IELTSとTOEICのスコア換算表|違いとどちらを受けるべきかを解説
TOEICの学習を続け、ある程度の点数を持っていると、自分の実力が他の英語試験でどれくらい通用するのか気になるかもしれません。
特に留学や海外就労を考え始めてIELTSの受験を検討している場合、自分がどのレベルのバンドスコアを狙えるのか見当がつかず、不安に感じる方は少なくありません。
公表されている対照表を確認すれば、TOEICの結果がIELTSのどの段階に当たるのかを、ある程度把握できます。この記事では、スコア対応表の読み方から、両試験の違い、目的別にどちらを受けるべきかまでを解説します。
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IELTSとTOEICのスコア対応表

IELTSのバンドスコアとTOEICの点数を直接結びつける公式な換算表は存在しません。しかし、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)という言語能力の国際的な指標を介せば、おおよその対応関係が分かります。
本記事の対応表は、各試験実施団体の報告をもとに文部科学省がまとめた各資格・検定試験とCEFRとの対照表に基づいています。直接的な換算ではなく、同じCEFRレベルに属するスコア同士の対応として読み取りましょう。
ここからは次の2点を説明します。
- IELTSとTOEIC・TOEFL・英検をCEFRで比べたスコア対応表
- TOEIC L&RからIELTSの目安を調べる手順
IELTSとTOEIC・TOEFL・英検をCEFRで比べたスコア対応表
CEFRのレベルごとに、IELTSのバンドスコア、TOEFL iBTのスコア、英検のCSEスコア、TOEICのスコアがどのように対応するかを次の表にまとめました。
注意したいのは、この表のTOEIC欄がTOEIC L&R単体の点数ではないことです。TOEIC L&Rの点数に、TOEIC S&Wの点数を2.5倍したものを足し合わせた合計スコアになっています。
TOEIC L&Rしか受けていない場合は、次の見出しで紹介する手順に沿って自分の段階を調べましょう。
| CEFRレベル | IELTSバンドスコア | TOEFL iBTスコア | 英検CSEスコア | TOEIC合計スコア |
| C2 | 9.0〜8.5 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| C1 | 8.0〜7.0 | 120〜95 | 3299〜2600 | 1990〜1845 |
| B2 | 6.5〜5.5 | 94〜72 | 2599〜2300 | 1840〜1560 |
| B1 | 5.0〜4.0 | 71〜42 | 2299〜1950 | 1555〜1150 |
| A2 | 記載なし | 記載なし | 1949〜1700 | 1145〜625 |
| A1 | 記載なし | 記載なし | 1699〜1400 | 620〜320 |
たとえば英検準1級の合格スコア2304はB2に入り、同じB2のIELTSは5.5〜6.5にあたります。英検1級の合格スコア2630はC1に入り、同じC1のIELTSは7.0〜8.0です。
スコアの記載がない欄は、その試験ではその段階に当たる力があると認定できないことを意味します。
TOEIC L&RからIELTSの目安を調べる手順
TOEIC L&Rの結果のみを持っている場合は、TOEIC ProgramとCEFRとの対応関係を使い、セクション別のスコアから自分のCEFRの段階を確かめられます。
リスニングとリーディングそれぞれの点数がどの段階に当たるかは、次の表のとおりです。
| CEFRレベル | リスニングの下限スコア | リーディングの下限スコア |
| C1 | 490点以上 | 455点以上 |
| B2 | 400点以上 | 385点以上 |
| B1 | 275点以上 | 275点以上 |
| A2 | 110点以上 | 115点以上 |
| A1 | 60点以上 | 60点以上 |
まず、リスニングとリーディングの両方が下限を満たすCEFRレベルを確認します。そのうえで、一つ前の表から同じCEFRレベルに対応するIELTSのバンドスコアを調べてみてください。
参考までに、2025年度のTOEIC L&R公開テストの平均は、リスニング337点・リーディング279点でした。どちらもB1に当たります。
なお、TOEIC TestsがCEFRで測定できるのは、おおよそA1からC1までです。
関連記事:IELTSとTOEFLの違いは?試験形式・受験料・選び方をわかりやすく解説
IELTSとTOEICの換算表が目安にとどまる理由

ここまでCEFRを介したスコアの対応を説明してきましたが、この数値をそのまま自分のスコアと捉えるのは避けたほうがよいでしょう。理由は次のとおりです。
- TOEIC L&R単体からIELTSへ直接換算する公表資料はない
- 公表されているのはCEFRを介した段階どうしの対応
- TOEIC L&Rが測るのは聞く力と読む力の2技能
- 書く力と話す力の実力は対応表に表れない
- 書く・話すの準備がなければ表どおりのバンドは出にくい
文部科学省の対照表は平成30年3月に作成されたものです。一方、令和元年8月版の対照表にTOEICは記載されていません。TOEIC側が2019年7月2日に参加申込みを取り下げたためです。
対応表は、自分の実力が国際的な基準でどのあたりにあるかを確認し、次に受ける試験を決める際の目安として活用しましょう。目標のバンドスコアそのものは、出願先の条件に合わせて決めます。
IELTSとTOEICの違い

