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海外で働くには?未経験・英語が苦手でも海外就職を叶える方法を徹底解説

「海外で働いてみたい」という希望を持っていても、「特別なスキルがない」「英語が苦手だ」といった理由で、諦めてしまう人も少なくありません。

確かに、海外で働くためには言葉や文化の違いを乗り越える必要があります。しかし、海外で働くための方法は一つだけではありません。

高い専門性が求められる仕事だけでなく、未経験から挑戦できる方法や、まず「海外で暮らす」ことから始められる制度もあります。

この記事では、海外就職を実現するための具体的な手段や、それぞれの特徴、どのような人に向いているかを解説します。自分に合った方法を見つけるための参考にしてください。

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海外で働くための代表的な手段

海外で働く方法には、さまざまなものがあります。

日本でキャリアを積んでから挑戦する方法、現地で学びながらチャンスを探す方法、あるいは特定の年齢層向けの制度を利用する方法などです。

ここでは、海外で働くための代表的な5つの手段を紹介します。

それぞれの特徴を理解して、ご自身の目的や状況に一番合う方法はどれかを考えてみましょう。

スキルを活かして現地企業に直接就職する

これは「現地採用」と呼ばれる方法です。海外にある現地の企業に対して直接応募し、雇用契約を結びます。

多くの場合、即戦力として活躍できる人材が求められるため、専門的なスキルや豊富な職務経験が重視されることが多いです。

たとえば、ITエンジニアやデザイナー、マーケター、日本食の料理人など、特定の分野で実績があれば、英語力が十分でなくても採用される可能性があります。

ご自身の専門性を海外という新しい環境で試したい方に向いています。

参考:Temporary Graduate visa – Subclass 485

日本企業の海外駐在員として働く

日本の企業に正社員として所属したまま、海外にある支社や関連会社に派遣されて働く形態です。これは一般的に「駐在員」と呼ばれています。

駐在員のメリットは、所属企業のサポートを受けながら海外で働ける点です。

一般的に、給与や福利厚生は日本の基準をベースにしつつ現地の状況が考慮されることが多く、住居の手配やビザの取得、家族の帯同に関するサポートなども会社が提供してくれるケースが多いです。

ただし、これらはあくまで一般的な傾向です。待遇やサポートの具体的な内容は、勤務先の企業や個々の契約によって大きく異なるため、ご自身の条件をよく確認することが重要です。

