ワーホリで採用されるレジュメの正しい書き方|見本・記入例つきで徹底解説
ワーキングホリデー(ワーホリ)で海外の仕事に応募する際には、日本の履歴書とは異なる「レジュメ(Resume)」の提出が求められます。現地の採用担当者に自分の経験やスキルを的確に伝えるためには、国際的なルールに沿った書き方を理解しておくことが大切です。
初めてレジュメを作成する人でも安心できるように、この記事では基本構成の考え方から具体的な記入例、採用率を高めるコツまでを詳しく解説します。ポイントを押さえれば、採用担当者の目に留まる「勝てるレジュメ」を作成できるでしょう。
この記事を通じて、海外で働く第一歩を自信を持って踏み出せるように準備を整えていきましょう。
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ワーホリ用のレジュメの基本知識

レジュメとは、主にアメリカ、カナダ、オーストラリアなどの英語圏で仕事に応募する際に使用される書類です。日本の履歴書のような決まったフォーマットはなく、応募する職種や業種に合わせて内容を自由に調整できます。
レジュメの長さは1〜2枚が一般的ですが、用紙サイズは国によって異なります。
アメリカやカナダでは「Letter(8.5×11インチ)」サイズが標準で、オーストラリアやイギリスなどではA4サイズが一般的です。国ごとの形式を確認したうえで作成すると安心です。
また、ワーホリの仕事探しでは、レジュメがあなたの第一印象を左右します。採用担当者は限られた時間の中で多くの応募書類を目にするため、短時間で「この人に会ってみたい」と思わせる内容に仕上げることが大切です。
ここで紹介する作成方法は、国際的に広く用いられている一般的なルールに基づいています。正しい形式を理解すれば、国や職種を問わず評価されるレジュメを作ることができるでしょう。
参考:Resume Writing
Resumes | Career Center
日本の履歴書との違い
日本の履歴書と海外のレジュメは、形式や記載内容の考え方が大きく異なります。
最大の違いは、年齢・性別・顔写真などの個人情報を記載しない点です。これは、応募者をスキルや経験に基づいて公平に評価するための国際的なルールに沿った考え方です。
レジュメでは、応募する職種に合わせて自由に構成を変えることが一般的であり、「自分をどう魅力的に見せるか」を重視します。下記の表では、日本の履歴書との主な違いを比較しています。
| 項目 | 海外のレジュメ(Resume) | 日本の履歴書 |
| 形式 | 自由(用紙1〜2枚が一般的) ※紙サイズは国・地域によって異なる |
定型フォーマットが多い |
| 写真 | 原則不要 | 必要(貼り付け) |
| 個人情報 | 名前・連絡先のみ | 住所・生年月日・性別・顔写真など詳細 |
| 記載順序 | 職歴・学歴ともに新しい順(逆時系列) | 学歴・職歴ともに古い順(時系列) |
| 内容の焦点 | 応募職種に関連するスキルと実績 | 経歴の網羅的な記載 |
| 手書き/PC | PC作成が基本 | 手書きが求められる場合もある(現在はPCも可) |
CVとの違い
「CV(Curriculum Vitae)」は、レジュメと混同されやすい書類ですが、使用目的と内容の詳しさが異なります。
レジュメは、一般企業やアルバイト、インターンシップなどへの応募で使用される実務的な書類です。経歴やスキルを1〜2枚程度に簡潔にまとめるのが基本で、ワーホリの仕事探し(カフェ・レストラン・オフィスワークなど)ではこの形式が主流です。採用担当者が短時間で内容を把握できるよう、要点を整理して記載します。
一方、CVはラテン語で「人生の経歴」を意味し、大学や研究機関、医療・学術分野などでの応募に使用されます。
研究実績、学位、発表論文、資格などを詳細に記載し、ページ数に制限はありません。目的が異なるため、応募先に応じてどちらの形式を使用するかを正しく判断することが大切です。
ワーホリ用レジュメの書き方で注意すべきポイント

採用担当者に好印象を与えるレジュメを作るには、国際的なビジネスマナーに基づいた基本ルールを守ることが大切です。
海外の採用では、正しく書けているかが信頼の第一歩になります。以下のポイントを意識して、採用につながるレジュメを完成させましょう。
手書きはNG!PCで作成し紙1~2枚にまとめる
レジュメは必ずPCで作成します。手書きはビジネス文書として不適切と判断され、読まれないこともあります。レイアウトは採用担当者が短時間で内容を把握できるよう、シンプルで見やすく整理することが基本です。
フォントは「Times New Roman」や「Arial」などの標準書体を使用し、サイズは10〜12ポイントが目安です。余白をしっかり確保し、箇条書きで情報を整理すると読みやすくなります。
レジュメの長さは1〜2枚が一般的ですが、用紙サイズは国によって異なります。
アメリカやカナダでは「Letter(8.5×11インチ)」サイズが標準で、オーストラリアやイギリスなどではA4サイズが一般的です。提出先の国や地域の慣習に合わせて形式を選ぶと良いでしょう。Wordなどの文書作成ソフトでは、テンプレートが用意されていることもあるので、そちらの活用でも問題ありません。
