ワーホリに行こうと決めたとき、最初に悩むポイントの一つが滞在期間ではないでしょうか。

「とりあえず1年かな？」となんとなく考えている人も多いですが、実際には国や目的によって最適な期間は大きく変わります。3ヶ月ほどで異文化を体験する人もいれば、制度を活かして2〜3年かけてキャリアや語学力を磨く人もいます。

また、期間によって準備すべき費用や現地での過ごし方も変わるため、最初の段階でしっかり計画しておくことが大切です。

この記事では、ワーホリの基本ルールや国別の滞在期間、目的・予算に合わせた期間の決め方をわかりやすく解説します。

後悔のないワーホリを実現するために、まずは自分に合った「最適な滞在期間」を見つけていきましょう。

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ワーホリの期間はどのくらい？基本ルールと注意点を解説

海外で暮らしながら働けるワーキングホリデーは、若い世代を中心に高い人気を誇る海外滞在制度です。

とはいえ、「どのくらいの期間滞在できるの？」「ワーホリビザの仕組みはどうなっているの？」といった疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

ここでは、ワーホリの基本ルールと期間に関する注意点をわかりやすく解説します。

そもそもワーホリ制度とは？

ワーホリ制度とは、18歳から30歳までの人が、協定を結んでいる国や地域で「働きながら休暇を過ごせる」特別な制度です。

日本は現在、オーストラリア、カナダ、イギリス、韓国をはじめとする30カ国以上とワーホリ協定を結んでおり、国ごとに申請条件やルールが異なります。

ワーホリ最大の魅力は、観光・仕事・勉強を自由に組み合わせられる自由度の高さです。観光ビザや学生ビザと異なり、活動内容に厳しい制限がなく、語学学校に通いながらアルバイトをしたり、長期休暇を利用して旅行したりと、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に海外生活をデザインできるのが特徴です。

また、この制度は異文化を体験し、国際的な理解を深めることを目的としており、単なる就労滞在ではなく、人生経験を広げる機会としても注目されています。

参考：The Working Holiday Programmes in Japan

滞在期間の基本ルールは「原則1年間」

ワーキングホリデー（ワーホリ）の滞在期間は、ほとんどの国で「原則1年間」と定められています。

一般的な仕組みとしては、ワーホリビザが許可された日から1年以内に入国し、入国日から1年間滞在できるというルールです。

つまり、ビザの有効期間と実際の滞在期間の起算日は異なる場合があるため、出発時期を決める際には注意が必要です。

また、国によっては条件を満たすことで滞在期間を延長できる制度もあります。たとえば、オーストラリアでは指定の仕事（農業・建設業など）を一定期間行うことで、最長3年間滞在できる「セカンドビザ」や「サードビザ」を申請することが可能です。

一方で、カナダやイギリスなどのように延長制度がない国もあります。そのため、長期滞在を希望する場合は、国選びの段階で制度内容をしっかり確認しておくことが大切です。

ワーホリビザの有効期限と「滞在できる期間」の違いに注意

ワーホリを計画する際に意外と見落とされがちなのが、「ビザの有効期限」と「実際に滞在できる期間」は別のものという点です。

まず、ワーホリビザの有効期限とは、ビザが許可されてから「いつまでに入国してください」という期限のことを指します。

一方で、滞在期間は「実際に入国した日からカウントが始まる滞在可能な期間」のことです。どちらも通常は1年間に設定されていますが、起算日が異なるため注意が必要です。

たとえば、1月にビザが許可され、6月に入国した場合、滞在期間のカウントは6月から始まり、翌年の6月まで滞在が可能となります。

このように、入国のタイミングによって帰国時期が変わるため、旅行や語学学校、就労などのスケジュールを立てる際には、「ビザの有効期限」と「滞在期間」の違いを正確に理解しておくことが大切です。

滞在期間だけじゃない！就学・就労期間の制限もチェック

ワーホリでは、現地で働いたり学んだりできる自由さが大きな魅力ですが、実は国ごとに「働ける期間」や「通学できる期間」には上限が設けられています。

これは、ワーホリ制度が長期就労や本格的な留学を目的とするものではなく、文化交流を重視した制度であるためです。

そのため、滞在計画を立てる際には、滞在期間の長さだけでなく、就労・就学に関する制限も必ず確認しておきましょう。あらかじめ自分の目的を明確にしておくことで、限られた期間の中でもより充実したワーホリ生活を送ることができます。

