英語留学を成功に導くためには、ご自身の目的や予算に合致した国を慎重に選ぶことが不可欠です。しかし、国ごとに特色が大きく異なるため、数多くの選択肢の中から最適な留学先を見つけ出すのは簡単ではありません。

留学は、時間と費用の両面で重要な自己投資です。そのため、目的と異なる国を選んでしまうと、期待した成果が得られず後悔につながる可能性もあります。

本記事では、豊富な留学相談実績をもつタビケン留学が、初めて留学を検討する方でも後悔しない国選びができるよう、必要な情報を体系的に解説します。

• 留学スタイルの診断チェック
• 客観的データに基づく人気国ランキング
• 目的別・費用別の国選びのポイント

この記事を通じて、ご自身の留学の軸を明確にし、最適な国選びへの具体的な一歩を踏み出すことができるでしょう。

【診断チェック】あなたにおすすめの英語留学スタイル

国別の情報を集める前に、まずはご自身の留学に対する希望や優先順位を整理することが、効率的な国選びの第一歩です。

以下の5つの質問に答えることで、ご自身がどのような留学スタイルを求めているのか、その傾向を把握することができます。最も考えに近い選択肢の記号（A, B, C）を記録してください。

Q1. 留学で最も重視することは何ですか？

・A. 留学にかかる総費用を可能な限り抑えたい
・B. 学習だけでなく、仕事や観光といった現地の生活も満喫したい
・C. 英語学習に集中し、キャリアに繋がるスキルを確実に習得したい

Q2. どんな環境で生活したいですか？

・A. 物価が安く、生活費を気にせず安心して過ごせる環境
・B. 都市の利便性と豊かな自然が両立している場所
・C. 日本人が少なく、日常的に英語を使わざるを得ない環境

Q3. 留学経験を将来どう活かしたいですか？

・A. 海外での生活に慣れ、国際感覚を養うきっかけとしたい
・B. 海外での就労経験を積み、自身のキャリアに繋げたい
・C. 専門スキルを英語で学び、キャリアアップや転職に役立てたい

Q4. どんな学習スタイルが理想ですか？

・A. マンツーマンレッスンで、自分のペースで集中的に学びたい
・B. 様々な国籍の生徒が集まるクラスで、異文化交流も楽しみたい
・C. 教育水準の高い教育機関で、専門分野を本格的に学びたい

Q5. 留学先を選ぶ上で不安なことは何ですか？

・A. 総額でどれくらいの費用が必要になるか、見通しが立たないこと
・B. 現地のコミュニティに馴染み、友人を作れるかどうか
・C. 投資した時間と費用に見合う英語力が身につくかということ

答えられましたか？診断結果については下記の通りです。

▼Aが最も多かったあなたは…【コストパフォーマンス重視タイプ】

限られた予算内で、最大限の学習効果を追求するタイプです。

このタイプの方には、費用を抑えながら質の高い教育が受けられる国が適しています。代表的な国がフィリピンやマレーシアです。

欧米圏に比べて学費や生活費が安価でありながら、マンツーマンレッスンが主流のため、短期間で集中的にスピーキング力を向上させたい社会人や学生におすすめします。

▼Bが最も多かったあなたは…【ワーク＆ライフバランスタイプ】

英語学習はもちろんのこと、留学先の文化体験や人々との交流、観光といった生活全体の充実度を重視するタイプです。

この志向を持つ方には、ワーキングホリデー制度が利用できる国が適しています。例えば、オーストラリアやニュージーランド、カナダなどでは、就労を通じて生活費を補いながら、長期滞在が可能です。

都市の利便性と豊かな自然環境が両立している国が多く、学習と余暇のバランスを取りやすい点が魅力です。

▼Cが最も多かったあなたは…【スキルアップ・キャリア重視タイプ】

英語力の向上を、将来のキャリア形成に直結させたいという明確な目的を持つタイプです。

このタイプの方には、質の高い教育機関や専門的なプログラムが豊富な国が向いています。例えば、アメリカやイギリスには世界的に評価の高い大学やカレッジが多く存在します。

また、カナダで提供されている「Co-opプログラム」のように、専門知識の学習と関連分野での有給インターンシップがセットになったプランは、実践的な職務経験を積みたい方に最適です。

【2025年最新】英語留学におすすめの国ランキングTOP10

ここでは、留学の専門家が複数の客観的な指標を基に、おすすめの国をランキング形式でご紹介します。このランキングは、単なる人気度だけでなく、以下の5つの実用的な観点を総合的に評価して作成しました。

1. 費用：学費や生活費のコストパフォーマンス
2. 治安：生活環境の安全性
3. 英語の学びやすさ：英語の標準性や教育の質
4. 仕事のしやすさ：留学生の就労制度の充実度
5. 国際交流の機会：多文化環境や交流の機会の豊富さ