参考:Resumes & Cover Letters – UCLA | Career Center
UNC Resume Guide for Students
顔写真や性別、年齢などの個人情報は記載しない
海外では、年齢・性別・国籍などの個人情報をレジュメに記載しないのが一般的です。これは採用の公平性を保つための国際的な慣習であり、個人情報を載せると現地のルールを理解していないと見なされる場合があります。
記載が必要なのは、名前・連絡先(電話番号・メールアドレス)などの基本情報です。
現住所は任意で、都市名のみを記載したり、省略したりしても問題ありません。顔写真や生年月日、婚姻状況などは不要とされており、個人情報を最小限に抑えることで、スキルや実績にフォーカスしたレジュメに仕上がります。
職歴や学歴は「新しい順」に書くのが基本ルール
レジュメでは、職歴(Work Experience)や学歴(Education)を新しい順=逆時系列(Reverse Chronological Order)で記載します。日本の履歴書のように古い順で並べるのはNGです。
採用担当者が最も知りたいのは、直近の経験とスキルです。
最新の経歴を冒頭に配置することで、現在のスキルや即戦力としての能力が伝わりやすくなります。国際的な標準ルールに沿うことで、レジュメ全体の完成度も高まります。
スペルや文法のミスは致命的!提出前に必ずチェックする
英語レジュメでのスペルミスや文法ミスは即不採用につながる可能性があります。
たとえ1つでも誤りがあると「注意力がない」「ビジネス文書が書けない」と判断されるため、入念な確認が必要です。作成後は何度も読み返し、誤字脱字がないかチェックしましょう。
Grammarlyなどの文法チェックツールを活用したり、ネイティブスピーカーや語学学校の講師に確認してもらうのもおすすめです。
一つのレジュメを使い回さず、応募先ごとに内容を最適化する
応募企業や職種ごとに、レジュメの内容をカスタマイズすることが成功のカギです。同じ内容を使い回すと、採用担当者に熱意が伝わりません。
たとえばカフェの求人なら接客経験やバリスタスキルを、オフィスワークならPC操作や事務経験を中心に書くなど、応募先の募集要項に合わせて調整しましょう。
「team player(協調性がある)」「customer service skills(接客スキル)」など、企業が重視するキーワードを盛り込むことで、「求める人材像に合っている」と判断されやすくなります。
関連記事:オーストラリアのバイト面接で聞かれることは?服装は?【ワーホリ】
生成AIの使用はOKだが注意は必要
最近ではChatGPTなどの生成AIを活用して、便利にレジュメがつくれるようになりました。使用自体はルールとしては問題ないことのほうが多いですが、ゼロからつくってもらうのは注意が必要です。
基本的にレジュメをもとに面接が進んでいくため、自分が把握していない内容があったり、自分の英語レベル以上の表現をしていたりすると、自分の首を締めてしまうことになるからです。
使用はあくまで添削といった部分的なものに留め、上手く付き合っていくことをおすすめします。
ワーホリ用レジュメ作成に役立つ無料テンプレート&英語チェックツール

初めてレジュメを作成する場合は、どのように始めればよいか迷うことも多いでしょう。
そんなときは、無料で使えるテンプレートを活用するのが効率的です。GoogledドキュメントやMicrosoft Wordには、あらかじめレジュメ用のテンプレートが複数用意されており、基本構成に沿って入力していくだけで形にできます。
さらに、デザイン性を重視する場合はCanvaなどの無料ツールを使うのもおすすめです。ただし、過度に装飾されたテンプレートは読みづらくなるため、シンプルで見やすいものを選びましょう。
英文の作成に不安がある場合は、AIを活用した文法チェックツールを併用するのが効果的です。
GrammarlyやDeepLはスペルや文法の誤りを自動で修正してくれるほか、より自然な英語表現も提案してくれます。
無料版でも十分に実用的で、提出前の最終確認に活用すれば完成度が格段に高まります。特に英語が母国語でない人にとっては、こうしたツールが心強い味方になるでしょう。
ワーホリ用レジュメの必須項目と書き方【見本・記入例つき】
ここでは、ワーホリでの仕事探しに必要なレジュメの基本構成と書き方を、英語見本と日本語訳を交えて紹介します。
実際の採用現場で通用する形式を理解し、国や地域ごとの慣習に合わせて調整できる柔軟なレジュメを目指しましょう。
1. Personal Data/Contact Information(名前と連絡先)
レジュメの一番上には、最も目立つ形で名前と連絡先を記載します。名前(Name)はフルネームを太字で記載し、読みやすく整えましょう(例:TARO TANAKAもしくはTANAKA TARO)。
住所(Address)は現地の滞在先を記載しますが、まだ決まっていない場合は都市名のみでも構いません。
