カナダのインターンシップは、実践的なスキルとビジネス英語を一度に身につけられるチャンスとして、学生から社会人まで多くの人に人気があります。

北米の企業で働く経験は、将来のキャリアにとって大きなプラスになるでしょう。

とはいえ、「どんな種類があるのか」「費用はどのくらいかかるのか」「どんなビザが必要なのか」など、気になる点が多いのも事実です。特に、カナダ特有のCo-op（コープ）プログラムやワーキングホリデー制度は少し複雑に感じる人もいるかもしれません。

カナダのインターンシップには、学校での学びと就労を組み合わせたCo-opプログラムや、ワーキングホリデービザを使って働く方法など、目的や滞在期間に合わせてさまざまなスタイルがあります。

この記事では、2025年の最新情報をもとに、カナダのインターンシップの種類や必要な費用、参加条件、メリット・デメリット、そして準備の進め方や探し方までをわかりやすく紹介します。

自分に合ったプログラムを見つけ、グローバルな環境での第一歩を踏み出すための参考にしてください。

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カナダのインターンシップとは？日本との違いも解説

カナダのインターンシップは、キャリアづくりの選択肢のひとつとして、多くの学生や社会人が参加しています。

単なる職場体験ではなく、実際の仕事を通して専門的なスキルを身につけることを目的としたプログラムが多く、学びながら実践できるのが特徴です。

日本のインターンと比べると、期間や内容がより本格的な点も大きな違いです。カナダの制度を正しく理解することで、現地での経験を最大限に活かせるようになるでしょう。

カナダのインターンシップの特徴

カナダのインターンシップは、実際の業務を体験しながら学べる実践型プログラムが中心です。参加者が単なる見学ではなく、企業の一員としてプロジェクトに関わることも多く、実務力をしっかりと身につけられます。

特に「Co-op（コープ）」と呼ばれるプログラムでは、学校での授業と企業でのインターンシップがセットになっています。座学で学んだ知識をすぐに現場で活かせるため、理論と実践の両方から成長できるのが魅力です。

教育機関と企業が連携して人材育成を行っている点も特徴で、学びながら働くスタイルとして世界中の留学生から人気を集めています。

日本のインターンとの主な違い

日本とカナダのインターンシップは、目的や内容に大きな違いがあります。

日本では、企業の雰囲気を知ったり業界研究をしたりする「短期体験型」が多く、就職活動の一環として行われることが一般的です。

一方、カナダのインターンシップは「実際に働くこと」を重視しており、期間も数か月から1年ほどと長めです。そのため学生だけでなく社会人のキャリアアップ目的で参加する人も多くなっています。

カナダでできるインターンシップの種類と特徴

カナダでインターンシップに参加する方法は、主に3つのタイプに分けられます。それぞれ使用するビザや目的、有給か無給かによって特徴が異なります。

Co-opのように学びと就労を組み合わせたものから、ワーキングホリデーのように柔軟な働き方ができるものまで、自分の目的や英語力、予算に合わせて選ぶことが大切です。

ここでは、それぞれの特徴や向いている人のタイプをわかりやすく紹介します。

• Co-opプログラム（学生ビザ）
• ワーキングホリデービザ
• 無給インターンシップ

1. Co-opプログラム（学生ビザ）

Co-op（コープ）プログラムは、カナダの公立カレッジや私立の専門学校が提供する学習と実務が一体になったプログラムです。

カリキュラムの一部として、専門分野の授業と、その分野に関連する企業での有給または無給のインターンシップが組み込まれています。この実習は単位として認められることが多く、プログラム修了のために必須とされています。

参加には、学生ビザに加えてインターンシップ専用の「Co-op就労許可証（Work Permit）」が必要です。座学で学んだ内容をすぐに現場で試せるため、専門スキルや実践的な英語力を効率よく伸ばしたい人に向いています。

また、学校が提携している企業を紹介してくれる場合もあり、自分で探す手間を減らせる点もメリットです。

関連記事：カナダのCo-op（コープ）留学はお金がなくても挑戦できる！初期費用や期間別の必要資金を解説

2. ワーキングホリデービザ

ワーキングホリデー（ワーホリ）ビザは、International Experience Canada（IEC）というプログラムの一つです。

日本国籍の方は協定により、最長1年間カナダに滞在して就学・就労・観光を自由に行うことができます。このビザを利用すれば、企業でインターンとして働くことも可能です。

Co-opとは異なり、学校に通う義務がないため、自分の興味やスキルに合わせて柔軟に働けるのが特徴です。フルタイムで長期的に働いたり、複数の仕事を経験したりと、自由な過ごし方ができます。

