フィリピンの総合基本情報

 

フィリピン諸島は7,107もの島々から構成されており、大きく分けてルソン、ビサヤ、ミンダオの3つの地域があります。ルソン諸島はフィリピンで最も大きいルソン島を含み、首都マニラが所在しています。ビサヤ諸島には観光地で有名で第二位の都市であるセブ島があります。赤道に近い土地柄、年間を通し温暖で青く透明度の高い海、手つかずの大自然が魅力のリゾートアイランドです。

近年、英語の必要性が高まる中、物価が安く日本から比較的近い英語圏であるフィリピンは、語学留学地として人気急上昇中です。加えて陽気で明るい国民性も魅力の一つでもあります。

基本データ

 

正式名称(国名) フィリピン共和国(Republic of the Philippines)
首都 メトロ・マニラ(Metro Manila)
時差 日本よりマイナス1時間
公用語 英語、タガログ語 等
通貨 フィリピンペソ(PHP)
1ペソ = 2.23円(2017年12月)
面積 299,404 km²(日本の約8割)
人口 約1億397万人(2017年)
GDP(2017年) 15兆8,688億ペソ
国民・民族構成 マレー系95%、中国系1.5%、他3.5%
宗教 キリスト教 カトリック系 83%
キリスト教 その他の宗派 10%
イスラム教 5%
その他 2%

 

気候

気候は熱帯性気候で、ほとんどの地域で一年を通じて暖かく平均気温は26~27℃です。一部の場所では避暑地的な涼しい地域もあります。例えばマニラから北へ高速バスで約6時間離れた留学地としても有名なバギオは、標高1,500メートル以上の高地に位置するため、他の都市に比べ涼しく夜は長袖がないと寒かったりもします。

季節は6~11月が雨期、12~5月が乾期と大きく二つに分かれていますが、地域によって差があります。

服装は、年間を通じて日本の夏の服装で大丈夫ですが、ホテルやショッピングモール、レストランなどでは冷房が効いているため、上に羽織るものを用意しておくと良いでしょう。


フィリピンと東京の平均気温

フィリピンへのフライト時間

フィリピンは日本から最も近い英語圏の国と言われています。日本から4時間30分前後で到着出来ます。

日本からセブへ

成田、関西、名古屋からセブ島への直行便がフィリピン航空から出ています(詳しくは”航空券の買い方”参照)。

出発地 到着 所要時間
成田(成田国際空港) マクタン・セブ国際空港 約5時間
大阪(関西国際空港) マクタン・セブ国際空港 約4時間30分

 

日本からマニラへ

出発地 到着 所要時間
成田(成田国際空港) ニノイ・アキノ国際空港 約5時間
大阪(関西国際空港) ニノイ・アキノ国際空港 約4時間10分

 

シドニーからセブへ

シドニーからマニラ経由でセブへ向かいます。

出発地 到着 所要時間
シドニー(キングスフォード・スミス国際空港) マクタン・セブ国際空港 約9時間25分

 

シドニーからマニラへ

セブパシフィック航空、カンタス航空などから直行便を利用するこができます。

出発地 到着 所要時間
シドニー(キングスフォード・スミス国際空港) ニノイ・アキノ国際空港 約8時間

 

電圧・電源プラグ

電源プラグの形状は日本のものと同じです。日本もフィリピンもA型という形状なので日本の電化製品のプラグを直接差し込むことができます。

電圧は異なるので日本の電圧にしか対応していない電子機器に関しては変圧器(transformer)が必要です。

日本 100V
フィリピン 220V

パソコンや携帯電話の充電器などはほとんどがユニバーサル対応なのでそのまま使用できますが、ドライヤー、ヘアアイロン、シェーバー等の機器は使えない場合があるので注意が必要です。

変圧器は高価であるのに加え、持ち運びの際に荷物になるというデメリットがあります。ドライヤー等の日用電化製品は安価でフィリピン現地でも購入することができたり学校によっては貸出もあるので、現地購入もしくはレンタルをお勧めします。

交通事情

フィリピンの交通手段はタクシー、長距離バス、そしてフィリピン人の市民の足で日本では馴染みのないジプニーやトライシクルという乗り物があります。利用方法は”交通手段”をご確認下さい。

マニラやセブでは初乗り料金が90円ほどでメーター式のタクシーに乗ることが可能なので留学生はタクシーを最も多く使います。

一部の学校ではジプニーやバイクタクシーのトラブルを避けるために利用を禁止する学校もあるので注意が必要です。

タクシー


セブ市やマニラ市では道路のあちこちで走っており、簡単につかまえることができます。初乗りは40ペソ(約90円)程度です。タクシーは基本的にエアコンが効いていて快適に目的地までしかも格安で移動が可能です。セブ市内の移動であればほとんどの場所で100ペソ(約220円)程度で利用可能です。

