【30代・40代向け】社会人のニュージーランド留学|費用・ビザ・準備の完全ガイド

キャリアやライフプランを見つめ直す中で、現在の仕事に対する疑問や、一度きりの人生で海外へ挑戦してみたいという思いを抱く社会人の方は少なくありません。

本記事では、選択肢の一つとしてニュージーランド留学に関心のある方へ、準備に役立つ情報をお届けします。留学の具体的な方法、年齢や目的に合わせたプランの考え方、そして計画に必要な費用について、一つひとつ丁寧に解説していきます。ニュージーランド留学を検討している方は、ぜひ参考にされてください。

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社会人がニュージーランドに留学する3つの方法と選び方

社会人がニュージーランドへ留学する場合、その目的や期間に応じて、主に3つの方法が考えられます。ご自身のキャリアプランや学びたいことに合わせて、自分に合ったスタイルを選ぶことが大切です。ここでは、それぞれの方法について、どのような方におすすめなのかを詳しく紹介します。

方法1. 英語力アップに集中する「語学留学」

英語力の向上を最優先に考えるなら、語学学校に通うのが一般的な方法です。ニュージーランドの語学学校では、日常英会話を学ぶ一般英語コースはもちろん、ビジネスシーンで役立つ英語や、IELTS・ケンブリッジ英検といった試験対策まで、多彩なコースが用意されています。

1週間単位の短期留学から1年以上の長期留学まで、ご自身のスケジュールや予算に合わせて柔軟に期間を決められるのが大きな魅力です。まずは海外での生活に慣れたい方や、次のキャリアに進む前に集中的に英語力を底上げしたい方におすすめです。少人数制のクラスが多く、アットホームな雰囲気の中で、質の高い教育を受けながら着実に語学力を伸ばせます。

・関連記事:ニュージーランドのおすすめ語学学校!人気都市や安い学費で通えるスクールも紹介

方法2. 学ぶと働くを両立する「ワーキングホリデー」

「学ぶ」だけでなく、現地での「働く」経験もしてみたいという方には、ワーキングホリデー制度の活用が良いでしょう。日本国籍の場合、18歳から35歳までの方がこのビザを利用でき、ニュージーランドに最長1年間滞在しながら、語学学習と就労を両立できます。

多くの方は、最初の数ヶ月を語学学校で過ごして英語力と現地情報に慣れ、その後、カフェやレストラン、お土産物屋などで仕事を見つけます。生活費を補いながら、実践的な英語力と国際的な就労経験を得られるため、海外での生活を丸ごと体験したい方にはぴったりの方法です。この経験は、帰国後のキャリアにおいてもユニークな強みとなるでしょう。

方法3. キャリアに直結させる「専門・大学院留学」

これまでの職務経験を活かしたキャリアアップや、全く新しい分野へのキャリアチェンジを目指すなら、専門学校(ポリテクニック)や大学院への留学も良い選択です。大学院は最短1年から、専門学校では最短6ヶ月で専門資格を取得できるプログラムもあります。IT、幼児教育、観光学(ツーリズム)などは特に人気のある分野です。

これらの正規留学で学士号を取得した場合、1年〜3年間ニュージーランドで働ける就労ビザ「Post Study Work Visa」を申請できる可能性もあり、海外就職を目指す方にとって大きな強みになるでしょう。国際的に通用する学位や資格を得ることで、キャリアの可能性が大きく広がります。

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【期間別】社会人のニュージーランド留学にかかる費用

ニュージーランド留学にかかる費用は、滞在期間や留学のスタイルによって大きく変わります。まずは期間ごとの費用の目安を見ていきましょう。下の表の費用には、学費、滞在費、生活費、航空券、保険料などが含まれています。