一方で、インターン先は自分で探す必要があります。人気の職種やオフィスワークでは、高い英語力や実務スキルが求められることもあり、競争率が高くなる傾向です。成功のポイントは、積極的に行動し、自分からチャンスをつかみにいく姿勢にあります。

関連記事：【2025年最新情報】カナダのワーホリビザ（IEC）の申請方法は？手順や応募条件を紹介

3. 無給インターンシップ

カナダでは、報酬の有無にかかわらず「実務経験を伴う活動」は就労とみなされるのが原則です。

これは、カナダの労働市場を守るためのルールであり、たとえ無給であっても本来は有給で行われるべき仕事を無償で提供することを防ぐ目的があります。

そのため、無給インターンに参加する場合でも基本的には就労許可証（Work Permit）が必要です。

以前は観光ビザ（eTAなど）で参加できる短期プログラムもありましたが、現在はIRCC（カナダ移民局）が明確に「無給でも価値ある職務経験とみなされる活動は就労に該当する」と定めています。

つまり、カナダでインターンシップを行う場合は、Co-opビザやワーキングホリデービザなど、適切な許可を取得することが必須です。無給だから大丈夫と自己判断するのは避けたほうが良いでしょう。

カナダのインターンシップ費用と参加条件

カナダでインターンシップを実現するには、どのくらいの費用が必要か、どんな条件があるのかを事前に把握しておくことが大切です。

費用はプログラムの種類や滞在期間、滞在都市によって大きく異なります。特に、トロントやバンクーバーなどの大都市は家賃が高く、地方都市よりも総額が上がる傾向にあります。

また、有給インターンや専門職を目指す場合、あるいはCo-opプログラムに参加する場合は、一定以上の英語力（例：IELTSやTOEFLなどのスコア）が条件として求められることもあります。

目的やスケジュールに合わせて、余裕を持った準備を進めることが重要です。

費用シミュレーション（モデルケース別）

カナダでのインターンシップにかかる費用は、ビザの種類によって大きく変わります。

Co-opプログラムの場合はカレッジや専門学校の授業料が必要ですが、インターン中に給与を得られることもあります。ワーキングホリデーは学費が不要な分、生活費や渡航費を自分で負担する必要があります。

以下は、滞在期間6ヶ月と1年のモデルケース別シミュレーションです。

※1加ドル＝109円換算（2025年10月時点）
※実際の費用は都市・学校・時期・ライフスタイルによって変動します。
※Co-opやワーホリでの収入は、州の最低賃金・職種・勤務時間により変動します。
※ビザ費用のほか、バイオメトリクス（生体認証）登録料85加ドル（約9,010円）が追加で必要になる場合もあります。

関連記事：カナダのワーホリ費用相場を紹介！安い都市はどこか地域別に物価や家賃も比較

必要な英語力の目安と学習方法

カナダのインターンシップで求められる英語力は、参加するプログラムや職種によって大きく異なります。

Co-opプログラムの場合は、まずカレッジや専門学校に入学するための英語力が必要です。

要件は学校ごとに異なりますが、一つの目安としてDiploma（ディプロマ）プログラムではIELTS 6.0程度、Degree（学位）プログラムではIELTS 6.5程度を求める学校が多くなっています。

ワーキングホリデーでオフィスワークや専門職のインターンを目指す場合は、履歴書の審査や面接を突破できるだけでなく、職場で円滑に仕事を進められるビジネスレベルの英語力が求められます。

目安としてはIELTS 6.5以上、またはTOEIC 800点以上を一つの基準とすると良いでしょう。

英語力がまだ十分でない場合は、現地の語学学校で学んでからCo-opプログラムに進む「パスウェイプログラム」を利用する方法があります。

また、日本にいる間にオンライン英会話を活用し、スピーキングとリスニングを中心にトレーニングすることも効果的です。出発前に基礎を固めておくことで、現地での実践的な学びがスムーズになります。

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留学前の限られた時間を最大限に活かし、現地で自信を持ってインターンシップに挑戦するための準備を整えましょう。

