オーストラリアで車の購入から売却までを解説!

Hi guys!
留学生活楽しんでますか?
「オーストラリアに来て車を購入したいけど、難しそう」と思っていませんか?正直に言って、知識がないと、簡単ではありません。
「日本の車関係の手続きでさえ複雑なのに、それを英語でなんて。。。」という声も聞こえてきそうです。

そんなあなたに向けて、今回こちらの記事では車の購入方法・保険の加入・交通規則・車の売却までを説明します。

【オーストラリアで車の購入から売却までを解説! 目次】

1.私の実体験
2.車に関する基本用語
3.車の購入方法
4.車の購入後
5.車の売却方法
6.まとめ

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1.私の実体験

2017年の5月にファームに行くためにメルボルン(ビクトリア州)で車を購入しました。その購入先はディーラーで、実際に店舗に行き試乗をしたのちに購入へ。その車は走行距離が15万kmを軽く超えていましたが、オーストラリアの中古車としては普通です。購入後、数週間運転していると、機械音が鳴り始め、窓は閉まらなくなり、鍵が壊れるというアクシデントに襲われました。そしてその度に購入したディーラーに修理を求めにいくというはめに。。。

ある日、メルボルン(ビクトリア州)のファームからタスマニア(タスマニア州)への移動を決めます。車をフェリーに乗せて移動を終え、数ヶ月のファームジョブを経験しました。

ファームでの仕事が終わり、さあいよいよ車の売却の時期です。
その時に大きな問題があることに気付きます。それは購入情報に比べ、売却に関する情報がネット上で格段に少ないということでした。

なんとか売却を済ませた私でしたが、不備が多々あり、非常に大変な思いをしました。皆さんには車を購入してから売却するまでの一連の流れを、注意点も含めて解説したいと思います。

2.オーストラリアの車に関する基本用語

以下はオーストラリアでよく使われる車に関する基本用語です。

レジストレーション(Registration)

オーストラリアの地で車を運転する際にはこのレジストレーション(レジ・レゴ・REGOと略されることが多い)と呼ばれる名義登録が必要です。こちらの登録は車のナンバープレートに紐付いており、車を購入している州の陸運局サイトでその車の所有者と登録期間をチェックできます。半年もしくは一年単位での登録申請が可能です。

この登録には日本で言う自賠責保険(オーストラリアではCompulsory Third PartyまたはGreen Slipなどと呼ばれる)が付加され、この保険には対人保険のみがカバーされており、対物に関しては一切カバーされていません。事故と隣合わせの車の運転なので、任意保険に入ることが一般的ですし、私からも強くおすすめします。

ロードワーシー(RWC・車検証的なもの)

オーストラリアで売買する際に必要な書類で、日本で言う車検のようなものです。車を修理工場へ持っていき、「あなたの車は問題なく公道を走ることができる状態です」という証明です。
”Vehicle Safety Check”または”Pink Slip Inspection”などとも呼ばれます。

3.車の購入の流れ

1.ネットで売り手を検索

まずネットで、ある一定の予算を決めてひたすらに検索をかけます。そうすることで平均額と車の状態がわかってきます。それらの情報をもとに、再度自分のこだわりたいポイントを定め、検索し続けます。その際のおすすめサイトを紹介します。

検索する場合のおすすめサイト

どのサイトも自分の選ぶ基準等を細かく設定できるので、自分の希望にあった車があればどんどん連絡を入れていくことをおすすめします。

続いて、売り手を検索していると気付くことがあります。そう、売り手には個人とディーラーの2種類があるのです。ではそれぞれのメリット・デメリットについて見ていきます。

個人から購入

メリット
・金額が比較的安い

デメリット
・車のコンディションに対する信頼性が低い
・書類手続きを自分でやらなければならない
・知識がないと、相手に言いくるめられる

ディーラーから購入

メリット
・車のコンディションにおける信用性が高い
・書類手続きを代行してくれる
・格安で点検や修理をしてもらえるかも?

デメリット
・金額が比較的高い

2.購入前と購入時のチェック事項

基本的なチェック内容です。購入先がどこであれ、必ず確認するようにしましょう!