関連記事：オーストラリア国内で滞在期間を延長する方法｜観光ビザ・ワーホリビザ・学生ビザなど種類別に解説

【国別に比較】ワーホリの滞在期間と延長の可否

ワーホリのルールは、国ごとに少しずつ異なります。

特に「どのくらい滞在できるのか」「延長ができるのか」といった点は渡航先によって大きく違うため、自分の目的に合った国を選ぶためには、事前に制度の違いを把握しておくことが大切です。

ここでは、特に人気の高い8カ国（オーストラリア・カナダ・イギリス・ニュージーランドなど）を例に、滞在期間や延長の可否について詳しく紹介します。

オーストラリア、カナダ、イギリス、ニュージーランドなど人気8カ国の滞在期間を比較

多くの国では、ワーホリの滞在期間は「原則1年間」と定められています。

しかし、国によっては特定の条件を満たすことで延長が可能な制度があり、長期で滞在したい人には魅力的な選択肢となっています。

以下の表に、人気8カ国の滞在期間・延長制度の有無・特徴をまとめました。

国名	滞在期間	延長の可否	延長条件・特徴
オーストラリア	1年（最長3年間まで延長可）	可能（セカンド・サードワーホリビザ制度）	指定地域で一定期間の就労（農業・建設業・観光業など）を行うことで延長可能。
カナダ	1年	不可	延長制度はないが、条件を満たせば学生ビザや就労ビザへの切り替えが可能。
イギリス	2年	不可	「ユースモビリティスキーム（YMS）」を採用。活動の自由度が高く人気。
ニュージーランド	1年（最長1年3ヶ月）	条件付きで可能	果樹園などで季節労働を一定期間行うことで3ヶ月延長が認められる。
フランス	1年	不可	延長制度はなく、文化・語学習得を目的とした滞在に適している。
ドイツ	1年	不可	延長は不可だが、労働・旅行・語学学習を自由に組み合わせられる。
アイルランド	1年	不可	WHA（ワーホリ協定）の範囲内で就労・就学が認められている。
韓国	1年	不可	アルバイトや語学学習が可能で、生活コストを抑えて滞在できる。

※上記は概要です。各国のビザ条件や制度は変更される可能性があるため、必ず最新情報を各大使館・移民局の公式サイトで確認しましょう。

オーストラリアは特に柔軟な制度を持つ国で、指定地域での就労実績を積むことで最長3年間の滞在が可能です。

一方、カナダは1年間が上限で延長不可ですが、条件を満たせば学生ビザや就労ビザへの切り替えも検討できます。ただし、この切り替えには雇用主のサポートや英語力などが求められるため、誰でも簡単にできるわけではありません。

また、イギリスの「ユースモビリティスキーム（YMS）」では、初回から2年間滞在できるのが特徴で、働く・学ぶ両方を自由に組み合わせられる点が魅力です。

ニュージーランドでは、一定期間の季節労働を行えば3ヶ月延長が可能で、自然豊かな環境の中でゆったりと生活したい人に人気です。

その他のフランス・ドイツ・アイルランド・韓国も、それぞれに文化や言語、生活環境の魅力があり、「延長はできないが、その国ならではの経験ができる」という特徴を持っています。

参考：International Experience Canada: Extend your participation or change your work permit
Youth Mobility Scheme visa: Extend your visa – GOV.UK
Japan Working Holiday Visa » Immigration New Zealand
Young traveller (working holiday) – France-Visas
ワーキングホリデー・ビザ – ドイツ外務省
Working holidays in Ireland – Immigration Service Delivery
Working Holiday Info Center(Overseas Koreans Agency)

関連記事：ワーホリで稼げる国ランキングTOP5！日本との収入面の違いや渡航準備のポイントも解説

滞在期間の延長（セカンドワーホリビザ）ができる国と条件

前述の通り、ワーホリの滞在期間を延長できる代表的な国はオーストラリアとニュージーランドです。これらの国では、一定の条件を満たすことで追加のビザを申請し、滞在期間を延ばすことができます。

