カナダの生活情報

カナダのバンクーバーって治安は良いの?犯罪やトラブルって本当にある?!安全性や危険なエリアについて具体的に紹介!

カナダのバンクーバーは治安が良いため日本人の留学先としても人気があります。

それなら、日本と同じように行動しても問題ない、犯罪やトラブルに遭遇することもないと思うでしょうか?

いえいえ、実はバンクーバーでも治安の悪い場所は存在し、犯罪やトラブルがあるのも事実なのです。犯罪発生率は、なんと日本の8倍。果たしてバンクーバーは治安がよいのでしょうか、それとも悪いのでしょうか…?

この記事ではバンクーバーの治安が気になっている方に向けて、数字から見るリアルな治安や、危険な地域までかなり具体的にご紹介いたします!

カナダ バンクーバーの治安

バンクーバーは治安が良い!

世界の都市の中でも比較的安全だと言われているバンクーバーは、非常に治安がよいと言えるでしょう。日本人も暮らしやすく、街中を歩いていても大きなトラブルに巻き込まれることはほとんどありません。

近年犯罪がやや増加傾向にはありますが、各種のランキングでも、バンクーバーはとても安全であり、住みやすい都市だと言われています。

バンクーバーの治安が良い理由

データベース上でもわかる安全性の高さ

『NUMBEO』という世界各都市の物価・交通・犯罪率などをデータベース化したサイトによると、バンクーバーの安全性は62.48%。この数値だけ見ても、安全な数値であるかどうかの判断は難しいかもしれません。

では他の地域も見てみましょう。アメリカのカリフォルニアは31.25%、メキシコの首都であるメキシコシティは​​30.86%です。いかがでしょうか、いかにバンクーバーの治安が良いかがわかるのではないかと思います。

世界で最も住みやすい都市6位

英国・エコノミスト誌の調査部門である『エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)』が発表する2019年度『世界で最も住みやすい都市ランキング』で、バンクーバーは6位にランクイン!2002年から2010年までは第一位に連続で選ばれていました。2021年度はコロナの医療逼迫の影響でランキングは下降してしまいましたが、世界的に見ても、カナダ国内で見てもバンクーバーは安全であることが言えるでしょう。

バンクーバーとトロントの違い

バンクーバーの治安ってトロントと比べると、どうなの?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。留学やワーホリをバンクーバーとトロントで検討しているなら、両方の治安が知りたいですよね。

先ほどの『NUMBEO』によると、バンクーバー62.48%に対し、トロント58.82%。ややバンクーバーの安全性が高めのようです。ただし、カナダ自体の治安がよいので、あまり大きな差ではないでしょう。

ちなみに、カナダ国内の一位はメープルシロップの産地で有名なケベックで84.78%でした。

カナダ バンクーバーの危険な地域

世界の中でも安全な都市と言えるバンクーバーですが、危険な地域も少なからず存在します。以下で紹介する地域では、油断せず気をつけて行動するよう心がけてください。

イースト・ヘイスティング・ストリート

バンクーバーで最も危険な地域といえば、このイースト・ヘイスティング・ストリート。ホームレスや浮浪者が多く、お店にも鉄格子がかかっていたりと、昼間であっても危ないエリアです。麻薬の取引が行われることもあるため、夜間の一人歩きはやめましょう。有名なガスタウンからほど近いため、行動する際はイースト・ヘイスティング・ストリートを避けるよう気をつけてください。

チャイナタウン

イースト・ヘイスティング・ストリートからも程近く、観光地としても有名なチャイナタウン。おしゃれなカフェや面白いお店があったりと、バンクーバーに行ったら立ち寄ってみるのもおすすめです。そんなチャイナタウンですが、スリが多いのもまた事実。油断せず、貴重品は肌身離さず持つように心がけましょう。

スタンレーパーク

2013年度のアメリカ旅行雑誌『Travel + Leisure』で紹介された『世界の美しい公園ランキング』で2位にランクインしたスタンレーパーク。川沿いに続く自然が豊かなスタンレーパークですが、昼と夜では大きく表情を変えることでも有名です。

夜間は街頭が消え、真っ暗になり、ホームレスや薬物中毒者の寝床となるのです。ロマンチックなエリアではありますが、夜間は避けるのが無難です。

空港や図書館などの公共機関

治安が悪いエリア、というわけではありませんが、スリ・置引きが多発するのがバンクーバー国際空港や図書館、駅などの公共機関。トイレに貴重品を持っていくのは当然ですが、トイレに掛けた荷物が取られてしまうこともあります。貴重品や荷物に関して、日本と同じ感覚で安心していると非常に危険な目に遭ってしまいます。公共機関であっても気をつけて行動しましょう。

やってはいけないこと・注意すること

危険な地域に近づかなければ安全というわけではありません。普通に生活していても、日本では考えられないようなことに遭遇する可能性はゼロではありません。特に気をつけてほしい『やってはいけない行動』『注意すべき行動』を以下にご紹介します。