  • 走行距離(基本的には運転席のスピードメーター付近で確認可能)
  • 年式(エンジンの型番をネットで検索すれば確認可能)
  • レジストレーション(名義登録)の残り期間(ナンバープレートを州指定のサイトで検索すれば確認可能)
  • ロードワーシー(RWC・車検証的なもの)の有無
  • 鍵の不備
  • エアコン
  • 窓の可動
  • エンジンオイル(新品は半透明な茶色でサラサラ、古いものは黒く粘り気がある)
  • シートベルトの可動(修理費用が意外と高い)
  • ブレーキランプ、ヘッドライト
  • タイヤの減り

購入前にはメッセージで受け取り、当日のチェック時にこれらを確認の上、実際に試乗することをおすすめします。妙な揺れや音がする場合は要検討です。

3.試乗してみる

コンタクトを取り、気に入った車が見つかったら次は試乗です。都合の合う日を確認し、一度直接会って必ず試乗をしてください、必ずです。実際に売り手が個人でもディーラーでも、試乗を求めれば間違いなく可能です。

妙な音や違和感を感じた場合は、その場で伝え、修理を求めましょう。
もし知り合いに詳しい人がいるなら、一緒に来てもらうのがベスト!!

気に入った場合はそこで振込または現金で約束の料金を支払い、鍵を貰います。
もう少しで購入時のやり取りは終了ですよ!!

4.名義変更用紙の記入と申請

さて、購入を決めた後は名義変更手続きです。簡単に言えば「この車は私のものです」ということを役所に申請することです。日本でやったことある人もいるのでは?

オーストラリアではその州にある専用の用紙に記入しなければならず、基本的に売り手が準備します。

こちらに関してはとても分かりやすい記事があったので、こちらのブログを参考にしてみてください。

オーストラリアで車購入時の所有者登録内容の変更

4.車の購入後

保険(Insurance)とロードサービス

レジストレーションに付加されている強制保険(CTP)とは異なり、下記の2種類の分類されたどちらかの任意保険に追加加入することが普通です。

主な保険会社

オーストラリアには様々な企業が車の保険内容を提供しており、大手スーパーであるWoolworthやColes、またオーストラリア国内の大手の銀行であるCommonwealthやANZなどを通じて保険加入が可能です。もちろんその他の保険会社も存在しており、私はそれらの中からAAMIという会社を選択し、加入をしました。当時は各社の見積もりを取った上で比較し、補償内容と金額に満足した上で加入したことを覚えています。

上記の各スーパーや銀行へ行き、「車を購入したんだ。興奮冷めやらぬとはこのことだよ。」と伝えれば、資料をもらえます。

・対物賠償保険(Third Party Property Insurance)

自分以外の車や物に対する破損がこの保険に加入することでカバーされます。任意保険ですが、ワーホリで車を買う方のほとんどはこちらの保険に加入しています。

・総合自動車保険(Comprehensive Car Insurance)

対物賠償保険と盗難、火災保険そしては車両保険が組み込まれており、車に関するトラブルはこの保険で全てカバーされます。しかし、カバー範囲が多い分金額も高くなります。

主なロードサービス会社

突然路上で車が故障したり、動かなくなった時に助けてくれるのがロードサービスです。オーストラリアにはAAA(Australian Automobile Association)と呼ばれる機関が存在し、これが日本でいうJAF(ロードサービス)です。
AAAはそれぞれの州にある自動車クラブにより成っており、この機関のいずれかのクラブに属することで他の州でサービスを受けることもできます。

以下がそれぞれの州の自動車クラブになります。

もし車を購入し、長距離運転をする可能性があるのであれば、いずれかのクラブに属することをおすすめします。

オーストラリアの交通規則

日本と同じ左側走行をするオーストラリア。なんとも親しみのある運転方法ですが、ご注意ください。中には日本では見慣れない標識や、交差点などがあります。ニューサウスウェールズ州が提示している交通規則をまとめた資料を添付しますので、参考にして見てください。(州によって異なる部分もあります。)

