Cover Letter(カバーレター)とは、Resume(レジュメ)に添えて提出する自己紹介の手紙です。オーストラリアで仕事を探す際、カバーレターは採用担当者に自分の強みや仕事への意欲を伝える重要な書類として位置づけられています。
レジュメが職歴やスキルの一覧であるのに対し、カバーレターはそれらを自分の言葉で補足し、「なぜこの仕事に応募するのか」「自分が企業にどう貢献できるのか」を伝える役割を担います。オーストラリアの大手求人サイトSEEK(シーク)でも、よく書かれたカバーレターは他の応募者と差をつける手段になると紹介されています。
この記事では、オーストラリアで実際に使えるカバーレターの書き方を、良い例・悪い例の比較から基本ルール、実践的なコツまで順を追って解説します。
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カバーレターの書き方は人や国によって異なりますが、オーストラリアでは一定の型があります。ここでは、シークが公開している「Cover letters – The Good and the Bad」の記事をもとに、悪い例と良い例を比較しながらポイントを確認します。以下の4つの観点から見ていきましょう。
それぞれ順番に見ていきましょう。
出典;SEEK から翻訳


悪い例では、次のような点が問題とされています。
① 連絡先情報が不足している
悪い例のサンプルには名前と住所しか記載されていません。電話番号やメールアドレスがないと、採用担当者が応募者に連絡を取りづらくなります。名前、電話番号、メールアドレス、住所の4点はかならず記載しましょう。
② 宛名が「To Whom It May Concern」になっている
この書き出しは「関係者各位」のような意味ですが、採用担当者にとっては「企業のことを調べていない」という印象を与えます。可能なかぎり、採用担当者の名前を調べて記載するのが基本です。
③ 応募する職種と無関係な情報が含まれている
悪い例では、応募するポジションに関連しない個人的な情報が記載されています。カバーレターには応募先の仕事に直結する内容だけを盛り込みましょう。
④ 応募先について「よく知らない」と書いてしまっている
カバーレターにネガティブな内容を記載するのは避けるべきです。応募前に企業のウェブサイトやSNSを確認し、事業内容や企業文化について情報を集めておくことが大切です。
⑤ スペルミスや文法の誤りがある
オーストラリアの採用プロセスでは、カバーレターやレジュメを通じて応募者のライティングスキルもチェックされます。提出前にかならず何度も読み直し、可能であれば英語ネイティブの方に添削を依頼しましょう。
出典;SEEK から翻訳


良い例から学べるポイントは以下のとおりです。
① 個人情報をわかりやすく記載している
良い例では名前、電話番号、メールアドレス、住所がすべて見やすい位置にまとまっています。採用担当者がすぐに連絡を取れるよう、情報の視認性を意識することが大切です。
② 宛名に採用担当者の名前が記載されている
「Dear+担当者の名前」で始めることで、きちんと企業を調べたうえで応募しているという好印象を与えられます。担当者名がわからない場合は、企業のウェブサイトやLinkedIn(リンクトイン)で調べるか、電話で確認する方法があります。
③ 自分を採用するメリットが明確に書かれている
冒頭で簡潔に自分の強みを伝えたうえで、なぜそのポジションや企業に貢献できるのかを記載しています。ただし、ここでは概要にとどめ、詳しい説明は次の段落に譲るのがポイントです。
④ 実績や経験を具体的に示している
自己アピールのあとに段落を改め、過去の実績や経験を具体的なエピソードとともに記載しています。「いつ」「どのように」スキルを発揮したかを明確に書くことで、説得力が増します。
⑤ 応募する職種に関連するスキルを挙げている
求人情報に記載されているスキル要件を確認し、自分が持っている関連スキルを2〜3つピックアップして記載しています。職種との関連性を明示することで、採用担当者が応募者の適性を判断しやすくなります。
⑥ 応募動機や企業への関心を伝えている
なぜその企業で働きたいのかを具体的に書くことで、熱意が伝わります。企業のミッションや最近の取り組みに触れると、しっかりリサーチしている印象を与えられます。
⑦ 面接への意欲を示して締めくくっている
最後にカバーレターを読んでくれたことへの感謝を述べたうえで、面接の機会をいただけるようお願いする一文で締めくくっています。この「Call to Action(行動喚起)」の部分があることで、手紙全体が前向きな印象で終わります。
