1年間の留学を考えるとき、多くの人が最初に気になるのは「総額でどのくらい費用がかかるのか」という点です。学費や渡航費だけでなく、現地での生活費も含めると、留学に必要なお金は想像以上に大きくなることがあります。そのため、費用の全体像を把握し、無理のない資金計画を立てることがとても大切です。

この記事では、1年間の留学にかかる費用を「出発前に必要な費用」と「現地での生活費」に分けて整理しました。さらに、国や目的ごとの費用相場を比較しながら、出費を抑えるための具体的な節約術もご紹介します。事前に知っておくことで、留学生活をより現実的にイメージでき、準備を進めやすくなるでしょう。

これから1年間の留学を検討している方は、予算を立てる際の参考として、ぜひチェックしてみてください。

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1年間の留学費用、総額の目安はいくら？

1年間の留学にかかる費用がいくらになるのか、まずは全体の相場から見ていきましょう。費用の目安は、後ほど詳しく解説する留学先の国や留学の目的によって大きく変わります。

• まずは200～400万円がひとつの目安
• 費用が変わる主な要因は「国」と「目的」

ここからは、それぞれのポイントについて順に詳しくご紹介します。

まずは200～400万円がひとつの目安

1年間の留学にかかる費用は、総額で約200～400万円がひとつの目安となります。たとえば、比較的物価が安いフィリピンなどでの語学留学であれば年間200万円台から、物価の高いアメリカやイギリスの大学に留学する場合は年間500万円以上かかることもあります。

もちろん、これはあくまで一般的な相場です。現地での生活スタイルや通う学校の種類によって、費用はこれより安く抑えることも、高くなることも十分に考えられます。まずはこの金額感を念頭に置き、ご自身の計画と照らし合わせながら詳細な費用を見ていくことが大切です。

費用が変わる主な要因は「国」と「目的」

留学費用に約200～400万円と大きな幅があるのは、主に「どの国に行くか」と「何のために行くか」という2つの要因によって金額が大きく変動するためです。

渡航先の国によって物価や学費の水準は全く異なります。一般的に欧米圏は費用が高く、アジア圏は安い傾向にあります。また、留学の目的も費用を左右する重要なポイントです。語学の習得を目指すのか、大学で専門分野を学ぶのか、あるいは働きながら海外生活を体験するのかによって、必要な学費や現地での収入の有無が変わってきます。

何にいくらかかる？留学費用の詳しい内訳

留学にかかる費用は、大きく分けて「出発前に日本で支払う費用」と「留学中に現地で支払う費用」の2種類があります。総額だけでなく、どのような項目にお金が必要になるのかを事前に把握しておくことで、より現実的な資金計画を立てられます。

• 出発前に日本で必要となる費用
• 留学中に現地で必要となる費用

それぞれの内訳を具体的に見ていきましょう。

出発前に日本で必要となる費用

留学に出発する前に日本で支払う必要がある費用の総額は、一般的に50万円から100万円程度が目安とされています。これらは留学準備のための初期費用です。

内訳	費用の目安
渡航費（航空券代）	約2万円～20万円
パスポート申請費用	1万5,900円（10年有効・オンライン申請）
ビザ申請費用	約2万円～20万円
海外留学保険料（1年間）	約15万円～25万円
学費（出発前の支払い分）	プランによる
留学エージェントの手数料	0円～30万円

渡航費は行き先や時期で大きく変動し、繁忙期を避けることで30%から50%程度節約できる可能性があります。パスポート申請費用は、オンライン申請の方が窓口申請より割安です。ビザ申請費用も国によって異なり、例えばオーストラリアの学生ビザは約19.6万円が目安です。また、オーストラリアでは学生ビザ申請時にOSHC（留学生健康保険）への加入が義務付けられています。

留学中に現地で必要となる費用

留学中の費用は、学費、滞在費、食費などが主な内訳となり、1年間で200万円から400万円が一般的です。ただし、留学先の国や都市、個人の生活スタイルによって費用は大きく異なります。

内訳	1年間の費用相場
学費（語学留学）	約100万円～240万円
学費（大学留学）	約120万円～420万円
滞在費（居住費）	約60万円～180万円
食費	約12万円～60万円
その他（交通費、通信費、交際費等）	約24万円～156万円