IELTSとTOEIC L&Rは、そもそも何のために使われる試験なのかという点が大きく異なります。それぞれの特徴を次の表にまとめました。
| 比較項目 | IELTS | TOEIC L&R |
| 運営 | ブリティッシュ・カウンシル、IDP、ケンブリッジ大学英語検定機構の共同運営 | 米国のテスト専門機関ETSが開発・制作 |
| 主な用途 | 海外留学、海外移住申請 | 企業の昇進・昇格、学校の単位認定 |
| 測る技能 | 4技能(聞く・読む・書く・話す) | 2技能(聞く・読む) |
| 解答形式 | 手書き解答と対面式のスピーキング | マークシート方式の一斉客観テスト |
| 問題数・時間 | 4テスト合計で約2時間45分 | 200問・合計約2時間 |
| スコアの示し方 | 1.0〜9.0のバンドスコア | 10〜990点の点数 |
日本国内でのIELTSの実施・運営は、日本英語検定協会が担っています。受験料は改定されることがあるため、申し込みの前に各試験の公式サイトで確認しましょう。
ここからは、両試験の違いを4つのポイントに分けて解説します。
IELTSは進学と移住、TOEICは仕事で使う
IELTSは、海外留学や研修のための英語力証明として使われる試験です。イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのほぼすべての高等教育機関で認められており、アメリカでも入学審査に採用する教育機関が3,400を超えます。
認定しているのは140ヵ国・合計11,000以上の機関で、イギリス、オーストラリア、カナダなどへの海外移住申請にも使われます。
一方のTOEICが使われるのは、企業と学校です。企業では昇進・昇格の要件や海外出張・駐在の基準に、学校では入試や英語課程の単位認定の要件になっています。
日本では2025年度に約3,900の企業・団体・学校などがTOEIC Programを採用しました。日本の大学入試でもIELTSの採用が広がっていますが、現時点では両試験が主に使われる場面には明確な違いがあります。
IELTSは4技能、TOEICは2技能を測る
IELTSはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのテストで構成されています。対してTOEIC L&Rが測定するのは、聞く・読むの2つの英語力です。
話す力と書く力を測りたい場合は、別のテストであるTOEIC S&Wを受験します。L&Rと合わせることで4技能の力が分かります。
IELTSでは、自分で文章を書くことや面接官と話すことへの準備が欠かせません。インプット中心の対策で済むTOEIC L&Rと比べると、対策の範囲は広くなります。
セブ島のIELTS専門コースに通ったFuyukaさんは、独学でIELTS 7.0を取得した後もライティングに苦しみました。「4技能の中でも一番苦手で、これ以上どう勉強すればいいのか分からなくなっていた分野」と振り返っています。
ライティングはTOEIC L&Rの学習では扱わない技能のため、対策の進め方が見えにくくなりがちです。
IELTSは記述と面接、TOEICは選択式で答える
TOEIC L&Rは、決められた選択肢から正解を選ぶマークシート方式の一斉客観テストです。
一方のIELTSは、ペーパー版では解答用紙への手書き解答になります。スピーキングは面接官との対面式です。
記述と面接では、選択式と違い、自分で言葉を組み立てなければなりません。
なお、IELTSにはコンピューター版もあり、ペーパー版は全国16都道府県で開催されています。
IELTSはバンド、TOEICは点数で示す
結果の示し方も異なります。どちらの試験も合格・不合格の判定はありません。
IELTSの結果は、1.0から9.0のバンドスコアで示されます。4つのパートそれぞれのバンドスコアと、総合評価のオーバーオール・バンド・スコアが出ます。
TOEIC L&Rはリスニング5〜495点、リーディング5〜495点、トータル10〜990点が5点刻みで示されます。IELTSは9段階のバンド、TOEIC L&Rは5点刻みの点数で、目盛りの細かさが違います。
関連記事:IELTSとTOEICのスコア換算表|違いとどちらを受けるべきかを解説
目的別のIELTSとTOEICの選び方