また、赴任先や時期は会社からの辞令によって決まるのが一般的ですが、最近では社内公募制度などで希望を出せる企業も増えています。

国際機関・NGOで社会に貢献しながら働く

国連やユネスコといった国際機関や、非政府組織(NGO)で働く方法もあります。

国際協力や人道支援、環境保全など、社会貢献性の高い仕事に携われるのが大きな特徴です。

多くの場合、非常に高い語学力(英語やフランス語など)に加えて、修士号以上の学歴や、関連分野での専門的な実務経験が求められます。

採用のハードルは高いですが、強い使命感を持ってグローバルな課題解決に取り組みたい方にとっては、やりがいのあるキャリアになるでしょう。

参考:International Professional and Higher Categories

海外留学の経験を活かして現地で就職する

まずは現地の大学や大学院、あるいは専門学校に「留学」し、卒業した後にそのまま現地で就職活動を行う方法です。

この場合、学生ビザから就労ビザへ切り替える手続きが必要です。

最大のメリットは、留学期間中に語学力を集中的に高めながら、現地の文化や商習慣を学べる点です。

国によっては、学校卒業後に一定の期間だけ働ける特別なビザ制度が用意されていることもあります。

まずは着実にスキルと語学を身につけてから海外就職に挑戦したい方に適しています。

関連記事:留学を生かせる仕事・職業を年収とともに紹介!必要なスキルや就職活動の進め方も解説

ワーキングホリデー制度を利用して海外生活を体験する

ワーキングホリデー(ワーホリ)は、日本が協定を結んでいる国や地域で、働きながら休暇を過ごせる制度です。

原則として18歳から30歳までの方が対象で、最長1年間(国によってはそれ以上)滞在できます。

この制度の魅力は、観光、就学、就労を比較的自由に組み合わせられる点です。ただし、その「自由度」には国ごとにルールが定められている点に注意が必要です。

たとえば、国によっては語学学校に通える期間(就学期間)や、同じ雇用主のもとで働ける期間(就労制限)に上限が設けられています。

「海外で働く」という経験を積むための第一歩としては適した方法です。

「特別なスキルや経験はないけれど、まずは海外で暮らしてみたい」と考える方にとって、比較的挑戦しやすい方法の一つです。

関連記事:英語力ゼロでもワーホリできる?オーストラリアで仕事を見つけるコツと注意点を解説

海外で働く仕事を見つける5つの方法

海外で働きたいと思ったら、次に具体的な仕事探しを始めます。

いろいろな方法を知り、自分に合った手段を組み合わせることが、海外就職のポイントです。

ここでは、海外の仕事を見つけるための代表的な5つの方法を紹介します。それぞれの特徴を理解し、複数の方法を併用することをおすすめします。

海外就職に強い転職エージェントを活用する

海外就職を専門に扱う転職エージェントに登録することは、有効な手段の一つです。

専門のコンサルタントが、これまでの経歴や希望を聞いた上で、自分に合った求人を提案してくれます。

一般には公開されていない「非公開求人」を紹介してもらえる可能性もあります。また、現地の事情に合わせた履歴書の添削や面接対策なども受けられます。

内定後に必要となる就労ビザ取得の手続きサポートなど、手厚い支援を受けられるのが大きなメリットです。

海外の求人サイトで直接応募する

海外にも、日本と同じように求人情報を掲載したウェブサイトがあります。

こうしたサイトを利用すると、たくさんの求人の中から、希望する職種や勤務地の仕事を自由に探して直接応募することができます。

多くの選択肢から自分のペースで仕事を探せるメリットがありますが、応募書類の作成から企業とのやり取りまで、すべてを自分で行う必要があります。そのため、ある程度の語学力も求められます。

関連記事:【2025年】カナダで日本人が仕事を見つけるには?人気の職種10選から探し方まで徹底解説

LinkedInでチャンスを広げる

LinkedIn(リンクトイン)は、ビジネスに特化した世界最大級のSNSです。

自分の学歴や職務経歴、スキルなどをプロフィールに登録しておくと、企業の人事担当者などから直接スカウトが届くことがあります。

また、気になる企業をフォローして情報を集めたり、業界の人とつながりを作ったりすることもできます。海外では一般的なツールであり、思いがけないチャンスが広がる可能性があります。

企業の採用ページから直接エントリーする

もし働きたい企業が具体的に決まっている場合は、その企業の公式ウェブサイトにある採用ページから直接応募する方法もあります。

「リクルート」や「キャリア」といった項目から、募集中のポジションを確認できます。

転職エージェントや求人サイトには載っていない、独自の求人が見つかることもあります。

ほかの方法と比べて、その企業で働きたいという熱意をアピールしやすいのが特徴です。定期的にウェブサイトをチェックしてみると良いでしょう。

留学やワーホリ中に現地で仕事を探す

留学やワーキングホリデーで現地に滞在している間に、仕事を探す方法もあります。

実際に現地で生活することでしか得られない、リアルな情報を集められるのがメリットです。

日本人のコミュニティで情報を交換したり、お店の求人広告に応募したり、知人から仕事を紹介してもらうといったケースもあります。

もし、現地での仕事探しに不安がある場合は、専門のサポートを活用するのも良い方法です。たとえば、私たちタビケン留学の「タビケンプライム」では、現地の採用事情に合わせた履歴書の添削や、模擬面接のレクチャーといった支援を提供しています。