交通規則資料

かなりボリュームのある資料ですので、目次を活用し自分のほしい情報に注目して見てみてください。
またその他にも注意しなければならないことがいくつかあります。

動物の飛び出し

シティ内では少ないですが、オーストラリアで車の購入を考えている方のほとんどは郊外に出て運転を考えている方が多いはず。オーストラリアでは野生のカンガルーやワラビーが突然に飛び出してきます。光に近寄っていく習性があるようで、外灯の少ない道でハイビームで運転していると信じられないくらいに飛び出してきます。驚くのはそのサイズで中には大人のカンガルーもいるので、重大な事故になることも少なくありません。

隣の車は覗かない

こちらも皆さんに注意していただきたいことの一つ。以前私が普段通りに車を運転していたところフラフラとした車を見て、追い越し時に覗いてみた相手の顔を覗いてみたところ目が合いました。その後2km近く追われ続けるという目に会いました。

何があるかわかりません。何事もなかったようにやり過ごすのが最善です。

5.車の売却方法

続いて車の売却方法です。流れとしましてはサイトを利用して買い手を探し、同時進行でロードワーシー(RWC)の取得も進めていきます。

売却の流れ

1.ロードワーシー(RWC・車検証的なもの)の見積もり取得

オーストラリアのほとんどの州では、売却前にロードワーシー(RWC)を取得することになります。

州によって異なりますが、修理箇所の見積もりを取るだけでも$70〜100あたりが相場です。e-Safety Checkと書かれた黄色い看板が目印です。

見積もりの有効期限は基本的に1週間とするところが多いと思います。なので、見積もりを取ってから、1週間以内に修理を受けなければ、再度見積もりを取り直さなければなりません。わかります。頭痛が治まりませんよね?でもご安心ください。そんな方へのご案内もいたします。

2.買い手を見つける

前に記載したガムツリーなどのサイトを利用し、買い手を探します。書き方としては自分が閲覧した記事の中で、わかりやすかったものを徹底的に真似します。

買い手から連絡があったら、実際に会う日程を決めましょう。電話よりもテキストでのやり取りをおすすめします。正確なアドレスや日時など、何かあった際の証拠にもなるので、なるべく形として残るテキストで連絡を取り合いましょう。

3.ロードワーシー(RWC・車検証的なもの)の取得

ロードワーシー(RWC)の取得に関しては、買い手とのコンタクトと同時進行で進めていきましょう。というのも、上記でも述べましたが、車の売却はタイミングがとても重要です。いつでも手続きに取り掛かれるように進めておきましょう。

しかし、取得が早すぎると証明書の有効期限(州にもよりますが約1ヶ月程度)が切れてしまうので、広告が完成し、ある程度のコンタクトが入りだしてから取得に取り掛かりましょう。広告には「取得予定」と記載すればOKです。

4.役所へ申告(Notice of Disposal)

名義変更を行う前に「車を売却し、その所有権を相手に譲る」という申告を役所にしますが、それを”Notice of disposal”と呼びます。これを申告しないと、手続きが進みませんのでご注意下さい。

Notice of Disposal 記入用紙

売り手と買い手の両者の情報が必要ですので、漏れなく記入してください。

5.名義変更(Transfer Registration)

名義変更には、売り手と買い手の情報を記入した書類が必要になります。Service NSW(役所)に行き、車を売りたいと言えば名義変更に必要な用紙をくれます。その用紙に自分の情報を記入し、残りの買い手の必要事項を直接相手に記入してもらいます。この用紙の提出には期限があり、それをオーバーすると罰金が課せられます。詳しくはService NSWのスタッフに確認を取ることをおすすめします。

※提出時に必要なもの

Service NSWに名義変更用紙を提出する際に、持参しなければならない物があります。

  • パスポート
  • 滞在証明書(銀行からの手紙、請求書など住所の記載されており、滞在の証明となるものが必要)
  • Transfer Fee $32
  • Stamp Duty $売値の3%(売値が$3000の場合は$90)

お疲れさまでした!

以上で手続きは終わりになります!!

