英語の読み上げを無料で使う方法|標準機能とWebサービスの選び方

英語を無料で読み上げてもらいたいときは、まずは追加費用のかからないパソコンやスマホの標準機能を試してみましょう。
標準機能を試しても物足りない場合は、無料枠のあるWebサービスを目的に合わせて使い分けるとよいでしょう。
なお、本記事ではパソコンやスマホの標準機能を紹介していますが、合成音声の自然さや無料条件は、公式ページで確認できた内容のみを紹介しています。
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無料の読み上げでできること・できないこと
英語の読み上げ自体は、無料の範囲でも十分に行えます。ただし、音声の自然さや一度に読み上げられる分量については、サービスによって差が生じます。
合成音声は人が読んだ録音ではない
読み上げサービスで流れるのは、文字情報から機械的に合成した音声です。人が読んだ録音とは仕組みそのものが違います。
この点を知っておくと、無料ツールへどこまで求めてよいかの見極めがつきやすくなります。
また、各サービスが音声の自然さについてどう説明しているかは、それぞれ異なります。
Microsoft Edgeの読み上げ機能は、音声を「自然な音声(natural sounding voices)」と記載する一方、Speechifyは無料プランの音声を「ロボット的な音声(robotic sounding voices)」と記載しており、無料版の音質には幅があることがうかがえます。
公式が音声品質をどう説明しているかを確認しておくと、その読み上げが学習にどこまで役立つかの目安になるでしょう。
無料枠で使える音声の種類は限られることがある
無料プランでは、基本的に選べる音声の種類が有料プランより絞られています。
たとえばNaturalReaderは、標準音声を無制限に使える一方で、品質の高い音声だけ1日あたりの文字数に上限を設けています(具体的な数値は後述します)。
無料の標準機能でも選択肢は複数あります。iPhone・iPadでは「高品質」と表示される音声が別ダウンロードとして選択でき、Windowsのナレーターも一部の音声を自然な音質のものとして案内しています。
無料の範囲でも音声の選択肢があるため、既定のまま使わず、選べる音声をひととおり聞き比べてから決めることをおすすめします。
どの音声が無料の範囲に含まれるかは、利用前に公式ホームページで確認しておくとよいでしょう。
米・英・豪などアクセントを選べるかは事前に確認する
英語のアクセントを選べるかどうかは、サービスや端末によって異なります。
iPhone・iPadの読み上げコンテンツには言語と方言を選ぶ選択があり、英語も複数の方言に対応しています。読み上げWebサービスの中にも、音声設定から言語と方言を選べるものがあります。
ただし、いずれも合成音声である点は共通しており、「ネイティブ話者の録音」であることを公式に明記しているサービスは見当たりません。
米・英・豪のどのアクセントで練習したいかが決まっている場合は、事前に設定状況を確認しておきましょう。
まず追加費用なしの標準機能を試す
アプリを入れなくても、パソコンやスマホには英文を読み上げられる機能が標準搭載されていることが多いです。
追加費用なしで試せる主な方法は、次の4つです。
- パソコンで読み上げる(Microsoft Edgeやパソコン標準の読み上げ機能)
- iPhone・iPadの読み上げコンテンツ
- Androidのテキスト読み上げ
- Google翻訳の音声読み上げ
何の機能を選ぶかはシンプルに決めることができます。
Webページや長めの文章をパソコンで読むならブラウザや標準機能、手元の教材や短いメモをスマホで読むならiPhone・Androidの読み上げ、単語や1〜2文だけ確認したいならGoogle翻訳が向いています。
パソコンで読み上げる
パソコンでは、ブラウザの機能とOSの標準機能の2通りが使えます。
Windowsであれば、Microsoft Edgeのリーディングモードから「音声で読み上げる」を有効にすると、表示中のページ本文がそのまま読み上げられます。また、音声の種類と速度も変更できます。
操作手順はMicrosoft Edgeのリーディングモードと読み上げ機能の使い方案内に記載されています。なお、この案内の対象はWindows 10とWindows 11です。
Macを使っている場合は、システム設定のサイドバーでアクセシビリティを開き、「リーダーと読み上げ」から選択したテキストを読み上げさせられます。
Windowsにもナレーターという標準機能があり、どちらも追加のインストールなしで使えます。ブラウザを問わず手元の文章を読ませたい場合は、こちらのほうが扱いやすいでしょう。