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▼英語レベル（目安）と参加できるインターン例

下記は、英語力の目安と、それぞれのレベルで参加しやすいインターン内容の一例です。

カナダのインターンシップのメリットとデメリット

カナダでのインターンシップは、キャリア形成において大きな強みになる貴重な経験です。一方で、海外で働くということは、日本とは異なる文化や環境に適応する難しさも伴います。

出発前にメリットと注意点の両方を理解し、現実的な計画を立てることが成功への第一歩です。

メリット1. 実践的なビジネス英語が身につく

最大のメリットの一つは、日常的に使える実践的な英語力を養えることです。

オフィスでの会議や電話対応、プレゼンテーション、専門用語を使った報告書作成など、実際のビジネス現場で使う「生きた英語」に触れる機会が増えます。

座学で学ぶ英語と異なり、相手の反応に瞬時に対応するスピーキング力や、文化的背景を理解した上で適切に表現するコミュニケーション力が自然と鍛えられます。

日々の業務の中で得られるこの経験は、単なる語学スコア以上にグローバルな環境で働くための自信と実践力を育ててくれるでしょう。

メリット2. 海外での就労経験がキャリアの武器になる

多文化社会であるカナダで働く経験は、将来のキャリアにおいて強力なアピールポイントになります。

特にCo-opプログラムで専門分野の実務経験を積むと、グローバル企業への就職や帰国後の転職活動で高い評価を受ける可能性があります。

海外での仕事を通して、問題解決力や柔軟な発想力、自主性など、どの職場でも活かせるスキルが磨かれます。日本との違いに戸惑うこともありますが、その経験こそが成長のきっかけになります。

自分の言葉で成果を語れるようになることで、面接やビジネスの場でも自信を持ってアピールできるようになるでしょう。

メリット3. グローバルな人脈と価値観が広がる

カナダでは、世界中から集まった多様なバックグラウンドを持つ人々と働く機会が数多くあります。

職場ではカナダ人だけでなく、アジアやヨーロッパ、中南米などさまざまな国の同僚と出会い、協力しながら業務を進めていくことになります。

国籍や文化を超えた交流を通じて得られる人脈は、将来のキャリアや人生の貴重な財産です。互いの価値観や働き方を知ることで、固定観念にとらわれない柔軟な考え方が身につきます。

この経験を通じて、異文化を理解し、多様な環境で自分らしく働く力が自然と養われていくでしょう。

デメリット1. 希望の職種に就けるとは限らない

多くのメリットがある一方で、必ずしも希望する職種に就けるとは限らない点は、カナダのインターンシップにおける現実的な課題の一つです。

特に、IT・マーケティング・金融などの専門職や人気の高いオフィスワークは、現地のカナダ人や他国の留学生との競争が非常に激しくなります。英語力だけでなく、日本での実務経験や専門スキルが応募条件として求められるケースも少なくありません。

そのため、英語力や職歴に自信がない場合は、まず関連分野のアシスタント職やカスタマーサービス職など、比較的採用ハードルの低い仕事から経験を積む方法も有効です。

こうしたステップアップ型の進め方を取ることで、現地での信頼を築きながら次のチャンスを広げていけるでしょう。

理想の職種に就けないことを「失敗」と捉えず、キャリア形成の第一歩として柔軟に考えることが大切です。

デメリット2. 文化や働き方の違いに戸惑うことがある

カナダで働く上では、文化や働き方の違いに戸惑う場面が少なくありません。

日本と比べてビジネスの進め方や職場の価値観が大きく異なるため、最初のうちは戸惑いやストレスを感じる人も多いです。

例えば、カナダでは「自分の意見をしっかり発言し、議論に参加すること」が評価されます。日本では協調性や空気を読む姿勢が重視される傾向にありますが、カナダでは積極的な発言や自己主張が信頼につながる文化です。

また、ワークライフバランスを重視する考え方が根づいており、残業を前提とした働き方は少なく、長期休暇を取ることも一般的です。

こうした文化の違いを「良し悪し」で判断せず、異文化として理解し受け入れる柔軟な姿勢が大切です。違いを学びとして捉えることで、グローバルな視野や適応力が養われ、より円滑な人間関係を築くことができるようになります。

関連記事：Co-op（コープ）留学のデメリットは？メリットと対策も解説

カナダのインターンシップに留学エージェントは必要？

カナダでのインターンシップを計画する際、留学エージェントに依頼するか、自力で手配するかを迷う方は多いです。

費用を抑えて自分の力で挑戦したいという理由から自力で進める人もいますが、一方で、手続きの複雑さや現地情報の不確実さからエージェントを利用する人も少なくありません。

