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IELTS6.5はどのくらいのレベル?出願できる進学先と7.0までの差

IELTSのスコアが6.5になったものの、これがどのくらいの英語力で、志望する進学先の基準を満たしているのか実感が湧かない方もいるのではないでしょうか。

IELTS6.5は、国際的な英語力の指標であるCEFR(セファール)の「B2」レベルの上端にあたる高い水準です。一方で、6カ国330の大学を対象とした調査によると、大学入学に求められるスコアの平均は6.6となっています。

この記事では、IELTS6.5で出願できる進学先の目安や、スコアを7.0へ伸ばすための違いについて解説します。現在のスコアで出願するか、さらに上を目指すかを決めるための参考にしてください。

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IELTS6.5のレベル

IELTSのスコア6.5は、言語の枠組みである「CEFR(セファール)」において「B2」レベルに相当します。B2レベルのスコア帯はIELTSの5.5から6.5までに対応しており、6.5はB2レベルのなかで最も高い英語力を持っている状態です。(スコアが7.0になると、さらに上の「C1」レベルへと切り替わります。)

B2レベルは、「自分の専門分野における技術的な議論も含め、複雑な文章の主要な内容を理解できる英語力」と定義されています。ネイティブスピーカーとやり取りする際も、お互いに緊張することなく自然にコミュニケーションがとれる水準です。

ちなみに他試験で同じB2レベルに相当するスコアの目安は、英検だとCSEスコア2300〜2599(準1級合格〜1級合格の手前)、TOEFL iBTだと72〜94あたりが該当します。

関連記事:IELTSとTOEICのスコア換算表|違いとどちらを受けるべきかを解説

IELTS6.5で実際にできること

大学や専門機関の出願基準を満たせるスコアであることと、現地で実際に英語での生活や学習がスムーズにいくかどうかは別問題です。IELTS6.5の英語力があっても、対応しやすい場面と難しさを感じる場面が分かれます

ここでは、以下の3つのシチュエーションに分けて、IELTS6.5で具体的にできることや壁に感じやすい部分を紹介します。

  • 大学の講義は下調べがあれば追える
  • 現地の接客や事務の仕事に対応できる
  • 専門的な議論では言い換えに詰まる

大学の講義は下調べがあれば追える

CEFRのB2レベルは、抽象的な話題や専門的な内容でも主要なポイントを理解できる水準です。そのため、事前に配布資料に目を通し、専門用語を調べておくといった下準備をしておけば、大学の講義の筋書きは十分に追えます。

ただし、グループディスカッションなどでは、ネイティブスピーカーの話すスピードについていけなかったり、テンポの速い会話に圧倒されたりして、発言のタイミングを逃してしまうケースは少なくありません。また、大学では毎回の課題として膨大な量の文献が出されます。一言一句を丁寧に訳していると時間が足りなくなるため、文章から要点を素早く拾い上げるリーディングのコツを掴む必要があります

現地の接客や事務の仕事に対応できる

B2レベルは、ネイティブスピーカーと日常的なやり取りをごく自然に行える流暢さを持っています。そのため、カフェやレストランでの接客、オフィスの事務作業、アシスタント職など、ある程度パターン化されたやり取りであれば、大きな支障なく業務をこなせるでしょう。

一方で、相手の表情や口元の動きが見えない電話対応となると、対面でのコミュニケーションよりもハードルがグッと上がります。また、専門職の採用面接などイレギュラーな受け答えが求められる場面では、あらかじめ想定問答を用意しておかないと、とっさの質問に言葉が詰まってしまうことがあります。

専門的な議論では言い換えに詰まる

IELTS6.5から一つ上のC1レベル(IELTS7.0以上)になると、「適切な言葉を探している印象を与えずに、流暢に自己表現ができる水準」と定義されます。B2レベルである6.5との決定的な違いは、この「言葉の引き出しの多さ」です。

そのため、抽象的なテーマについて議論する際や、相手の意見に反論を展開するような場面では、ピッタリの単語や表現を探してしまい、会話に不自然な間が空くことがあります。また、エッセイなどのライティングにおいても、文章をつなぐ接続表現のバリエーションが不足しがちで、同じ言い回しの繰り返しが目立ちやすくなります。

IELTS6.5で出願できる進学先の目安とスコア要件

IELTS6.5で出願候補となるのは、求められるスコアの平均が6.5前後の分野や英語の負荷が比較的低い課程で、なおかつ技能別の下限条件を満たしている場合です

  • 大学入学に求められるスコアは平均6.6
  • 英語を多く使う課程は語学対策が要る
  • オーバーオール6.5でも技能別の下限で落ちる

大学入学に求められるスコアは平均6.6

オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、イギリス、アメリカの6カ国、計330の大学を対象に行われた調査によると、大学入学に求められるIELTSスコアの平均は「6.6」という結果が出ています。

