イギリスのビザ情報

イギリスの学生ビザは必要?期間別の使い分けと取得の条件、費用、申請の流れを解説

イギリスに留学したいと思っても、学生ビザが必要なのか、何を準備すればよいのかが分かりにくいものです。実際に必要なビザは、学ぶ期間と、英語コースかどうかで変わります。

2026年10月時点の英国政府の公式情報をもとに、期間別の手続きの使い分けと、学生ビザの条件、費用、申請の流れを整理します。

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イギリス留学のビザは、学ぶ期間で使い分ける

ビザは、学ぶ期間と、学ぶコースが英語かそれ以外かで決まります。期間は6か月を超えるかどうかが、最初の分かれ目になります。

学ぶ期間ごとのビザは、次の表のとおりです。

学ぶ期間と内容 ビザ 申請料 できないこと
6か月以下 電子渡航認証(ETA)または訪問者ビザ ETAは£20、訪問者ビザは£135 就労
英語コースで6か月超11か月以下 短期留学ビザ £228と医療付加料(通常£776) 就労、延長、家族の帯同
進学・専門課程などの長期、または英語力の目安がB2以上の英語コース 学生ビザ £558と医療付加料(学生は年£776) 就労は、大学などで学ぶ場合に学期中の上限つき。語学学校では原則不可

6か月以下の学習は、ETAか訪問者ビザで足りる

学ぶ期間が6か月以下なら、学生ビザは必要ありません。

英語コースを含め、認定された教育機関での学習は、ETAか訪問者ビザで入学可能です。ただし、国公立校とアカデミーは除きます。

ETAは、入国前にオンラインで取る電子の渡航認証です。ETAと訪問者ビザの違いは、次の表のとおりです。

項目 ETA 訪問者ビザ
費用 £20 £135
滞在できる期間 1回の滞在は最大6か月 最長6か月
有効期間 2年かパスポートの期限の早いほう(期間内は何度でも入国可) ―
申請と審査 審査は通常1日以内、長くても3営業日 申請は渡英の3か月前から受け付け

英国政府の公式サイト(GOV.UK)には、ビザが必要かどうかを確認できるページ「Check if you need a UK visa」があります。

国籍を日本、目的を学習、期間を6か月以下と選ぶと、電子渡航認証(ETA)か訪問者ビザのどちらかを申請するよう案内されます。

犯罪歴や過去の入国拒否がある場合は、訪問者ビザの申請を検討するよう書かれています。

英語コースが6か月を超えるなら、短期留学ビザか学生ビザになる

6か月を超えて学ぶ場合、ETAと訪問者ビザは使えません。英語コースで11か月以内なら短期留学ビザ、それより長い場合や進学・専門課程なら学生ビザを使います。

短期留学ビザの主な条件は、次のとおりです。

  • 対象:英語コースで6か月超11か月以下の学習
  • 滞在できる期間:コース期間に30日を足した長さで、合計11か月以内
  • 費用:申請料£228と、別にかかる医療付加料(通常£776)
  • 申請:渡英の3か月前から。ビザ申請センターでの本人確認が必要
  • 審査:通常3週間
  • できないこと:有償か無償かを問わず就労(職業体験も対象外)、コースの変更や延長、家族の帯同

英語コースでも、英語力の目安が欧州の言語能力基準(CEFR)でB2以上のコースなら、学生ビザの対象になります。

ただし、受入校が英国政府の認可を受けた学校であることが前提で、語学学校に通う間は原則として働けません。

なお、短期留学ビザや訪問者ビザから、英国内で学生ビザへは切り替えられません。最初に使うビザは、進学の予定も見すえて決めておきましょう。

学生ビザの条件は、受入校・英語力・資金の3つ

学生ビザには、受入校の入学許可、英語力、資金の3つが必要です。

いずれも申請の前にそろえておくのが条件で、資金は規定以上の金額だけでなく、口座に置いておく期間にも決まりがあります。

受入校からの入学許可(CAS)が申請の前提になる

申請の前提は、受入校が出す入学許可の参照番号、CASです。受入校は、英国政府から学生の受け入れを認められた教育機関でなければなりません。

CASを受け取るには、条件のつかない入学許可が必要です。

CASを受け取ったら、6か月以内に申請します。対象は16歳以上で、16歳と17歳は親の同意も求められます。

英語力は、コースのレベルで基準が変わる

英語力の基準は、通うコースのレベルで変わります。コースごとの基準は、次の表のとおりです。

コースのレベル 英語力の基準(CEFR)
学位レベル以上のコース B2相当
学位未満のコース B1
語学コース B2以上の英語コースだけ通える

証明の方法は、次のとおりです。

  • 英国政府が承認した英語試験(SELT):証明の基本
  • 英国の学位や、英語で教えられた学位:証明になることがある
  • 一部の高等教育機関による自校の評価:学位レベル以上のコースで確認する場合もある