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海外で働くことの7つのメリット

海外で働くことは、語学力や専門スキルが向上するだけでなく、人生において貴重な経験を得る機会になります。

文化や価値観が異なる環境で学ぶことは、キャリアだけでなく、人間的な成長にもつながる可能性があります。

ここでは、海外で働くことで得られる主な7つのメリットを紹介します。

1. ビジネス英語を実践で使ったという経験を得られる

教科書で学ぶ英語と、ビジネスの現場で実際に使われる英語は異なります。

海外の職場で働くと、会議での交渉、同僚とのやり取り、顧客へのメール対応など、すべてを実際の英語で行う環境に身を置くことになります。

このような実践的な経験を通じて身につけたコミュニケーション能力は、資格以上にご自身の市場価値を高めることにつながるでしょう。

2. 専門スキルと問題解決力が高まる

文化や仕事の進め方が異なる環境では、これまでのやり方が通用しない場面に多く直面します。

そのような状況で成果を出すためには、常に新しい方法を考え、試行錯誤する必要があります。

予期せぬトラブルなどに対応していく中で、柔軟な思考力や問題解決能力が自然と鍛えられます。この経験は、ご自身の専門性をさらに高めることにつながるでしょう。

参考:Changing skill needs in the labour market | OECD

3. グローバルな人脈を築ける

海外の職場では、現地の人だけでなく、世界中から集まった同僚と一緒に働くことになります。

仕事を通じて彼らと関わることで、国籍を超えた貴重な人脈ができます。

こうしたグローバルな人脈は、将来の新しいビジネスチャンスにつながる可能性があるだけでなく、プライベートでも友人を得るきっかけになり、人生を豊かにしてくれるでしょう。

4. 異文化理解と広い視野が得られる

海外で働きながら生活することは、その国の文化や価値観を深く理解する良い機会です。

日本にいるだけでは気づかなかった多様な考え方やライフスタイルに触れることで、固定観念から解放されることもあります。

物事を多角的に捉える広い視野が養われるだけでなく、日本を客観的に見ることで、自分自身を再発見することにもつながるでしょう。

5. 現地の給与水準を加味した給与がもらえる

働く国や職種によりますが、日本よりも給与水準が高い国で就職した場合、より多くの収入を得られる可能性があります。

特にIT分野や専門職など、世界的に需要が高い職種では、好条件で採用されるケースもあります。

もちろん現地の物価も考慮する必要はありますが、経済的な余裕が生まれると、キャリアの選択肢を広げたり、プライベートを充実させたりすることにつながります。

6. 私生活でも新しい体験が増える

仕事だけでなく、プライベートの時間も海外生活の魅力です。

週末に近隣の国へ旅行したり、現地のイベントに参加したり、日本では出会えない新しい趣味を見つけたりと、刺激的な毎日を送ることができます。

仕事と私生活の両方で得られる多様な経験は、ご自身の人生をより豊かにしてくれるでしょう。

7. 自身のキャリアにおいての市場価値が高まる

これまで挙げた「実践的な語学力」「高い問題解決能力」「グローバルな人脈」「異文化への深い理解」といった経験は、すべてご自身の市場価値を高める要素です。

海外での就労経験を持つ人材は、グローバル化が進む現代において、貴重な存在と見なされます。

将来、日本に帰国して転職する際にも、海外で培った経験は高く評価され、キャリアの選択肢を広げてくれるでしょう。

海外で働くことの4つのデメリット

頭を抱える男性海外で働くことには多くのメリットがありますが、大変な面もあります。

安易に決めてしまうと、現地で困難に直面し、後悔することにもなりかねません。

出発前に課題やリスクを理解し、対策を考えておくことが大切です。

ここでは、海外で働く際に考えられる4つのデメリットを紹介します。

1. 文化や考え方の違いで戸惑うことがある

日本での「常識」が、海外では全く異なる受け止め方をされることがよくあります。

たとえば、仕事の進め方や時間に対する感覚、同僚とのコミュニケーションの取り方など、小さな違いがストレスになることもあります。

「空気を読む」といったことが通用しない環境で、最初は戸惑うことも多いかもしれません。こうした文化の違いを受け入れ、柔軟に適応していく姿勢が必要です。

2. 言葉の壁で苦労することがある

日常会話レベルの語学力があっても、ビジネスで求められる語学力は異なります

専門用語が使われる会議の内容を理解したり、自分の意見を論理的に伝えたりすることに、難しさを感じる場面も出てきます。

また、同僚の雑談に入れず、孤独を感じてしまうこともあるかもしれません。言葉の壁は、仕事だけでなく精神的な面にも影響を与える可能性があります。

参考:OECD SOCIAL, EMPLOYMENT AND MIGRATION WORKING PAPERS No.289(PDF)