分野別に見ると、法律関連が平均6.5であるのに対し、医学、看護、心理学といった分野では平均6.7とやや高めです。また国別で見ると、オーストラリアの大学の平均は6.9となっています。

オーバーオール6.5は全体の平均をわずかに下回るため、分野や志望校によって出願できるかどうかが分かれます

英語を多く使う課程は語学対策が要る

IELTSの運営団体は、大学側が出願基準を設定する際の目安として、バンドスコアごとの評価を「課程の種類別」に公表しています。

この目安によると、IELTS6.5は英語を多く使う課程に対しては「語学の学習が必要」、英語の負荷が比較的低い課程に対しては「おおむね受け入れ可能」という評価です。

これが7.0になると、英語を多く使う課程が「おおむね受け入れ可能」に、負荷の低い課程が「受け入れ可能」へと評価が上がります。さらに7.5以上であれば、どの課程でも「受け入れ可能」です。

英語を多く使う課程を志望する場合は、入学後の語学対策を前提に計画を立てておきましょう

関連記事:留学に必要なIELTSスコアは?国・進学先別の目安と取得時期を解説

オーバーオール6.5でも技能別の下限で落ちる

IELTSのオーバーオールスコアは4つの技能の平均値として算出されるため、リスニングだけが極端に高い、あるいはライティングが低いといった「技能ごとのばらつき」は平均に吸収されて見えなくなります。

しかし大学の出願基準では、オーバーオールのスコアに加えて、各技能に対する下限スコアが個別に設定されているケースが珍しくありません。

そのため、オーバーオールで6.5を満たしていても、例えばリーディングのスコアが大学の指定する下限に届いていなければ、その時点で出願要件から外れてしまいます。特にライティングだけ下限が高く設定されるなど、特定の技能に厳しい条件が付くこともあるため事前の確認が必須です。

IELTS6.5が基準に届かないときの進み方

希望する進学先の出願基準に現在のスコアが届かない場合でも、決して諦める必要はありません。状況に合わせて、以下のような選択肢を取ることができます。

  • 語学コースを一定の成績で修了することを条件に、本科への入学を認めてもらう(条件付き入学)
  • 進学準備課程(ファウンデーションコースなど)に入学し、修了後に提携先の学部へ進学する
  • (進学準備課程を経由する場合)在籍期間が延びる分の学費と滞在費を資金計画に組み直す
  • 技能別の下限スコアだけが足りない場合、その技能を重点的に対策して再受験する
  • 出願先の候補を、求められるスコア基準がより低い大学まで広げて検討し直す
  • 入学時期を1学期ずらし、スコア要件を満たすための学習期間と受験のチャンスを増やす

どの選択肢がベストかは、出願先の制度や残された準備期間、予算によって変わります。まずは志望校の募集要項を隅々まで確認し、現実的なルートを検討しましょう。

関連記事:IELTSの勉強法を初心者向けに解説|始め方・学習期間・教材の使い分け

IELTS6.5がビザと資格登録で通用する範囲

IELTSのスコアは進学だけでなく、海外でのビザ申請や専門職の資格登録の基準にも使われます。

例えばオーストラリアのビザ申請における英語力の区分では、「Competent English」は4技能すべてで6、「Proficient English」は7、「Superior English」は8と定められています(2025年8月7日以降に受験した試験に適用)。

オーバーオール6.5でも、4技能すべてが6以上あればCompetent Englishは満たせますが、Proficient Englishには届きません。

また、前述の330大学を対象とした調査では、専門職の資格登録に求められるスコアの平均は7.0(法律7.2、看護6.7)です。資格登録を視野に入れる場合は、6.5からもう一段の上積みが必要です。

IELTS6.5から7.0までの差

IELTSのスコアにおいて、6.5と7.0はわずか0.5の差ですが、技能ごとに求められる水準の上がり方は異なります。

リスニングとリーディングは正解数の目安がバンド単位で決まっていますが、6.5の明確な目安がないため「あと何問」という形では示せません。一方、ライティングとスピーキングは正解数ではなく独自の評価項目で判定されるため、両者のスコアの差は表現の幅広さや論理展開の深さとして表れます

  • リスニングはバンド7の目安である30問の正解を目指す
  • リーディングは推測に頼らず本文の根拠を見つけて解く
  • ライティングは語彙の幅と接続表現の豊かさで差をつける
  • スピーキングは不自然な言い淀みをなくして流暢に話す