期間 費用の目安
1週間 約35万円
1ヶ月 約69万円
3ヶ月 約171万円
6ヶ月 約316万円
1年間 約606万円

※上記の金額はあくまで一般的なモデルケースであり、滞在する都市や学校、生活スタイルによって変動します。

1ヶ月の短期留学でかかる費用

1ヶ月の短期留学は、有給休暇などを利用して海外生活を体験してみたい社会人の方におすすめです。費用の総額は約69万円が目安です。

内訳としては、学費やホームステイなどの滞在費、往復の航空券、そして現地での食費や交通費といった生活費が主になります。短い期間でも、現地の雰囲気を肌で感じ、国際的な友人を作るなど、貴重な経験ができるでしょう。

3ヶ月の留学でかかる費用

英語力の基礎固めや、ある程度のレベルアップを実感したい場合、3ヶ月程度の期間がひとつの目安になります。この場合の費用の総額は約171万円が目安です。

3ヶ月も滞在すると現地での生活に慣れ、リスニング力やスピーキング力にも変化を感じ始める方が多いです。友人との交流や国内の小旅行など、活動の幅も広がるため、生活費は少し余裕を持って計画しておくと、より充実した留学生活を送れるでしょう。

1年間の長期滞在でかかる費用

ワーキングホリデーや本格的な語学留学、大学留学などを考える場合、1年間の滞在が一般的です。費用は目的によって大きく異なり、ワーキングホリデーなら約170万円、語学留学なら約240万~370万円、大学・大学院留学では約250万~430万円が目安となります。

特にワーキングホリデーの場合、現地で働くことで収入を得られるため、出発時の資金は95万円程度に抑えることも可能です。長期滞在は、本格的なキャリアチェンジや移住も視野に入れたい方にとって現実的な選択肢となります。

・関連記事:ニュージーランド留学の費用はいくらかかる?目的・期間・都市別に紹介

知っておきたい留学費用を賢く抑えるコツ

ニュージーランド留学の費用は決して安くはありませんが、いくつかの工夫をすることで、全体の負担を賢く軽くすることができます。特に長期滞在になるほど、日々の小さな節約が大きな差となって表れます。ここでは、すぐに実践できる具体的な節約のコツをいくつかご紹介します。

1. 滞在費や食費など、日々の生活費を見直す

留学費用の中で大きな割合を占めるのが、家賃や食費といった日々の生活費です。まず滞在費ですが、渡航初期は現地の文化に触れられ、食事の心配もないホームステイや学生寮を選び、生活に慣れてきたら家賃の安いシェアハウス(フラット)に移るのがおすすめです。これだけで月に3万円から5万円ほどの節約につながることもあります。

また、ニュージーランドは外食費が高めなので、自炊を基本にすると食費を大きく抑えられます。週末のファーマーズマーケットなどで新鮮な旬の食材を安く手に入れ、上手にやりくりすれば、週1万円程度に抑えることも可能です。

2. 航空券の安い時期を狙い、地方都市を選ぶ

渡航費や学費も工夫次第で抑えることができます。日本からニュージーランドへの航空券は、旅行者が少ない3月から8月のオフシーズンに渡航すると安くなる傾向があります。比較サイトなどを活用し、早めに予約することで費用を抑えやすくなります。出発時期をある程度調整できる方は、この時期を狙うと良いでしょう。

また、学校選びも重要です。オークランドのような大都市は便利ですが、物価や家賃も高めです。首都ウェリントンや南島のクライストチャーチ、ダニーデンといった少し落ち着いた都市を選ぶだけで、生活費が1割から2割ほど安くなることがあります。

3. 現地で収入を得ながら学ぶ

現地で収入を得ることも、費用を抑える有効な方法です。ワーキングホリデービザなら、フルタイムでの就労が認められています。また、学生ビザでも週20時間までの就労が可能です。