ただし、このランキングはあくまで一般的な指標に基づくものです。最適な国は、留学される方一人ひとりの目的や価値観によって異なります。本ランキングを一つの参考情報としてご活用いただき、ご自身の希望と照らし合わせながら最適な国を見つけてください。

順位	国名	特徴	こんな人におすすめ
1位	カナダ	・治安が良く訛りの少ない英語 \ ・Co-opなど多様なプログラム	初心者、キャリア志向
2位	オーストラリア	・温暖な気候で働きながら学べる \ ・ワーホリに最適	ワーホリ希望者、生活を楽しみたい人
3位	アメリカ ※	多様な文化と最先端の学びに触れられる	目的意識が高い人、大学進学も視野に
4位	フィリピン	・圧倒的なコストパフォーマンス \ ・マンツーマンで短期集中	費用を抑えたい人、初心者
5位	イギリス ※	・本場の英語や歴史、文化を学べる \ ・ヨーロッパ周遊も楽しめる	ヨーロッパ文化が好き、綺麗な発音を学びたい人
6位	ニュージーランド	・雄大な自然と落ち着いた環境 \ ・治安も良好	自然が好き、落ち着いて学びたい人
7位	マルタ ※	・地中海のリゾート地 \ ・ヨーロッパの中では格安	費用を抑えたい、観光も楽しみたい人
8位	アイルランド ※	・日本人が少なく英語漬けになれる \ ・フレンドリーな国民性	英語に集中したい、異文化体験をしたい人
9位	ドバイ ※	・世界トップクラスの治安と最先端の都市	ユニークな体験がしたい、多国籍環境を求める人
10位	マレーシア ※	・多文化社会 \ ・アジアの中でも費用を抑えて学べる	多文化に触れたい、費用を抑えたい人

※タビケン留学で現在取り扱いのない国です。一般的な情報提供の一環としてご紹介しています。

ここからは、それぞれの国の魅力やメリット・デメリットについて、さらに詳しくご紹介します。

第1位 カナダ｜総合力が高く誰にでもおすすめの多文化国家

カナダは、治安の良さ、教育水準の高さ、そして美しい自然が見事に共存している国として、常に留学先として高い人気を維持しています。特にカナダで話される英語は、訛りが少なく明瞭であるため、英語初学者の方でも聞き取りやすく、学習をスムーズに始められる点が特長です。

メリット

世界的に見ても安全性が高く評価されている都市が多く、初めての海外でも安心して生活を送ることができます。

また、多文化主義を国策として掲げる社会背景から、多様な文化や価値観を持つ人々との交流が日常的に生まれ、国際的な視野を広げやすい環境です。

さらに、カレッジ等で専門知識を学びながら関連分野での就労体験ができる「Co-opプログラム」を利用すれば、給与を得ながらキャリアに直結する実務経験を積むことも可能です。

注意点

バンクーバーやトロントといった主要都市では、家賃をはじめとする生活費が高くなる傾向があります。また、国土が広いため、地域によっては冬の寒さが厳しい点も考慮が必要です。

留学費用とおすすめの都市

費用目安（1年）	約200万円～300万円
おすすめの都市	バンクーバー、トロント

＞＞カナダ留学について詳しく見る

第2位 オーストラリア｜学びながら働けるワーホリの聖地

暖かな気候と陽気でフレンドリーな国民性が魅力のオーストラリアは、特にワーキングホリデーで渡航したい人にとって、非常に人気の高い国です。勉強だけでなく、仕事や観光、アクティビティも楽しみたいという方に最適な環境が整っています。

メリット

主要国のなかでも最低賃金が高水準であるため、計画的に働くことで留学費用の一部を現地で賄うことも可能です。

また、美しいビーチでのマリンスポーツや、アウトバックと呼ばれる広大な内陸部での自然体験など、オーストラリアならではのアクティビティも大きな魅力です。学びと就労を両立しやすい制度的基盤が整っているため、実践的な経験を重視する方に適しています。

注意点

シドニーやメルボルンといった主要都市は物価が高めです。また、「オージーイングリッシュ」と呼ばれる特有の発音や語彙（例: G’day）に慣れるまで、少し時間が必要になる場合があります。

留学費用とおすすめの都市

費用目安（1年）	約220万円～320万円
おすすめの都市	シドニー、メルボルン

＞＞オーストラリア留学について詳しく見る

第3位 アメリカ｜多様な文化と最先端の学びに触れる英語留学の王道

アメリカは、エンターテインメント、ビジネス、テクノロジー、そして学問まで、あらゆる分野で世界の最先端をリードしており、挑戦の機会に満ちた国です。世界中から優秀な人材が集まる環境は、多様な価値観に触れる絶好の機会となります。