どちらを受けるか迷ったときは、試験の難しさではなく、スコアを何に使うかで判断します。
IELTSはライティングが記述式、スピーキングが対面式で、選択式のTOEIC L&Rより対策の範囲が広い試験です。そのぶん、負担が大きいと感じられやすくなります。
ここからは目的別に4つのケースを見ていきます。
- 海外の大学に進むならIELTSを受ける
- 英語圏へ移住するならIELTSを選ぶ
- 国内で評価されたいならTOEICを続ける
- 進路が決まっていないならTOEICから始める
海外の大学に進むならIELTSを受ける
イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの大学や大学院では、アカデミック・モジュールの結果が入学許可の判断基準になっています。
一般的に、大学ではオーバーオール・バンド・スコア6.0から6.5を入学基準としています。ただし入学・受入条件は機関によって異なり、特定のパートに最低点を設けている機関もある点には注意が必要です。
英語圏で看護師や医師の登録申請をする場合も、アカデミック・モジュールの結果が必要です。
関連記事:留学に必要なIELTSスコアは?国・進学先別の目安と取得時期を解説
英語圏へ移住するならIELTSを選ぶ
オーストラリア、カナダ、ニュージーランドへの移住申請では、ジェネラル・トレーニング・モジュールを受験するのが一般的です。英語圏で学業以外の研修を考えている場合も、こちらのモジュールが該当します。
アカデミックとジェネラル・トレーニングでは、リーディングとライティングの試験問題が異なります。どちらのモジュールを受けるかは、申し込みの前に申請先へ確認しましょう。
関連記事:IELTSの難易度はどのくらい?難しいといわれる理由と技能別の難所を解説
国内で評価されたいならTOEICを続ける
国内の企業では、自己啓発や英語研修の効果測定、新入社員の英語能力測定のほか、海外出張や駐在の基準、昇進・昇格の要件としてTOEICが使われています。
学校でも、レベルチェックや授業の効果測定のほか、入試や英語課程の単位認定の要件として活用されています。2025年度のTOEIC L&R公開テストの受験者数は755,473人でした。
スコアの評価基準が一定に保たれているため、続けて受けることで英語力の伸びを確かめられます。
進路が決まっていないならTOEICから始める
まだ具体的な進路が決まっていないなら、まずはTOEICから始めるのがおすすめです。
2025年度のTOEIC L&R公開テストの平均は616点で、自分の位置を把握する目安になります。TOEIC L&Rの結果からCEFRの段階を確かめれば、対応するIELTSのバンドスコアの見当もつきます。
IELTSの受験には有効期限内のパスポートの原本が必要で、申し込みの準備はTOEICより多くなる点には注意が必要です。留学や移住が具体的になった時点でIELTSに切り替えれば間に合います。
IELTSのスコアを伸ばす留学はタビケン留学へ

IELTSはライティングとスピーキングも採点の対象です。自分が書いた答案や話した内容がどう評価されるかは、独学では確かめにくい部分が残ります。
目標のバンドスコアまでの進め方を自分だけで組み立てるのが難しいと感じたら、学校や専門家に相談する方法もあります。
タビケン留学は、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、マルタ、アイルランド、フィリピンの7カ国に対応する留学エージェントです。学校選びから入学手続きまでを無料でサポートします。
- IELTS対策コースのある語学学校の手配
- 留学費用の無料見積もり
- 学校の申し込みで無料になるサポート
IELTS対策コースのある語学学校の手配
タビケン留学では、学校資料の送付、学校見学の手配、語学学校の入学手続きを無料で行っています。
学校への出願と入学の手続きを代行するため、出発前の時間を学習に充てられます。
セブ島のIELTS専門コースに3週間通ったFuyukaさんは、苦手だったライティングの授業について、「基礎からIELTSの解き方を組み直してくれて、自分に足りていなかった部分がたくさん見えてきました」と話しています。
留学費用の無料見積もり
タビケン留学では、留学費用の見積もりを無料で作成いたします。
ご希望のプランに沿って、必要な費用の見通しをお示しします。一部の留学エージェントが請求する数万円から数十万円のサポート料金は、タビケン留学では請求いたしません。
学校の申し込みで無料になるサポート
タビケン留学で語学学校のお申し込みをいただいた方へのサポートは、基本無料です。
英語学習に関するカウンセリングもご利用可能です。現地での勉強方法や教材について、出発前にアドバイスを受けられます。
また、渡航前から帰国後までを幅広く支えるプログラム「タビケンプライム」もご用意しています。タビケンプライムでは、海外進学や専門留学対策のほか、IELTS対策講座のサービスも行っており、独学では難しいライティングやスピーキングの本格的な対策を、日本にいるうちから進められます。
まとめ:TOEICのスコアはIELTSの目標を考える目安にする

IELTSとTOEICの対応は、CEFRの段階を介して示したもので、点数を直接変換したものではありません。測る技能の数と解答形式が違うため、対応表どおりのバンドが出るとは限りません。
どちらを受けるかは、難しさではなくスコアの使い道を基準に決めます。進学や移住ならIELTS、国内での評価ならTOEICが基本の考え方です。
TOEICのスコアは、IELTSでどのあたりを狙えるかの目安として使えます。目標のバンドスコアが決まったら、そこへ届く学習の進め方を相談してみましょう。

















