぼチェッキングアカウントで間違いありません。
セービングのほうが利子がつくのでお得ではあるのですが、引き出し回数が決まっていて、手数料がとられることもあり、定期的に引き出しがある留学やワーホリには向いていません。特に理由がなければチェッキングアカウントにしましょう。
また、銀行によってアプリ登録を求められることも多く、その際はIDとパスワードを設定する必要があります。それとは別にキャッシュカードを利用する際に使うPINコードも登録します。
基本的に手続きはその日に完了し、すぐにキャッシュカードを受け取ることができます。
カナダの学校や住む家へ大きな金額を支払わないといけない場合、選択するプランによって限度額が決まっており、ATMでおろせない場合もあります。その場合は営業時間中に窓口に行って手続きをする様にしましょう。
カナダには多くの銀行があり、その中でも5大銀行といわれているメガバンクがあります。この5つの銀行であれば、どこに預けてもつぶれてなくなる、ということはまず考えられませんし、支店数も多く、カナダ国内旅行をしていても現金の引き出しなどに便利です。開設する銀行は、これから紹介する5大銀行から選ぶとよいでしょう。
以下がカナダの5大銀行になります。
①Royal Bank of Canada (RBC)
・最大手の銀行。カナダ国内1,400支店以上
・本社はモントリオールとトロント
・日本語通訳サービス無料
②The Toronto-Dominion Bank (TD)
・カナダ第2位の銀行
・バンクーバー支店は日本語対応サービスあり
・ワーホリ、学生ビザ向けに半年口座維持手数料無料のサービスあり
③Bank of Montreal (BMO)
・カナダ最古の歴史をもつカナダ第3位の銀行
・口座維持費がお得な学生向けのプランあり
④The Bank of Nova Scotia (Scotiabank)
・世界50ヶ国に展開するカナダ第4位の国際的な銀行
・電話予約で日本語サービスを受けられる支店あり
⑤Canadian Imperial Bank of Commerce (CIBC)
・カナダ第5位の銀行
・口座維持費、デビットカード利用料、ATM手数料が1年間無料
５つも銀行があるとどの銀行を選んでよいか分からなくなってしまいそうですが、長期留学やワーキングホリデーで渡航する人は、ずばり「CIBC」一択と断言してもよいでしょう。今からその理由をお伝えいたします。
CIBCをおすすめする理由は、「口座維持費」。日本では銀行口座を持っていても維持費はかかりませんので、口座維持費という言葉に違和感をもつ人も多いと思いますが、カナダでは口座を開設したら維持費がかかるのが普通です。
ちょっとしたものかもしれませんが、毎月何もしていないのに通帳のお金が減っていくのは思いのほかわずらわしいものです。
この口座維持費が1年間無料なのがCIBCになりますので、留学やワーホリで1年程度滞在が決まっている人は、CIBC一択になるのではないでしょうか。
ちなみに口座維持手数料は年間で4,000円くらいです。それくらいであれば日本語対応をしてくれる近くの銀行がよい、という人は手数料と天秤にかけてほかの銀行も選択肢にいれてみてもよいかもしれません。
ここまでの情報があれば、カナダでの銀行口座開設で怖いものなしといったところですが、カナダの銀行には知っておくと便利なことがまだあります。次はカナダの銀行の知っておくと便利な情報をお伝えいたします。
観光ビザで銀行口座の開設はできません。銀行口座が作れるのはカナダに長期滞在する学生ビザやワーホリビザをもっている人になります。
しかし、人によっては開設できてしまった人もいるようです。これは単純に担当した銀行スタッフのミスによるものと思われますが、いずれにしても観光ビザでの銀行口座開設は認められていません。
銀行や支店にもよりますが、カナダの銀行は営業時間が長い場合が多いです。朝8時や8時半に開く支店も多く、支店によっては夜20時まで開いていたり、週末を開けているところも多く、いざという時に助かります。
また、ATMはどの銀行も24時間対応していて、月の回数はプランにより決まっていますが、基本どの時間に使用しても引き落とし手数料は無料です。
日本は超低金利といわれていて、それに比べればカナダの銀行の金利は高いですが、ワーホリや留学で利用する普通口座であればほぼ恩恵はないです。
長期滞在を考えている人で定期口座に預ける人であれば、2年で2%、5年で3%という日本では考えられない金利で貯金することができます。
参考（英語）：CIBC-Bonus Rate GIC
カナダ長期滞在を検討している人や、日本に帰国するけどいつかカナダに戻るという人は口座維持費を差し引いてもプラスになると思いますので、検討してみるのもよいかもしれません。
CIBCだとしても1年を超えると口座維持費が発生してきます。また、自身の給料などは現地に残していてもしょうがない場合も多く、帰国の際の解約は必須といえます。では、解約時に必要な書類や流れ、注意点について見てみましょう。
基本的に上記2点のみです。
銀行を開設したところではなく、近くの支店でも解約は可能です。
給料がチェック（小切手）払いの場合、ホールドといって止められている状態になっていることがあります。また、手続き後に何かしらの不備ですぐ解約できない可能性も考え、帰国の1週間以上前には解約手続きをすることをおすすめします。
また、口座を解約すると自分の口座へはアクセスできなくなりますので、履歴も見れなくなります。必要な履歴や項目があればスクリーンショットを撮っておきましょう。
結論から伝えると日本での解約も可能です。
しかし、オンラインでの操作に慣れないと少々めんどくさく、完了に数日かかるため、無事に解約されているか不安になります。また、無駄に日数が増えてしまうとその分口座維持費が発生し、日本の口座に送金する場合は送金手数料も発生します。
帰国後に解約にメリットはありませんので、現地で解約できるのであれば、忘れずに解約して帰国する様にしましょう。
ここまでカナダの銀行口座について徹底的に解説してみましたがいかがでしたでしょうか。海外での銀行口座開設は一見怖いように思えますが、今回の記事をしっかり理解すればもう大丈夫です。
また、銀行口座の開設に限らず、留学・ワーホリ生活にトラブルはつきものですので、困りごとがあれば相談できるように、信頼できるエージェントを選んで最高のカナダ留学生活を満喫しましょう！
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