3. 生活の仕組みや環境が違って不便を感じることがある

日本は生活インフラが整っており、治安も比較的良い国です。

そのため、渡航先によっては、日本とのギャップに戸惑うことがあるかもしれません。

たとえば、公共交通機関が時間通りでなかったり、水道やインターネットの調子が悪かったりと、不便さを感じる場面も出てくるでしょう。

また、治安に関しても、日本と同じ感覚で行動せず、外務省の「海外安全ホームページ」を確認するなどしてその地域の状況を理解し、常に安全を意識した行動を取ることが大切です。

参考:Staying Safe in Japan | Japan Safety | Travel Japan | JNTO

Japan – Logistics Performance Index: Quality Of Trade And Transport-related Infrastructure (1=low To 5=high)

4. 帰国後のキャリアに不安が残ることがある

海外で経験を積んでも、それが帰国後のキャリアに直結するとは限りません

海外での職務経験が、日本の企業でどう評価されるかわからず、再就職活動に不安を感じる人もいます。

「海外で働いていた」というだけでは強みにならず、そこで何を学び、どのようなスキルを身につけたのかを明確に説明できないと、ブランク期間と見なされる可能性もあります。

もし帰国後のキャリアが心配な場合は、私たちタビケン留学の「タビケンプライム」をご活用ください。タビケンプライムでは、渡航中から帰国後の仕事探しまでを一貫してサポートするキャリア支援を行っています。帰国後の再就職活動に不安を感じる方は、ぜひご相談ください。

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海外で働く前に済ませておきたい準備と手続き

パスポート海外で働くことが決まったら、出発に向けて具体的な準備を始める必要があります。

特に、公的な手続きや金銭面の準備は、時間がかかるものも少なくありません。直前になって慌てることがないように、計画的に進めていくことが大切です。

ここでは、日本にいる間に済ませておきたい4つの重要な準備と手続きについて解説します。

パスポート・ビザなど必要書類の手続きを済ませる

まず基本となるのが、パスポートの確認です。有効期限が十分に残っているかを確認し、もし期限が迫っている場合は、早めに更新手続きを行います。

次に、海外で働くために不可欠なのが就労ビザです。ビザの種類は国や職種によって異なり、申請に必要な書類や手続きのプロセスも複雑です。

ビザの種類や申請する国によっては、申請してから発給されるまでに数ヶ月単位の時間がかかることもあります。

内定が決まったら、すぐに必要な手続きを確認し、準備を始める必要があります。

参考:渡航前に、パスポートの残存有効期間をご確認ください!|外務省

関連記事:ワーホリビザの申請期間はいつまで?何ヶ月前から手続きすべきかやビザ取得にかかる期間など解説 – タビケン留学

海外送金や税金など資金管理の体制を整える

海外での生活をスムーズに始めるために、お金の管理体制を整えておくことも重要です。

現地で銀行口座を開設するまでの生活費をどうするか、日本から海外へ効率よく送金する方法(海外送金サービスなど)を調べておくと良いでしょう。

また、日本から海外へ移住する場合、市役所への海外転出届の提出が必要になります。これにより、住民税や国民年金、国民健康保険の扱いが変わるため、ご自身の状況に合わせてどのような手続きが必要かを確認しておく必要があります。

参考:Living in Japan: How to Open a Bank Account and Send Money(PDF)

健康診断・保険加入など健康管理を万全にする

慣れない海外生活では、環境の変化から体調を崩しやすくなることもあります。

出発前に、かかりつけ医による健康診断や、歯の治療などを済ませておくと安心です。

また、医療保険の準備は非常に重要です。日本の国民健康保険は、海外の医療機関の窓口で直接使うことはできません。

ただし、日本に住民票を残して加入を継続している場合、現地で支払った医療費について、帰国後に申請すれば「海外療養費」として一部が払い戻される制度があります。

注意点として、この払い戻し額は、日本国内で同じ治療を受けたと仮定した基準で計算されます。医療費が非常に高額な国では、実際に支払った総額に足りないケースがほとんどです。