オーストラリアでは、指定された地域で農業・建設業・観光業などの仕事に一定期間従事することで「セカンドワーホリビザ」や「サードワーホリビザ」を申請できます。

この制度を利用すれば、最長3年間の滞在が可能です。多くのワーホリ参加者が、この制度を活用して長期滞在を実現しています。

ニュージーランドでも、果樹園や農業などの季節労働を一定期間行うことで3ヶ月の延長が認められる制度があります。自然豊かな環境で働きながら、もう少し長く滞在したいという人にとって魅力的な選択肢です。

一方で、カナダ・イギリス・フランス・ドイツなどヨーロッパ諸国には延長制度がありません。これらの国で長く滞在したい場合は、学生ビザや就労ビザなど、別の種類のビザへ切り替える必要があります。

ただし、切り替えには英語力や職歴、雇用主のサポートなど一定の条件が求められるため、誰でも簡単に移行できるわけではありません。

そのため、長期滞在を希望する場合は、国選びの段階で「延長制度の有無」を確認しておくことが大切です。滞在の目的や計画に合わせて、柔軟な制度を持つ国を選ぶことで、より充実したワーホリ生活を送れるでしょう。

関連記事：オーストラリアのセカンドビザの申請方法を解説！ワーホリビザの発行条件や必要なものも紹介

目的別に見る！自分に最適なワーホリ期間の決め方

ワーキングホリデーの期間を決めるときは、「最長でどのくらい滞在できるか」ではなく、「現地で何をしたいのか」を基準に考えることが大切です。

語学の習得、海外での就労経験、異文化体験やリフレッシュなど、目的によって最適な期間は大きく変わります。ここでは、目的別におすすめの滞在期間を紹介します。

• 語学力アップが目標なら「6ヶ月〜1年」がおすすめ
• 海外での就労・キャリア経験重視なら「1年以上」を目指そう
• 異文化生活体験・リフレッシュ目的なら「3ヶ月〜」の短期もアリ

語学力アップが目標なら「6ヶ月〜1年」がおすすめ

英語などの語学力をしっかり身につけたい場合は、6ヶ月以上の滞在を目安に考えるのがおすすめです。

短期間でも基礎を学ぶことはできますが、現地のスピードや表現に慣れて、自信を持って話せるようになるには一定の時間が必要です。

特に半年を過ぎたあたりから、リスニングや会話に慣れ、より自然なコミュニケーションが取れるようになる人が増えます。1年間滞在できれば、語学学校で学びながらアルバイトなど実践の機会も持てるため、語学力の定着に効果的です。

ただし、国によっては語学学校に通える期間に上限が設けられています。

たとえばオーストラリアでは、ワーホリビザでの就学は最長4ヶ月までと決められています。語学学習をメインに考えている場合は、こうしたルールを事前に確認し、必要に応じて学生ビザの利用も検討しましょう。

海外での就労・キャリア経験重視なら「1年以上」を目指そう

海外での仕事経験を通じてキャリアを広げたい人には、1年以上の滞在を目指すのがおすすめです。

現地で働くことで、語学力だけでなく、異なる文化や価値観、働き方への理解も深まります。短期間では得にくい人間関係やビジネス習慣を学べるのも、長期滞在ならではの魅力です。

また、オーストラリアのように、一定の条件を満たすことで滞在期間を延長できる制度を設けている国もあります。指定地域での就労などの条件を満たせば、最長3年間の滞在が可能となり、より本格的な職務経験を積むことができます。

現地の職場に慣れるまでには時間がかかるため、海外での就労を重視する場合は、余裕をもったスケジュール設計が重要です。

慌ただしく終わってしまうよりも、時間をかけて現地の働き方を体感することで、将来につながる実践的なスキルを身につけられるでしょう。

異文化生活体験・リフレッシュ目的なら「3ヶ月〜」の短期もアリ

仕事や学校の合間を利用してリフレッシュしたい方や、まずは海外生活を体験してみたい方には、3ヶ月程度の短期ワーホリもおすすめです。

短期間であっても、現地での暮らしを通して異文化に触れることで視野が広がり、自分の価値観を見つめ直すきっかけになります。観光を楽しみながら語学学校に通ったり、現地の人との交流を楽しんだりといった過ごし方も人気です。