NG!夜間の独り歩き

世界的に見ても治安のよいバンクーバーでも、夜間の一人歩きはやめておくのが賢明です。

昼間は賑やかで明るい場所であっても、夜になると薬物中毒者や浮浪者が集まってきたり、ドラッグの取引場となる場所も存在するからです。

特に女性は性犯罪に巻き込まれる危険性もあるため、夜間の一人歩きは絶対にやめましょう。どうしても夜間に歩く必要がある場合は男性と一緒に歩く、公共の交通機関を使うなどの対策をしてください。

 

NG!麻薬・覚醒剤などの薬物

バンクーバーは日本に比べ、麻薬・覚醒剤の犯罪が多いため、何かのきっかけで麻薬・覚醒剤と接触する機会がある可能性があります。その場合でも、興味本位で手を出してはいけません。麻薬・覚醒剤は犯罪です。

ちなみに、カナダは現在大麻(マリファナ)が合法になっており、街の至るところで手に入ります。合法であれば、日本人がバンクーバーで使用する分には問題ないと思われがちですが、日本国籍を所持している以上、大麻取締法はカナダでも有効。そのため、所持も使用もNGです。誘われても断るようにしましょう。

注意!スリ・置引き

バンクーバーで最も多い犯罪は、スリ・置引きなどの盗難です。空港や駅、図書館などの公共機関で、留学生を狙ったスリは後を絶ちません。ズボンの後ろポケットに財布を入れるのは絶対やめましょう。確実にスリの被害に遭います。

また、レストランに行った際、荷物を置いたままトイレに行くことは、日本ではよく見られる光景ですが、バンクーバーにおいては「私の荷物を置引きをしてください」と言っているようなもの。貴重品からは目を離さない、ということを徹底してください。

注意!ホームレス

バンクーバーは日本に比べホームレスが多く、街の至る所で見かけます。初めて見るときはびっくりするかと思いますが、暴力などのトラブルに発展することはないので安心してください。

バンクーバーのホームレスは日本と異なり物乞いをしてきます。その時に、かわいそうだと思ってお金を渡すのはNG。なぜなら、ホームレスはそのお金で薬物やアルコールを購入するからです。その依存症によりホームレスになった人の割合も半数以上。カナダ政府もホームレスにお金を渡すことを推奨していません。スルーするのが正解です。

犯罪やトラブルに巻き込まれた時の対策

夜間の一人歩きや薬物に手を出すこともなく、細心の注意を払って生活していたとしても、トラブルに巻き込まれてしまう可能性はないとは言い切れません。

対処法を予め知っておくことで、最悪の事態を回避しましょう。

強盗からの金品の要求

強盗などに金品の要求をされた場合は、その場で渡してしまいましょう。銃やナイフを所持しており、抵抗することで命の危険に晒される可能性があるからです。なにものも、命には変えられません。その後、直ちに警察に電話してください。

『911』へ電話する

警察だけでなく、消防や救急も、カナダでは全て『911』。いざという時のために、『911』というナンバーは覚えておいてください。

自分自身が巻き込まれていなくても、目の前のトラブルは警察に連絡しましょう。

とっさのことで英語での説明が難しい場合には『Japanese Please』と伝えれば日本語が話せるオペレーターにつながります。

結論!バンクーバーの治安は世界的に見ればよいが、犯罪率は日本の8倍!危険な地域には極力近付かないこと!

世界の中でも非常に安全性が高く、治安のよいバンクーバー。ただし、日本の安全性とは比べ物にならないのもまた事実。日本人が海外に行く際は、細心の注意を払って、気をつけすぎる位でちょうど良いと認識しましょう。

・危険な地域には極力近付かない!

・夜間の一人歩きはしない!

・貴重品は肌身離さず持つ!

ぜひ安全で楽しいバンクーバーライフを過ごしてくださいね!

カナダのバンクーバーで留学やワーホリを検討している、バンクーバーとトロントで悩んでいる、学校選びを相談したい…そんな方は、カナダ留学のプロであるカナダ留学ワールドまでぜひお気軽にご相談ください。

この記事を監修した人

諸澤 良幸

諸澤 良幸

株式会社Morrow World 代表取締役社長

日本内閣府認定 NPO留学協会 RCA海外留学アドバイザー
オーストラリア政府認定PIER QEAC留学コンサルタント資格保有
JAOS 一般社団法人海外留学協議会 加盟

4年制大学法学部を卒業後大手レジャー企業に就職。複数の新規店舗立ち上げや人事業に従事した後、退社し26歳で単身海外留学。海外での英語学習と海外現地企業での管理職経験を経て2015年に株式会社Morrow Worldを設立し留学エージェントサービスを提供開始。2024年時点で9年以上留学エージェントを運営しており、「サポート無料留学エージェント」や「2カ国留学」の先駆けとして留学サポートを提供。
2020年6月にはオンラインに特化した英語コーチングサービスENGLEADを開始、2023年からは学研教室オーストラリアのFC本部の運営会社の代表取締役にも就任。
現在世界8カ国、約100名のスタッフと共に、世界で羽ばたく子どもから大人に向けて幅広く教育関連サービスを提供している。
JAOS 一般社団法人 海外留学協議会

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