学費は留学費用の中で最も大きな割合を占め、特に大学留学は高額になります。滞在費はホームステイやシェアハウスなど選択肢によって変動し、食費は自炊を中心にすることで節約が可能です。「その他」には、日々の交通費やスマートフォンの通信費、友人との交際費や雑費などが含まれます。

国別で比べる1年間の留学費用

留学費用は渡航先の国によって大きく異なります。ここでは、留学先として人気の高い国々を例に、1年間にかかる費用の目安とそれぞれの国の特徴をご紹介します。タビケン留学では、特に以下の国々への留学サポートを強みとしています。

• オーストラリアの費用と特徴
• カナダの費用と特徴
• ニュージーランドの費用と特徴
• フィリピンの費用と特徴

それぞれの国の魅力と費用感を比べて、自分に合った留学先を見つける参考にしてください。

オーストラリアの費用と特徴

温暖な気候とフレンドリーな国民性で人気のオーストラリアは、学びと遊びのバランスが取りやすい国です。1年間の留学費用は、総額で約250～350万円が目安となります。

オーストラリアの大きな魅力は、学生ビザでも週24時間まで、ワーキングホリデービザならフルタイムで働くことができ、最低時給が高いことです。そのため、現地でアルバイトをしながら生活費を補うことができ、留学費用を抑えたい方にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。シドニーやメルボルンなどの主要都市は物価が高い傾向にありますが、その分仕事の機会も豊富です。

・関連記事：【2025年】オーストラリアの留学費用を徹底解説！高校生や社会人が渡航する際の学費もシミュレーション

カナダの費用と特徴

治安の良さと訛りの少ない美しい英語で知られるカナダは、教育水準の高さにも定評があります。1年間の留学費用は、総額で約250～400万円が目安です。

カナダは多文化主義を国策として掲げており、世界中からの移民や留学生を積極的に受け入れています。そのため、多様な文化に触れながら、国際的な環境で英語を学ぶことができます。バンクーバーやトロントといった大都市は生活費が高めですが、質の高い教育と安全な生活環境は何物にも代えがたい魅力です。Co-op（コープ）留学という、就労体験がプログラムに含まれるユニークな制度も人気を集めています。

・関連記事：カナダ留学の費用はいくらかかる？具体的な内訳と期間別の料金シミュレーションを紹介

ニュージーランドの費用と特徴

壮大な自然に囲まれ、落ち着いた環境で学びたい方にはニュージーランドがおすすめです。1年間の留学費用は、総額で約200～360万円が目安となります。

イギリス式の質の高い教育を受けられる一方、アメリカやイギリスに比べて費用を抑えられるのがニュージーランドの魅力です。「安全な国ランキング」で常に上位に位置するほど治安が良く、人々も親しみやすいため、初めての海外生活でも安心して過ごせるでしょう。教育機関は国による厳格な審査を受けており、どの学校を選んでも質の高い教育が保証されています。

・関連記事：ニュージーランド留学の費用はいくらかかる？目的・期間・都市別に紹介

フィリピンの費用と特徴

マンツーマンレッスンの多さで近年注目を集めているのがフィリピンです。1年間の留学費用は、総額で約215～310万円が目安となります。

欧米諸国と比較すると費用は抑えめですが、近年は物価の上昇も見られます。日本から近いこともあり、気軽に渡航できる点もメリットです。フィリピン留学の最大の特徴は、講師と1対1のマンツーマンレッスンが主流であることです。欧米のグループレッスンに比べて発言の機会が格段に多く、スピーキング力を集中的に伸ばしたい英語初心者の方に特に適しています。

・関連記事：1ヶ月のフィリピン留学費用を詳しく解説！滞在費を抑える方法やコスパがいい語学学校を紹介

目的で比べる1年間の留学費用とプラン内容

留学にかかる費用は、留学の種類、期間、国や都市、個人の生活スタイルによって大きく異なります。ここでは、語学留学、ワーキングホリデー、大学・大学院留学のそれぞれについて、1年間の費用相場とその特徴を詳しくご説明します。

