カナダのワーホリ費用が安い都市はどこ?地域別に物価や家賃を比較

カナダは日本と比べて物価が全体的に高く、語学学校の学費や渡航費用まで含めるとかなり大きな費用がかかります。

そのため、できるだけワーホリ費用を節約したいと考える方は多いでしょう。

そこで本記事では、カナダのワーホリで滞在費用が安い都市を紹介します。

他の都市との物価の比較や、ワーホリ費用を少しでも安く抑えるためのポイントについても解説するので、カナダへのワーホリを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

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カナダのワーホリで滞在費用(物価)が安い都市を紹介

カナダは全体的に日本より物価が高いイメージはありますが、実は都市によって物価に差があります。

ここでは、カナダのワーホリにおすすめな滞在費用(物価)が安い都市を紹介します。

ビクトリア

ビクトリアブリティッシュコロンビア(BC)州にある人口約31万人の港町です。バンクーバー島の南端にあり、バンクーバーから飛行機で約40分ほどの場所に位置しています。

年間の平均気温は0℃から22℃と過ごしやすく、花がたくさん植えられていることから「ガーデンシティ」と呼ばれることも多いです。

ビクトリアは、バンクーバーやトロントなどの大都市と比較して物価が低く、家賃はシェアハウスで月10万円前後が相場といえます。

自転車とバスがメインの移動手段なので交通費はあまりかからず、食料品や日用品の価格も安く収まりやすいです。

カルガリー

カルガリーアルバータ(AB)州にある人口約124万人の都市です。留学先として人気なバンフまで車で約1時間ほどなので、都会と自然のどちらも楽しめる留学先といえます。

またカルガリーは積雪量が多く、過去には冬季オリンピックが開催されるほどウィンタースポーツが盛んです。日本人渡航者も少ないので、英語漬けの生活を送りたい方におすすめします。

カルガリーは他の州の多くで課税される州税がありません。消費税もわずか5%のため、長期の留学になるほど生活費の負担を大きく軽減できます。

家賃もシェアハウスで月10万円前後、交通費もバスや自転車で移動するため安く、食料品や日用品の価格も大都市と比較してかなり抑えやすいです。

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カナダのワーホリ費用が安い都市は本当にお得?都市別で比較

バンクーバー トロント ビクトリア カルガリー
航空券(直行便) 125,083円 100,585円 直行便なし 直行便なし
航空券(乗り継ぎあり) 85,984円 82,902円 104,641円 103,668円
学費(1ヶ月) 1,400加ドル
(約154,000円)
1,400加ドル
(約154,000円)
1,350加ドル
(約148,500円)
1,300加ドル
(約143,000円)
学費(半年) 7,500加ドル
(約825,000円)
7,500加ドル
(約825,000円)
7,300加ドル
(約803,000円)
6,850加ドル
(約753,500円)
家賃(アパート1ヶ月分) 2,512加ドル
(約276,320円)
2,360加ドル
(約259,600円)
2,082加ドル
(約229,020円)
1,606加ドル
(約176,660円)
電車(月額パス) 110加ドル
(約12,100円)
156加ドル
(約17,160円)
85加ドル
(約9,350円)
115加ドル
(約12,650円)

※1加ドル=110円で換算

バンクーバー・トロントといった大都市と比較して、やはりビクトリア・カルガリーは家賃や学費などが全体的に低いことがわかります。

また、電車の月額パスの料金を比較してみても、バンクーバー・トロントといった大都市の方が高い金額が設定されやすいです。

参考:Skyscannar
参考:Rentals.ca

カナダのワーホリで住む都市を選ぶ際は州別の賃金も考慮したい

留学費用について考える場合は、物価だけでなくその州の賃金も考慮してください。

いくら物価が安かったとしても、もらえる給与が少なければ結局留学費用は高くなってしまいます

カルガリーが位置するアルバータ(AB)州、ビクトリア・バンクーバーが位置するブリティッシュコロンビア(BC)州、トロントが位置するオンタリオ(ON)州の最低賃金を比較しました。

最低賃金
アルバータ(AB)州 15.00加ドル(約1,650円)
ブリティッシュコロンビア(BC)州 17.40加ドル(約1,914円)
オンタリオ(ON)州 17.20加ドル(約1,892円)

※1加ドル=110円で換算

一番最低賃金が高いのはブリティッシュコロンビア(BC)州でした。ワーホリで多く働く予定の方は、ブリティッシュコロンビア(BC)州を選ぶと留学費用を節約しやすいでしょう。

参考:Retail Council of Canada

カナダのワーホリ費用を少しでも安く抑えるためのポイント

お金と金庫

カナダのワーホリには学費や渡航費を含め、大きく費用がかかります

少しでも費用を安く押さえるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

ホームステイ・シェアハウスなどで滞在先の家賃を抑える

家賃はワーホリ費用の大部分を占めているため、少しでも費用を抑えたい場合は真っ先に対策するべき部分です。

家賃を抑えるためにはアパートを借りるよりも、ホームステイ・シェアハウスなどに滞在することをおすすめします。

滞在先 家賃相場
アパート(ベッド1つ) 1,869加ドル(約205,590円)
ホームステイ(2食付き) 1,300加ドル(約143,000円)
シェアハウス 1,230加ドル(約135,300円)

