Co-op（コープ）留学とは、カナダの専門学校をはじめとする教育機関で勉強しながら、現地企業でインターンシップをする留学プログラムです。

語学力の向上はもちろん、現地の教育機関で専門知識やスキルの習得も目指せる点が魅力です。

ただし、メリットに注目し過ぎた結果、Co-op（コープ）留学のデメリットに気が付かず、思い描いた留学の実現が難しかった方も一定数います。

本記事では、Co-op（コープ）留学のデメリット、そしてデメリットを解消するための具体的な方法について解説します。

Co-op（コープ）留学を活かしたキャリア形成に関するアドバイスも取り上げるため、カナダ留学に興味を持っている方は、ぜひ参考にしてください。

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Co-op（コープ）留学のデメリット

カナダに長期滞在するにあたって、Co-op（コープ）留学は有力な選択肢の1つですが、事前にどのようなデメリットが存在するか、よく理解しておく必要があります。

なお、事前に知っておくべきCo-op（コープ）留学のデメリットは、以下のとおりです。

希望通りの職に就けない可能性がある（未経験は難しい）

Co-op（コープ）留学のデメリットとして、希望通りの職に就けない可能性がある点が挙げられます。

カナダへ留学する場合、以下のような職種を選択するケースが多いです。

• カフェ・レストランスタッフ
• バリスタ
• 美容師
• ハウスキーパー
• ツアーガイド

現地では経験が重視されるため、未経験の職種への採用は難しいです。

語学力も採用に関わるポイントの1つであり、経験があったとしても英語力が一定の水準を下回る場合、採用を見送られる可能性があります。

もちろん、ハウスキーパーやジャパニーズレストランのスタッフのように、職歴や語学力がなくても採用してもらいやすい仕事はありますが、給料の水準は低めです。

また、渡航期間が短い方も採用の際に不利に働くケースが多いです。

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無給・長時間労働が多いなど就労環境が良くないケースもある

実際に働いてみるまで、労働環境がわからない点も問題です。

日本では、長時間労働やサービス残業などを従業員に強要する違法労働が問題になって久しいですが、海外の企業でも同様のトラブルが発生するリスクはあります。

特に海外の企業の場合、事前に入手できる情報が少ないため、自衛も簡単ではありません。

事前に集めた情報に問題がなかったとしても、実際の労働環境と現実の労働環境が乖離しているケースもあります。

労働環境が悪い仕事に就いてしまうと、体力と精神をすり減らしてしまい、留学本来の目的を果たせないまま帰国する可能性もあるでしょう。

ビザ（就労許可）の条件・就労自体に制限がある

ビザの条件や就労に制限が設けられている点も、Co-op（コープ）留学のデメリットです。

Co-op（コープ）留学の場合、Co-op Work Permitと呼ばれる年齢制限なしのビザを取得します。

Co-op Work Permitの取得条件や就労制限は、以下のとおりです。

Co-op Work Permitは、あくまで学業の一環として必要な就労を保証してくれるビザです。

そのため、学業と関係ない就労は認めてくれません。

万が一制限を破ってしまうと、ビザを取り消されたり、将来ビザの発行を拒否されたりする可能性があります。

参考：Canada.ca（Work as a co-op student or intern）

参考：Canada.ca（About the PGWP）

カナダの専門学校への留学とCo-op留学の違い

Co-op（コープ）留学のプログラムを提供している教育機関は、PGWPの対象外です。

PGWPとは、カナダの移民局が認可した教育機関を卒業すると申請できる就労ビザで、対象となるにはいくつか条件を満たさなければなりません。

条件の1つに「8ヶ月以上のフルタイムプログラムを修了する」がありますが、Co-op（コープ）留学の場合、プログラムの期間は6ヶ月程度のものが多く、条件を満たせません。

そのため、PGWPの取得を目指している方は、数年単位で時間をかけながら専門知識やスキルの習得が目指せる専門学校への留学がおすすめです。

英語力が一定以上ないと入学・就労に支障が出やすい

Co-op（コープ）留学のデメリットとして、一定以上の英語力がないと教育機関や就労の選択肢が狭まる点も挙げられます。

海外に長期間滞在するにあたって、一定レベルの語学力は必要不可欠です。

Co-op（コープ）留学の場合、教育機関によっては英語力に制限が設けられているケースがあり、規定のレベルをクリアしないと入学が認められません。

また、英語力が低すぎると職場でのコミュニケーションに支障が出やすいため、仕事探しにおいても不利に働く可能性が高いです。

そもそも日常会話すらままならないと、生活面でも不便を感じやすくなります。

渡航前に高校卒業程度の英語力、最低でも中学卒業程度の英語力は習得しておきましょう。

渡航費・学費・生活費が高額になりやすく資金面のやりくりが大変

渡航費をはじめ、資金面のやりくりが難しい点も、Co-op（コープ）留学のデメリットです。

カナダは日本より物価が高いエリアが多く、学費や生活費が想定よりかかってしまうケースも珍しくありません。

例えば、カナダのバンクーバーに1年間滞在する場合、約280〜320万円ほど費用がかかります。

そのため、ある程度予算に余裕を持てる留学プログラムを選択する、現地で節約を意識するなどの対策が必要です。

万が一滞在期間中にお金が足りなくなってしまうと、留学プログラムの途中であっても帰国する羽目になります。

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慣れない環境での仕事・勉強の両立はかなりエネルギーを使う