特に、「長期滞在は難しいけれど、海外での生活を一度体験してみたい」という人にとって、短期ワーホリは手軽に挑戦できる選択肢といえるでしょう。

ただし、滞在期間が短いと現地で働ける期間が限られるため、語学力の向上やキャリア形成を重視する場合は、もう少し長めのスケジュールを立てるのがおすすめです。

短期・長期ワーホリのメリット・デメリットと向いている人

ワーホリの滞在期間は、必ずしも1年間とは限りません。

イギリスのように初回から2年間滞在できる国や、オーストラリアのように条件を満たせば最大3年間まで延長できる国もあります。

そのため、実際には3ヶ月ほどの短期で帰国する方もいれば、1年以上滞在する方もいるなど、過ごし方は人それぞれです。どちらが良いということではなく、目的やライフスタイルに合わせて最適な期間を選ぶことが大切です。

ここでは、短期・長期それぞれのメリットやデメリット、向いている人のタイプを整理して紹介します。

区分	期間の目安	主な特徴	メリット	デメリット	向いている人
短期ワーホリ	3ヶ月〜半年	コンパクトな滞在で、学業や仕事の合間にも参加しやすい。海外生活を気軽に体験できる。	・渡航費、生活費を抑えられる ・短期間で行動しやすい ・初めてでも挑戦しやすい	・語学の上達や就労経験を得にくい ・現地に慣れる前に帰国になることも	・海外に興味があるが長期は不安な人 ・まずは海外生活を試してみたい人
長期ワーホリ	半年以上〜最長1〜3年（国による）	滞在期間が長く、語学や仕事を通じて現地に深く関われる。	・語学力やスキルが定着しやすい ・就労経験を積める ・文化理解が深まる	・生活費、家賃など金銭的負担が大きい ・ホームシック、モチベーション低下のリスク	・語学やキャリアを本格的に伸ばしたい人 ・海外での生活を通じて成長したい人

このように、短期ワーホリは気軽に海外生活を体験したい人に、長期ワーホリは語学やキャリアをしっかり築きたい人に向いているといえます。

次のセクションでは、それぞれの期間でどんな過ごし方ができるのか、より詳しく見ていきましょう。

【3ヶ月〜半年】短期ワーホリのメリット・デメリットと向いている人

短期ワーホリは、3ヶ月〜半年ほどのコンパクトな滞在期間で、学業や仕事の合間にも参加しやすいのが特徴です。

「長く滞在するのは少し不安」「まずは海外の雰囲気を味わってみたい」といった方にとって、海外生活の第一歩として挑戦しやすいプランです。

大きなメリットは、渡航費や生活費の負担を抑えられる点と、限られた期間で効率よく行動できる点です。

観光や語学学校を中心にしたスケジュールを立てれば、無理のないペースでリフレッシュしながら海外生活を満喫できます。

一方で、生活に慣れてきた頃に帰国となるケースも多く、語学力の伸びを実感しにくいことがあります。

また、滞在期間が短いぶん働ける機会が限られるため、就労経験を重視する人にはやや物足りなく感じる可能性があります。そのため、短期ワーホリは次のような方に向いています。

• 海外に興味はあるが、長期滞在には不安がある人
• まずは海外生活を試してみたい人
• 学業や仕事の休暇を活用して、リフレッシュを兼ねた渡航をしたい人

気軽に海外生活を体験しながら、自分に合った滞在スタイルを見つけたい人にぴったりのプランです。

関連記事：短期のワーキングホリデーはあり？おすすめ期間・費用・注意点をプロが解説！

【半年以上】長期ワーホリのメリット・デメリットと向いている人

半年以上の長期ワーホリは、語学をしっかり身につけたい方や、海外での仕事や生活を本格的に体験したい方に向いています。滞在期間が長いため、現地の言語や文化に深く馴染むことができ、日常生活の中で自然とコミュニケーション力が磨かれていきます。