電話番号(Phone)は現地で連絡が取れる携帯番号を記載し、国番号を忘れずに入れます(例:+81 400 123 456)。
メールアドレス(Email)は、氏名を含んだシンプルなものを使用し、ビジネスにふさわしい印象を与えるようにします。カジュアルすぎるアドレス(例:ニックネーム入り)は避け、応募先が安心して連絡できる情報を整えておくことが大切です。
2. Objective(希望職種・目的)
Objectiveは、レジュメの冒頭で「どのような仕事を探しているのか」「どのように貢献できるのか」を簡潔に伝える項目です。
1〜2文でまとめ、応募先ごとに内容をカスタマイズすることがポイントです。特にワーホリでは、応募する職種が幅広くなるため、職種や企業に合わせた文言に書き換えましょう。
たとえば以下のように表現します。
- Seeking a position as a Sales Manager(希望職種) at Morrow World Inc.(応募先の会社名) to utilize my sales skills(強みや経験).
- To obtain a challenging position as a Kitchen Hand, (希望職種)leveraging my teamwork skills and quick learning ability.
3. Skills(スキル・資格)
スキル欄では、応募する仕事に直結するスキルを簡潔に箇条書きでまとめるのが基本です。
抽象的な表現ではなく、「具体的に何ができるか」を明示しましょう。
まず、語学力(Language)として英語力を記載します(例:English (Business Level), IELTS 7.0)。日本語が役立つ職場では、Japanese(Native)も強みになります。
次に、PCスキル(Computer/IT Skills)として、Microsoft Office(Word, Excel, PowerPoint)やAdobe Photoshop、POS system operationなどを記載します。
また、資格(Licenses/Certifications)として、職種に関係する資格があれば、例えばバリスタ資格やRSA(酒類提供資格)、調理師免許などを加えると印象が良くなります。応募職種に関係のあるスキルを優先して記載し、読み手に「この仕事に向いている」と感じさせる構成にすることが重要です。
4. Work Experience(職務経歴)
レジュメで最も重視される項目が職務経歴です。新しい経験から順に(逆時系列)記載するのが国際的なルールです。
会社名(Company Name)、勤務地(Location)、在籍期間(Dates)を記載し、その下に役職(Job Title)と職務内容(Responsibilities/Achievements)を箇条書きでまとめます。
このとき、単に「何をしたか」ではなく、「どのような成果を出したか」まで記載することが大切です。
たとえば “Managed 5 part-time staff and increased sales by 15%.” のように、アクション動詞+成果(数字)の形を意識しましょう。能動的な言い回しを使うことで、採用担当者に「行動力のある人」という印象を与えられます。
5. Education(学歴)
学歴も職務経歴と同じく、新しい順(逆時系列)で記載します。ワーホリの仕事探しでは職歴ほど重視されませんが、学歴があることで信頼感が高まるため、必ず記載しましょう。
学校名(University/College/School Name)と所在地(Location)を記載し、学位(Degree)を明記します(例:Bachelor of Arts in Marketing)。
その後、在籍期間(Dates)を記載します(例:Apr 2017 – Mar 2021)。小中学校まで遡る必要はなく、最終学歴(大学・専門学校など)のみで十分です。
6. Visa Status/Availability(ビザの種類と働ける期間)
ワーホリでは、雇用主が「どのビザで、いつまで働けるのか」を確認するため、この情報は必ず明記します。採用の判断にも関わるため、正確な情報を記載することが大切です。
ビザの種類(Visa Status)と有効期限を記載し(例:Working Holiday Visa (Subclass 417), Valid until Oct 2026)、勤務可能条件(Availability)として、勤務開始日や勤務可能日を明示します(例:Available to start immediately, Flexible availability including weekends)。
この項目が明確になっていることで、採用担当者が安心して選考を進められます。
ワーホリ用レジュメの完成イメージ【見本】
ここでは、実際の応募を想定したワーホリ用レジュメの完成イメージを紹介します。