現地のカフェやレストラン、お土産物屋といったホスピタリティ業界は、留学生に人気のアルバイト先です。こうした仕事を通じて、生活費の足しにできるだけでなく、実践的な英語力を身につける良い機会にもなります。もし現在の仕事がリモートで続けられるなら、日本の収入を得ながら留学するという選択肢もあります。ニュージーランドは日本との時差が少ないため、比較的働きやすい環境です。

4. 社会人でも利用できる奨学金を活用する

「奨学金は学生のもの」と思われがちですが、社会人でも応募できる制度は存在します。たとえば、JASSO(日本学生支援機構)の海外留学支援制度をはじめ、各自治体や民間団体が提供する奨学金があります。

返済不要の給付型も見つかることがあるので、諦めずに探してみる価値は十分にあります。募集時期は留学開始よりかなり早い場合が多いので、留学を決めたらなるべく早く情報収集を始めることをおすすめします。条件に合うものがあれば、費用面の大きな助けとなるでしょう。

・参考:留学のための奨学金 | 海外留学情報サイト

社会人の留学先にニュージーランドがおすすめな4つの理由

数ある留学先の中から、なぜ社会人にニュージーランドが選ばれるのでしょうか。その背景には、他の国にはないニュージーランドならではの魅力があります。これらの理由を知ることで、ニュージーランドがご自身の留学の目的に合っているか、より具体的に判断できるでしょう。

治安が良く穏やかな国民性で、初めての海外でも安心

ニュージーランドは、2025年の世界平和度指数ランキングで第3位にランクインするほど治安が良い国として知られています。銃規制が厳しく、多様性や平等の意識が高いため、初めての海外生活でも安心して過ごせる環境が整っています。

また、現地の人々はフレンドリーで親日家が多く、英語に自信がなくても辛抱強く話を聞いてくれる大らかさがあります。そのため、現地での生活にすぐなじみやすいでしょう。

・参考:Global Peace Index Map » The Most & Least Peaceful Countries

世界水準の教育を、落ち着いた環境で学べる

ニュージーランドの教育システムは世界的に高い評価を受けており、「未来に向けた教育指数」で世界1位に選ばれたこともあります。特に英語圏の中では手頃な費用で質の高い教育を受けられる点が魅力です。

少人数制のクラス編成が一般的で、先生と生徒の距離が近く、一人ひとりの意見を尊重する丁寧な指導が受けられます。また、教育機関は政府による厳格な品質管理システム(NZQA)の下で運営されており、教育の質が保証されている点も安心です。

大自然と都市の魅力がコンパクトに詰まっている

ニュージーランドは「地球の箱庭」と呼ばれるほど壮大な大自然に恵まれており、都市部から少し離れるだけで息をのむような美しい景観に出会えます。週末にはミルフォードサウンドやマウントクックへの日帰り旅行、サーフィン、スキーなど、多様なアウトドアアクティビティを楽しめます。

この「自然」と「都市」のバランスが絶妙で、平日はしっかり勉強に集中し、休日は自然の中でリフレッシュするという、ワークライフバランスの取れた生活を送ることが可能です。

・参考:ニュージーランドの自然と野生動物 | 100% ピュア・ニュージーランド

30歳からでもワーキングホリデーに挑戦できる

ワーキングホリデー制度は多くの国で導入されていますが、ニュージーランドは日本国籍の場合、申請時の年齢が18歳から35歳までと定められています。30代でも挑戦が可能なので、社会人経験を積んだ後でも挑戦しやすいのが大きな特長です。

このビザでは、最長1年間(一定条件で3ヶ月延長可能)滞在しながら、語学学習と就労を両立できるため、年齢を気にせず海外での経験を積みたい社会人にとってうれしい制度です。