そのため、万が一の病気や怪我に備え、渡航期間を十分にカバーできる民間の海外旅行保険や、現地の医療保険には必ず加入しておきましょう。

関連記事:カナダのワーホリで保険には入らなくていい?加入するメリットとおすすめ保険を紹介

航空券手配・住居確保など生活環境を準備する

ビザの取得にめどが立ったら、渡航のための航空券を手配します。

同時に、現地に到着してからの住まいについても準備を進めます。

多くの場合、まずはホテルやサービスアパートメントのような短期滞在先を確保しておき、現地で生活しながら長期的に住む家を探すことになります。

そのほか、現地で使うスマートフォンの通信手段(SIMカードやeSIMの準備)など、生活に直結する細かな準備もリストアップして、一つずつ進めていきましょう。

海外で働くのにおすすめの職種・業界

「海外で働きたい」と思っても、どのような仕事に需要があるのか分からず、具体的なイメージが湧かない人もいるでしょう。

海外では、専門的なスキルが求められる仕事もあれば、日本人ならではの強みを活かせる仕事も多くあります。

ここでは、海外就職において需要が高く、挑戦しやすい職種や業界を4つのカテゴリーに分けて紹介します。

IT・エンジニア職:需要が高く未経験から挑戦しやすい

ITスキルは世界共通で使えるスキルであり、国境を越えて活躍しやすい職種の一つです。

特にソフトウェア開発者やデータサイエンティストなどは、世界的に人材が不足しているため、多くの国で需要が高く、給与水準も比較的高い傾向があります。

リモートワークが可能な求人も多く、働く場所の自由度が高いのもメリットです。全くの未経験から挑戦する場合は、まずプログラミングスクールなどで専門スキルを身につけるのが良いでしょう。

医療・教育関連職:資格や専門スキルを活かせる

看護師や医師といった医療系の資格や、教員免許といった専門スキルは、海外でも高く評価される場合があります。

ただし、これらの専門職に就くためには、現地の言語能力に加えて、その国が定める資格に書き換えるための試験に合格する必要があるなど、ハードルは低くありません。

一方、日本語教師も、海外で専門性を活かせる仕事の一つです。

日本語学習者の需要は、国や地域、社会情勢によって変わりますが、世界各国に存在しています。

日本語を母語(ネイティブ)とすることが強みになるため、海外で働くきっかけとして挑戦しやすい職種といえます。

参考:2021年度海外日本語教育機関調査 結果概要(PDF)

営業・カスタマーサポート職:日本人ならではの強みを発揮できる

海外に進出している日系企業や、日本人観光客をターゲットにしている現地の企業では、日本語と現地の言葉の両方が話せる人材が活躍できる機会があります。

もちろん、こうした求人の数は、国やその時々の経済状況によっても変わります。

しかし、特に日本人顧客を対象とした営業職や、日本語での問い合わせに対応するカスタマーサポート職などは、日本人ならではの強みを発揮できる仕事といえます。

きめ細やかな対応や「おもてなし」の精神は、海外のビジネスシーンでも高く評価される強みの一つです。

飲食・観光などサービス職:現場で実践的な経験を積める

寿司職人や和食の料理人といった食に関する専門職は、世界的な和食ブームもあり、海外でも活躍の場が期待できる仕事の一つです。

また、観光地のホテルやレストラン、ツアーガイドといった観光関連の仕事も、日本人観光客の対応などで需要があります。

これらのサービス職は、まずワーキングホリデーなどを利用して現地で働き始め、そこから経験を積んでキャリアを築いていくといった方法もあります。

関連記事:【2025年版】オーストラリアで需要のある仕事と日本人向け求人の探し方

海外で働く国を選ぶときの3つのポイント

海外で働くことを決めたとき、次に悩むのは「どの国に行くか」という点かもしれません。

国選びは、キャリアだけでなく、海外生活全体の満足度を左右する重要な決断です。

ここでは、自分に合った国を選ぶために特に重視したい3つのポイントを紹介します。

  • ポイント1. 就労ビザが取りやすい国を選ぶ
  • ポイント2. 自分のキャリアプランに合っているか確認する
  • ポイント3. 治安や生活コストをしっかりチェックする