長期滞在の最大のメリットは、語学力や実践的なスキルを着実に高められることです。

アルバイトやインターンなどの機会も増えるため、海外での就労経験を積みながら、将来のキャリアや目標につながる経験を得やすいのが特徴です。

ただし、長期の滞在には家賃や生活費などの金銭的負担が大きくなるというデメリットもあります。

また、慣れない環境での生活が続くことで、ホームシックやモチベーションの低下を感じることもあるでしょう。出発前には、十分な資金計画と生活リズムを整える準備が必要です。

長期ワーホリは、次のような方におすすめです。

• 語学力をしっかりと身につけたい人
• 海外での仕事経験を積みたい人
• 自立した生活を通して自分を成長させたい人

長期での滞在は大変な面もありますが、現地の文化を深く理解し、自分の成長を実感できる貴重な経験となるでしょう。

関連記事：ワーキングホリデーが向いている人の特徴7選！共通する思考・行動パターンを解説 – タビケン留学

ワーホリ期間別の費用シミュレーションと節約術

ワーキングホリデーにかかる費用は、滞在期間の長さによって大きく異なります。

滞在が長くなるほど家賃や食費、生活費などの支出は増えますが、同時に現地で働ける期間も長くなるため、収入によって一部をまかなうことも可能です。

ここでは、期間別の費用目安と延長時に発生する追加費用、さらに現地で支出を抑えるための節約術について紹介します。

「できるだけ費用を抑えながら、海外生活を充実させたい」という方は、これから紹介するポイントを参考にして計画を立ててみてください。

【3ヶ月・6ヶ月・1年】期間別の総費用と内訳の目安

ワーホリの費用は、主に渡航費、学費、滞在費（家賃・生活費）、そして保険料で構成されています。総額は渡航先の国や都市、為替レート、生活スタイルによって大きく変わります。

また、国によってはワーホリビザの申請時に一定額の資金証明（銀行の残高証明など）が必要です。これを一つの基準として全体の予算を考えると、より現実的な計画を立てやすくなります。

たとえば、オーストラリアでは目安として5,000豪ドル（約49万円）、ニュージーランドでは4,200NZD（約36万円／1年）、イギリスでは2,530ポンド（約51万円）、カナダでは2,500加ドル（約27万円／3ヶ月）の資金証明が求められます。

※1豪ドル = 97円換算、1NZD = 85円換算、1ポンド = 201円、1加ドル = 106円換算（2025年10月時点）

これらを踏まえると、滞在期間ごとの総費用の目安は次のようになります。

期間	総費用の目安	主な内訳
3ヶ月	約50〜80万円前後	航空券代（10〜20万円）＋生活費（30〜50万円）＋保険・諸費用（約10万円）
6ヶ月	約100〜150万円前後	家賃・生活費の増加が中心。語学学校を併用する場合は＋20〜30万円程度。
1年	約200〜250万円前後	長期滞在に伴い、家賃・生活費・保険費が増加。語学学校込みでは300万円を超えることも。

3〜6ヶ月の短期滞在では観光や語学学校が中心になり、支出の大部分を生活費と学費が占めます。一方で、1年間の滞在では現地でアルバイトをして生活費の一部をまかなう方も多く見られます。

これらの金額はあくまで目安であり、滞在する都市の物価や為替の影響によって変動します。出発前に現地の生活費や家賃相場を調べておくことで、より具体的で無理のない予算を立てることができます。

関連記事：ワーホリ費用が安い国はどこ？稼げる国や費用を抑える5つのポイントも解説

滞在延長時にかかる追加費用は？

ワーホリを延長する場合には、追加の手続き費用や生活費が発生します。

主にかかるのは、次の3つです。

• ワーホリビザの再申請料
• 海外旅行保険の延長料
• 延長期間分の家賃・生活費

たとえば、オーストラリアでセカンドワーホリビザを申請する際の申請料は670豪ドル（約6万5千円前後）です。
※1豪ドル = 97円換算（2025年10月時点）

このほか、延長期間が半年〜1年の場合は、生活費を含めて追加で約100万円前後を見込んでおくと安心です。ただし、実際の金額は滞在都市の物価や生活スタイルによって変動します。