メリット

世界トップレベルの大学から、より実践的なスキルを学べるコミュニティカレッジ、質の高い語学学校まで、教育機関の選択肢が非常に豊富です。

西海岸の開放的な気風や、東海岸の歴史的な街並みなど、地域による文化の違いも大きく、自身の興味に合わせて滞在先を選べます。世界最高水準の教育機関と多様なキャリア機会が、向上心あふれる留学生を惹きつけています。

注意点

学費や生活費は他の英語圏の国々と比較して高額になる傾向があります。また、都市や地域によっては治安に注意が必要なエリアもあるため、事前の情報収集が欠かせません。

留学費用とおすすめの都市

費用目安（1年）	約280万円～450万円
おすすめの都市	ニューヨーク、ロサンゼルス

※タビケン留学では現在アメリカ留学の取り扱いはありませんが、一般的な情報としてご紹介しています。

 第4位 フィリピン｜圧倒的コスパで短期集中できるアジアの英語大国

フィリピンは、欧米留学に比べて費用を大幅に抑えながら、集中的に英語学習に取り組める環境が最大の魅力です。特にスピーキング力の向上を目指す方に適しています。

メリット

多くの語学学校がマンツーマンレッスンをカリキュラムの中心に据えています。講師と一対一で対話する時間が長いため、個人のレベルや弱点に合わせた指導を受けることができ、短期間での英語力向上が期待できます。

学費・滞在費・食費を含めた総費用は欧米諸国の半額以下に抑えることも可能です。このマンツーマンレッスン中心の集中的な学習環境が、高い学習効果を生み出します。

注意点

都市部でも交通渋滞が激しく、場所によっては水質やインターネット環境が日本ほど安定していない場合があります。衛生管理にも一定の注意が必要です。

留学費用とおすすめの都市

費用目安（1年）	約180万円～250万円
おすすめの都市	セブ、バギオ

＞＞フィリピン留学について詳しく見る

第5位 イギリス｜本場のクイーンズイングリッシュを学べるおすすめの国

イギリスは、格調高いキングスイングリッシュ（標準イギリス英語）を学べる環境と、豊かな歴史・文化に日常的に触れられる点が大きな魅力です。

メリット

美術館や博物館、歴史的建造物が数多く点在し、街全体が学びの場となります。また、ヨーロッパ大陸へのアクセスが非常に良いため、留学中に近隣諸国へ旅行し、見聞を広げることも容易です。

歴史と伝統に根差した本場の英語を学びながら、ヨーロッパ文化を深く体験したい方にとっては、この上ない環境といえます。

注意点

特にロンドンは世界的に見ても物価が高い都市の一つです。また、「一日に四季がある」と表現されるほど天気が変わりやすいため、服装や体調管理には注意が必要です。

留学費用とおすすめの都市

費用目安（1年）	約280万円～400万円
おすすめの都市	ロンドン、オックスフォード

※タビケン留学では現在イギリス留学の取り扱いはありませんが、一般的な情報としてご紹介しています。

第6位 ニュージーランド｜大自然に囲まれ落ち着いて学べる環境

息をのむほど美しい大自然と、世界トップクラスの治安の良さが魅力のニュージーランドは、落ち着いた環境で着実に学習を進めたい方に適しています。

メリット

NZQA（ニュージーランド資格庁）が国内の教育機関の質を厳しく管理しており、どの学校を選んでも一定水準以上の教育が保証されています。

また、おおらかでフレンドリーな国民性は「キーウィ・ホスピタリティ」とも呼ばれ、留学生が地域社会に溶け込みやすい雰囲気があります。都会の喧騒から離れ、国が保証する高い教育水準のもとで安心して学習に集中できます。

注意点

日本からの直行便が少なく、移動に時間がかかります。また、主要都市でもエンターテインメント施設などが限られるため、都会的な刺激を求める方には少し物足りなく感じられる可能性があります。

留学費用とおすすめの都市

費用目安（1年）	約220万円～300万円
おすすめの都市	オークランド、クイーンズタウン

＞＞ニュージーランド留学について詳しく見る

第7位 マルタ｜地中海リゾートで格安に楽しめるヨーロッパ英語留学

地中海に浮かぶリゾートアイランドのマルタは、ヨーロッパ圏でありながら費用を抑えて留学できるため、近年人気が急上昇しています。

メリット

イギリスなどの主要国と比較して学費や生活費が安価であり、経済的な負担を軽減できます。ヨーロッパ各国からの留学生が多いため、国際色豊かな環境で多様な文化に触れながら学ぶことができます。

温暖な気候のなか、美しい海を眺めながら勉強とリゾート気分を両立できる、ヨーロッパ圏での費用を抑えた留学を実現できる点が最大の魅力です。

注意点

日本からの直行便がなく、ヨーロッパの主要都市での乗り継ぎが必要です。また、公用語は英語とマルタ語であり、現地の人々の英語にはイタリア語などの影響を受けた独特のアクセントがあります。