ポイント1. 就労ビザが取りやすい国を選ぶ

海外で働くためには、その国で適法に就労できる権限(一般的に「就労ビザ」と呼ばれるものや、労働許可、在留資格など)を取得することが絶対に必要です。

この就労許可の取得難易度は、国によって大きく異なります。豊富な実務経験や高い専門スキル、特定の学歴を厳しく求める国もあれば、比較的条件が緩やかな国もあります。

どれほど働きたいと思っても、働くための許可が取得できなければ始まりません。ご自身の経歴やスキルで、現実的に許可が取得できる可能性がある国はどこか、という視点を持つことが非常に重要です。

参考:Working in the EU – your rights | European Union

Skilled Worker visa: Overview – GOV.UK

ポイント2. 自分のキャリアプランに合っているか確認する

その国で働く経験が、ご自身の将来のキャリアにどうつながるかを考えることも大切です。

たとえば、IT分野でキャリアアップしたいのであれば、関連産業が発展している国を選ぶ方がチャンスは広がるでしょう。

また、「まずは海外で働く経験を積みたい」という目的であれば、未経験者向けの求人が多い国が適しているかもしれません。

「海外で働く」ことだけでなく、その経験を5年後、10年後にどう活かしたいかを具体的にイメージすると、選ぶべき国が見えてきます。

ポイント3. 治安や生活コストをしっかりチェックする

安心して働き、生活するためには、その国の治安や物価(生活コスト)を事前に調べておくことが必要です。

治安が安定している国であれば、仕事終わりや休日も安心して外出でき、充実した海外生活を送りやすくなります。

また、生活コストも重要なポイントです。給与水準が高くても、それ以上に家賃や食費などの物価が高ければ、生活は苦しくなってしまいます。ご自身の予算や予想される収入で、どの程度の生活ができるのかを具体的にシミュレーションしておきましょう。

参考:Price level indices | OECD

目的別に見る!海外で働くのにおすすめの国

働く国を選ぶ基準は、人によって違います。「何を一番大切にするか」によって、最適な国は変わってきます

ここでは、代表的な4つの目的別に、おすすめの国とその特徴を紹介します。

目的 おすすめの国の例 特徴
高収入・キャリアアップ アメリカ、カナダ、イギリス、シンガポール 専門性が高く評価され、競争も激しいですがリターンも大きい傾向です。
ワークライフバランス オーストラリア、ニュージーランド、オランダ、北欧諸国 労働環境が整っており、プライベートの時間を重視しやすい文化があります。
未経験から挑戦 フィリピン、マレーシア、タイ、ベトナム 日系企業や日本人向けサポートの求人が多く、物価も比較的安定しています。
日本の文化に近く暮らしやすい カナダ(特にバンクーバー)、台湾、シンガポール 親日的な雰囲気があり、日本食なども手に入りやすく、治安も安定しています。

※上記の表はあくまで一般的な傾向です。実際の状況は都市や職種によって異なります

高収入・キャリアアップを目指す人におすすめの国

高い専門性を活かして、グローバルな環境でキャリアを築きたい人には、経済の中心地となっている国々がおすすめです。

代表的なのはアメリカです。特にIT、金融、エンターテイメントなどの分野では世界の最先端であり、実力次第で高い報酬を得られる可能性があります。ただし、就労ビザの競争率が非常に高いことでも知られています。

イギリス(ロンドン)も金融やクリエイティブ産業が強く、専門職としてのキャリアアップに適しています。カナダは、IT分野などで積極的に移民を受け入れており、スキルを持つ人にとってはチャンスが多い国です。

アジアではシンガポールが金融やITのハブとして成長しており、所得水準が高い傾向にある点がメリットです。その一方で、住宅賃料なども上昇傾向にあるため、生活コストも相応にかかることを考えておく必要があります。

参考:Software Developers, Quality Assurance Analysts, and Testers

Financial Services Growth and Competitiveness Strategy: Overview – GOV.UK

Notice – Supplementary Information for the 2025-2027 Immigration Levels Plan – Canada.ca

ワークライフバランスを重視したい人におすすめの国

「仕事も大切だけれど、プライベートの時間や家族との生活も同じくらい大切にしたい」と考える人には、ワークライフバランスを重視する文化が根付いている国が適しています。

オーストラリアニュージーランドは、労働者の権利が守られており、有給休暇の取得率も高いことで知られています。最低賃金の水準も高く、自然豊かな環境でのびのびと暮らしたい人に向いています。

