IELTS5.5のレベルとは?出願できる留学先と6.0までに足りない力を解説
模擬試験や本番でIELTS5.5を取得し、希望する留学やワーホリにスコアが足りるか不安に感じる方も多いでしょう。IELTS5.5は、英語をひととおり使える水準にあたり、希望する進路によっては出願要件を満たすスコアです。
ただし、大学の学部への進学となると、シドニー大学・メルボルン大学・UTSはいずれも総合6.5が標準要件で、IELTS5.5からは1.0の差があります。
この記事では、IELTS5.5の位置づけ、通用する場面、出願できる進学先、学習で止まりやすい壁、そして6.0との具体的な差を順に解説します。ぜひ参考にしてみてください。
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IELTS5.5のレベル

IELTSには合格や不合格といった基準はなく、1から9までの9段階のバンドスコアで英語力を示します。スコアは0.5刻みのため、5.5のように整数の間の値も出ます。
文部科学省が作成した各資格・検定試験との対照表では、IELTS5.5と同じ段階に英検準1級の合格スコアが含まれます。
- IELTSのバンド5と6の間にあたる
- CEFRの対応は出典によって分かれる
- リスニングの正答数は40問中16〜23問の間
IELTSのバンド5と6の間にあたる
IELTSの公式では、整数のバンドにのみ英語力の説明が用意されています。
バンド5は「全体の意味は取れるものの誤りが多い」、バンド6は「不正確さは残るが実用的に使いこなせる」段階です。その中間にあたる5.5は、やり取りの意味は取れるものの、英語の誤りが残るレベルです。
CEFRの対応は出典によって分かれる
IELTS5.5がCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のどの段階にあたるかは、参照する出典によって異なります。
文部科学省が平成30年3月に発表した対照表では、IELTS5.5はB2にあたるとされ、B2の帯は5.5から6.5までと定義されています。しかし、IELTS公式のCEFR対応表では5.5はB1に置かれ、B2は6.0からです。
IELTS公式は、IELTSがCEFRよりも先にできた試験であるため、バンドスコアとCEFRの区切りは正確には一致しないと説明しています。CEFRの段階だけでIELTS5.5の実力を判断するのは避けましょう。
リスニングの正答数は40問中16〜23問の間
リスニングとリーディングはどちらも40問で、正答数がバンドスコアに換算されます。バンド5の目安は40問中16問、バンド6の目安は23問です。
公式機関から5.5に確実に対応する正答数は公表されておらず、必要な点数は試験の回によって多少変動します。半分前後を確実に正解できれば届く範囲です。
関連記事:IELTSのスコアの仕組みとは?4技能の採点方法と有効期限を解説
IELTS5.5で通用する場面と足りない場面

IELTS5.5の英語力は、型が決まったやり取りでは通用しますが、講義やレポートなど学術的な場面では対応しきれません。通用する場面と足りない場面は次のとおりです。
- 買い物・住居探し・銀行口座の開設など、型が決まった手続きは進められる
- 慣れた話題なら、聞き返しを挟みながら会話を続けられる
- アルバイトの面接は、よく聞かれる質問への答えを用意しておけば対応できる
- 会話全体の意味は取れるが、細かい条件やニュアンスの取りこぼしは残る
- 大学の講義を聞きながらノートを取る場面では、聞き取りが追いつかない
- 論文形式のレポートや専門的な議論では、理解の抜けと文法の誤りが目立つ
IELTS5.5は、英語の誤りが残ることを前提に、聞き返しや言い換えで補いながら使う段階だと考えるとよいでしょう。
IELTS5.5で選べる進路と必要なスコア

