IELTSとTOEFLの違いは?試験形式・受験料・選び方をわかりやすく解説
留学を決心したものの、英語力の証明としてIELTSとTOEFLのどちらを受験すればよいのか分からず、準備の手が止まってしまう方は少なくありません。
実は、IELTSとTOEFLのどちらを選ぶかは、現在の英語力で決まるわけではありません。選ぶ際のポイントは、進学先が求める試験と、自分が力を出しやすい受験形式の2つです。
IELTSとTOEFLでは、受験形式をはじめ、スピーキングの受け方、試験時間、スコアの尺度、受験料などに違いがあります。それぞれの特徴を比べながら、あなたに合った試験の選び方を見ていきましょう。
気になる見出しをタップ
IELTSとTOEFLの主な違い

IELTSもTOEFLも、4技能を測る世界的な英語試験です。IELTSは留学や進学、医師や看護師といった専門職の登録などに広く使われています。
IELTSにはアカデミックとジェネラル・トレーニングの2種類がありますが、留学や進学の出願にはアカデミックを使用します。この記事で扱うのもアカデミックです。
一方、TOEFLは主に大学や大学院への出願に使われます。なお、この記事で扱うのはTOEFL iBTです。教育機関が実施するTOEFL ITPという試験もありますが、TOEFL iBTの代わりには使えません。
また、TOEFL iBTは2026年1月から、リーディングとリスニングが受験者の解答に応じて出題を変える適応型になりました。移行期の2年間は、1〜6の尺度に加えて0〜120の換算スコアも受け取れます。
受験方式や試験時間、スコア、受験料など、試験を選ぶ際の判断材料になる違いを次の表にまとめました。
| 比較項目 | IELTS | TOEFL iBT |
| 受験方式 | テストセンターで紙かパソコン(一部の国はオンライン) | テストセンターのパソコンまたは自宅受験 |
| スピーキングの受け方 | 試験官との対面の面接 | マイクに録音 |
| 試験時間 | 2時間45分 | 約2時間(適応型のため変動する) |
| スコアの尺度 | 0〜9のバンドスコア(0.5刻み) | 1〜6(移行期は0〜120も併記) |
| スコアの有効期限 | 2年を目安に有効 | 2年 |
| 受け入れの規模 | 140ヵ国・11,000以上の機関が認定 | 160を超える国の13,000以上の機関が受け入れ |
| 受験料 | ・ペーパー版 27,500円 ・コンピューター版 27,500円(9月1日以降の申込は29,700円) |
195米ドル |
※2026年8月時点の情報です。
IELTSとTOEFLはどの国・目的で使われているか

それぞれの試験がどの国や目的で受け入れられているのかを見ていきましょう。
TOEFLは160を超える国の13,000以上の機関で受け入れられており、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ドイツのすべての大学が含まれます。IELTSも140ヵ国、11,000以上の機関で認定されており、年間300万人が受験している試験です。
どちらも主要な留学先で広く使われているため、アメリカならTOEFL、イギリスならIELTSというように、国名だけでどちらか一方に決めることはできません。
また、一口に留学といっても目的はさまざまです。
- 語学留学で必要とされる要件
- 大学進学で求められる水準
- 大学院進学の条件
- 移住申請での指定
目的に応じて、求められる試験や水準は細かく変わります。さらにビザ申請では、認められる試験や受験方法が別に指定されることもあります。たとえばイギリスのビザ申請にはIELTS for UKVIという専用の試験があり、受験料も通常のIELTSとは別の設定です。
なお、進学先ごとに必要なスコアは国や学校の種別で変わるため、志望校が固まった段階で出願要項を確認しましょう。
IELTSとTOEFLの受け方と費用の違い