どちらの方法にもメリットとデメリットがあり、サポートの安心感を重視するか、コストを優先するかが選択の分かれ道になります。ここでは、エージェントを利用する場合の利点と、自分で手配する際の注意点を比較しながら見ていきましょう。

留学エージェントなしでも可能？自分で手配する大変さとリスク

結論から言えば、エージェントを利用せずにインターンシップを手配することは可能です。

しかし、それには多くの労力と時間、そして正確な情報を見極める力が求められます。

まず、Co-opプログラムを提供している多数の学校の中から、自分の希望に合った信頼できる学校を探し出し、入学手続きを英語で進める必要があります。

学生ビザやCo-op就労許可証の申請もすべて自分で行うことになりますが、カナダ移民局（IRCC）の規定は頻繁に更新されるため、常に最新情報を確認しながら対応しなければなりません。

さらに、ワーキングホリデーで自力手配を行う場合は、インターン先の開拓、英文履歴書・カバーレターの作成、面接対策、雇用契約書の確認まで、すべてを自分で行う必要があります。

情報が不足していると、ビザ申請の不備で出発が遅れたり、悪質な企業や法令違反の求人に誤って応募してしまうリスクもあります。現地でのトラブルを防ぐためにも、信頼できる情報源を確保し、慎重に準備を進めることが重要です。

留学エージェントを利用する3つの大きなメリット

留学エージェントを利用する最大のメリットは、安心感・時間の節約・成功率の向上の3つです。

まず第一に、専門知識を持つカウンセラーが、自分の希望やスキル、予算に合わせて最適なプログラムを提案してくれます。数多くの選択肢から迷う時間を減らし、目的に合った学校やインターン先をスムーズに選ぶことができます。

第二に、ビザ申請や入学手続きなどの複雑な事務作業を代行・サポートしてくれるため、渡航前の準備に集中できる点も大きな魅力です。英語学習や資金準備など、本来力を入れるべき部分に時間を使えるようになります。

第三に、現地の事情に詳しいエージェントなら、優良インターン先の紹介や履歴書添削、面接対策など実践的な支援を受けられます。渡航後のトラブル対応窓口がある場合も多く、海外生活が初めての方でも安心して挑戦できる環境を整えられるでしょう。

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さらに、カナダ主要都市にある現地サポートオフィスと連携し、出発前から帰国後まで一貫したサポートを行っています。インターン先の紹介や履歴書添削、面接対策など、現地情報に基づいた丁寧なアドバイスで、初めての海外挑戦をしっかりと支えます。

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カナダのインターンシップ準備から開始までの流れ

カナダでインターンシップを実現するためには、計画的な準備と十分な期間の確保が大切です。

情報収集から渡航、現地での生活立ち上げまでを含めると、早くても半年〜1年ほどかかると考えておきましょう。特に人気のCo-opプログラムは定員が早く埋まるため、早めの行動が成功のカギとなります。

まずは、インターネットや留学エージェントを通じて情報を集め、自分の目的（キャリアアップ、英語力の向上、海外生活の経験など）を明確にします。次に、Co-opプログラム・ワーキングホリデーなど目的に合った制度と滞在期間を決めましょう。

プログラムが決まったら、学校選定と入学手続き（Co-opの場合）やビザ申請（ワーホリの場合）を進めます。ワーホリビザは抽選制のため、申請時期や応募開始日を事前に確認することが重要です。

同時に、IELTSなどの英語学習を計画的に進めておくと、渡航後のスムーズなスタートにつながります。

ビザの許可が下りたら、航空券の手配、海外旅行保険の加入、滞在先（ホームステイ・学生寮・シェアハウスなど）の確保を行いましょう。ビザ申請の処理期間は時期や内容によって異なるため、カナダ移民局（IRCC）の公式サイトで最新の目安を確認することが大切です。

現地到着後は、銀行口座の開設や携帯電話の契約など生活基盤を整え、いよいよインターンシップがスタートします。現地のサポートオフィスがあるタビケン留学なら、到着後の手続きや生活面のサポートも安心です。