• 語学留学の費用と特徴
• ワーキングホリデーの費用と特徴
• 大学・大学院留学の費用と特徴

ご自身の目標と照らし合わせながら、最適な留学スタイルを見つけていきましょう。

語学留学の費用と特徴

語学留学は、現地の語学学校で英語力向上を目指すスタイルで、1年間の費用は約100万円から700万円と幅があります。大学生の休学留学や社会人のキャリアアップ留学として人気です。

費用の中心となる学費は、アメリカでは年間約150万円から200万円、カナダやオーストラリアでは年間約120万円から160万円が目安です。自分のレベルや目標に合ったコースを選び、効率的に語学を学べる点がメリットと言えるでしょう。

ワーキングホリデーの費用と特徴

ワーキングホリデーは、現地で働きながら生活できる制度で、1年間の費用は約80万円から310万円が目安です。現地での収入で費用を賄えるため、学費が少ない分、費用を抑えやすい傾向にあります。

最大の魅力は、海外での就労経験を通じて、語学力だけでなく実践的なコミュニケーション能力や異文化理解を深められることです。ただし、安定した仕事が見つかるまでは収入がないため、ある程度の初期費用を準備しておく必要があります。

大学・大学院留学の費用と特徴

海外の大学や大学院で専門分野を学び、学位取得を目指す留学スタイルです。1年間の費用は約120万円から900万円と高額になる傾向があります。学費が費用全体の50%以上を占めることが多く、特にアメリカの大学は年間200万円から900万円が目安です。

費用は高額ですが、専門知識や高度な語学力を身につけられ、その後のキャリアに直結する学位を取得できるという大きなメリットがあります。費用負担を軽減するためには、国内外の奨学金制度を積極的に活用することが重要な鍵となります。

留学費用を安く抑える7つのコツ

留学費用が高額なため、留学をあきらめてしまう方も少なくありません。しかし、少し工夫するだけで費用を抑えて留学を実現することも可能です。ここでは、今から実践できる具体的な節約方法を7つ紹介します。

• 1. 物価の安い国や都市を選ぶ
• 2. 航空券を安く手に入れる
• 3. 奨学金や助成金を利用する
• 4. 教育ローンを検討する
• 5. シェアハウスと自炊で生活費を削る
• 6. 留学エージェントのキャンペーンを活用する
• 7. 渡航前に英語の基礎を固めておく

これらの方法を参考に、ご自身の留学プランを見直してみると、より現実的な計画を立てやすくなるでしょう。

1. 物価の安い国や都市を選ぶ

留学費用を抑える上で最も効果的な方法の一つが、物価の安い国や都市を渡航先に選ぶことです。同じ英語圏でも、欧米諸国に比べてフィリピンやマレーシアといったアジアの国々は学費や生活費を大幅に抑えられます。

また、同じ国の中でも、首都や大都市より地方都市の方が家賃や生活費は安い傾向にあります。たとえば、カナダならトロントやバンクーバーではなく、ハリファックスやウィニペグといった都市を選ぶことで、滞在費を節約できる可能性があります。落ち着いた環境で学習に集中したい方には、地方都市での生活が合っているかもしれません。

2. 航空券を安く手に入れる

渡航費も留学費用のうち、決して小さくない割合を占めます。航空券は、少しの工夫で大きく価格が変わるため、賢く手配しましょう。

まず、留学を決めたらできるだけ早く航空券を予約するのが基本です。一般的に、出発日が近いほど価格は高騰します。また、多くの人が旅行する大型連休や夏休みといったハイシーズンを避け、オフシーズンに出発日を設定することでも費用を抑えられます。LCC（格安航空会社）の利用や、乗り継ぎ便を選択することも有効な手段です。

3. 奨学金や助成金を利用する

留学にあたって奨学金は、多くの学生にとって大きな助けになります。奨学金には、返済の必要がない「給付型」と、返済が必要な「貸与型」の2種類があります。

日本学生支援機構（JASSO）が提供する制度のほか、地方自治体や民間団体、留学先の大学が独自に設けている奨学金もあり、その種類はさまざまです。それぞれ応募条件や選考基準が異なるため、自分の状況に合ったものを根気よく探すことが大切です。成績優秀者向けだけでなく、特定の地域や分野を対象にしたユニークな奨学金もあります。