・関連記事:ニュージーランド留学のメリットは?留学エージェントの目線から魅力を解説

・関連記事:ニュージーランドのワーホリの現実とは?体験談より仕事情報や生活のリアルを紹介

【年代別】30代・40代のニュージーランド留学で実現できること

「社会人になってから留学は遅い」と考える人もいますが、ニュージーランドでは年齢を問わず学ぶ環境が整っており、キャリアの棚卸しや再設計を目的とした留学が人気です。

30代はキャリアチェンジを見据えたスキルアップ留学

30代での留学は、キャリアの転換点として活用されることが多いです。社会人経験を積んだ後の留学は、学びの目的が明確で、得た知識をすぐに実践に活かせる点が最大の魅力です。

専門分野の知識やスキルを深め、資格取得を目指すことで、帰国後の転職や就職に直結する成果が期待できます。実際に、会社員として7年働いた後にビジネス英語を学ぶためにオークランド大学に挑戦した方もいます。これまでの経験と新しい学びを掛け合わせることで、キャリアの可能性はさらに広がります。

40代からは人生を豊かにする学び直しやリフレッシュ留学

40代以降の留学は、人生を豊かにする学びや経験を実現する絶好の機会です。仕事のブランクを最小限に抑えながら、実践的な英語力と異文化体験を得ることができ、豊かな自然環境は仕事の疲れを癒し、リフレッシュするのに最適です。

また、生涯学習として専門知識を深めたり、新しい趣味を見つけたり、現地での交流を通じて人生観を見直したりと、年齢を問わず新しい挑戦を歓迎する文化がニュージーランドにはあります。

・関連記事:社会人のニュージーランド留学ガイド|30代40代のキャリアにも役立つ内容を解説

ニュージーランド留学のリアルな体験談3選

留学を検討する際、実際に経験した人の話はとても参考になります。ここでは、留学支援プログラム「トビタテ!留学JAPAN」で紹介されている体験談の中から、ニュージーランドに渡航した3名のリアルな経験をピックアップしました。ご自身の留学生活をイメージしながら、ぜひ参考にしてみてください。

体験談1. NZの高齢者福祉を学ぶ!現場訪問で得たリアルな知識を持つMizuさん

福祉大国ニュージーランドのリアルを知るため、Mizuさんは「高齢者福祉とボランティア活動」をテーマにクライストチャーチへ短期留学されました。

留学テーマ・分野 短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・福祉、医療、ボランティア活動
留学期間 16日
総費用 620,000円(トビタテ!留学JAPAN奨学金)

Mizuさんの体験談は、明確な目的意識を持って現場に飛び込むことの価値をよく表しています。彼女は語学学校に通う傍ら、高齢者施設でのボランティア活動やスタッフへのインタビューを精力的に行いました。その結果、介護現場でのロボット活用や、「高齢になると施設に入居する」という日本とは異なる文化など、インターネットだけでは決して得られない一次情報に触れることができたそうです。

留学は、自身のキャリアや関心のある分野の知見を、現地のリアルな空気感の中で深める絶好の機会です。Mizuさんのように自ら行動し、初対面の人にも積極的に話しかけることで得られた「積極力」は、今後のキャリアにおいても大いに役立つ力となるでしょう。

タビケン留学 ワンポイントアドバイス

留学は語学学校に通うだけが全てではありません。Mizuさんのように、ご自身の興味やキャリアに関連する現場へ積極的に足を運ぶことで、学びは何倍にも深まります。社会人経験で培った視点を活かし、現地でしか得られない一次情報に触れることは、帰国後の大きな財産になるでしょう。

・参考:Mizuさんの海外留学体験記(留学先:ニュージーランド)|留学大図鑑~先輩たちの留学体験談~|トビタテ!留学JAPAN

体験談2. 被災地復興をテーマにNZで調査したすずねさん

日本の社会課題への問題意識から、すずねさんは「被災地の復興と地域再生」をテーマとして、同じく大震災からの復興を遂げたニュージーランドのクライストチャーチへ留学しました。

留学テーマ・分野 短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・語学留学
留学期間 3週間
総費用 470,000円(トビタテ!留学JAPAN奨学金)