実際に試験を受ける際は、受験方式や結果が出るまでの期間、費用にも違いがあります。
- 受験方式と結果が出るまでの期間が違う
- 受験料と支払い方法は申し込み先で変わる
受験方式と結果が出るまでの期間が違う
IELTSの場合、テストセンターで紙で受けるか、パソコンで受けるかを選べます。どちらを選んでも設問や試験全体の形式は同じで、解答方法だけが違います。
一部の国ではオンライン受験も用意されていますが、これはアカデミックのみの実施です。オンライン受験の結果を受け入れるかどうかは、提出先の機関ごとに判断されます。
一方、TOEFL iBTは、テストセンターに設置されたパソコンで受験する方法と、監督官が遠隔で監視する自宅受験のいずれかです。
結果が出るまでの期間も異なります。IELTSは受験方式によって変わり、コンピューター版なら1〜5日、ペーパー版なら13日が目安です。
なお、IELTSのペーパー版は全国16都道府県で開催されているため、お住まいの地域によって選びやすい受験方式が異なります。日本のIELTSは、日本英語検定協会(ブリティッシュ・カウンシルと共同運営)とJSAF-IELTSという2つの実施団体が運営しています。
受験料と支払い方法は申し込み先で変わる
受験料も事前に確認しておきたいポイントです。
IELTSを日本英語検定協会から申し込む場合、受験料はペーパー版・コンピューター版とも27,500円(税込)です。コンピューター版は2026年9月1日以降の申込分から29,700円(税込)に改定されます。
試験日ではなく、いつ申し込んだかによって価格が変わります。
イギリスのビザ申請に必要なIELTS for UKVIは、8月31日までの申込が31,900円(税込)、9月1日以降の申込が34,430円(税込)です。支払いはクレジットカード、コンビニ現金支払、ゆうちょATMから選べます。
もう一方の実施団体であるJSAF-IELTSでは、IELTSが27,500円(税込)、IELTS for UKVIが31,900円(税込)です。支払いはクレジットカードまたはコンビニ払いに対応しています。
IELTSの受験料は実施団体や申込時期によって変わるため、申し込む前に各団体の公式サイトで最新の金額を確かめておきましょう。
TOEFL iBTの受験料は、日本で申し込む場合は195米ドルです。ETSの公式ページに円建ての表示はなく、実際の支払額は支払い時の為替レートによって変わります。
| 試験名 | 受験料 | 支払い方法 |
| IELTS(日本英語検定協会) | ・ペーパー版 27,500円 ・コンピューター版 27,500円(9月1日以降の申込は29,700円) |
クレジットカード・コンビニ現金支払・ゆうちょATM |
| IELTS(JSAF-IELTS) | 27,500円 | クレジットカード・コンビニ払い |
| TOEFL iBT | 195米ドル | クレジットカード・デビットカード・電子小切手・PayPal・Alipay |
※2026年8月時点の情報です。
IELTSとTOEFLの4技能ごとの違い

IELTSとTOEFLはどちらも英語の4技能を測定しますが、技能ごとに出題の形式や扱われる素材が大きく異なります。以下に記載するTOEFL iBTの課題構成は、2026年8月時点のETSの説明に基づくものです。
- リーディングは読む量と文章の種類が違う
- リスニングは場面と音声の長さで分かれる
- ライティングは書く量と課題の種類が違う
- スピーキングは対面と録音で受け方が変わる
リーディングは読む量と文章の種類が違う
IELTSアカデミックのリーディングは3つのセクションに分かれ、設問は40問、総語数は2,150〜2,750語で、制限時間は解答用紙への転記時間も含めて60分です。
出題される文章は書籍や学術誌、雑誌、新聞、オンライン資料などから幅広く選ばれ、専門家ではない一般の読者向けに書かれたものが使われます。解答用紙へ転記する際につづりや文法を間違えると減点されるため、注意が必要です。
TOEFL iBTのリーディングは設問50問で、時間は約30分です。
語句補充(Complete the Words)、掲示やメッセージなど日常場面の短文(Read in Daily Life)、短い学術的文章(Read an Academic Passage)という3つの課題で構成されています。
長い教科書的な文章の代わりに、短く焦点を絞った文章が使われます。まとまった長文をじっくり読み切る力が求められるのがIELTS、短い文章を数多くすばやく処理する力が求められるのがTOEFLと整理できるでしょう。
リスニングは場面と音声の長さで分かれる
IELTSのリスニングは4つのパートに分かれ、各10問の合計40問を出題します。所要時間は約30分で、解答用紙への転記に別途10分が与えられる形式です。
Part1と2は日常的で社会的な場面、Part3と4は教育や研修の場面を扱い、Part4では1人が学術的な主題について話します。音声は1回しか再生されません。
TOEFL iBTのリスニングは設問47問で約29分です。応答の選択(Listen and Choose a Response)、キャンパス生活の会話、学内のアナウンス、教授や専門家による短い講義という4つの課題で構成されています。
長い音声の代わりに、短く焦点を絞った音声が使われます。聞きながらメモを取ることもできます。
どちらの試験も、イギリス、北米、オーストラリア、ニュージーランドといった複数のアクセントが使われる点は共通です。
ライティングは書く量と課題の種類が違う
IELTSアカデミックのライティングは2つの課題があり、制限時間は60分です。Task 1はグラフや表、チャート、図を自分の言葉で説明するもので、150語以上を約20分で書きます。
Task 2は意見や主張、問題を論じる課題で、250語以上を約40分で書き上げます。Task 2はTask 1の2倍の比重でライティングのスコアに影響します。
TOEFL iBTのライティングは設問12問で約23分です。
語句を並べ替えて文を作る(Build a Sentence)、学内や社交の場面のメールを書く(Write an Email)、オンラインの授業内討論に意見を書く(Write for an Academic Discussion)の3つの課題で構成されます。
かつてあった、読んだ内容と聞いた内容をまとめて書く統合型の課題は、現行の課題構成にはありません。
解答の入力方法にも違いがあります。TOEFLはすべてキーボードで入力する形式です。IELTSはコンピューター版でも、提供国は限られますがWriting on Paperを選べばライティングだけ手書きになります。
スピーキングは対面と録音で受け方が変わる
IELTSのスピーキングは、試験官との対面による面接形式で行われ、その内容は録音されます。3つのパートに分かれており、全体で11〜14分かかります。
Part1では、試験官が自己紹介と本人確認をした後、家や家族、仕事、学業、興味といった身近な話題について4〜5分質問します。オンライン受験の場合はビデオ通話で行われます。
相手の反応を見ながら話せるため、普段の会話に慣れている人が力を出しやすい傾向があります。
TOEFL iBTのスピーキングは設問11問で約8分です。
こちらはマイクに向かって自分の解答を録音する形式で、短文を聞いたとおりに繰り返す課題(Listen and Repeat)と、学業やキャンパスの場面を想定した模擬面接に答える課題(Take an Interview)の2種類が出題されます。
出題される英語と語彙の測られ方の違い