※1加ドル=110円で換算

それぞれの家賃相場を見てみても、ホームステイシェアハウスを選ぶことで月に5〜7万円の節約が可能です。

また、シェアハウスの人数を増やしたり、郊外に住んだりすればさらに家賃を抑えられます

節約するあまりワーホリの目的を妨げては意味がないので、自分なりの妥協ポイントを見つけて最適な物件を探してみてください。

予定が決まった段階で航空券を予約してローシーズンに渡航する

家賃の次に削るべきワーホリ費用は渡航費用です。

航空券はできるだけ早く予約する、オフシーズンを選ぶなどの工夫をすることでかなり節約できます。

特にオフシーズンとオンシーズンの渡航費用は大きく変わるので、注意しましょう。

シーズン 渡航費用(東京→トロント)
オンシーズン(8月) 1,240加ドル(約136,400円)
オフシーズン(5月) 589加ドル(約64,790円)

※1加ドル=110円で換算

オンシーズンとオフシーズンの渡航費用を実際に比較してみると、約7万円の差があることがわかります。

カナダへの渡航のオフシーズンは1月〜2月の真冬、GW明けの5月中旬、9月〜11月の秋です。

特に渡航時期にこだわりがない場合は上記の時期に渡航しましょう。

参考:skyscannar

外食の回数を控えて地の食材を使った自炊を心がける

カナダは外食費用が高く、1回の外食で20加ドル(約2,200円)が少なくありません

そこに消費税とチップを追加で支払うと大体3,000円ほどになります。

カナダでは日本と比べてパンやパスタなどの小麦製品、牛肉や豚肉などのお肉やバナナをはじめとした果物が安くなっています。

上記の食材を中心に自炊をすれば、食費を月100加ドル(約11,000円)に抑えることも可能です。

しかし、自炊の食材によっては外食並に高くなることもあるので、安い食材を中心にバランスよく自炊することをおすすめします。

※1加ドル=110円で換算

パスポート・ビザ・海外旅行保険は最低限のものを申請する

ワーホリ費用を抑えるために、海外旅行保険は必要最低限のものへ加入しましょう。

ワーホリビザを取得するためには、海外旅行保険への加入は必須です。

また、カナダで病気やケガをしてしまった場合に高額の医療費を払わなければいけなくなるため、保険を選ぶ際には適用される補償内容は必ずチェックしてください。

最低でも「健康保険」と「賠償責任保険」を抑えている保険への加入をおすすめします。

カナダのワーホリでの保険に関する情報を詳しく見る

留学エージェント独自の割引・キャンペーンを活用する

留学エージェントの中には、独自の割引やキャンペーンを実施しているところもあります。

留学費用を最大限に抑えるためには、このような割引やキャンペーンを活用するのも効果的です。

割引やキャンペーンの内容には、留学エージェントの料金を直接割り引いている場合もあれば、提携先の英会話レッスンや英語コーチングサービスの利用料・入会金を割引にしている場合もあります。

そのため、料金が安いことはもちろん、割引やキャンペーンの内容を考慮した上で利用する留学エージェントを選択することをおすすめします。

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カナダのワーホリ費用を抑えたい方向け!2ヵ国留学で語学学校の期間を安く過ごそう

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カナダのワーホリ費用を抑えたい方は、2カ国留学をおすすめします。

2カ国留学とは、フィリピン留学でマンツーマン授業を通して英語力を伸ばした後、カナダやオーストラリアで「ワーキングホリデー」や「大学留学」にチャレンジする留学方法のことです。

フィリピンは語学学校の学費が安く、物価もカナダよりかなり安いため、コストを抑えて英語学習ができます。また、フィリピンで基礎的な英語力が身についていれば、カナダへ到着した時にすぐに働き始められるので、結果的に留学費用が大幅に抑えることが可能です。

また、費用以外にもフィリピンではマンツーマン方式の授業や日本語禁止の校則を採用しており、英語学習だけに集中しやすい環境が整っている点もメリットです。

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バンクーバー・トロントなど生活費高めの都市でも工夫次第では費用を抑えられる

お金

バンクーバーやトロントなどの大都市でも、工夫次第では物価の安い都市のようにワーホリ費用を抑えることが可能です。

例えば、バンクーバーやトロントが属するブリティッシュコロンビア(BC)州やオンタリオ(ON)州はカナダの中でも最低賃金が高く、ワーホリ中のアルバイトで留学費用が賄えます