延長を検討している場合は、現地政府や移民局の公式サイトで最新の申請条件や費用を必ず確認しましょう。とくにビザ申請料や必要書類は、年度ごとに変更されることがあるため、早めの情報収集が大切です。

期間内に稼げる収入の目安と注意点

ワーホリ中は、現地の法律に従って働くことが認められています。

ただし、収入の目安は国や地域、職種、勤務時間によって大きく異なるため、自分の目的に合った働き方を考えることが大切です。

賃金水準の高い国で週40時間ほど働いた場合、月に25万〜40万円前後の収入を得られる可能性があります。

オーストラリアでは、2025年10月時点の全国最低賃金が時給24.95豪ドル（約2,420円）です。週40時間働いた場合、月収はおよそ38万円前後になります。
※1豪ドル = 97円換算（2025年10月時点）

カナダでは、同時点の連邦最低賃金が時給17.75加ドル（約1,880円）とされており、同じく週40時間働いた場合の月収は約32万円前後です。
※1加ドル = 106円換算（2025年10月時点）

これらはすべて税引き前（額面）の金額であり、実際の手取りは税金や雇用形態によって1〜2割ほど減ります。

また、国や地域によっては「同じ雇用主のもとで働ける期間に上限がある」「職種によって勤務時間が不安定になる」といった制限もあります。働くことを優先しすぎると、語学学習や文化交流といった本来の目的を十分に果たせなくなることもあるため注意しましょう。

ワーホリの仕事は、生活費の一部を補いながら現地の文化を体験する機会として活用するのが理想的です。

収入だけでなく、学びと経験のバランスを意識することで、より充実した時間を過ごすことができるでしょう。

関連記事：オーストラリアのワーホリではいくら稼げる？時給高めな仕事と探し方も紹介

自分に合ったワーホリ期間を決める3ステップ

ワーホリの期間は、なんとなく「1年」と決めるのではなく、自分の目的や予算に合わせて考えることが大切です。

滞在期間をどう設定するかによって、得られる経験や費用のバランスも大きく変わります。

ここでは、迷いやすい期間選びをスムーズに進めるための3つのステップを紹介します。

• STEP1：ワーホリの目的と優先順位を整理する
• STEP2：予算と理想の期間のバランスを取る
• STEP3：専門エージェントに相談して具体的なプランを作る

STEP1：ワーホリの目的と優先順位を整理する

まずは、ワーホリで何を得たいのかを明確にすることが第一歩です。語学力を伸ばしたい、海外で働いてみたい、新しい環境でリフレッシュしたいなど、目的は人によって異なります。

目的によって最適な滞在期間も変わります。たとえば、語学学校でしっかり学びたい場合は、半年以上の滞在が効果を実感しやすいでしょう。

一方で、「まずは海外生活を体験したい」という場合は、3〜6ヶ月程度でも十分に雰囲気を味わうことができます。

目的を整理したうえで、何を最優先にしたいのかを決めておくことが重要です。

「語学力」「就労経験」「異文化体験」など、軸を明確にしておくと、期間のイメージを具体的に描きやすくなります。

STEP2：予算と理想の期間のバランスを取る

次に考えるべきは、理想の滞在期間と予算のバランスです。

ワーホリは滞在が長くなるほど家賃や生活費が増えるため、どのくらいの期間なら無理なく過ごせるかを現実的に見極めることが大切です。

出発前に、渡航費・学費・滞在費・保険料などを具体的に試算しておきましょう。余裕を持った資金計画を立てることで、現地で金銭面の不安に追われることなく、学びや仕事に集中できます。

また、費用面で不安がある場合は、ワーホリ中にどんな仕事ができるのか、収入の目安はいくらかを事前に調べておくと安心です。

国や都市によって求人の多い職種や時給相場が異なるため、出発前に情報を整理しておくことで、滞在プランをより現実的に立てられます。

STEP3：専門エージェントに相談して具体的なプランを作る

最後のステップは、専門エージェントや留学カウンセラーに相談して、実現可能なプランを立てることです。

ワーホリの制度は国ごとに細かく異なり、ビザの条件や就労・就学の制限なども頻繁に変更されるため、最新の情報をもとにした専門的なサポートが役立ちます。

エージェントを活用すれば、期間に合った都市選びや費用の見積もり、語学学校・滞在先の比較などをスムーズに進められます。また、自分では気づかなかった選択肢や、希望に近いプランを提案してもらえることもあります。