iPhone・iPadの読み上げコンテンツ
iPhone・iPadにも、標準で英文を読み上げる「読み上げコンテンツ」機能が備わっています。
設定からアクセシビリティを開き、読み上げコンテンツの中にある「選択項目の読み上げ」や「画面の読み上げ」をオンにするのが基本的な使い方です。
英語を含む多くの言語に対応しており、声の種類と読み上げ速度を選べます。
より自然な音質の「高品質」音声は100MB以上あり、Wi-Fi接続でのダウンロードが必要です。
英語の方言(米・英・豪など)を選ぶ選択もあるため、練習したいアクセントに合わせて設定を確認してみてください。
声や速度の変更手順はAppleの読み上げ機能の声と速度を調整する案内に記載されています。
Androidのテキスト読み上げ
Androidにも、テキストを読み上げる標準機能が搭載されています。
設定のアクセシビリティから言語データをインストールすれば、エンジン・言語・速度・ピッチを選べます。
既定のエンジンは端末によって異なり、Google純正のエンジンのほか、端末メーカーやサードパーティのエンジンが使われる場合もあります。
同じ「Android標準」という名称でも、機種によって音声の質に違いがあります。設定項目はAndroidのテキスト読み上げの設定ヘルプで確認できるので、自分の端末でどのエンジンが使われているか確認しておくとよいでしょう。
単語や短い文はGoogle翻訳で聞く
単語や短い文であれば、Google翻訳でも英文を音声で聞くことができます。
こちらは短いフレーズをさっと確認したいときの補助として使うのに向いています。
翻訳結果の横にある「音声を聞く」アイコンを選ぶと読み上げが始まります。速度は設定から標準・やや遅い・遅いの3段階を選べるため、聞き取れない箇所をゆっくり確認したいときに便利です。
手順はGoogle翻訳の翻訳を音声で聞く案内に記載されています。
ただし対応言語は一部に限られると公式でも明記されており、すべての言語で音声が出るわけではありません。もともと翻訳結果を聞くための機能であり、英文読み上げ専用のツールではない点は覚えておきましょう。
無料枠のあるWebサービスを使い分ける
標準機能だけでは物足りない、もっと長い文章を読ませたいという場合は、無料枠のあるWebサービスを使う方法もあります。
無料で使える範囲は「文字数」で区切られていることが多く、上限は公式ページで確認してください。
主なサービスの無料条件を比較すると、以下の表のとおりです。
| サービス | 無料でできる範囲 | アカウント | 英語音声・アクセント |
|---|---|---|---|
| NaturalReader | 標準音声(Free Voices)は無制限。高品質のLite Voicesは1日20,000文字、Plus・クローン音声は1日4,000文字(共有枠)。MP3書き出し・OCRは無料プラン非対応 | 公式ヘルプに明記なし(要確認) | 音声設定で言語・方言を選択可能。ネイティブ話者収録の明記なし |
| 音読さん | 会員登録なしで1,000文字、無料会員登録で5,000文字まで拡張(上限の周期は公式に明記なし) | 1,000文字までは登録不要。5,000文字への拡張には無料会員登録が必要 | 英語の音声名の記載あり。ネイティブ発音である旨の明記なし |
| Speechify | 再生速度は最大1.5倍まで、音声は10種類(公式表現で「ロボット的な音声」)、機能はテキスト読み上げのみ | 価格ページ本文に明記なし(要確認) | 公式が無料プランの音声を「ロボット的」と説明。ネイティブ訴求なし |
| ElevenLabs | 月10,000クレジット(テキスト読み上げではおおむね1文字=1クレジットが目安)。商用ライセンス対象外、音声クローニング利用不可 | サインアップ(アカウント作成)が必須 | 価格ページ本体に英語アクセント選択やネイティブ収録の明記なし(要確認) |
出典:NaturalReader「Voices, Languages, and TTS Limits」、音読さん公式サイト、Speechify「Pricing」、ElevenLabs「Pricing」(2026年9月確認)
NaturalReader|無料枠は1日あたりの文字数で決まる
NaturalReaderの無料枠は、1日に読み上げられる文字数で決まっています。時間単位ではありません。
公式ヘルプによると、標準の音声(Free Voices)は無制限に利用でき、より高品質なLite Voicesは1日20,000文字、Plus・クローン音声は1日4,000文字までとされています。