英語での書き方や構成の流れを確認することで、どのように情報を整理すれば良いかが明確になります。基本構成や表現例を参考にしながら、自分の経歴やスキルに合わせて調整してみてください。
- TARO TANAKA
123 Queen St, Sydney NSW 2000 | +61 400 123 456 | tarou.tanaka@email.com - Objective
Seeking a position as a Barista at [Cafe Name] to utilize my 2+ years of customer service experience and passion for coffee culture. - Skills
Language: Japanese (Native), English (Upper-Intermediate, IELTS 6.5)
Coffee: Latte Art, Manual Espresso Machine Operation
Customer Service: POS Operation, Complaint Handling
Others: Microsoft Office (Word, Excel) - Work Experience
Shift Supervisor | ABC Coffee, Tokyo, Japan | Apr 2022 – Mar 2024
・Managed daily cafe operations and supervised 5 part-time staff.
・Trained new employees on customer service standards and coffee brewing techniques.
・Contributed to a 15% increase in monthly sales by developing seasonal drink specials. - Sales Associate | XYZ Electronics, Tokyo, Japan | Apr 2021 – Mar 2022
・Assisted customers with product selection and inquiries.
・Handled cash register operations and inventory management. - Education
Bachelor of Economics | Waseda University, Tokyo, Japan | Apr 2017 – Mar 2021 - Visa Status & Availability
Visa: Working Holiday Visa (Subclass 417), Valid until Oct 2026
Availability: Available to start immediately, flexible with hours (Mon–Sun)
- 【日本語訳・解説】
- 田中 太郎(TARO TANAKA)
123 Queen St, Sydney NSW 2000 | +61 400 123 456 | tarou.tanaka@email.com - 希望職種・目的(Objective)
[カフェ名]にてバリスタとしての職を希望します。2年以上の顧客サービス経験とコーヒー文化への情熱を活かしたいです。 - スキル(Skills)
言語:日本語(ネイティブ)、英語(中上級・IELTS 6.5)
コーヒー関連:ラテアート、手動エスプレッソマシン操作
顧客サービス:POSレジ操作、クレーム対応
その他:Microsoft Office(Word, Excel) - 職務経歴(Work Experience)
シフトスーパーバイザー | ABCコーヒー(東京) | 2022年4月〜2024年3月
・日々のカフェ運営を管理し、5名のスタッフを指導。
・新人教育や接客基準の整備を行い、売上を15%向上させました。 - 販売員 | XYZ電機(東京) | 2021年4月〜2022年3月
・接客、商品案内、レジ操作、在庫管理を担当。
・顧客対応力を磨き、サービス満足度の向上に貢献しました。 - 学歴(Education)
経済学士 | 早稲田大学(東京) | 2017年4月〜2021年3月 - ビザ状況・勤務可能条件(Visa Status & Availability)
ビザ:ワーキングホリデービザ(Subclass 417)、2026年10月まで有効
勤務条件:即日勤務可能、柔軟なシフト対応(月〜日)
レジュメを作成する際は、見やすさと内容の正確さを重視することが重要です。採用担当者は限られた時間の中で多数の応募書類を確認するため、必要な情報が一目で伝わる構成にすることを意識しましょう。
情報を整理する際には、次のポイントを参考にすると効果的です。
- 情報を詰め込みすぎず、1〜2枚程度にまとめる
- 応募職種と関係のない内容は省く
- 職務経歴には「行動+成果(数字)」を具体的に記載する
- 募集要項にあるキーワードを意識して取り入れる
これらを意識することで、採用担当者が求める人物像と自分の経験を自然に結びつけられます。