6.まとめ

車の購入方法から売却方法、交通規則と運転時の注意事項について本記事でまとめさせていただきました。海外での車の購入、売却は簡単ではありません。

しかし一方で、ここオーストラリアの地にはガイドブックには載っていませんが、素敵な風景を見れるポイントがたくさんあります。車で好きなときに好きなだけ見ることができます。行動範囲が大きく広がり、得られる経験はこの上なく大きくなります。まさに車所持者の特権ですね。

車に関する情報やルールは変更されることがあるので、政府の発表する情報にはご自身でアンテナを張りましょう。事故やトラブルを避ける為に最新の情報を入手することはとても重要です。

一緒にオーストラリア留学を充実したものにしましょう!

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この記事を監修した人

諸澤 良幸

諸澤 良幸

株式会社Morrow World 代表取締役社長

日本内閣府認定 NPO留学協会 RCA海外留学アドバイザー
オーストラリア政府認定PIER QEAC留学コンサルタント資格保有
JAOS 一般社団法人海外留学協議会 加盟

4年制大学法学部を卒業後大手レジャー企業に就職。複数の新規店舗立ち上げや人事業に従事した後、退社し26歳で単身海外留学。海外での英語学習と海外現地企業での管理職経験を経て2015年に株式会社Morrow Worldを設立し留学エージェントサービスを提供開始。2024年時点で9年以上留学エージェントを運営しており、「サポート無料留学エージェント」や「2カ国留学」の先駆けとして留学サポートを提供。
2020年6月にはオンラインに特化した英語コーチングサービスENGLEADを開始、2023年からは学研教室オーストラリアのFC本部の運営会社の代表取締役にも就任。
現在世界8カ国、約100名のスタッフと共に、世界で羽ばたく子どもから大人に向けて幅広く教育関連サービスを提供している。
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Greenwich College Melbourne

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レクシス・イングリッシュ・パースシティ校

2023年2月に開校したパースでは2校目になるパースシティ校。ビーチ近くのスカボロー校とは異なり、パースシティ中心地に校舎があり、仕事や滞在先が見つけやすいロケーション。 パース市内ではあるが、静かで落ちついた地域にある。ヨーロッパや南米の学生が多く、フレンドリーな中にもしっかり英語が学べる環境。

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Navitas Englishは、シドニーハイドパーク、マンリー、パース、ブリスベン、ダーウィンにキャンパスを構える大規模な語学学校です。講師陣もしっかりとしたキャリアを持っていて、質の高い授業を受けることができます。オーストラリアにある60校以上の大学・専門学校と連携をしていて、大学進学や専門学校の進学にも強い学校です。

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ゴールドコーストから南へ約1時間、ビーチにほど近くゆったりと時間の流れるバイロンベイ。ヨーロピアンに人気の街なので、多国籍な環境ながらアットホームな雰囲気のバイロンベイ校は、日本人も少なく小規模なため、一人一人に向き合った指導が可能となっています。

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Byron Yoga Centre (Byron Bay Campus)

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バイロンヨガセンターは1988年に創設されたヨガ専門スクールです。オーストラリア政府公認の1年から3年のコースを提供しています。質の高いコースは、全米ヨガアライアンスにも認定されていますので、日本のみならず世界で通用するヨガインストラクター資格が取得できます。

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【2022年閉校】Byron Bay English Language School (BBELS)

バイロンベイ・イングリッシュ・ランゲージ・スクール(ビーベルズ)

バイロンベイ・イングリッシュ・ランゲージ・スクール (BBELS)は、バイロンベイ中心地かつ海まで徒歩5分というパラダイスロケーション。マリンスポーツやリゾートライフを楽しみながら、多国籍な環境でしっかりと英語を習得したい方にはおすすめの学校です。常勤日本人スタッフのサポートも心強い。

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インターナショナルハウス ダーウィン

1953年設立以来の実績と50カ国に及ぶ世界最大のネットワークを誇る、インターナショナルハウスのメンバー校に属するダーウィン校です。日本人率が低く、少人数のアットホームな雰囲気なので、集中的に英語力を伸ばすのに最適な環境です。

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Lexis Englishヌーサ校は、暖かな気候と青い海、美しいビーチに囲まれ、ゆったりとしたライフスタイルを楽しみながら英語を学ぶことができます。ケンブリッジ検定やIELTS試験対策コース、英語+サーフィンなど幅広いコースから自分に合ったスタイルの英語を学ぶことができます。

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