海外留学を検討している場合、留学経験を将来に生かしたいと考えている方は多いでしょう。

実際に留学を通して英語力を上げるだけでなく、さまざまな仕事や職業に生かせるスキルや経験を培えます。

また、日本では学べないスキルや経験を身につければ、就職・転職などでアピールポイントとなる場合も多いです。

今回は留学経験を生かせる仕事・職業について、年収の目安とともに詳しく解説します。

また、必要なスキルや就職活動の進め方も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

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海外留学を生かせる仕事・職業｜年収の目安や必要なスキルも紹介

ここでは、海外留学経験を活かせる仕事・職業について年収の目安と必要なスキルとともに紹介します。

医療系（看護師・医師・放射線技師等）

看護師や医師などの医療系の職種はオーストラリアでも需要が高い仕事で、日本と同じく比較的年収が高い仕事といえます。

近年のグローバル化により英語しか話せない患者も増えてきているので、専門的な英語を使いこなせる人材は貴重な存在です。

医療系の職種は資格が必要になるため、大学や専門学校に通う必要があります。

	オーストラリア	日本
看護師	82,942豪ドル（約796万円）	364万円
医師	77,140豪ドル（約740万円）	1,428万円
放射線技師	62,571豪ドル（約600万円）	351万円

※1ドル＝96円とする（2024年8月時点）

参考：talent.com
参考：求人ボックス（看護師・放射線技師）

オーストラリアの看護師の年収を詳しく見る

ホスピタリティ系（ホテルマン・ハウスキーパー・シェフ等）

日本では年収が低い傾向のあるホスピタリティ系職種（サービス業）ですが、オーストラリアではそれなりの年収が見込めます。

特別なスキル・資格が必要な職種は一部に限られるため、仕事を見つけやすい職種であるのが特徴です。

特にシェフはオーストラリアの永住権を目指す方に人気の仕事であり、TAFE（専門学校）で学んだ後に現地で就職をする方も多い職種といえます。

	オーストラリア	日本
ホテルマン	62,400豪ドル（約600万円）	348万円
ハウスキーパー（家政婦）	59,500豪ドル（約571万円）	340万円
シェフ	69,417豪ドル（約666万円）	411万円

※1ドル＝96円とする（2024年8月時点）

参考：talent.com
参考：求人ボックス（ホテルマン・ハウスキーパー・シェフ）

美容系（美容師・マッサージ師・ヨガインストラクター等）

日本では年収が低い傾向のある美容系の職種ですが、オーストラリアでは需要の高い仕事かつスキル職であるため年収が高くなっています。

特にマッサージ師は「RMT：Registered Massage Therapist」と呼ばれる医療系マッサージ資格があり、Diploma of Remedial Massage（ディプロマオブリメディアルマッサージ）コースを修了することが必須です。

海外では技術力が高い日本の美容師の人気が高く、仕事が見つけやすい職種といえるでしょう。

	オーストラリア	日本
美容師	60,977豪ドル（約585万円）	361万円
マッサージ師	103,740豪ドル（約995万円）	377万円
ヨガインストラクター	78,000豪ドル（約748万円）	300万円

※1ドル＝96円とする（2024年8月時点）

参考：talent.com
参考：求人ボックス（美容師・マッサージ師）

オーストラリアの美容師の年収を詳しく見る

オーストラリアのマッサージ師の年収を詳しく見る

エンジニア系（IT・機械・電気通信・化学等）

エンジニア系の職種は海外においても非常に需要の高い仕事であり、オーストラリアでは日本円で年収1,000万円を超えることも多いです。

プログラマーやWebデザイナーのような職種はリモートでも働けるため、帰国後も日本にいながら外資系企業で働く方はいます。

そのため、海外留学経験のある方が重宝されることは多く、英語力を鍛えておくことで世界中の企業で働けるチャンスが広がります。

	オーストラリア	日本
プログラマー	95,000豪ドル（約912万円）	503万円
Webデザイナー	91,699豪ドル（約880万円）	433万円
機械エンジニア	119,958豪ドル（約1,151万円）	470万円

※1ドル＝96円とする（2024年8月時点）

参考：talent.com
参考：求人ボックス（プログラマー・Webデザイナー・機械エンジニア）

オーストラリアのエンジニアの年収を詳しく見る

教育系（英語教師・海外の大学教員・保育士等）

英語教師・大学教員・保育士などの教育系職種は、オーストラリアの方が日本よりも年収が高い傾向があります。

日本でも人気の高い保育士ですが、オーストラリアは共働き率が高く需要があるため、年収が高くて仕事内容はしっかりと定められており残業もほとんどありません。

海外留学で培った英語力を生かす教育系の仕事は、日本だけでなく海外でも働けるチャンスが多い職種といえます。

	オーストラリア	日本
英語教師	95,951豪ドル（約921万円）	348万円
大学の教員	89,836豪ドル（約862万円）	423万円
保育士	83,473豪ドル（約800万円）	331万円