また大都市では、食事・日用品などの必要なものがすぐに手に入れられる、交通の便が良い、学校・職場が豊富で選択肢が多いなど、便利な点が多いです。

費用を抑えるのももちろん大切ですが、せっかくのワーホリを充実させるためにも、適度に妥協することも大切になります。

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カナダのワーホリ費用の安さで都市を選ぶリスク

カナダのワーホリでの都市選びを費用の安さだけで決めてしまうと、さまざまなリスクがあります。

いざワーホリをするとなった時に失敗しないためにも、事前に確認し対策しておきましょう。

本来行きたかった学校や働きたかった職場を諦めなければならなくなる

費用の安さだけで都市を選ぶと、希望していた学校や職場を諦めなければいけなくなる可能性があります。

ワーホリで人気の高い語学学校は、基本的にバンクーバーやトロントなどの都市部に集中しているため、ビクトリアやカルガリーといった都市を選ぶと、希望のコースやカリキュラムを提供している学校へ通えなくなってしまいます

また、物価が安い都市では求人件数がかなり少なく、希望の職につける可能性は大都市に比べて低いです。そのため、費用の安さだけで都市選びをする際は十分に注意してください。

居住エリアの利便性・治安・衛生面があまり良くなく生活する上でストレスを感じる

ビクトリアやカルガリーのような都市では、日本のように地下鉄や電車が走っているわけではなく、基本的にバスや自転車、タクシーがメインの交通手段になります。

バスに乗る機会の多い方であれば問題ありませんが、東京や大阪などの地下鉄を頻繁に利用していた方であれば不便に感じるかもしれません。

また、場所によっては治安・衛生面があまり良くないこともあります。費用を安くするあまり、ストレスを感じてしまっては本末転倒なので、留学先を選ぶ場合は利便性や治安、衛生面を事前にチェックしておきましょう。

留学生(外国人)に対して寛容な雰囲気がなく過ごす上で孤独を感じる

知名度の高いバンクーバーやトロントでは、日本人を含む多くの外国人が滞在しています。そのため、多国籍・多文化な環境が形成されており、留学生や外国人に対して寛容です。

一方で、物価が安い都市は基本的に日本人が少なめで、ビクトリアでは市民の約8割がカナダ人といわれています。

日本人が少ないことは英語を学ぶ上で有利になることも多いです。一方で、場所によっては留学生や外国人に対してあまり寛容ではなく、閉鎖的な場合があります。

そのような場合、現地の人達とうまくなじめず孤独を感じてしまう可能性があるので注意が必要です。

日本(東京)と比べてカナダの物価は本当に高いのか?

以下は、日本(東京)とカナダ(ビクトリア)の物価を比較した表です。

日本(東京) カナダ(ビクトリア)
レストラン
(2人で食事した場合)
約6,000円 約12,920円
マクドナルド
(セット価格)
約800円 約1,615円
お米(1kg) 約648円 約671円
卵(12個) 約310円 約635円
牛肉(1kg) 約3,155円 約2,232円
鶏肉(1kg) 約1,124円 約2,249円
玉ねぎ(1kg) 約430円 約491円
水(1.5L) 約137円 約312円
たばこ(20パック) 約600円 約2,150円
タクシーの初乗り 約500円 約430円
ローカル線の片道料金 約200円 約269円
家賃(都心部) 約165,158円 約226,616円
最低賃金 1,163円 17.40加ドル
(約1,914円)

※1加ドル=110円で換算

実際に日本とカナダの物価を比較してみると、日本の方がほぼすべての項目で安いことがわかります。

上記は物価の比較的安いビクトリアと比較した結果なので、バンクーバーやトロントといった都市部と比較するとその差は更に顕著になるでしょう。

参考:Cost of Living

カナダのワーホリで住む自分に合った都市を選びたい方はタビケン留学へ!

今回は、カナダのワーホリにおける滞在費用が安く抑えられる都市、少しでも安く抑えるためのポイントを紹介しました。

カナダにある数ある都市の中でも、ビクトリア・カルガリーは物価が安く、滞在費用を抑えられるためおすすめです。加えて、今回紹介した安く抑えるためのポイントを実践すれば、より大幅な費用の削減が期待できます。

しかし、費用を抑えたいあまり自分の目的を見失ってはいけません。目的と費用のバランスをとって最適な都市を選択する必要があります。

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相談方法 LINEで留学相談 留学相談はこちら 留学相談はこちら

この記事を監修した人

諸澤 良幸

諸澤 良幸

株式会社Morrow World 代表取締役社長

日本内閣府認定 NPO留学協会 RCA海外留学アドバイザー
オーストラリア政府認定PIER QEAC留学コンサルタント資格保有
JAOS 一般社団法人海外留学協議会 加盟

4年制大学法学部を卒業後大手レジャー企業に就職。複数の新規店舗立ち上げや人事業に従事した後、退社し26歳で単身海外留学。海外での英語学習と海外現地企業での管理職経験を経て2015年に株式会社Morrow Worldを設立し留学エージェントサービスを提供開始。2024年時点で9年以上留学エージェントを運営しており、「サポート無料留学エージェント」や「2カ国留学」の先駆けとして留学サポートを提供。
2020年6月にはオンラインに特化した英語コーチングサービスENGLEADを開始、2023年からは学研教室オーストラリアのFC本部の運営会社の代表取締役にも就任。
現在世界8カ国、約100名のスタッフと共に、世界で羽ばたく子どもから大人に向けて幅広く教育関連サービスを提供している。
JAOS 一般社団法人 海外留学協議会

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