留学費用とおすすめの都市

費用目安（1年）	約200万円～280万円
おすすめの都市	セントジュリアン

※タビケン留学では現在マルタ留学の取り扱いはありませんが、一般的な情報としてご紹介しています。

第8位 アイルランド｜日本人が少なく英語漬けになれるおすすめ環境

「エメラルドの島」と称される美しい自然と、フレンドリーな国民性が魅力のアイルランド。英語圏の中でも比較的日本人留学生が少ないため、集中的に英語力を鍛えたい方に最適です。

メリット

現地の人々は温かく、留学生を積極的に受け入れる文化があるため、パブでの伝統音楽などを通じて地域コミュニティに溶け込みやすい環境です。

英語圏の中でも日本人比率が比較的低いため、日本語に頼らず英語漬けの環境を求める学習者にとって理想的です。近年は大手IT企業の欧州拠点が多く集まるなど、活気ある一面も持っています。

注意点

「1日に四季がある」と表現されるほど天候が変わりやすく、年間を通して雨の日が多いことは念頭に置く必要があります。また、日本からの直行便はありません。

留学費用とおすすめの都市

費用目安（1年）	約250万円～350万円
おすすめの都市	ダブリン

※タビケン留学では現在アイルランド留学の取り扱いはありませんが、一般的な情報としてご紹介しています。

第9位 ドバイ｜治安が良く最先端の都市でグローバル体験

中東の経済・文化の中心地であるドバイは、世界トップクラスの治安と、他に類を見ない国際的な環境が大きな魅力です。

メリット

人口の約9割が外国人という世界でも有数の国際都市であり、日常生活の中で多様な文化に触れることができます。イスラム文化圏でありながら外国人に対して寛容で、治安が非常に安定している点も安心して生活できる大きな要素です。

近未来的な都市で、人口の約9割が外国人というグローバル環境に身を置き、世界標準の英語と国際感覚を養うことができます。

注意点

家賃や外食費などの生活費は高額になる傾向があります。また、夏季（5月～9月頃）は日中の気温が40℃を超える酷暑となるため、屋外での活動は大きく制限されます。

留学費用とおすすめの都市

費用目安（1年）	約300万円～450万円
おすすめの都市	ドバイ

※タビケン留学では現在ドバイ留学の取り扱いはありませんが、一般的な情報としてご紹介しています。

第10位 マレーシア｜多文化国家で費用を抑えて学べる英語留学先

マレーシアは、アジアの多様性を肌で感じながら、非常に低いコストで英語を学べる点が魅力です。

メリット

マレー系、中華系、インド系など、様々な文化的背景を持つ人々が共存する多民族国家です。このような環境で生活する中で、英語をコミュニケーションツールとして実践的に使う力が自然と養われます。

食文化が豊かで物価も安いため、生活費を大幅に抑えることが可能です。イギリスの大学の分校なども進出しており、質の高い教育を受ける選択肢もあります。

注意点

日常会話では、マレー語や中国語の影響を受けた「マングリッシュ」と呼ばれる独特の英語が使われることも多く、聞き取りに慣れが必要です。また、都市部を離れると交通などのインフラが未整備な地域もあります。

留学費用とおすすめの都市

費用目安（1年）	約160万円～230万円
おすすめの都市	クアラルンプール

※タビケン留学では現在マレーシア留学の取り扱いはありませんが、一般的な情報としてご紹介しています。

【目的・期間別】おすすめの英語留学スタイル

英語留学と一言で言っても、その目的や許される期間によって、最適な国やプランは大きく異なります。

ここでは、代表的な3つの目的別に、具体的な留学スタイルとそれに適した国をご紹介します。先の診断チェックの結果とあわせて、ご自身のプランを具体化するための参考にしてください。

短期間で集中的に英語力を伸ばしたい方向けの留学

大学生の長期休暇や、社会人のキャリアチェンジの期間を利用した1か月から3か月程度の短期留学は、限られた時間の中で明確な成果を出すことが求められます。

この目的を達成するためには、学習密度を最大限に高められる環境が不可欠です。特にフィリピンの語学学校は、マンツーマンレッスンをカリキュラムの中心に据えているため、短期間での成果を期待できます。

グループレッスンでは他の生徒に遠慮して発言機会が少なくなりがちですが、マンツーマンであれば授業時間中は常に自分が話す必要があり、スピーキングとリスニングのスキルが飛躍的に向上します。

欧米留学に比べて費用を大幅に抑えられる点も、短期留学に適した大きな利点です。

仕事や海外生活の体験を重視したい方向けのワーキングホリデー

語学の学習だけでなく、海外での就労や現地での暮らしそのものを体験したい方には、ワーキングホリデー制度を利用した留学が適しています。

ワーキングホリデーとは、協定を結んだ国同士の若者が、互いの国で一定期間の休暇を過ごしながら、その間の滞在資金を補うために就労することを認める制度です。語学学校で学んだ英語を、カフェやオフィスといった実際の職場で使用することで、生きたコミュニケーション能力が養われます。