英語力の証明が免除される国の一覧に、日本は含まれていません。承認された試験の種類や試験会場は、公式の一覧で確認してください。

資金は、学費と生活費を28日間続けて保有する

必要な資金の額は、次の表のとおりです。

項目 必要な額
学費 CASに記載された1学年分(最大9か月分まで)
生活費の月数 コースの月数分(最大9か月分まで)
生活費の月額 ロンドン£1,529、ロンドン外£1,171
例:9か月以上のコースの生活費9か月分 ロンドン£13,761、ロンドン外£10,539(学費は別に加わる)

ロンドンの範囲は、シティ・オブ・ロンドンと32のロンドン区です。生活費の額は近年改定されているため、古い記事の数字とは異なることがあります。

証明する資金の保有期間の数え方には、次の決まりがあります。

  • 28日間は連続している必要がある
  • 28日間の最終日が、申請日から31日以内でなければならない
  • 28日間、毎日基準額以上を保っている必要がある

日本国籍の方が、住んでいる日本から申請する場合、学費と生活費を合わせた資金の証明は、申請時の提出が必須とはされていません。

ただし、審査の前に提出を求められることがあります。通帳や残高の資料は、求められたらすぐ出せるよう準備しておくと安心です。

学生ビザの費用は、申請料と医療付加料が中心

費用の中心は、申請料£558と、年£776の医療付加料です。医療付加料は、申請時にまとめて支払います。

学生ビザの費用を表にまとめます。

項目 額
申請料(海外から申請) £558
医療付加料(学生・扶養家族) 年£776
例:2年のビザの医療付加料 £1,552
優先審査 選べる場合があり、額は申請時に表示

医療付加料は、ビザの期間で額が決まる

医療付加料は、申請料とは別に払う費用で、金額はコースの期間ではなくビザの期間を基準に決まります。

ビザの期間が6か月超から1年未満なら満1年分で、2年のビザなら£1,552です。

2年のビザの申請料と医療付加料を合わせると、£2,110になります。学生ビザはコースの期間より長く出ることがあるため、実際の額は申請画面で確認してください。

医療付加料の支払いと返金の扱いは、次のとおりです。

  • 民間の医療保険に入っていても、払う必要がある
  • 申請が却下された場合と、決定前に取り下げた場合は、全額返金される

留学全体の費用の目安は、イギリス語学留学の費用と期間別の相場で確認できます。

申請の流れと時期は、オンラインで6か月前から

海外からの申請は、コース開始の6か月前から、すべてオンラインで行います。結果は電子ビザで届きます。

申請の流れと時期の主なポイントは、次のとおりです。

  • 英国内からの申請は、受け付けの開始と審査の期間が海外からと異なる
  • 申請が通ると、電子ビザが付与される
  • 書類は、パスポートとCASが基本になる
  • 入国できる時期と、結核検査の条件を確認する

英国内からの申請は、受け付けが3か月前からで、審査が長くなる

すでに英国にいて申請する場合は、海外からの申請と比べて、受け付けの開始は遅く、審査は長くなります。違いは、次の表のとおりです。

申請する場所 受け付けの開始 審査
海外から コース開始の6か月前から 通常3週間
英国内から コース開始の3か月前から 通常8週間

申請が通ると、紙のシールではなく電子ビザが付与される

申請が通ると、紙のシールではなく電子ビザ(eVisa)が付与されます。英国政府のオンラインアカウントで内容を確認する仕組みです。

本人確認は、公式アプリか、ビザ申請センターでの指紋と顔写真の登録で行います。

申請に使う書類は、パスポートとCASが基本になる

申請に使う書類は、有効なパスポートとCASが基本です。

必要に応じて、次の書類を添えます。

  • 資金の証明
  • 特定の分野のコースで求められる証明書
  • 結核検査の結果

18歳未満は保護者の同意書も必要です。有料の優先審査を選べる場合もあり、額は申請画面に表示されます。

入国できる時期と、結核検査の条件

入国できる時期は、コースの長さで決まります。

  • コースが6か月以下:開始の1週間前から
  • コースが6か月を超える:開始の1か月前から

ビザに記された開始日より前には入国できません。

結核検査は、英国に6か月以上滞在する人のうち、英国政府が定める対象国に6か月以上、直近の6か月以内にも住んでいた人が受けます。日本だけに住んでいた場合は不要です。

ほかの国に6か月以上住んだ経験がある方は、公式の対象国一覧で確かめてください。

就労・家族・卒業後は、コースのレベルで条件が変わる

学期中に働ける時間、家族を連れていけるか、卒業後にどうなるかは、コースのレベルで変わります。

語学コースで通う方は、特に就労の制限を押さえておきたいところです。

学期中の就労は、大学などで学ぶ場合に、学位以上で週20時間、学位未満で週10時間

大学などの高等教育機関で学ぶ場合、働ける時間は次のとおりです。

  • 学期中、学位レベル以上のコース:週20時間まで
  • 学期中、学位未満のコース:週10時間まで
  • 休暇中:フルタイムで働ける

次の仕事には就けません。

  • 自営業や事業活動
  • プロスポーツ選手
  • フルタイムの常勤
  • 芸能の仕事

語学学校のように高等教育機関ではない学校では、学生ビザでの就労は原則できません。例外は、承認された職場体験などに限られます。

働くことが主目的なら、イギリスワーホリのビザ申請ガイドもあわせて検討してみてください。

家族を同伴できるのは、政府派遣の留学生と大学院の一部に限られる

家族を連れていけるのは、次のどちらかに限られます。

  • 6か月を超えるコースを始める政府派遣の留学生
  • 一部の大学院生(フルタイムで9か月以上のコースが対象)