ネット上では「◯分まで無料」といった時間単位での説明を見かけることがありますが、2026年9月時点の公式ページには、そうした時間表記はありません。無料条件を確認する際は、公式が案内する文字数ベースの表記をチェックしましょう。
音読さん(日本語の画面で試せる)
音読さんは、日本語の画面上で英文の読み上げを試せるサービスです。
公式サイトによると、会員登録なしでは1,000文字まで、無料会員登録をすると読み上げ可能な文字数が5,000文字まで広がります。
この上限が1回あたりか、1日あたりかは、公式ページの記載だけでは確認できませんでした。発音がネイティブであるという明記もありません。最新の条件は、利用前にご自身でも公式ページをご確認ください。
そのほかの選択肢と選ぶときの見方
SpeechifyやElevenLabsのように、無料プランを用意している音声読み上げサービスは他にもあります。
Speechifyの無料プランは再生速度が最大1.5倍まで、音声は10種類です。ElevenLabsの無料プランは月10,000クレジットで、商用ライセンスや音声クローニングは対象外です。
サービスを選ぶときは、無料枠の単位が文字数かクレジットか、アカウント登録が必要か、音声品質を公式がどう説明しているかの3点を確認すると、使用イメージとのズレを防ぐことができます。
学習で使うときの手順
読み上げの環境が整ったら、実際の学習にどう使うかを決めておくと効果的です。
教材のスクリプトを読み上げさせて音を確認する
まずは、使っている教材の英文スクリプトをそのまま読み上げさせ、音を確認するところから始めます。
自分では発音を確認しにくい単語やフレーズも、読み上げ機能を使えば何度でも聞き直せます。聞き取れなかった部分は、テキストと照らし合わせながら確認しましょう。
速度を落として細部を聞き取る
聞き取りづらい部分は、再生速度を落として細部を確認します。
多くの読み上げ機能には速度調整があり、Google翻訳なら標準・やや遅い・遅いの3段階、NaturalReaderなどの無料プランでも速度を変更できます。
通常の速さのまま聞き取れるようになるまで、最初は速度を遅く設定し、段階的に速度を上げていくとよいでしょう。
合成音声で物足りないときは人が読んだ音源も使う
合成音声だけでは物足りないと感じる場合は、人が読んだ音源も併用しましょう。
読み上げ以外の学習法もあわせて知りたい方は、英語学習法・教材の選び方も参考にしてみてください。
英語の読み上げに関するよくある質問

完全に無料で英語を読み上げてもらえますか?
はい、無料の範囲だけでも英語の読み上げは十分に行えます。
パソコンやスマホの標準機能には文字数や時間の上限が明記されていないものが多く、追加のWebサービスを使う場合も、無料枠の範囲内であれば費用はかかりません。
より高品質な音声や長い文章を読ませたい場合は、サービスごとに定められた無料枠を超えないか確認するようにしましょう。
読み上げの音声はネイティブの発音と同じですか?
同じではありません。読み上げの音声は、機械が生成した合成音声です。
Speechifyは無料プランの音声を自ら「ロボット的な音声」と説明しており、Microsoft Edgeのように「自然な音声」と案内されているものでも、ネイティブ話者の音声である旨は明記されていません。
読み上げは発音の参考にはなりますが、実際のネイティブの発音そのものとは区別して捉えましょう。
イギリス英語やオーストラリア英語で読み上げられますか?
サービスや端末によって異なります。
iPhone・iPadの読み上げコンテンツやNaturalReaderは、設定から言語と方言を選ぶ選択があり、英語も複数の方言に対応しています。
利用したいアクセントが決まっている場合は、事前に各サービスの設定画面で選択できるか確認しておきましょう。
長い文章を読み上げさせるにはどうすればいいですか?
パソコン・スマホの標準機能を使うか、無料枠の範囲内で文章を区切って読み上げさせることができます。
Microsoft Edgeの読み上げ機能のように文字数や時間の上限が明記されていない機能を使う方法と、NaturalReaderのように無料枠が文字数で定められたサービスを使い、上限を超えないよう文章を分割して読み込ませる方法があります。
まとめ
英語の読み上げを無料で使うなら、まずパソコンやスマホの標準機能を試し、それで足りない部分だけ無料枠のあるWebサービスで補うという順番がおすすめです。
合成音声はあくまで発音確認の入り口であり、「ネイティブの発音」だと公式に明記しているサービスは見当たらない点も踏まえて活用しましょう。
まずは手元の端末に入っている機能で、教材のスクリプトを1本読み上げさせてみてください。物足りなさを感じた時点で、無料枠のあるサービスを試せば十分です。
