すずねさんの体験談は、留学が個人的な成長だけでなく、日本の社会課題解決のヒントを得る場にもなり得ることを教えてくれます。彼女は現地で博物館を訪れたり、観光や復興に関するアンケート調査を実施したりすることで、復興には「景観」「自然」「思いやりの心」が大切だと学びました。

もともと引っ込み思案だったという彼女が、知らない人に英語で話しかける経験を通して「勇気を持って話しかける力」を身につけたというエピソードも印象的です。日本の課題を自分事として捉え、海外の事例から解決策を探るという留学スタイルは、キャリアに新たな視点をもたらしてくれるでしょう。

タビケン留学 ワンポイントアドバイス

留学は、新しい自分に出会うための挑戦でもあります。すずねさんのように、初めは自信がなくても一歩踏み出すことで、語学力以上のコミュニケーション能力と自信が身につきます。「知らない人に話しかける」という経験は、どんなビジネスシーンでも役立つ貴重なスキルです。

・参考:すずねさんの海外留学体験記(留学先:ニュージーランド)|留学大図鑑~先輩たちの留学体験談~|トビタテ!留学JAPAN

体験談3. 農業を学ぶ11ヶ月!ファームステイで実践力を培った高藤彩加さん

「農家になる」という夢を叶えるため、高藤彩加さんは農業大国ニュージーランドで「牛の放牧」と「養鹿」を学ぶ11ヶ月の長期留学に挑戦しました。

留学テーマ・分野 海外ボランティア
留学期間 11カ月
総費用 1,800,000円(トビタテ!留学JAPAN奨学金)

高藤さんの体験談は、学術的な学びと、複数のファームでの長期滞在(実践)を組み合わせた、非常に本格的な留学の形を物語っています。現場で動物の飼育管理の大変さを知り、「鹿が怖い」とさえ感じたそうですが、そうした理想通りにはいかない経験こそが、夢をより具体的にする上で重要だったと語っています。

また、失敗した時に「周囲に頼る力」を学んだという点も、大きな成長の証です。一人で抱え込まず、素直に助けを求めることの大切さは、仕事やキャリアにおいても共通する学びと言えます。キャリアチェンジや専門スキル習得を目指す人にとって、彼女の留学は素晴らしいロールモデルとなるでしょう。

タビケン留学 ワンポイントアドバイス

理想と現実のギャップに直面することは、留学において最も成長できる機会の一つです。高藤さんのように、困難な状況で一人で抱え込まず、周りの人々に助けを求める力は、国際的な環境で働く上で非常に重要です。留学は、こうした実践的な問題解決能力を養う絶好の場となります。

・参考:高藤 彩加さんの海外留学体験記(留学先:ニュージーランド)|留学大図鑑~先輩たちの留学体験談~|トビタテ!留学JAPAN

・関連記事:【留学生の本音】ニュージーランド留学体験談|英語・人間関係・生活のリアルを紹介

社会人留学に関するよくある質問

留学の準備を進める中で、社会人ならではのさまざまな疑問や不安が出てくるものです。ここでは、多くの方が気になる質問とその回答をまとめました。事前に疑問点を解消し、安心して準備を進めましょう。

Q1. 今の仕事は辞めるべき?それとも休職?

これは社会人留学で最も大きな悩みの一つです。理想は、現在のキャリアを中断せずに済む休職制度の利用ですが、日本の企業では留学目的での長期休職を認めているケースはまだ少ないのが現状です。そのため、まずはご自身の勤務先の就業規則や人事部に確認することが第一歩となります。

もし休職が難しい場合は、退職して留学に臨む方が多いです。その際は、留学経験を「キャリアの空白期間」ではなく「キャリアアップのための投資期間」と位置づけられるよう、明確な目的を持つことが大切です。また、リモートワークが可能な職種であれば、日本での仕事を継続しながら留学することも選択肢となります。ニュージーランドと日本の時差が少ないため、リモートワークには有利な条件です。

Q2. 英語力に自信がなくても大丈夫?