2024年1月1日以降に始まる大学院は、博士課程か、研究型の高等学位のコースだけが認められます。授業中心の修士課程は、対象外になります。

同伴できる家族は、配偶者やパートナー、18歳未満の子どもです。

家族1人ごとに、次の費用と資金が別に必要です。

  • 申請料と医療付加料
  • 資金(本人とは別に必要)

本人と同時に申請する場合は、証明の提出は本人と同じく、求められたときに行います。

卒業後は、卒業生ビザで英国に残れるが、期間は短くなる

卒業後は、英国内で卒業生ビザに切り替えて、英国に残って働いたり、仕事を探したりできます。

対象は原則、英国の学士・修士・博士などのコースです。滞在できる期間は、次のとおりです。

  • 博士以外の対象コース(学士・修士など):2026年12月31日までの申請なら2年。2027年1月1日以降の申請では18か月に短縮
  • 博士:3年

申請料は£937です。卒業生ビザは延長できないため、長く住む場合は、別のビザへの切り替えが必要です。

まとめ:申請の前に確認すること

自分の留学に必要なビザは、期間とコースの内容で決まります。

申請の前に、次の流れで確認しましょう。

  • 自分の留学期間とコースの内容から、使うビザを決める
  • 学生ビザなら、受入校から入学許可(CAS)を受け取る
  • 英語力と、28日間保有する資金を準備する
  • 申請料と医療付加料の額、申請できる時期(6か月前から)を確認する

料金や条件は変わることがあるため、申請の前には、英国政府の公式情報で内容を確かめてください。

イギリスの留学・ワーホリを検討している方は、タビケン留学のカウンセリングへ

記事では、留学の期間別に必要なビザと、学生ビザの条件、費用、申請の流れを整理しました。どのコースと学校で、どれくらいの期間学ぶかによって、準備の中身は変わります。

タビケン留学は、留学・ワーホリのエージェントです。現地在住や在学の経験をもつカウンセラーが、イギリス留学の学校選びやビザ手続きの流れを、無料カウンセリングで一緒に整理します。

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参考

この記事を監修した人

諸澤 良幸

諸澤 良幸

株式会社Morrow World 代表取締役社長

日本内閣府認定 NPO留学協会 RCA海外留学アドバイザー
オーストラリア政府認定PIER QEAC留学コンサルタント資格保有
JAOS 一般社団法人海外留学協議会 加盟

4年制大学法学部を卒業後大手レジャー企業に就職。複数の新規店舗立ち上げや人事業に従事した後、退社し26歳で単身海外留学。海外での英語学習と海外現地企業での管理職経験を経て2015年に株式会社Morrow Worldを設立し留学エージェントサービスを提供開始。2024年時点で9年以上留学エージェントを運営しており、「サポート無料留学エージェント」や「2カ国留学」の先駆けとして留学サポートを提供。
2020年6月にはオンラインに特化した英語コーチングサービスENGLEADを開始、2023年からは学研教室オーストラリアのFC本部の運営会社の代表取締役にも就任。
現在世界8カ国、約100名のスタッフと共に、世界で羽ばたく子どもから大人に向けて幅広く教育関連サービスを提供している。

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ベイズウォーター ブライトン

<b class="">Bayswater Brighton</b>は、イギリス南岸の人気リゾート地<b class="">ブライトン</b>に位置する語学学校です。ビーチからわずか数分、中心街からも徒歩10分圏内という理想的な場所にあり、「海辺のロンドン」と呼ばれる活気ある街で英語を学べます。ロンドン校と同様に、グローバルスキル(ソフトスキル)の育成に重点を置いた教育を提供しており、元はEurocentres BrightonおよびStafford House Brightonとして知られていました。

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<b>Bayswater London</b>は、ロンドン中心部(<b>ゾーン1</b>)の高級住宅街<b>ベイズウォーター</b>に位置する語学学校です。1973年に設立され、長年の経験を持つ名門校ですが、近年校舎全体が改装され、モダンな学習環境を提供しています。学習の目的を問わず、初心者から上級者、そしてプロフェッショナルまで、誰もが流暢さとコミュニケーション能力の向上を目指すことをサポートしています。<b>ハイド・パーク</b>、<b>ノッティング・ヒル</b>、<b>パディントン</b>といったロンドンの有名スポットに近く、観光と学習を両立させたい学生に最適な立地です。

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