進路の選択肢によって求められるIELTSのスコアが変わるため、IELTS5.5で届く範囲と届かない範囲を分けて見ていきます。
- 大学進学準備課程は総合5.5で出願できる
- TAFEは各技能5.5が下限になる
- 大学の学部は総合6.5が標準で届かない
大学進学準備課程は総合5.5で出願できる
進学準備課程は、留学生が大学の学部に進む前に、語学と基礎的な専門科目を学ぶための課程です。
Trinity College Foundation StudiesのComprehensiveコースは、総合5.5かつ各バンド5.0以上で出願できます。また、UNSW CollegeのFoundation StudiesのStandardコースも、総合5.5、ライティング5.5、各技能5.0以上を要件としています。
TAFEは各技能5.5が下限になる
TAFE NSWのCertificate III、Certificate IV、Diplomaの各コースは、いずれも総合6.0かつ各技能5.5以上を入学の要件としています。
TAFE Queenslandでも、Certificate IIIからAdvanced Diplomaまでのコースが総合6.0かつ各技能5.5以上を求めています。
このように専門課程では、IELTS5.5は総合スコアではなく各技能の下限として使われるため、出願には総合スコアを6.0まで引き上げる必要があります。
大学の学部は総合6.5が標準で届かない
University of SydneyとUniversity of Melbourneの学部に直接入学するための標準要件は、どちらも総合6.5かつ各技能6.0以上です。UTSの学部の標準要件も総合6.5かつライティング6.0以上です。
学部や専攻によっては技能別の下限がさらに高く設定されることもあり、UTSの看護・助産学では総合7.0かつライティング6.5が求められます。
3校とも総合6.5が標準のため、総合5.5とは1.0の差があります。要件は課程ごとに異なり、改定もされるため、志望先の公式サイトで最新の情報を確認しましょう。
関連記事:留学に必要なIELTSスコアは?国・進学先別の目安と取得時期を解説
IELTS5.5で止まりやすい技能別の壁

IELTS特有の試験形式や制限時間が、5.5からスコアを伸ばす上での壁になります。技能ごとにスコアが止まる理由が異なるため、自分がどこで点を落としているかを見分ける材料にしてみてください。
- リスニングは後半の学術的な話題でつまずく
- リーディングは60分で読み切れない
- ライティングは語数が足りず減点される
- スピーキングは2分を話し切れない
リスニングは後半の学術的な話題でつまずく
リスニングテストは全40問構成で、問題が後半に進むにつれて内容が難しくなります。Part 3は主に2名による学業に関する会話、Part 4は1名が学術的な話題について話す講義形式です。
身近な話題が中心の前半とは違い、後半は語彙も話の展開も複雑になります。
バンド5の目安は40問中16問のため、前半の易しい問題を確実に正解できていれば、後半でつまずいても5.5前後には届きます。
リーディングは60分で読み切れない
リーディングテストは3つのセクションに分かれており、合計40問を60分の制限時間内で解きます。この時間には解答用紙への転記時間も含まれます。アカデミックモジュールの場合、パッセージの総語数は2,150語から2,750語です。
全文を最初から最後まで丁寧に読み切る読み方では時間が足りず、最後のセクションが丸ごと空欄で残りやすくなります。40問を60分で解くには1問あたり約90秒しかかけられず、5.5の段階では、解答に迷った際に本文へ戻って読み直す時間が取れません。
ライティングは語数が足りず減点される
ライティングテストでは、Task 1で150語以上、Task 2で250語以上書くことが求められます。指定された語数の下限に届かないと、内容の良し悪しを評価される前に機械的に点が引かれます。
さらに、Task 2はTask 1の2倍の配点比重を持つ点にも注意が必要です。
5.5の段階では、英文を構成して書き進める速度が不足していることが多く、配点の高いTask 2が途中で終わってしまう形でスコアを落としやすくなります。
スピーキングは2分を話し切れない
スピーキングテストのPart 2は、1分間の準備時間が与えられたあと、指定されたトピックについて2分間スピーチをする形式です。Part 2全体の所要時間は、準備時間を含めて3分から4分程度です。
2分間続けて話し切ることが求められます。5.5の段階では、トピックの説明を短い文で終えてしまい、話す材料が尽きて沈黙する形でスコアを落とすケースがよく見られます。
関連記事:IELTSの勉強法を初心者向けに解説|始め方・学習期間・教材の使い分け
IELTS5.5と6.0のスコア上の差