はい、全く問題ありません。多くの方が英語力に不安を抱えたまま留学をスタートされます。ニュージーランドの語学学校には、英語力に応じて細かくクラス分けがされているため、アルファベットから学びたいという初心者レベルの方でも安心して学習を始められます。

多くの学校では、入学初日にレベル分けテストが行われ、自分に合ったクラスからスタートできます。また、ニュージーランド人はフレンドリーで、留学生のつたない英語にもゆっくりと耳を傾けてくれる国民性です。間違いを恐れずに積極的にコミュニケーションをとる姿勢が、上達への一番の近道と言えるでしょう。

Q3. 留学のデメリットや注意点はある?

もちろん、ニュージーランド留学にも事前に知っておきたい注意点はいくつかあります。豊かな自然環境の裏返しとして、日本のような都会的な娯楽は少ないかもしれません。しかし、その分、勉強に集中したり、ニュージーランドならではのアクティビティを楽しんだりする良い機会と捉えることもできます。

また、オークランドのような主要都市の語学学校では、時期によって日本人留学生が多くなることもあります。英語環境にしっかり身を置きたい場合は、都市選びや友人との付き合い方を少し工夫すると良いでしょう。生活面では、日本よりも物価、特に家賃が高い傾向があるため、シェアハウスなどを活用して費用を抑える工夫も大切です。「1日の中に四季がある」と言われるほど気温差が大きいので、重ね着できる服装を準備するなど、体調管理にも気をつけましょう。そして、紫外線は日本の7~9倍とも言われるほど強いので、日焼け対策は年間を通して必須です。

・関連記事:ニュージーランド留学の持ち物リスト完全版|服装や便利グッズなどリアルな声を紹介

Q4. どんなビザが必要で、どうやって申請するの?

留学の目的や期間によって必要なビザは異なります。下の表に主なビザの種類をまとめました。

ビザの種類 対象となる留学 主な特徴
ビジタービザ(NZeTA) 3ヶ月未満の短期留学 ビザ申請は不要ですが、NZeTAの事前申請が必要です。
学生ビザ 3ヶ月以上の就学 週20時間までのアルバイトが可能です。
ワーキングホリデービザ 最長1年間の滞在(就労・就学) 18歳から35歳まで申請できます。

申請手続きは基本的にニュージーランド移民局のウェブサイトからオンラインで行いますが、パスポートや十分な資金があることを証明する財政証明書、場合によっては健康診断書などの書類が必要です。申請から認可までには数週間から数ヶ月かかることもあるため、時間に余裕を持って準備を始めることが大切です。

・関連記事:【2025年最新】ニュージーランドのワーホリビザの基本情報を詳細まで解説

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この記事を監修した人

諸澤 良幸

諸澤 良幸

株式会社Morrow World 代表取締役社長

日本内閣府認定 NPO留学協会 RCA海外留学アドバイザー
オーストラリア政府認定PIER QEAC留学コンサルタント資格保有
JAOS 一般社団法人海外留学協議会 加盟

4年制大学法学部を卒業後大手レジャー企業に就職。複数の新規店舗立ち上げや人事業に従事した後、退社し26歳で単身海外留学。海外での英語学習と海外現地企業での管理職経験を経て2015年に株式会社Morrow Worldを設立し留学エージェントサービスを提供開始。2024年時点で9年以上留学エージェントを運営しており、「サポート無料留学エージェント」や「2カ国留学」の先駆けとして留学サポートを提供。
2020年6月にはオンラインに特化した英語コーチングサービスENGLEADを開始、2023年からは学研教室オーストラリアのFC本部の運営会社の代表取締役にも就任。
現在世界8カ国、約100名のスタッフと共に、世界で羽ばたく子どもから大人に向けて幅広く教育関連サービスを提供している。
JAOS 一般社団法人 海外留学協議会

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