留学のための奨学金制度は、多くの学生にとって大きな支えとなります。奨学金には、返済が不要な「給付型」と、返済が必要な「貸与型」の2種類があります。

4. 教育ローンを検討する

奨学金だけでは資金が足りない場合や利用が難しい場合には、教育ローンも選択肢のひとつです。教育ローンは、留学費用をまかなうために金融機関から借り入れる制度です。

代表的なものとして、日本政策金融公庫の国の教育ローンがあります。民間のローンより金利が低めに設定されているのが特徴です。また、各銀行でも留学生向けの教育ローンが用意されています。借り入れには返済義務が伴いますが、留学を実現するための有効な資金手段となります。利用する際は、金利や返済計画をよく確認することが大切です。

5. シェアハウスと自炊で生活費を削る

現地での生活費、特に家賃や食費は、工夫次第で大きく節約できます。滞在方法としてホームステイや学生寮も選択肢に入りますが、費用を抑えたい場合はシェアハウス（フラットシェア）が特におすすめです。複数人で一つの家やアパートを借りることで、一人当たりの家賃負担を減らすことができます。

また、食費を抑えるには自炊が最も効果的です。外食は日本より高くつくことが多いため、スーパーで食材を購入して自分で料理するだけでも、毎月の支出をかなり減らせます。シェアハウスの仲間と食材を分け合ったり、一緒に料理したりすることも、異文化を体験する楽しい機会になるでしょう。

6. 留学エージェントのキャンペーンを活用する

留学の準備には、信頼できる留学エージェントのサポートが欠かせません。エージェントによっては、手続きの代行手数料が無料であったり、授業料が割引になるキャンペーンを実施していたりすることがあります。

たとえば、早期申込割引や、特定の学校やコースを対象とした期間限定のプロモーションなどを活用することで、留学費用を抑えることが可能です。複数のエージェントを比較し、提供されるサポート内容と費用のバランスを見極めることが重要です。手数料が無料でもサポートの内容が十分でなければ、本末転倒になってしまいます。

なお、タビケン留学は手数料無料で利用でき、さらに随時キャンペーンも実施しているため、費用面でも賢く活用することができます。

7. 渡航前に英語の基礎を固めておく

意外に思われるかもしれませんが、日本にいるうちから英語学習を進めておくことも、結果的に留学費用を節約することに繋がります。

現地の語学学校では、英語力に応じてクラス分けがされます。渡航前に基礎的な英語力を身につけておくことで、初級クラスをスキップし、より高いレベルからスタートできる可能性があります。これにより、語学学校に通う期間を短縮でき、その分の授業料や滞在費を節約できるのです。

タビケン留学では、第二言語習得理論に基づいた英語コーチング「イングリード」と連携し、渡航前から効率的に英語力を高めるサポートも行っています。

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タビケン留学で海外留学した方の体験談

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シドニーとゴールドコースト、2都市生活で英語力と行動力を手に入れました

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英語力ゼロから挑戦し、ワーホリを経てラーメン店の店長になりました

大学時代の海外旅行で受けた感動が、杉山大樹さんが留学を決意されるきっかけになりました。英語力に自信がなかったため、タビケン留学がフィリピンでの1ヶ月間の語学留学を提案し、マンツーマン授業を通して英語への抵抗感をなくすサポートをさせていただきました。その後、自信を持ってオーストラリアへ渡航されることが、その後の成功につながったそうです。

シドニーのラーメン店で働き始め、セカンドビザ取得のためにファームで勤務された後、その実力が認められ、ワーキングホリデーでありながら店長に抜擢されました。「タビケン留学に出会えてよかった」と、渡航準備から銀行口座開設、仕事探しまで手厚くサポートしてもらえたことが、今の自分につながったと振り返られています。

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しっかり準備して自分らしい留学を実現しよう

この記事では、1年間の留学にかかる費用や内訳、国や目的による違い、さらに節約の工夫についてまとめました。

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