カナダでのインターンシップ先の探し方と求人例

カナダでインターンシップ先を探す方法は、主に3つのルートがあります。それぞれにメリットと注意点があるため、自分の目的や英語力に合わせて活用することが大切です。

まず一つ目は、LinkedInやIndeed Canadaなどの現地求人サイトを利用して自分で応募する方法です。

「Internship」や希望の職種名で検索すれば、多くの求人情報を見つけることができます。自分の希望条件に合った企業を選べる反面、応募書類の作成から面接までをすべて自力で進める必要があるため、時間と労力がかかります。

二つ目は、Co-opプログラムに参加して学校のキャリアサポートセンターを活用する方法です。

提携企業の紹介を受けられるほか、履歴書の添削や面接練習、学内ジョブフェアへの参加など、就職支援が充実しています。学校が信頼できる企業と連携しているため、初めての海外就労でも安心して準備を進めやすいのが特徴です。

三つ目は、留学エージェントの紹介サービスを利用する方法です。

エージェントが保有する現地ネットワークを活かし、留学生の受け入れ実績がある企業を紹介してもらえることがあります。応募先の選定から面接対策、契約内容の確認までをサポートしてもらえるため、効率的かつ安全に探したい人に向いています。

関連記事：【2025年】カナダで日本人が仕事を見つけるには？人気の職種10選から探し方まで徹底解説

カナダのインターンシップで人気の都市と特徴

カナダは広大な国であり、都市ごとに産業の特色や求人の傾向、生活環境が大きく異なります。

インターンシップの目的や希望する職種、さらに「都会で働きたいのか」「自然の多い環境で暮らしたいのか」といったライフスタイルによって、滞在先を選ぶことも重要なポイントです。

ここでは、特に留学生に人気の高い3つの主要都市（バンクーバー・トロント・モントリオール）の特徴を紹介します。

バンクーバー（IT・観光・サービス業）

バンクーバーは、カナダ西海岸に位置する人気の都市です。気候が比較的温暖で、冬でも過ごしやすいことから、世界的に住みやすい街として知られています。

アジアをはじめとする多くの移民が暮らしており、多文化な社会の中で異なる価値観や文化に触れながら働けるのも魅力です。

産業としてはIT関連が発展しており、スタートアップから大手テック企業まで幅広い企業が集まっています。観光業やホスピタリティ業も盛んで、ホテル、旅行会社、カフェ、レストランなど、インターンシップ先の選択肢も豊富です。

自然と都市が共存する環境で、初めての海外生活でもなじみやすく、留学生に最も人気のある都市の一つです。

関連記事：バンクーバーがワーホリにおすすめな理由とは？渡航先でできる仕事や探し方を解説

トロント（金融・ビジネス・多国籍企業）

トロントは、カナダ東部に位置する国内最大の経済都市です。多くの多国籍企業が本社を構え、ビジネスの中心地として発展しています。

銀行や会計事務所などの金融機関が集まるほか、マーケティングや人事、IT、メディアなど多様な分野でインターンシップの機会があります。

ビジネス志向が強い環境のため、専門的な経験を積みたい人やキャリアアップを目指す社会人に人気です。冬の寒さは厳しいですが、その分だけグローバルな環境で成長できる刺激的な都市といえます。

関連記事：トロントがワーホリにおすすめな理由｜仕事と私生活の両面で現地滞在の注意点も解説

モントリオール（アート・ゲーム・AI産業）

モントリオールはケベック州にあるカナダ第2の都市で、公用語はフランス語です（英語も広く通じます）。「北米のパリ」と呼ばれるほど、街並みが美しく、文化的な雰囲気にあふれています。

特にアート・ゲーム開発・AI（人工知能）などのクリエイティブ産業が盛んで、世界的なゲーム会社UbisoftやAI研究機関が拠点を構えています。デザインやファッション分野のインターンも多く、専門性を活かしたい学生や社会人に人気があります。

他都市と比べて家賃や生活費が比較的安いため、コストを抑えながら留学やインターンをしたい人にもおすすめです。

関連記事：カナダのワーキングホリデーに人気な主要都市を一挙解説！費用や仕事など渡航時に気になる点も紹介

カナダのインターンシップに関するよくある質問（FAQ）

ここでは、カナダのインターンシップに関して多く寄せられる質問と、その回答を紹介します。

疑問を一つずつ解消しながら、不安を減らして準備を進めていきましょう。

有給インターンの給料だけで生活費をまかなえますか？

結論からいえば、州によって定められた最低賃金や勤務時間によっては、生活費をまかなえる可能性があります。

例えば、2025年10月1日以降のオンタリオ州（トロントなど）の最低賃金は時給17.60加ドルです。フルタイム（週40時間）勤務の場合、税引前の月収は約2,816加ドル（約30.7万円）になります。
※1加ドル＝109円換算（2025年10月時点）