特に職務経歴の部分では、「何を担当したか」だけでなく「どのような成果を出したか」まで示すことが、評価を高める大きなポイントになります。
関連記事:カナダのワーキングホリデーでできる仕事5選!就労先の調べ方や申込み方法も紹介
ワーホリ用レジュメの書き方で採用率を上げる3つのコツ

レジュメの基本構成を押さえたら、次は採用担当者に「会ってみたい」と思わせるための工夫が重要です。
ここでは、ワーホリでの仕事探しにおいてライバルに差をつけるための3つのコツを紹介します。どれもすぐに実践できる内容なので、作成時のチェックポイントとして活用してください。
1. 応募先の「求める人物像」を意識して自己PRを最適化する
レジュメの使い回しは避け、応募先ごとに内容を最適化することが採用率を高める第一歩です。
まず、企業研究と募集要項(Job Description)の読み込みを行いましょう。採用担当者は、記載されたスキルや経験が一致しているかを重点的に見ています。
募集要項で使われているキーワードや表現を、レジュメの「Objective」「Skills」「Work Experience」に反映させると、企業が求める人物像とあなたの強みが自然に重なります。
【Before→After例】
Before:一般的なレジュメ
Objective: To find a job in a cafe.(目的:カフェで仕事を見つけること。)
Skills: Communication skills, Hard-working(スキル:コミュニケーション能力、勤勉さ)
After:募集要項(”fast-paced environment”, “team player”)を意識したレジュメ
Objective: To obtain a position as a Cafe All-rounder in a fast-paced environment, utilizing strong customer service skills and a team-player attitude.(目的:ペースの速い環境でカフェオールラウンダーとして働き、顧客対応力とチームワークを活かすこと。)
Skills: Ability to work efficiently in a fast-paced environment, Proven team player in previous roles(スキル:スピード感のある環境で効率的に働く能力、実務経験に基づいたチームプレー力)
2. 「何をしたか」だけでなく「どんな成果を出したか」を数字で示す
採用担当者が知りたいのは、あなたが単に業務をこなしていたかどうかではなく、行動と成果の関係です。
どのように取り組み、どんな結果を出したのかを具体的に示しましょう。
特に効果的なのは「数字」を使って成果を表すことです。数字は客観的な証拠となり、あなたの貢献度を明確に伝えられます。
【Before→After例】
| Before:単なる業務内容 | After:具体的な成果・数字を追記 |
| Served customers at a restaurant. (レストランで接客した。) |
Served approximately 50 customers per shift in a busy restaurant environment. (忙しいレストランで1シフトあたり約50名の顧客に対応した。) |
| Managed the store’s social media. (店のSNSを管理した。) |
Managed the store’s Instagram account, resulting in a 20% increase in followers over 6 months. (Instagramを管理し、6ヶ月でフォロワーを20%増加させた。) |
成果を数字で示すと、あなたの仕事の影響力を定量的に伝えられます。どんな職種でも、できる限り「数値化できる実績」を探してみましょう。
3. ポジティブな印象を与える「アクション動詞」を積極的に活用する
職務経歴(Work Experience)では、各項目の文頭をアクション動詞(Action Verbs)の過去形で始めるのが基本です。
“I”(私は〜)という主語は不要で、能動的に行動を示す英語表現を使うことで印象が引き締まります。
たとえば、”Managed”(管理した)や”Improved”(改善した)、”Achieved”(達成した)などの動詞を使用すると、主体的に業務へ取り組む姿勢を自然に伝えられます。
【Before→After例】
| Before:受動的・弱い表現 | After:アクション動詞を使った表現 |
| Responsible for training new staff. (新人研修の担当だった。) |
Trained 5 new staff members on POS systems and customer service protocols. (POS操作と接客手順について、5名の新人を指導した。) |