このように、教室での学習と実社会での実践を繰り返すことで、英語力はより確かなものとして定着します。 人気の渡航先であるオーストラリアやカナダ、ニュージーランドをはじめ、各国で多様な働き方が可能です。

ただし、ビザの申請には年齢制限（多くは18歳～30歳）があるため、計画の際は必ず各大使館の公式サイトで最新の規定を確認しましょう。

・参考：ワーキング・ホリデー制度｜外務省

キャリアアップを目指す社会人向けの専門・スキルアップ留学

単なる語学習得にとどまらず、国際的なビジネス環境で通用する専門性と実務経験を得ることを目的とした留学スタイルです。

この場合、ビジネス、マーケティング、IT、ホスピタリティといった専門分野を英語で学べるプログラムを選択することが有効です。

特にカナダの「Co-op（コープ）プログラム」は、専門学校（カレッジ）での座学期間と、学んだ分野に関連する企業での有給インターンシップ期間が組み合わさっています。これにより、「専門知識」と「英語環境での実務経験」を同時に得られるため、帰国後の転職活動や社内でのキャリアアップにおいて、非常に強力なアピール材料となります。

【費用完全ガイド】あなたの英語留学にかかる総額は？

留学は、時間と費用における重要な自己投資です。そのため、事前に必要な費用を正確に把握し、現実的な資金計画を立てることが、留学を成功させるための第一歩となります。

ここからは、留学にかかる費用の全体像を掴んでいただくため、総額の目安から詳細な内訳、そして国別の費用比較までを幅広く解説します。具体的な数値を参考に、ご自身の留学プランを具体化していきましょう。

英語留学費用の総額目安と詳しい内訳

留学にかかる総費用は、日本で出発前に支払う「初期費用」と、渡航先で生活しながら発生する「滞在費用」の二つに大別できます。

まずは、滞在期間に応じた総額の目安を把握した上で、それぞれの具体的な内訳を確認していきましょう。「初期費用」と「滞在費用」の双方を考慮して、全体の予算を組むことが重要です。

▼期間別・総額費用の目安

期間	総額の目安
1ヶ月	約250,000～600,000円
3ヶ月	約700,000～1,500,000円
半年	約1,000,000～2,500,000円
1年	約1,600,000～4,500,000円

 

▼出発前に必要な費用の内訳

学費 
授業料、入学金、教材費など、総費用の中で最も大きな割合を占めます。学校の種類（私立語学学校、大学付属など）や授業時間数によって大きく変動します。

航空券 
渡航先や渡航時期、利用する航空会社によって価格が異なります。一般的に、早期予約や大型連休などの繁忙期を避けることで費用を抑えられます。

海外留学保険 
現地での万が一の病気や怪我、盗難などのトラブルに備えるために加入が必須です。補償内容によって保険料は異なります。

ビザ申請費 
滞在する国や期間に応じて、学生ビザやワーキングホリデービザなどの申請費用が必要になる場合があります。

 ▼現地で必要になる費用の内訳

滞在費 
ホームステイや学生寮、アパートのルームシェアなど、滞在形態によって費用が大きく変わります。一般的に都市の中心部に近いほど高額になります。

食費 
生活費の中で調整しやすい項目です。外食中心の生活は費用がかさむため、自炊を基本とすることで大幅な節約が可能です。

交通費、通信費 
通学や日常生活で利用する公共交通機関の費用や、スマートフォンの通信プラン料金などです。

交際費、雑費 
現地での友人との交流や観光、日用品の購入などにかかる費用です。

英語圏主要6カ国の費用比較（1ヶ月・半年・1年）

英語圏の中で人気の6カ国は、教育の質や生活環境が高い水準で安定している一方、学費や物価も比較的高額になる傾向があります。

国名	1ヶ月の目安	半年の目安	1年の目安
カナダ	約300,000～500,000円	約1,200,000～1,800,000円	約2,000,000～3,000,000円
オーストラリア	約350,000～550,000円	約1,300,000～2,000,000円	約2,200,000～3,200,000円
ニュージーランド	約350,000～500,000円	約1,300,000～1,900,000円	約2,200,000～3,000,000円
アメリカ	約400,000～600,000円	約1,500,000～2,500,000円	約2,800,000～4,500,000円
イギリス	約400,000～600,000円	約1,500,000～2,500,000円	約2,800,000～4,000,000円
アイルランド	約350,000～550,000円	約1,400,000～2,200,000円	約2,500,000～3,500,000円