リスニングはバンド7の目安30問に届かせる

IELTSのリスニングは全40問で構成されています。公表されている正解数の目安を見ると、バンド6に到達するには23問、バンド7には30問、バンド8には35問の正解が必要です。

6.5というスコアは、この23問(バンド6)と30問(バンド7)の間に位置します。リスニングのスコアが伸び悩む原因の多くは、聞き取った数字の勘違い、単語のスペルミス、名詞の複数形を示す「s」の抜けといった些細な取りこぼしの積み重ねです。7.0以上の高スコアを狙うには、こうしたもったいないケアレスミスを徹底的に減らし、確実な得点源を確保することが欠かせません

関連記事:IELTS7.0はどのくらいのレベル?採点基準とCEFRの目安を解説

リーディングは推測に頼らず根拠で解く

アカデミックのリーディングもリスニングと同様に全40問で構成され、正解数の目安はバンド6が23問、バンド7が30問、バンド8が35問です。

リーディングで失点しやすいのが、True(正)、False(誤)、Not Given(記述なし)を判断する問題です。ここで本文に書かれていない情報を自分の推測で補って答えてしまうと、正答率が上がりません。6.5にとどまるか7.0の壁を越えるかの分かれ目は、感覚に頼るのではなく、答えの根拠となる一文を本文中から正確に見つけ出せるかどうかにかかっています

ライティングは語彙の幅で差がつく

ライティングの採点は、タスク1の「課題の達成度」、タスク2の「課題への応答」に加え、共通項目である「一貫性とつながり」「語彙の豊富さ」「文法の幅と正確さ」の4項目で評価されます。これらはすべて等しい重みで計算されます。

6.5のライティングは「おおむね内容が伝わる文章」として評価されますが、7.0に届かせるには「明確な論拠を示して構成された文章」であることが求められます。7.0の手前でスコアが停滞してしまう主な原因は、同じ単語の繰り返しや、文と文をつなぐ接続表現が単調になっていることです

関連記事:IELTSライティング対策|採点基準とTask別の書き方・添削の受け方を解説

スピーキングは言い淀みの少なさが要る

スピーキングは「流暢さと一貫性」「語彙の豊富さ」「文法の幅と正確さ」「発音」の4項目で採点され、ライティングと同じく均等な比重でスコアが決まります。

6.5は必要なやり取りを問題なくこなせる水準ですが、7.0になると、より複雑な意見を述べたり、面接官からの予期せぬ割り込みや追加質問に柔軟に対応したりする力が求められます。両者のスコアを分けるのは、パート3の抽象的な質問に対して、不自然な間を空けずに理由や具体例を次々とつなげていけるかという点です

関連記事:IELTSスピーキングの試験内容と採点基準|パート別の例題と答え方

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IELTSのライティングとスピーキングは自分自身で客観的に採点することが難しいため、6.5から7.0の間に残されている不足部分は、独学では見つけにくいものです。

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まとめ:IELTS6.5は出願先を絞って狙える

IELTS6.5はCEFRのB2レベルの上端にあたり、大学入学に求められるスコアの平均6.6の少し手前にある値です。

志望校の要件を6.5で満たしているなら、出願の候補として考えてよいでしょう。

7.0以上を求める要件や、英語を多く使う課程を狙う場合は7.0を目指す判断になります。6.5と7.0の差は、リスニングとリーディングでは目安となる正解数に、ライティングとスピーキングでは表現の言い換えの幅に表れます

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参考文献

この記事を監修した人

諸澤 良幸

諸澤 良幸

株式会社Morrow World 代表取締役社長

日本内閣府認定 NPO留学協会 RCA海外留学アドバイザー
オーストラリア政府認定PIER QEAC留学コンサルタント資格保有
JAOS 一般社団法人海外留学協議会 加盟

4年制大学法学部を卒業後大手レジャー企業に就職。複数の新規店舗立ち上げや人事業に従事した後、退社し26歳で単身海外留学。海外での英語学習と海外現地企業での管理職経験を経て2015年に株式会社Morrow Worldを設立し留学エージェントサービスを提供開始。2024年時点で9年以上留学エージェントを運営しており、「サポート無料留学エージェント」や「2カ国留学」の先駆けとして留学サポートを提供。
2020年6月にはオンラインに特化した英語コーチングサービスENGLEADを開始、2023年からは学研教室オーストラリアのFC本部の運営会社の代表取締役にも就任。
現在世界8カ国、約100名のスタッフと共に、世界で羽ばたく子どもから大人に向けて幅広く教育関連サービスを提供している。

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