ヨーロッパではオランダやデンマークなどの北欧諸国が有名です。労働時間が法律で厳しく管理されていたり、柔軟な働き方が制度として整っていたりする場合が多く、仕事と個人の生活を両立させやすい環境が魅力です。

参考:Annual leave – Fair Work Ombudsman

Minimum wages – Fair Work Ombudsman

Annual holidays | Employment New Zealand

Minimum wages increase from 1 April 2025 – Business.govt.nz

未経験から挑戦しやすい国

「まずは海外で働く経験を積みたい」「高いスキルはないけれど挑戦したい」という人には、日本人向けの求人が比較的多いアジア諸国がおすすめです。

特にフィリピンやマレーシアでは、日系企業の進出も多く、日本語を活かせるカスタマーサポートやBPO(業務委託)センターの仕事が比較的見つかりやすい傾向です。英語力に自信がなくても、働きながら学べる環境が整っている場合もあります。

タイやベトナムも、経済成長に伴い日本人材の需要が高まっています。これらの国々は日本からの距離が近く、生活コストを比較的安く抑えられる点も、未経験から挑戦する上で大きなメリットです。

参考:IT-BPM – Securing The Future of Philippine Industries

日本の文化に近く暮らしやすい国

初めての海外生活で、文化や習慣の違いに馴染めるか不安な人には、比較的日本との共通点が多い国や、親日的な国がおすすめです。

カナダは多文化主義を掲げており、さまざまな人々を受け入れる素地があります。特にバンクーバーはアジア系住民も多く、日本食レストランやスーパーも充実しているため、生活しやすいと感じる人が多いです。

アジアでは台湾が代表的です。日本との交流が盛んで、食文化が日本人の口に合いやすいと言われることも多く、治安も比較的安定しています。

また、地理的に日本から近いため、気軽に一時帰国できる安心感もあります。街中では日本語の表記を見かける機会も少なくないため、初めての海外生活でも比較的ストレスを感じにくい環境といえます。

参考:Focus on Geography Series, 2021 Census of Population

海外で働く夢を叶えるならタビケン留学にお任せください

「海外で働きたい」という夢を実現するためには、準備と現地での行動が必要です。

しかし、初めての海外就職では「何から始めればいいか分からない」「一人で準備を進めるのが不安だ」と感じることも多いかもしれません。

タビケン留学では、専門的な知見とサポートで皆様の挑戦を支援します。

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英語力とキャリアを両立できるタビケンプライムプログラム

海外で働く上で、英語力は重要な基盤となります。

私たちタビケン留学が提供する「タビケンプライム」は、科学的な英語コーチングと、実践的なグループ英語講座を組み合わせたプログラムです。

渡航前から集中的に学習することで、現地で通用する「使える英語力」を効率的に身につけることを目指します。このプログラムが、ワーキングホリデーや海外就職の土台作りを支援します。

目標に合わせたオーダーメイド留学プランを提案

私たちは、留学先の紹介だけではありません。まず、「海外でどんな働き方をしたいのか」という将来の目標をお聞きします。

そこから、最適な国や学校、キャリアプランをオーダーメイドで設計します。

現在の英語力やご予算、将来の希望などを総合的に考慮し、一人ひとりの状況に合わせたプランを提案します。

渡航前・現地・帰国後までトータルで安心サポート

タビケン留学のサポートは、渡航前から帰国後まで続きます。

ビザ申請や航空券の手配といった渡航前の準備から、現地での仕事探し、帰国後のキャリア支援まで、一貫してサポートします。

現地では、JTBグローバルアシスタンスとの提携により、24時間日本語での緊急サポートも利用できます。

また、帰国後にはキャリアコンサルタントが、海外での経験を活かした就職活動を支援します。

海外で働くことに関するよくある質問(FAQ)

疑問海外で働くことを具体的に考え始めると、さまざまな疑問や不安が出てくるかもしれません。

「英語力はどのくらい必要なのか」「年齢的に難しくないか」など、多くの方が共通して感じる悩みもあるでしょう。

ここでは、海外就職に関するよくあるご質問にお答えします。

実際に海外生活で大変なことは何ですか?