表の通り、特にアメリカやイギリスは他の国々に比べて費用が高くなることがわかります。

これは、世界的に評価の高い教育機関が多く学費が高めに設定されていることや、主要都市の物価が高いことが要因です。質の高い教育と充実した生活環境を最優先する方に適した選択肢といえます。

 格安で人気の4カ国の費用比較（1ヶ月・半年・1年）

次に、コストパフォーマンスを重視する方に人気の4カ国をご紹介します。欧米の主要英語圏と比較すると、特に長期滞在では総額に大きな差が出ることがわかります。

国名	1ヶ月の目安	半年の目安	1年の目安
フィリピン	約250,000～400,000円	約1,000,000～1,500,000円	約1,800,000～2,500,000円
マルタ	約300,000～500,000円	約1,100,000～1,700,000円	約2,000,000～2,800,000円
ドバイ	約400,000～600,000円	約1,600,000～2,400,000円	約3,000,000～4,500,000円
マレーシア	約250,000～400,000円	約900,000～1,400,000円	約1,600,000～2,300,000円

フィリピンやマレーシアは、学費と生活費の両方を大幅に抑えられるため、特に費用対効果を求める方に最適です。限られた予算内で最大限の学習効果を上げたい場合、これらの国々が有力な候補となります。

ご自身の予算と、留学で何を最も重視したいのかを照らし合わせながら、最適な国を選んでいくことが、後悔のない計画立案の鍵となります。

英語留学の費用を安く抑えるおすすめの4つの方法

留学には相応の費用が必要となりますが、計画段階での少しの工夫によって、総額を大きく抑えることが可能です。ここでは、留学費用を賢く節約するための具体的な4つの方法をご紹介します。

渡航時期や都市の選び方で費用を抑える

留学費用の中でも変動が大きい航空券代は、渡航時期を見直すことで節約できます。

多くの方が渡航する夏季休暇や年末年始といった繁忙期を避け、比較的費用の安いオフシーズン（例：4月～6月、10月～11月）に出発を計画するだけで、数万円単位の差が生まれることもあります。

また、滞在する都市の選択も重要です。

同じ国でも、首都や世界的に有名な大都市に比べて地方都市の方が、家賃や食費といった物価が安い傾向にあります。地方都市は大都市に比べて日本人留学生の比率が低い傾向にあるため、英語学習に集中しやすいという利点もあります。

滞在方法を工夫して居住費を節約する

現地での生活費において、住居費は大きな割合を占めます。滞在方法を賢く選ぶことが、費用削減の鍵となります。

【ホームステイや学生寮】 
食事や光熱費が含まれているプランが多く、月々の支出が計算しやすいため、初めての留学でも安心です。

【ルームシェア】 
長期滞在の場合、アパートや家を複数人で共有するこの方法が最も経済的です。自炊を基本とすることで、食費も同時に大幅に節約できます。

留学費用全体の中で住居費が占める割合は非常に大きいため、滞在方法の選択が総費用の節約に直結します。

奨学金や教育ローンを活用する

自己資金だけで留学費用を賄うことが難しい場合、奨学金や教育ローンの活用を検討しましょう。

奨学金には、返済が不要な「給付型」と、返済が必要な「貸与型」があります。まずは、返済不要の給付型奨学金から調べてみることをお勧めします。

日本学生支援機構（JASSO）のウェブサイトでは、国や地方自治体、民間団体が提供する様々な奨学金制度を検索できます。募集期間が限られているため、留学を決めたら早い段階で情報収集を始めることが重要です。

また、日本政策金融公庫などが扱う国の教育ローンも、留学目的で利用できる場合があります。

留学エージェントの選び方で手数料をカットする

留学の手続きをサポートするエージェントには、手数料が有料の会社と無料の会社があります。無料エージェントは、お客様を語学学校に紹介することで学校側から運営費を受け取るため、お客様は無料でサポートを受けられます。

ただし、「無料」という点だけでなく、サポート内容をしっかりと比較検討することが重要です。カウンセリングの質や、出発前から帰国後までのサポート範囲などを確認し、総合的に信頼できるエージェントを選ぶことが、結果的に満足度の高い留学につながります。

タビケン留学は、語学学校からの紹介料で運営する無料エージェントです。そのため、お客様からカウンセリングや手続き代行に関する手数料をいただくことは一切ありません。

費用面でのご負担を軽減するだけでなく、渡航前の準備から現地での生活サポート、さらには帰国後のキャリア相談に至るまで、オンラインで完結する一貫したサポートをご提供しています。費用を抑えつつ、質の高いサポートを受けて安心して留学を実現したいとお考えの方は、ぜひ一度、無料カウンセリングにてご相談ください。