| Duties included helping customers. (業務には顧客対応が含まれていた。) |
Assisted customers with product inquiries, leading to improved customer satisfaction. (商品に関する問い合わせをサポートし、顧客満足度の向上につなげた。) |
どの動詞を使えばよいか迷ったときは、下記のリストを参考にしてみてください。職務内容の特徴に合わせて使い分けることで、レジュメ全体に一貫性と説得力を持たせることができます。
<レジュメで役立つアクション動詞リスト>
- 管理・運営系:Managed, Led, Supervised, Organized, Coordinated
- 改善・達成系:Improved, Increased, Achieved, Completed, Developed
- 実行・支援系:Assisted, Supported, Provided, Handled, Operated
- コミュニケーション系:Communicated, Presented, Negotiated, Advised
これらの動詞を過去形で使用し、各職務の成果を「行動+結果」の形でまとめると、プロフェッショナルで前向きな印象を与えられます。自分の経験を最も的確に表現できる単語を選ぶことを意識しましょう。
関連記事:ニュージーランドのワーホリの現実とは?体験談より仕事情報や生活のリアルを紹介
ワーホリ用レジュメの書き方に迷ったらタビケン留学のサポートを活用しよう

英語のレジュメ作成をはじめ、ビザ申請や学校選びなど、ワーキングホリデーの準備には多くの不安を感じる方もいるでしょう。
初めての海外生活に向けた手続きや情報収集には時間がかかるため、専門家のサポートを受けながら進めることで、安心して準備を整えられます。
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自分の経歴を効果的に伝える方法や、応募時の注意点なども整理されており、出発前の準備をスムーズに進められます。
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※タビケン留学では現地での職業あっせんは行っておりません。
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提出前に確認!ワーホリ用レジュメの最終チェックリスト

レジュメを提出する直前は、内容だけでなく体裁の整合性や表記の統一にも注意を払うことが大切です。
小さな誤字や形式の乱れでも、採用担当者に与える印象が大きく変わる場合があります。仕上げの段階で、全体の流れやフォーマットを改めて見直しましょう。
以下のチェックリストは、実際の提出前の確認手順に沿って整理しています。文中の表現を読み返しながら、一つひとつ丁寧に確認することで、完成度の高いレジュメに仕上げられます。
また、応募先によっては求められるスキルや経験が異なります。必要に応じて社名や職種に合わせたキーワードの差し替えを行い、より効果的に自分の強みを伝えられるよう調整してください。
- 用紙1枚(多くても2枚)に収まっていますか
- 名前と連絡先(電話・メール)の表記は正確ですか
- 顔写真・年齢・性別など不要な個人情報は記載していませんか
- 職歴と学歴は新しい順(逆時系列)になっていますか
- 応募先に合わせて Objective/Skills を最適化しましたか
- 職務経歴の各行はアクション動詞の過去形で始まっていますか
- 成果を数字で示せていますか(%、件数、期間など)
- スペル・文法ミスの最終チェックは済みましたか(ツールや第三者の確認)
- フォント・サイズ・余白などレイアウトは統一されていますか
- ビザの種類と有効期限を明記しましたか
- データ提出の場合、PDF変換とファイル名の最終確認をしましたか
全てのチェック項目を確認できたら、提出の準備は完了です。
メールで送付する際は、ファイル名を「Resume – YourName.pdf」(例:Resume – Taro Tanaka.pdf)のように設定し、誰の書類かが一目で分かるようにしておきましょう。ファイル名を整えることで、採用担当者が管理しやすく、丁寧な印象を与えられます。
細部まで丁寧に仕上げたレジュメは、第一印象を大きく左右します。
体裁や表記が整った書類は、内容の信頼性を高めるだけでなく、応募者の誠実さや仕事への姿勢を伝える手助けにもなります。最後まで気を抜かず確認を行い、面接へとつながるチャンスをしっかり掴みましょう。
ワーホリ用レジュメの書き方に関するよくある質問(FAQ)

ここでは、ワーキングホリデー用のレジュメ作成に関して、特によく寄せられる質問をまとめています。初めて英文レジュメを作成する方がつまずきやすいポイントを中心に、実践的なアドバイスを紹介します。具体例を参考にしながら、自分に合った書き方を身につけましょう。
英語力に自信がない場合、スキル欄にはどう書けばいいですか?