IELTS5.5から次の目標である6.0までの差は0.5です。この差は漠然としたものではなく、必要な正答数と上げるべき技能の数のどちらから見ても、具体的な数字で把握できます。
- 正答数の差は40問中7問より小さい
- 4技能すべて5.5なら2技能で6.0に届く
- 6.0で出願できる範囲が広がる
正答数の差は40問中7問より小さい
リスニングテストにおける正答数の目安は、バンド5が40問中16問、バンド6が23問で、その差は7問です。5.5のレベルはこの中間にあたるため、6.0に到達するための上積み分は7問よりも小さくなります。
セクションは全部で4つあるため、1つのセクションにつき2問ずつ余分に正解を拾えば届く範囲です。ただし、試験の回によって変動するため、ギリギリではなく余裕を持った正答数を目標にして対策を進めましょう。
4技能すべて5.5なら2技能で6.0に届く
IELTSのオーバーオールスコアは、4つの技能の平均値を算出し、最も近い0.5刻みの値に丸めて決定します。
現在のスコアが4技能すべて5.5である場合、そのうちの2技能を6.0に上げれば平均は5.75となり、丸めてオーバーオールは6.0です。同様に、1つの技能だけを6.5まで引き上げた場合も平均は5.75となり、全体の6.0に届きます。
目標達成に必要な技能ごとの上げ幅は現在のスコアバランスによって変わるため、4技能すべてを無理に底上げする必要はなく、自分が伸ばしやすい技能から手をつけるのが効率的です。
6.0で出願できる範囲が広がる
スコアが6.0に届くと、5.5では出願できなかったTAFEなどの専門課程に出願できるようになります。このように、留学の選択肢や出願できるコースの範囲は、スコアが0.5違うだけで大きく変わります。
現在IELTS5.5の方は、まず次の目標を6.0に置くとよいでしょう。
関連記事:IELTS6.0のレベルはどれくらい?出願要件の目安と6.5までの壁を解説
IELTS5.5からの留学はタビケン留学に相談する

タビケン留学は、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、マルタ、アイルランド、フィリピンの7カ国に対応している留学エージェントです。事前学習を受けた大学生が渡航前にIELTS6.0を取得した例もあります。
- 留学経験のあるコンサルタントへの無料相談
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タビケン留学では、実際に海外留学を経験したコンサルタントに無料で相談できます。現在のIELTSスコアと渡航までの残りの期間をお伝えいただければ、日本国内で学習を続けるか語学留学をするかを含めてご相談いただけます。
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まとめ:IELTS5.5で出願先を確かめ、次は6.0を目指す

IELTS5.5はバンド5と6の間に位置しており、定型化された日常のやり取りであれば成立する英語力です。
総合5.5で出願できるのは大学進学準備課程で、専門課程は総合6.0、大学の学部は総合6.5が標準です。
4技能それぞれで伸び止まる理由が異なるため、まずはどの技能で点を落としているかを見分けましょう。次の目標である6.0までの差は、リスニングの正答数で見れば7問未満です。
現在のスコアからどのように学習を進めるべきか迷っている方は、留学経験のあるコンサルタントへ無料でご相談ください。
参考文献
- 文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表(平成30年3月)」
- ielts.org「IELTS scoring in detail」
- ielts.org「IELTS and the CEFR」
- TAFE NSW「Certificate III in Business」
- The University of Sydney「English language requirements」
- The University of Melbourne「Undergraduate English language requirements」
- University of Technology Sydney「English language requirements」
- Trinity College「Entry requirements」
- UNSW College「Entry requirements」

