都市部のシェアハウスの家賃は月800加ドル〜1,200加ドル程度が目安で、食費や交通費を含めても一定の生活は可能でしょう。

ただし、これはあくまでフルタイム勤務を継続できた場合の試算です。Co-opプログラムの場合、座学期間中は収入がないため、給与だけでプログラム全体の費用（学費を含む）をまかなうのは難しいと考えられます。

渡航初期の滞在費や授業料は別途必要になるため、事前に十分な資金を準備しておくことが重要です。

関連記事：【2025年】カナダの生活費は1ヶ月いくら？留学・ワーホリ・夫婦別のリアルな内訳と節約術

現地の治安や生活で気をつけることはありますか？

カナダは世界的に見ても治安が良い国の一つで、人々も親切で穏やかな国民性です。多文化共生の意識が高く、海外からの留学生も安心して生活しやすい環境といえます。

しかし、日本と同じ感覚で生活するのは危険です。都市部では夜間の一人歩き（特に裏通りや公園）は避け、明るく人通りの多い場所を選ぶことが大切です。

また、カフェや図書館などでスマートフォンや財布を置いたまま席を離れると、盗難に遭うリスクが高いため、貴重品の管理は常に徹底しましょう。

バンクーバーやトロントなどの大都市では、一部エリアでドラッグ使用者の問題も報告されています。危険なエリアを避け、現地で最新の治安情報を確認しながら行動することが安全に過ごすポイントです。

まとめ：カナダインターンシップで、未来の可能性を広げよう

カナダでのインターンシップは、留学や旅行とは違い、実践を通して学べる貴重なチャンスです。

現場で身につくビジネス英語や多文化の中で働く経験、そして世界中の人との出会いは、帰国後の就職や転職だけでなく、今後の人生においても大きな財産になります。

カレッジのCo-opプログラムで専門スキルを学ぶ方法や、ワーキングホリデーで自由に働きながら経験を積む方法など、自分の目的や英語力に合ったプランを選ぶことが大切です。

異なる文化の中で働くことには不安もありますが、事前にしっかり準備をしておけば、きっと充実した経験になるでしょう。

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カナダの最新情報をもとに、一人ひとりの目標に合わせたプランを一緒に考え、安心して挑戦できるようサポートします。

【参考】
https://www.canada.ca/en/services/jobs/workplace/federal-labour-standards/interns.html
Guide 5580 – Applying for a Work Permit – Student Guide – online application – Canada.ca
Work as a co-op student or intern – Canada.ca
International Experience Canada: Rounds of invitations
What is considered work?
Find out if you need a work permit – Canada.ca
Citizenship and immigration application fees: Fee list
Electronic travel authorization (eTA) – Canada.ca
English Language Proficiency Tests | UBC Academic Calendar
English Requirements – Seneca Polytechnic, Toronto, Canada
Canadian Climate Normals – Climate – Environment and Climate Change Canada
Ontario Raising Minimum Wage to Protect Workers
Vision of Humanity

この記事を監修した人

諸澤 良幸

株式会社Morrow World 代表取締役社長

日本内閣府認定 NPO留学協会 RCA海外留学アドバイザー
オーストラリア政府認定PIER QEAC留学コンサルタント資格保有
JAOS 一般社団法人海外留学協議会 加盟

4年制大学法学部を卒業後大手レジャー企業に就職。複数の新規店舗立ち上げや人事業に従事した後、退社し26歳で単身海外留学。海外での英語学習と海外現地企業での管理職経験を経て2015年に株式会社Morrow Worldを設立し留学エージェントサービスを提供開始。2024年時点で9年以上留学エージェントを運営しており、「サポート無料留学エージェント」や「2カ国留学」の先駆けとして留学サポートを提供。
2020年6月にはオンラインに特化した英語コーチングサービスENGLEADを開始、2023年からは学研教室オーストラリアのFC本部の運営会社の代表取締役にも就任。
現在世界8カ国、約100名のスタッフと共に、世界で羽ばたく子どもから大人に向けて幅広く教育関連サービスを提供している。