良い例・悪い例でポイントを押さえたところで、カバーレターの基本的なルールと形式を確認しておきましょう。オーストラリアの就職活動では、カバーレターの見た目や構成にもある程度の型が求められます。
分量は1ページ以内、250〜400語が目安です。採用担当者は1通のカバーレターに長い時間をかけません。簡潔にまとまった手紙のほうが好まれます。
フォントは読みやすさを重視し、Calibri(カリブリ)、Arial(エイリアル)、Helvetica(ヘルベチカ)などのシンプルな書体を選びましょう。サイズは10〜12ポイントが標準です。近年はATS(Applicant Tracking System=応募者追跡システム)と呼ばれるソフトウェアで応募書類を自動スキャンする企業も増えているため、装飾的なフォントは避けたほうが安全です。
カバーレターを作成する際にもっとも大切なのは、自分のことだけを書くのではなく、応募先の企業にどのような貢献ができるかを軸にすることです。たくさんの応募者のなかから自分に興味を持ってもらうためには、企業目線で「この人を採用するメリット」が伝わる内容を心がけましょう。
カバーレターの基本構成は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
| ヘッダー | 氏名・電話番号・メールアドレス・住所 |
| 日付・宛先 | 作成日・企業名・採用担当者名 |
| 書き出し(1段落目) | 応募するポジション名・簡潔な自己紹介・応募動機 |
| 本文(2〜3段落目) | ・応募先で求められるスキルとの関連性 ・過去の実績や経験の具体例 ・企業への関心や貢献できるポイント |
| 締めくくり | お礼の一言・面接の機会を希望する旨・署名 |
ファイル形式はPDFが推奨されます。Word形式で作成した場合、相手の環境によってレイアウトが崩れることがあるため、提出前にPDFへ変換しておくと安心です。ただし、求人広告でWord形式を指定されている場合はその指示に従ってください。
基本ルールを押さえたうえで、カバーレターの質をさらに高めるための実践的なコツを5つ紹介します。
採用担当者が1通のカバーレターに目を通す時間はごくわずかです。理想は3パラグラフ、長くても5パラグラフ以内に収めましょう。情報を詰め込みすぎず、伝えたいポイントを絞ることが大切です。
「○○のポジションに応募いたします」のような事務的な書き出しは、多くの応募者が使うため印象に残りにくい傾向があります。応募先の企業やポジションに対する具体的な関心を示す一文から始めると、読み手の目を引きやすくなります。
求人広告に記載されたスキル要件のなかから、自分が持っているものを2〜3つ選びましょう。そのスキルを「いつ」「どのように」発揮したかを具体的なエピソードとともに書くと、説得力が大きく変わります。
「To Whom It May Concern」や「Dear Sir/Madam」は、現在のオーストラリアの就職活動ではあまり好まれません。企業のウェブサイトやリンクトイン、電話での問い合わせで採用担当者の名前を調べましょう。名前を記載することで、企業についてきちんとリサーチした印象を与えられます。
企業によってカルチャーはさまざまです。フォーマルな雰囲気の企業には丁寧な語調で書き、カジュアルな社風の企業には少し親しみやすい文体で書くなど、応募先に合わせて調整しましょう。企業のウェブサイトやSNSの発信内容を確認すると、どのようなトーンが合うかの参考になります。
カバーレターを書き終えたら、提出前にかならず以下の点を確認しましょう。
まず、スペルと文法のチェックは必須です。タイプミスや文法の誤りがあると、それだけでマイナスの印象を与え、選考から外されるリスクがあります。Grammarly(グラマリー)などの校正ツールを使って機械的にチェックしたうえで、自分でも声に出して読み返してみると、不自然な表現に気づきやすくなります。
次に、可能であれば英語ネイティブの方に添削を依頼しましょう。自分では気づきにくいニュアンスの違いや不自然な言い回しを指摘してもらえます。
最後に、応募のたびにカバーレターを書き直すことも重要です。1つのテンプレートを使い回すと、「どの企業にも同じ手紙を送っている」という印象を与えかねません。応募先ごとに求められているスキルや企業の特徴を踏まえて、内容を調整しましょう。
ペコちゃんとおさるさんがシドニーで語学学校に通い、ホームステイを体験した様子を紹介。異文化交流をしながら英語力を向上させる過程がリアルに伝わります。
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