英語留学で後悔しない！国選びのおすすめポイント5選

英語留学を検討する際、多くの国が選択肢に挙がります。しかし、最も重要なのは、数ある選択肢の中から「自分に合った国」を見つけ出すことです。留学後の後悔を避けるため、国選びの際に押さえておくべき5つの重要なポイントを解説します。

ポイント1：留学の目的を明確にする

国選びを始める前に、なぜ留学したいのか、留学を通じて何を得たいのかを具体的に掘り下げることが不可欠です。目的が明確であるほど、適した国や学校、コースの選択肢は自然と絞られてきます。

例えば、目的は以下のように具体的に設定できます。

• 日常会話レベルの英語を習得したい
• TOEICで900点以上を取得したい
• ビジネスで通用するプレゼンテーション能力を養いたい
• 海外で就職するために、ITやホスピタリティなどの専門スキルを英語で学びたい

このように、留学の目的を具体的に掘り下げることで、最適な国選びへの第一歩を踏み出すことができます。

例えば、ビジネス英語の習得が目的なら金融や商業の中心地であるアメリカの主要都市やイギリス・ロンドンが、観光分野のスキルアップを目指すなら観光立国であるカナダやオーストラリアなどが、有力な候補として考えられます。

ポイント2：予算の上限と期間を決める

次に、留学にかけられる総予算と滞在可能な期間を現実的に設定することが重要です。総予算には、学費や渡航費だけでなく、滞在中の生活費（家賃、食費、交通費など）や海外旅行保険料といった諸経費もすべて含めて考えます。

留学費用を最優先に考えるのであれば、欧米圏に比べて費用を抑えられるフィリピンやマレーシアなどが選択肢に入ります。

また、1年程度の期間で働きながら学びたい場合は、オーストラリアやカナダ、ニュージーランドのワーキングホリデー制度を活用する方法もあります。総予算と滞在期間を現実的に設定することで、漠然とした希望から具体的なプランへと落とし込むことが可能になります。

ポイント3：学びたい英語や文化で選ぶ

国によって英語の発音や語彙、そして文化は異なります。自分がどのような環境で学びたいのかを事前に理解しておくことが、留学生活の満足度を左右します。

【英語のアクセントと語彙】

アメリカ英語は映画や音楽などを通じて馴染みがあり、聞き取りやすいと感じる方が多いかもしれません。

一方で、イギリス英語はより伝統的でフォーマルな響きが特徴です。例えば、アメリカ英語の「subway（地下鉄）」はイギリス英語では「underground」、アメリカの「fries（フライドポテト）」はイギリスでは「chips」となります。

これら以外にも、オーストラリア英語など、国や地域によって独自の特徴があります。

【文化とライフスタイル】

最先端のアートや多様な文化に触れたいならニューヨークやロンドン、雄大な自然の中でアウトドア活動を楽しみたいならカナダのバンクーバーやニュージーランドといったように、自身の趣味や関心と結びつけて考えることも有効です。

どのような文化体験をしたいかという視点を持つことで、学習面だけでなく生活面でも充実した留学先を見つけやすくなります。

ポイント4：治安や生活環境の安全性を確認する

海外で長期間生活する上で、滞在先の安全性は最も優先すべき項目の一つです。各国の治安状況については、外務省の「海外安全ホームページ」などで最新の情報を必ず確認してください。

一般的に治安が良いとされる国でも、都市やエリアによって状況は異なります。そのため、国全体の情報だけでなく、滞在を希望する具体的な都市や地域の治安まで詳しく調べることが重要です。

特に、初めての海外生活や単身での留学の場合には、慎重な情報収集が求められます。 あわせて、公共交通機関の利便性や、留学生が利用しやすい医療制度が整っているかどうかも、快適な生活を送るための大切な判断材料となります。

ポイント5：英語漬け環境か、日本語のサポートかを選ぶ

留学先の日本人比率は、英語学習の環境に大きく影響します。どちらの環境が自分に合っているかを冷静に判断することが大切です。

▼日本人が少ない環境（英語漬け）

日常的に英語を使わざるを得ない状況に身を置くことができるため、集中的に英語力を向上させたい方に向いています。その一方で、慣れない環境でのトラブル対応をすべて英語で行う必要があり、孤独を感じやすい側面もあります。

▼日本人が多い環境（日本語のサポート）

日本人スタッフが在籍する語学学校や、留学エージェントの現地サポートが充実している都市では、困った際に日本語で相談できる安心感があります。しかし、日本人同士で行動する時間が増え、英語を話す機会が減ってしまう可能性も考慮しなくてはなりません。

重要なのは、自身の性格や英語レベルに合わせて最適なバランスを見つけることです。どちらの環境を選ぶにしても、日本人コミュニティに頼りすぎず、意識的に現地の人々と交流する機会を作る姿勢が、留学を成功に導きます。