英語力に自信がなくても、誠実に記載することが最も大切です。ただし、「Beginner(初級)」とだけ書くと、やや消極的な印象を与えることがあります。前向きな姿勢が伝わる表現を意識すると良いでしょう。
たとえば、次のような書き方を取り入れることで、現状を正直に伝えながらも積極的な印象を与えられます。
- Basic conversational skills(基本的な会話スキル)
- Currently improving English skills at [語学学校名](現在〇〇で英語を勉強中である)
また、TOEICやIELTSなどのスコアを取得している場合は、たとえ高得点でなくても正直に記載したほうが信頼性が高まります。学習の姿勢や努力の継続を示すことも、海外の採用担当者に好印象を与えるポイントです。
関連記事:英語力ゼロでもワーホリできる?オーストラリアで仕事を見つけるコツと注意点を解説
日本でのアルバイト経験も「職歴」として書いていいですか?
はい、問題ありません。特に接客や販売、飲食業など、ワーホリで応募する職種と共通点のあるアルバイト経験は高く評価されます。たとえば、日本の居酒屋でホールスタッフをしていた経験は、現地のレストランやカフェでの仕事にも直結します。
記載する際は、次のような要素を整理すると分かりやすく伝えられます。
- 勤務先名と役職である
- 主な業務内容である
- 学んだことや成果(例:チームでの連携、顧客対応など)である
「どのような仕事を担当し、そこから何を学んだか」を具体的に示すことで、海外の採用担当者にもあなたのスキルや適性が伝わりやすくなります。日本での経験を前向きに表現し、実務に生かせるポイントを強調しましょう。
カバーレターは必ず用意しないといけませんか?
カバーレターは必須ではない場合もありますが、用意しておくことで採用の可能性が高まります。
この書類は、レジュメだけでは伝えきれない応募動機や強みを補足し、採用担当者にあなたの人柄を印象づける役割を果たします。
特にオフィスワークや専門職に応募する場合は、カバーレターの提出を求められるケースが多く見られます。「なぜその仕事に応募したのか」「自分がどのように貢献できるか」を簡潔にまとめ、レジュメとセットで提出するとより効果的です。
文章量は長すぎず、1ページ以内を目安に整えましょう。
完成したレジュメはデータで送るのが普通ですか?印刷すべきですか?
応募方法によって提出形式は異なります。
オンライン求人サイトやメール経由で応募する場合は、PDF形式で提出するのが基本です。Wordファイルのまま送ると、相手側の環境でレイアウトが崩れることがあるため、提出前に必ずPDFに変換しておきましょう。
一方、カフェやレストランなどに直接応募する場合は、印刷したレジュメをクリアファイルに入れて手渡しするのがマナーです。
担当者にすぐ確認してもらえるよう、常に数部を持ち歩いておくと安心です。紙の質や清潔感も印象に影響するため、折れや汚れがない状態で準備しましょう。
まとめ:ワーホリ用レジュメの書き方をマスターして採用をつかもう

ワーホリ用のレジュメは、日本の履歴書とは形式や評価基準が異なります。
見やすいレイアウトに整えること、応募先に合わせて内容を調整すること、経験や成果を具体的に示すことを意識すれば、採用担当者に伝わりやすいレジュメを作成できます。
また、完璧を目指すよりも、自分の経験を正確に整理し、分かりやすく表現することが大切です。今回紹介した基本ルールやコツを押さえて作成すれば、英語に自信がない方でも十分に評価される内容に仕上げられるでしょう。
タビケン留学では、レジュメ作成や応募準備に関する無料サポートを提供しています。サポートを活用しながら、自分らしさがしっかり伝わるレジュメを仕上げていきましょう。