Co-op（コープ）留学は、仕事と勉強の両立が難しいです。

仕事と勉強の両立は、誰でもこなせることではありません。

しかも海外の慣れない土地で、生活をはじめあらゆる物事を自力でどうにかしなければならない状況は、想像以上に気力も体力も奪います。

気力と体力を削がれ続けると、精神的に追い込まれてしまい、本来の目的である仕事や勉強にまったく身が入らなくなりかねません。

最悪の場合、プログラムの途中で帰国する可能性も考えられるため、必ず自分がCo-op（コープ）留学の厳しさに耐えられるか考えましょう。

デメリット以上に魅力的なCo-op（コープ）留学のメリットとは？

労働環境やビザの問題など、Co-op（コープ）留学にはさまざまなデメリットが存在します。

その一方で、以下のようなメリットに恵まれている留学スタイルであるのも事実です。

• 学校で英語を学びながら働いてお金を稼げる
• 年齢・参加回数に制限がない
• 帰国後のキャリアに活かしやすい経験が積める

大きなメリットの1つが、英語を学びながらお金を稼げる点です。

留学費用に不安がある方も、現地で就労すれば不足している分のお金を補える可能性があります。

また、ワーホリと異なり年齢や参加回数に制限が設けられていない点や、帰国後のキャリア形成に活かせる経験が積める点もメリットです。

もちろん、これらのメリットを享受するためには、渡航前に入念な準備をしなければなりません。

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大学生・社会人必見！Co-op（コープ）留学を活かせるキャリア

Co-op（コープ）留学終了後は、留学期間中の培った経験やスキルを自身のキャリアに役立てたいと考える方が多いでしょう。

留学の経験を活かしやすい仕事は、以下のとおりです。

なお、現地の専門学校で学んだ知識によっては、さらに就職先の選択肢が増えます。

例えば、プログラミングをはじめとするITスキルを学んだ方はIT系企業へ、ホスピタリティを学んだ方はホテル業界へ就職できる可能性が高いです。

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Co-op（コープ）留学のデメリットを解消する方法

Co-op（コープ）留学をしたくても、どうしてもデメリットが気になってしまう方もいるでしょう。

しかし、ポイントさえ押さえれば、Co-op（コープ）留学のデメリットは十分解消できます。

具体的なCo-op（コープ）留学のデメリットの解消方法は、以下のとおりです。

渡航前から英語を勉強して少なくとも日常会話レベルには仕上げておく

Co-op（コープ）留学を成功させるにあたって、英語力は必要不可欠です。

理想は仕事で困らないレベルですが、最低でも日常会話ができる程度の英語力を目指しましょう。

日常会話レベルの英語は、英語検定やTOEICに換算するとそれぞれ準2〜2級、600点ほどです。

いずれも高校で習う範囲の英語を習得できれば、十分クリアできます。

なお、英語の習得は一朝一夕ではできません。

海外でも問題なく生活できるレベルの英語力を身につけるためには、数ヶ月から数年単位の時間が必要です。

そのため、渡航前の勉強時間はいくらあっても足りませんが、最低でも渡航の3ヶ月前から英語の勉強を始めるようにしましょう。

ボランティアでもいいので日本・現地問わず職歴を作りアピール材料とする

海外では、職歴の有無によって仕事探しの難易度が大きく変化します。

職歴がない職種については、基本的に就職するのは困難と考えておきましょう。

そのため、どうしても就きたい仕事がある場合は、日本でも現地でもよいため、必ず職歴を作ってください。

職歴さえあれば、多少英語力に問題があっても採用してもらえる可能性が高まります。

なお、正社員やフルタイムの職歴を用意できない時は、パートタイムやボランティアでも大丈夫です。

留学期間を1年以上とって英語力・実務経験をじっくりと積み上げる

留学期間は、できるだけ1年以上の長期間で設定しましょう。

予算や予定などによって滞在期間は変動しますが、基本的に留学期間は長い方がよいです。

滞在期間が短い場合、英語に慣れてきたタイミングで帰国せざるを得なかったり、行きたい場所に行く時間を確保できなかったり、さまざまな不都合が生じる可能性があります。

しかし、長期滞在であれば、それだけ長く英語の勉強ができますし、勉強以外の経験を積む機会も作りやすいです。

何より、実務経験をじっくり積み上げられれば、就職活動の際に大きなアドバンテージを獲得できるでしょう。

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学校・仕事などで積極的に交流を図り現地でしか作れない人のつながりを作る