一人で計画を立てるよりも現実的かつ安心感のあるプランを作れるため、目的やライフスタイルに合った無理のない計画を立てるうえで非常に有効です。

しっかり準備を整えることで、限られたワーホリ期間を最大限に活かすことができるでしょう。

自分に合ったワーホリ期間を相談できる！タビケン留学の無料サポート

ワーホリを考え始めると、「どの国が自分に合うのか」「どのくらいの期間がベストなのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

私たちタビケン留学では、そうした一人ひとりの不安や悩みに寄り添い、ご希望に合わせた最適なワーホリプランを無料でご提案しています。

ここでは、私たちが提供している無料サポートの内容を、3つのポイントに分けてご紹介します。

• 経験豊富なカウンセラーが目的・予算から最適プランを提案
• 国選びから滞在期間の決定までワンストップでサポート
• 具体的な費用見積もり・ワーホリビザ申請もまとめて相談OK

経験豊富なカウンセラーが目的・予算から最適プランを提案

私たちタビケン留学のカウンセラーは、全員が留学またはワーホリの経験者です。自身の経験をもとに、一人ひとりの目的や予算を丁寧に伺い、無理のない最適なプランを提案しています。

また、留学に関する国際資格を持つ専門カウンセラーも在籍しており、ワーホリビザや各国の制度など、最新情報に基づいた正確なサポートが可能です。

経験と専門知識の両面からサポートすることで、出発準備の段階から安心して一歩を踏み出していただけるよう、私たちはしっかりと伴走いたします。

具体的な費用見積もり・ワーホリビザ申請もまとめて相談OK

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初めてのワーホリでも、計画の立案から出発、帰国後のキャリア相談まで、私たちが一貫してサポートいたします。安心して一歩を踏み出せるよう、経験豊富なスタッフがしっかりと伴走します。

国選びから滞在期間の決定までワンストップでサポート

ワーホリの目的は、人によってさまざまです。語学力を伸ばしたい方、海外で働いてみたい方、異文化交流を楽しみたい方など、目指すゴールによって最適な国や期間は異なります。

私たちタビケン留学では、オーストラリアをはじめとする主要5カ国を中心に、目的やご予算に合わせた最適な国選びから、滞在期間の設定、学校・住まいの手配までをワンストップでサポートしています。

複雑になりがちな手続きや準備もすべてお任せいただけるため、初めてのワーホリでも安心して渡航準備を進めていただけます。

さらに、万が一のトラブルにも対応できる24時間日本語緊急サポートをご用意しています。全国どこからでもオンラインでご相談いただけますので、忙しい方でもご自宅から気軽にカウンセリングを受けられます。

目的の整理から出発準備まで、私たちが一貫してサポートし、理想のワーホリ実現を全力でお手伝いします。

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ワーホリ期間に関するよくある質問（FAQ）

ワーホリの計画を進める中で、期間については多くの方が具体的な疑問や不安を感じます。

「期間のカウントはいつから始まるのか」「途中で一時帰国した場合はどうなるのか」など、細かいながらも大切なポイントがいくつもあります。

ここでは、そうしたワーホリ期間に関するよくある質問にお答えします。

ワーホリ期間のカウントはいつから始まりますか？

ワーホリビザの有効期間は、その国に最初に入国した日からカウントが始まります。

ワーホリビザが許可された日や日本を出国した日ではない点に注意が必要です。たとえば、1年間のワーホリビザを取得した場合、実際に入国した日から1年間滞在できます。

そのため、入国日をいつにするかによって、帰国予定日も変わることになります。ビザの発給日と入国日の関係を正しく理解し、余裕を持ってスケジュールを組むことが大切です。