それぞれの試験では、英語が使われる場面や語彙の測られ方にも違いがあります。
- TOEFLはキャンパス生活、IELTSは幅広い場面を扱う
- TOEFLは語彙の知識、IELTSは書く語彙も採点される
- つづりはイギリス式・アメリカ式のどちらでもよい
TOEFLはキャンパス生活、IELTSは幅広い場面を扱う
TOEFL iBTはキャンパス生活の場面と学術的な場面の両方を扱う試験です。掲示やメッセージ、学内のアナウンス、キャンパスでの会話、メールといった日常寄りの課題と、短い学術的文章や講義が混在しています。
IELTSは日常的で社会的な場面から学術的な主題までを扱い、読む文章も書籍、雑誌、新聞など幅広いのが特徴です。
TOEFLは語彙の知識、IELTSは書く語彙も採点される
語彙の測られ方も違います。TOEFL iBTには語彙を直接問う課題があり、Complete the Wordsでは語彙の知識と、文脈から意味を読み取る力が測られます。学術的な講義では、まれな語や慣用的な語彙の理解も測られます。
IELTSのリーディングでは、専門的な語彙が使われる場合に簡単な辞書定義が示されるため、専門知識のない読者でも解ける設計です。
またIELTSのライティングの採点基準には語彙の幅や正確さ(Lexical resource)が含まれており、語彙は書く場面でも直接採点されます。
つづりはイギリス式・アメリカ式のどちらでもよい
つづりは、イギリス式とアメリカ式のどちらを使ってもスコアに差は出ません。ただし、1つの答案の中ではつづりを統一しましょう。
またIELTSでは、解答用紙への転記の際につづりと文法の誤りが減点対象になります。どちらの英語を使うかではなく、正確に書けるかが問われる仕組みです。
語彙の性質や出題のアプローチが違うため、片方の試験対策がそのままもう片方に通用するとは限らないと考えておきましょう。
IELTSとTOEFLはどちらが難しいか

IELTSとTOEFLではどちらが難しいのか気になる方は多いですが、一律には決まりません。得意な技能と受験形式によって、感じ方が大きく変わるためです。
TOEFLは短い課題を数多くこなす形式で、2026年1月からはリーディングとリスニングが適応型になりました。試験全体は約2時間と短めです。また、所要時間と設問が変動するため、課題の切り替えに対応する速さが求められます。
パソコン操作とタイピングの速さも結果に影響します。
一方、IELTSは試験全体が2時間45分あり、リーディングとリスニングではまとまった分量を処理します。音声は1回しか再生されず、解答用紙への転記でつづりや文法の誤りが減点されるため、高い正確さが問われます。
スピーキングが対面であることも、人前で話すことに緊張する人にとっては負担になるかもしれません。
さらに、IELTSは0〜9のバンドスコア、TOEFLは1〜6と0〜120が併記され、スコアの尺度も異なります。そのため、点数の見た目だけでは難易度を比べられません。
関連記事:IELTSとTOEICのスコア換算表|違いとどちらを受けるべきかを解説
目的別のIELTSとTOEFLの選び方