文化や習慣の違いに戸惑うことは多いようです。

たとえば、仕事の進め方の違いに戸惑ったり、現地の言葉がうまく伝わらないこともあるでしょう。

家族や友達と離れて暮らすため、最初はホームシックになったり、寂しく感じたりするかもしれません。

ビザの更新や銀行口座の開設といった各種手続きで、日本とは異なる手順が求められ、予想以上に時間がかかりストレスを感じるかもしれません。

英語が話せなくても海外で働けますか?

選ぶ国や職種によっては、高い英語力がなくても働ける場合があります。

たとえば、東南アジアの日系企業や、日本人顧客への対応が求められるカスタマーサポートといった職種では、「日本語能力」が強みとなり、採用される場合があります。

しかし、英語が話せると、選べる仕事の幅は格段に広がります。もし英語力に不安があるなら、渡航前から準備を始めることが重要です。

私たちタビケン留学の「タビケンプライム」では、英語コーチングや実践的なグループ講座を行っています。渡航前に英語力を高めておきたい方は、ご相談ください。

参考:The demand for language skills in the European labour market | OECD

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30代・40代からでも海外就職は可能ですか?

はい、可能です。

確かにワーキングホリデーのような年齢制限のある制度は利用できませんが、海外での中途採用は、年齢よりも「即戦力となる専門スキル」や「これまでの実務経験」が重視される傾向があります。

特に、マネジメント経験や特定の分野での高い専門性があれば、それが強みとして評価されるケースも少なくありません。ご自身のキャリアを活かして挑戦してみる価値はあります。

参考:OECD Employment Outlook 2025: Staying in the game: Skills and jobs of older workers in a changing labour market

関連記事:社会人のニュージーランド留学ガイド|30代40代のキャリアにも役立つ内容を解説

帰国後のキャリアが心配です。どうすればいいですか?

海外での経験を、帰国後のキャリアにどう活かすかは非常に重要なポイントです。

大切なのは、「海外で働いていた」という事実だけでなく、「その環境で何を学び、どのような成果を出したのか」を明確に説明できるように準備しておくことです。

また、海外にいる間も日本の転職市場の動向を情報収集しておくことをおすすめします。

私たちタビケン留学の「タビケンプライム」では、海外経験を活かした帰国後の仕事探しをサポートするキャリア支援も行っています。帰国後のキャリアプランに不安がある方は、ご相談ください。

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まとめ:海外で働く夢を叶えるためにしっかり準備しよう

海外で働くことは、多くの人にとって魅力的な目標ですが、簡単なことではありません。

この記事で紹介したように、現地での生活や仕事探しには、日本とは異なる困難や課題があります。

しかし、それらの課題は、事前のリサーチと準備によって乗り越えられるものがほとんどです。大切なのは、「なぜ海外で働きたいのか」という目的を明確にし、その実現に向けて計画的に行動することです。

語学力の向上、必要なスキルの習得、資金の準備、ビザの手続きなど、一つひとつのステップを着実に進めていくことが、夢の実現につながります。

この記事が、海外で働きたいという想いを具体的な行動に移すきっかけになれば幸いです。

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この記事を監修した人

諸澤 良幸

諸澤 良幸

株式会社Morrow World 代表取締役社長

日本内閣府認定 NPO留学協会 RCA海外留学アドバイザー
オーストラリア政府認定PIER QEAC留学コンサルタント資格保有
JAOS 一般社団法人海外留学協議会 加盟

4年制大学法学部を卒業後大手レジャー企業に就職。複数の新規店舗立ち上げや人事業に従事した後、退社し26歳で単身海外留学。海外での英語学習と海外現地企業での管理職経験を経て2015年に株式会社Morrow Worldを設立し留学エージェントサービスを提供開始。2024年時点で9年以上留学エージェントを運営しており、「サポート無料留学エージェント」や「2カ国留学」の先駆けとして留学サポートを提供。
2020年6月にはオンラインに特化した英語コーチングサービスENGLEADを開始、2023年からは学研教室オーストラリアのFC本部の運営会社の代表取締役にも就任。
現在世界8カ国、約100名のスタッフと共に、世界で羽ばたく子どもから大人に向けて幅広く教育関連サービスを提供している。
JAOS 一般社団法人 海外留学協議会

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