 

バイクタクシー


通常のバイクの後ろに乗りバイク2人乗りスタイルで移動します。メーターや定額がないので乗る前に目的地を伝え料金交渉の必要があります。セブやマニラでは近年渋滞が時間帯によっては凄いのでバイクタクシーが最も早く目的地まで到着できる移動手段の1つかと思います。

 

ジプニー


米軍使用のジープを改造したのが原型のジプニー。フィリピンでは市民の足として最もポピュラーで、料金も安め(7ペソ〜)の設定になっています。日本で言う市バス的な利用をされています。

 

トライシクル


オートバイの横に座席を付けた3輪の乗り物です。中には自転車に座席を付けたものもあります。セブ地域ではマクタン島やタクシーの少ないエリアによく見られ、こちらも市民の足として使われています。

 

治安

学校には基本的に警備員がおり、校内は安全です。生徒が安心して勉強に専念できる環境が作られています。

セブ島やクラーク・バギオの学校が多いエリアは街中でも安全と言われていますが、日本より安全な場所はありません。常に注意は必要となります。学校外で生徒がよく遭うトラブルは、スリ、引ったくり、置き引き等があり、特にジプニーに乗っている際にカバンから携帯や財布を盗まれたり、ダウンタウンやフェスティバルなど地元民の多い場所で引ったくりにあうケースがあります。

外出する際は以下のことに気を付けて下さい。

  • 夜一人で出歩かない
  • 歩きスマホをしない
  • イヤホンをして音楽を聴きながら歩かない
  • 大金を持ち歩かない
  • カバンを置いたままにして席を離れない
  • スマホや貴重品をテーブルの上に置いたままにしない
  • 交通手段としてジプニーの使用は控える(タクシーを利用して下さい)
  • ストリートチルドレンや物乞いしてくる人達にお金を渡さない、話さない

この点を守っていればめったにトラブルや犯罪被害に遭うことはないでしょう。万が一、トラブルに遭った場合はすぐに学校に連絡しましょう。同時に地元の警察にも被害届けを出してください。

フィリピンの治安と語学学校の対策についてはこちら

ビザについて

フィリピン留学に必要なビザは、現地にて取得することが可能です。

現地到着後、各学校のスタッフが代行して申請しくれます。日本人の場合、日本で事前に手続きする必要はございません。

フィリピン留学中に必要なビザ類は、以下の4種類があり、それぞれ留学期間によって必要なものが異なります。

値段  備考
ビザ代金
(観光ビザ)
入国から30日まで無料 30日以上の滞在は延長費用あり
 SSP 約6,500ペソ(約14,500円) 手数料によって値段が多少前後します。
ACR-iカード 約3,000ペソ(約6,700円) 60日以上滞在の方のみ必要
 ECC 500ペソ(約1,100円)  6ヶ月以上滞在の方のみ必要

 

ビザに関する詳細情報や料金はこちら

英語の訛り(なまり)について

フィリピン人の英語はアメリカンイングリッシュがベースになっています。特に発音に関しては単語一つひとつをしっかりと発音するので、日本人やその他のノンネイティヴスピーカーが聞いても非常に聞き取りやすい英語を話す言われています。フィリピン英語の訛りに関しては、率直に言って訛りがあります。フィリピンの公用語は英語とタガログ語で、地域によってはそれ以外の言葉を話す場所も多くあります。しかしほとんどのフィリピン人は小学校から英語の授業を受けており、特に英語教師はさらに大学や専門学校で英語を教える訓練をしているので流暢な英語を話し熱心に教えてくれます。

近年では世界各国の大手企業のコールセンターがフィリピンに設置され、アメリカやイギリスからの製品やカスタマーサポートセンターではほとんどの場合フィリピン人が対応しております。また、ビジネス英語運用能力ランキングでも毎年上位に入っているほどフィリピン人の英語には定評があります。

日本との関係性

著しい発展を見せるアジア圏の中で、日本とフィリピンは同じ親米国として、経済から防衛体制に至るまで深い繋がりがあります。フィリピンから見ると、日本は米国に次いで第2位の輸出相手国となっています。逆に日本から見たフィリピンはビジネス的にまだまだ開拓の余地があり、近年では多くの日本企業がフィリピンに進出しています。ネットワークやインフラが整ってきたフィリピンでは今後は日本から渡航する人がもっと増えると予測されています。

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