セカンドワーホリビザ、サードワーホリビザの申請条件は何ですか？

セカンドワーホリビザやサードワーホリビザは、主にオーストラリアで利用できる制度です。

これらのビザを取得するには、政府が定めた地域で農業や建設業などの指定された職種に一定期間従事することが条件になります。

たとえば、セカンドワーホリビザを申請する場合は、最初のワーホリ期間中に3ヶ月（または88日）以上、指定地域で認められた労働に従事する必要があります。

さらに、サードワーホリビザを申請するためには、セカンドワーホリ期間中に6ヶ月以上の指定労働を行うことが求められます。

職種や対象地域の条件は定期的に見直されるため、申請前には必ずオーストラリア政府の公式サイトなどで最新情報を確認しておきましょう。

関連記事：オーストラリアのセカンドビザの申請方法を解説！ワーホリビザの発行条件や必要なものも紹介

途中で一時帰国した場合、残り期間はどうなりますか？

ワーホリの滞在期間中に日本へ一時帰国しても、ワーホリビザの有効期間は停止しません。

たとえば、1年間のワーホリビザで入国し、3ヶ月後に1ヶ月間日本へ帰国した場合でも、ビザの有効期限は最初に入国した日から1年後までと変わりません。

そのため、一時帰国の期間中も滞在期間は進み続けます。長期で日本に戻る場合は、現地で過ごせる日数が減ることを考慮し、計画的にスケジュールを立てることが大切です。

30歳ギリギリで申請したら滞在期間は短くなりますか？

いいえ、滞在期間が短くなることはありませんのでご安心ください。

ワーホリの年齢制限は、あくまでワーホリビザを申請する時点での年齢が基準となります。

そのため、申請時に30歳であれば、その後に渡航する際や滞在中に31歳の誕生日を迎えたとしても、許可された滞在期間（通常は1年間）をすべて利用することができます。

ビザの有効期間は年齢に関係なく適用されるため、焦らず余裕を持って準備を進めてください。

関連記事：【2025年版】30歳からワーホリへ！諦める前に知りたい年齢制限と35歳まで行ける国 – タビケン留学

みんなの平均的なワーホリ期間はどのくらいですか？

ワーホリ協定国の多くでは、初回の滞在期間が1年間と定められています。そのため、滞在可能な期間を最大限活用し、1年間滞在する方が最も多い傾向にあります。

語学力の習得や現地での仕事経験を得るには、ある程度の時間が必要になるためです。

一方で、目的によって選ばれる期間はさまざまです。「まずは海外生活を体験してみたい」という方の中には、3ヶ月から半年ほどの短期滞在を選ぶケースもあります。

また、オーストラリアのセカンド・サードワーホリビザ制度を活用して、2〜3年間滞在を延長する方も少なくありません。

自分の目的やライフプランに合わせて、無理のない期間を選ぶことが大切です。

短い期間でも仕事は見つかりますか？

はい、短い期間でも仕事を見つけることは可能です。

ただし、雇用主はできるだけ長く働ける人を求める傾向があるため、長期滞在者と比べると選べる仕事の幅がやや限られる場合があります。

短期滞在の方は、日本食レストランのスタッフや農場での季節労働、イベントスタッフなど、短期契約でも採用されやすい職種で働くケースが多く見られます。

また、ご自身の語学力やこれまでの職務経験によって、仕事探しの選択肢が広がることもあります。短期間でもチャンスを活かせるよう、事前に求人傾向を調べておくと良いでしょう。

まとめ：自分に合ったワーホリ期間で、後悔のない海外生活を実現しよう

ワーホリの期間は、決して「1年間」という決まった正解があるわけではありません。

この記事で紹介したように、目的や予算、渡航先の国によって最適な期間は人それぞれです。大切なのは、「なんとなく」で決めるのではなく、海外で何をしたいのか、何を得たいのかを明確にすることです。

語学力を磨くために1年間滞在することも、キャリア形成を目指して2年間挑戦することも、新しい自分を見つけるために3ヶ月だけ海外生活を送ることも、すべてが貴重な経験につながります。

このガイドが、あなたのワーホリ計画を進める上での第一歩となり、後悔のない海外生活を実現するきっかけになれば幸いです。自分に合ったプランを立てて、理想の海外生活へ一歩踏み出してみましょう。