まず進学先の指定を確認し、そのうえで受験形式の得意・不得意で決めるのが確実な方法です。ここからは目的別に見ていきます。
- 進学先が試験を指定しているならその指定に従う
- 対面で話すほうが得意ならIELTSが向いている
- パソコンでの受験に慣れているならTOEFLを選ぶ
進学先が試験を指定しているならその指定に従う
志望校が決まっている場合、出願要項に受け付けている試験と必要スコアが明記されています。両方の試験を受け付けている学校でも、必要スコアの水準は試験ごとに設定されています。まずはその条件を確認しましょう。
また、ビザ申請のために試験を受ける場合、受け付ける試験が別に指定されることがあります。イギリスのビザ申請にはIELTS for UKVIという専用の試験があるため注意が必要です。
スコアの有効期限はどちらの試験も2年が目安です。出願時期から逆算して、いつ受験するかを決めていきましょう。
まだ進学先が決まっていない段階であれば、どちらの試験も主要な留学先で広く受け入れられているため、自分に合う受験形式で選んで問題ありません。
対面で話すほうが得意ならIELTSが向いている
IELTSのスピーキングは試験官と直接会話しながら進めるため、相手の反応を見て話を組み立てられる人は実力を発揮しやすいでしょう。
紙で読み書きするほうが集中できる人にとっては、ペーパー受験を選べる点が大きなメリットです。手書きのほうが速い人は、コンピューター版でもWriting on Paper(提供国限定)を選べます。
さらに、リーディングでは3つのセクションで合計2,150〜2,750語を読むため、まとまった長文を読み切ることに慣れている人に向いた試験です。つづりと文法を正確に書ける人なら、解答を転記する際の減点も避けやすくなります。
パソコンでの受験に慣れているならTOEFLを選ぶ
日常的にタイピングをしており、画面上で読み書きすることに抵抗がない人は、パソコンで完結するTOEFLで力を出しやすいでしょう。現行のTOEFLは短い課題を次々に切り替えて処理する構成のため、課題を素早く切り替えられる人とも相性がよい試験です。
対面で話すことに緊張しやすい人にとっては、マイクに録音する形式のほうが落ち着いて話せる場合があります。自宅の環境で受験したい人は、監督官が遠隔で監視する自宅受験を選べます。
試験全体の所要時間が約2時間とIELTSより短いため、長時間の集中が続きにくい人にも向いているでしょう。
関連記事:IELTSとTOEFLの違いは?試験形式・受験料・選び方をわかりやすく解説
IELTS・TOEFL対策と留学の相談はタビケン留学へ

どちらの試験を受けるかは、渡航先と進学先が定まると自然に決まっていきます。タビケン留学では、出願手続きから渡航前の英語対策までを一続きで支援しています。
- 世界100以上の教育機関への正規出願窓口
- 渡航前から帰国後まで支えるタビケンプライム
世界100以上の教育機関への正規出願窓口
タビケン留学は、世界100以上の教育機関の正規出願窓口を務めています。主にオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、マルタ、フィリピン、アイルランドを取り扱っており、手続きの手数料は無料です。
学校ごとに、受け付けている試験や必要なスコアは異なります。正規の窓口として、各校の出願要件を確認できます。出願先の条件が分かれば、IELTSとTOEFLのどちらを対策すればよいかも明確になるでしょう。
渡航前から帰国後まで支えるタビケンプライム
試験を決めたあとは、英語対策についてもご相談ください。タビケンプライムは、留学やワーキングホリデーに行く人を渡航前から帰国後までフルサポートするサービスです。
- 日本人コーチによる英語コーチング
- ネイティブ・バイリンガル講師とのグループ英語講座
- 進学や専門留学に向けたIELTS対策講座
- 毎日のオンライン英会話とシャドーイング添削
- プログレスチェックテスト
- 43万通りから組む個別カリキュラム
タビケン留学のフィリピン留学では、8週間でIELTSのスコアを3.0から6.0まで伸ばした受講者もいます。
ご相談は無料です。自分の目的に合った試験を知り、確かな英語力を身につけたい方は、お気軽にご相談ください。
まとめ:IELTSとTOEFLは進学先の要件から選ぼう

IELTSとTOEFLのどちらを受験するか迷ったら、まず進学先の指定を確認し、次に自分が得意とする受験形式で決めるという順番で選びましょう。
2つの試験の主な違いは、受験方式、スピーキングの受け方、試験時間、スコアの尺度、そして受験料の5点です。どちらも主要な留学先で広く受け入れられているため、行きたい国だけで試験が決まるわけではありません。
どちらか一方が優れているわけではありませんので、ご自身の条件に当てはめて選んでいきましょう。進学先の要件が分からないうちは、候補校を挙げて、各校の要件を確認するところから始めるのがおすすめです。

