現地滞在期間中は、学校や職場などで積極的に交流を図りましょう。

交流の過程で自然に英語力が向上するだけでなく、普通は出回らない仕事の情報や紹介などが入ってくる可能性があります。

何より、留学の醍醐味である多種多様な価値観に触れることが可能です。

昨今は日本国内でも海外の方と接する機会は珍しくなくなり、国際的な感覚が求められるようになりました。

交流によって養われた視野の広さは、グローバル化が進む現代において、大いに役立つでしょう。

留学エージェントなどCo-op留学に精通した相談できる人を見つける

Co-op（コープ）留学に対する知見が豊富な方から、アドバイスを受けるのもおすすめです。

身近にCo-op（コープ）留学の経験者がいれば話は早いですが、都合よく経験者がいるとは限らないため、基本的には留学エージェントの力を借りるようにしましょう。

留学エージェントには、無料エージェントと有料エージェントの2種類が存在しています。

無料エージェントは基本的に無料で利用できますが、サービスの内容が不十分であるケースが多いです。

一方の有料エージェントは、サービスの内容が充実していますが、留学費用が嵩みやすいです。

予算や利用のしやすさなどから総合的に判断して、どちらを選択するか決めましょう。

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カナダへのCo-op（コープ）留学を失敗させないためにタビケン留学へご相談ください

カナダのCo-op（コープ）留学は、事前準備さえ整えれば十分成功させられます。

しかし、留学希望者の中には、どのように準備を進めればよいかわからない方もいるでしょう。

その場合は、留学エージェントの力を借りるのがおすすめです。

留学エージェントは、留学に関する各種手続きの代行を請け負う代理店で、留学エージェントごとにさまざまなサービスを提供しています。

世界100以上の教育機関の正式出願窓口であるタビケン留学は、カナダ留学の実績も豊富な留学エージェントです。

サポート内容もビザの申請から航空券の手配まで充実しており、スムーズに渡航準備を整えられます。

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Co-op（コープ）留学の費用面が気がかりなら奨学金制度を活用しよう

Co-op（コープ）留学でかかる費用が気がかりで、渡航することをためらう方は珍しくありません。

その場合は、奨学金や教育ローンの利用を検討しましょう。

奨学金は給付型と貸与型の2種類が存在しており、それぞれの特徴は以下のとおりです。

国の教育ローンは通常350万円までしか利用できませんが、海外の教育機関に3ヶ月以上在籍する場合は450万円まで利用できます。

ただし、こちらもローン、つまり借り入れたお金のため、留学終了後に返済義務が発生する点に注意しましょう。

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Co-op（コープ）留学のデメリットを対策して実りあるカナダ留学を実現しよう

Co-op（コープ）留学は、労働環境や留学生本人の英語力など、いくつかのデメリットが存在します。

もちろんデメリットを解決する方法もありますが、入念な準備が必要であり、個人の力だけで対応するのは困難です。

そのため、Co-op（コープ）留学の希望者は、特別な理由がない限り留学エージェントの力を借りるのをおすすめします。

もしめぼしい留学エージェントが見つかっていない場合は、実績豊富な留学エージェント・タビケン留学を頼ってください。

タビケン留学には経験豊富なスタッフが多数在籍しており、無料カウンセリングを通じて留学希望者一人ひとりの悩みに寄り添いながら、適切なサポートを提供します。

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この記事を監修した人

諸澤 良幸

株式会社Morrow World 代表取締役社長

日本内閣府認定 NPO留学協会 RCA海外留学アドバイザー
オーストラリア政府認定PIER QEAC留学コンサルタント資格保有
JAOS 一般社団法人海外留学協議会 加盟

4年制大学法学部を卒業後大手レジャー企業に就職。複数の新規店舗立ち上げや人事業に従事した後、退社し26歳で単身海外留学。海外での英語学習と海外現地企業での管理職経験を経て2015年に株式会社Morrow Worldを設立し留学エージェントサービスを提供開始。2024年時点で9年以上留学エージェントを運営しており、「サポート無料留学エージェント」や「2カ国留学」の先駆けとして留学サポートを提供。
2020年6月にはオンラインに特化した英語コーチングサービスENGLEADを開始、2023年からは学研教室オーストラリアのFC本部の運営会社の代表取締役にも就任。
現在世界8カ国、約100名のスタッフと共に、世界で羽ばたく子どもから大人に向けて幅広く教育関連サービスを提供している。