手数料無料で安心！サポート万全の英語留学はタビケン留学がおすすめ

留学への期待が膨らむ一方で、ビザ申請の複雑さや、無数にある学校の中から最適な一校を選ぶことの難しさなど、具体的な準備段階で多くの不安や疑問が生じるものです。

タビケン留学では、専門的な知見を持つコンサルタントが、皆様一人ひとりの課題解決をオンラインでサポートします。

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• 業界トップクラスの実績！2カ国留学プランニングに強い
• 出発前から帰国後まで続くオンライン完結の徹底サポート

ここからは、タビケン留学がみなさんの挑戦を支える理由を詳しく紹介します。

手数料無料と最低価格保証で、費用面の不安を解消

タビケン留学は、お客様をご紹介する語学学校や教育機関からいただく紹介料を収益源として運営しています。この仕組みにより、お客様からはカウンセリングや各種手続きの代行に関する手数料を一切いただくことなく、質の高いサービスを提供することが可能です。

さらに「最低価格保証」制度を導入しており、他の留学エージェントが提示する同一条件のプランよりもお見積もりが高かった場合には、差額を保証します。費用に関する懸念を払拭し、安心して留学プランの検討に専念していただける体制を整えています。

【関連記事】タビケン留学の最低価格保証について

2カ国留学のプランニングにおける豊富な実績

2カ国留学とは、目的や特性の異なる2つの国を組み合わせることで、留学効果を最大化するプランです。タビケン留学は、このプランニングにおいて豊富な実績を有しています。

例えば、最初の数ヶ月は物価が安くマンツーマンレッスンが主流のフィリピンで集中的に基礎英語力を向上させ、その後、カナダやオーストラリアに渡航して専門スキルを学んだり、ワーキングホリデーで実践的な就労経験を積んだりするといった組み合わせが人気です。

このように各国の強みを戦略的に組み合わせることで、一つの国に長期滞在するよりも効率的に目標を達成することが可能になります。

【関連記事】タビケン留学の2カ国留学について

出発前から帰国後まで、オンラインで完結する一貫サポート

タビケン留学のサポートは、学校選びや入学手続きといった準備段階にとどまりません。渡航後の現地生活の基盤づくりから、万が一の際の緊急対応、そして帰国後のキャリアプランニングまで、留学の全期間にわたって一貫したサポートを提供します。

• 出発前：ビザ申請サポート、航空券・海外旅行保険のご案内
• 現地到着後：銀行口座開設、携帯電話契約のサポート、24時間日本語緊急サポート
• 帰国後：キャリアカウンセリング など

これらのサポートはすべてオンラインで提供されるため、場所や時間を選ばずに、ご自身のペースで留学準備を進めていただけます。地方にお住まいの方や、お仕事で多忙な方でも安心してご利用可能です。

【関連記事】タビケン留学の留学サポートについて

英語留学に関するよくある質問（Q&A）

最後に、英語留学を検討されている方々から特に多く寄せられる3つの質問について解説します。

英語が全く話せない初心者でも留学できますか？

はい、英語力に自信がない方でも留学は可能です。多くの語学学校では、英語レベルを細かくクラス分けしており、アルファベットや基礎的な挨拶から学べる初心者専用のコースを設けています。

特にフィリピンの語学学校では、個人のペースに合わせて進められるマンツーマンレッスンが主流のため、他の生徒を気にすることなく学習に集中できます。

留学で一番大変な時期はいつですか？

個人差はありますが、一般的には留学開始から3か月前後が精神的に不安定になりやすい時期と言われています。

これは「3か月の壁」とも呼ばれ、初期の新鮮味が薄れると同時に、英語力の伸び悩みやホームシックを感じやすくなることが原因です。この停滞期を乗り越えるには、学習以外の活動にも目を向け、気分転換を図ることが有効です。

留学前にどのくらい英語の準備をすべきですか？

渡航前に高い英語力は必須ではありませんが、基礎的な準備をしておくと、現地での学習がスムーズに進みます。具体的には、中学校で習得するレベルの英単語と基本文法を復習しておくと効果的です。

自己紹介や趣味など、簡単な質疑応答ができるように準備しておくだけで、到着直後のコミュニケーションが円滑になります。

まとめ：自分に合った国を選んで後悔しない英語留学を始めよう

本記事では、英語留学の国選びに関する情報から、目的や費用に応じた選定方法、そして後悔しないための具体的なポイントまでを解説しました。

英語留学の成功は、「なぜ留学するのか」という目的意識を明確に持つことから始まります。ご自身の目的や予算、希望するライフスタイルを基に、最適な国を慎重に選ぶことが重要です。

もし、情報収集やプランニングの段階で不安を感じたり、専門家の客観的な意見を参考にしたいとお考えでしたら、タビケン留学の無料カウンセリングをご活用ください。経験豊富なコンサルタントが、皆様一人ひとりの挑戦を丁寧にサポートします。

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