※1ドル＝96円とする（2024年8月時点）

参考：talent.com
参考：求人ボックス（英語教師・大学の教員・保育士）

オーストラリアの英語教師の年収を詳しく見る

士業系（公認会計士・税理士・弁護士等）

日本でも人気の高い公認会計士・税理士・弁護士などの士業は、オーストラリアにおいても年収は非常に高い傾向があります。

ただし、資格取得の難易度は日本と同じく非常に高く、学士以上のコースで学び資格試験に合格することが必要です。

オーストラリア留学で国際基準の会計士の資格を取得することも可能なので、興味のある方はオーストラリアの会計士資格を取る方法を詳しく見てみてください。

	オーストラリア	日本
公認会計士	96,371豪ドル（約925万円）	650万円
税理士	100,000豪ドル（約960万円）	950万円
弁護士	118,088豪ドル（約1,133万円）	550万円

※1ドル＝96円とする（2024年8月時点）

参考：talent.com
参考：求人ボックス（公認会計士・弁護士）

オーストラリアの会計士の年収を詳しく見る

通訳・翻訳

海外留学経験を生かせる仕事の代表ともいえるのが「通訳・翻訳」です。オーストラリアでは日本の倍以上の年収が見込めます。

近年AIなどの技術が進んで機械による同時通訳が可能になってきましたが、国際的な会議などの場では依然として通訳や翻訳の職種が必要とされます。

英語を話すのが好きな方や英語そのものを仕事にしたい方にぴったりな仕事といえるでしょう。

	オーストラリア	日本
通訳	107,835豪ドル（約1,035万円）	396万円
翻訳	107,835豪ドル（約1,035万円）	440万円

※1ドル＝96円とする（2024年8月時点）

参考：talent.com
参考：求人ボックス（通訳・翻訳）

国際営業職・コンサルタント

国際営業職やコンサルタントは、特定の分野における深い知識とチームワークなどを必要とし、海外プロジェクトにおける豊富な経験も求められるため、海外留学の経験者は重宝される可能性が高いです。

英語力のほか、コミュニケーション力や課題解決力など留学を通じて得られるスキルを存分に生かせる職種といえます。

オーストラリアは日本の2倍以上の年収が見込めるため、興味がある方は海外就職も視野に入れてみましょう。

	オーストラリア	日本
国際営業職	110,000豪ドル（約1,056万円）	483万円
コンサルタント	84,867豪ドル（約811万円）	425万円

※1ドル＝96円とする（2024年8月時点）

参考：talent.com
参考：求人ボックス（国際営業職・コンサルタント）

観光ガイド・旅行代理店

現地の観光ガイドや旅行代理店の仕事は、オーストラリアの方が日本よりも年収が高い傾向があります。

英語力を生かして現地で日本人向けの観光ガイドをしたり、海外支店のある旅行代理店で働いたりすることも可能なので、海外で働いてみたい方におすすめできる仕事です。

旅行会社などで経験を積んだ後、自分で事業を立ち上げて独立しやすい仕事なので、自由に働きたい方にもぴったりです。

	オーストラリア	日本
観光ガイド	70,203豪ドル（約673万円）	360万円
旅行代理店	72,500豪ドル（約696万円）	362万円

※1ドル＝96円とする（2024年8月時点）

参考：talent.com

国際協力団体（NGO・NPO）

海外留学経験を通じて英語力やスキルを磨くと、国連などの国際機関や国際協力機構（JICA）などの政府機関で働くチャンスも増えます。

国際協力団体は語学力・専門性など即戦力の能力が求められる業界ですが、海外留学の経験があると国際交流の経験が評価されるため、留学経験者が重宝されやすい職種といえるでしょう。

人々や社会へ貢献できるやりがいのある仕事でもあり、国際協力団体を経験した後さらなるキャリアアップにつながる可能性も高いです。

	オーストラリア	日本
NGO・NPO	110,094豪ドル（約1,056万円）	339万円

※1ドル＝96円とする（2024年8月時点）

参考：talent.com

留学エージェント（留学サポート）

留学エージェントや留学サポートの仕事は実体験に即したアドバイスができる点で、海外留学経験者にぴったりの仕事といえます。

オーストラリアの方が日本よりも高い年収が見込め、さまざまな国の留学生をサポートできる魅力もあります。

留学エージェントは国内外に拠点がある場合が多く、海外勤務を希望している方にもおすすめです。

	オーストラリア	日本
留学エージェント	72,500豪ドル（約696万円）	400万円

※1ドル＝96円とする（2024年8月時点）

海外留学経験者はもつことが多い仕事にも生かせるスキル・経験

海外留学を経験すると視野が広がるとよくいわれますが、以下のような仕事に生かせるスキル・経験を培えるのが強みです。

• 英語力（語学力）
• コミュニケーション力
• 課題解決力
• 柔軟性
• 適応力
• 主体性
• 積極性

海外での生活にあたって日本とは違う文化や言語などに戸惑い、困難に直面することも多いでしょう。

決して楽なことばかりではない留学生活を乗り越えるために、日々切磋琢磨することで自然と上記のようなスキルを身につけられます。

留学経験・語学力を十分に生かすなら外資系・海外就職も視野に入れよう

海外での滞在経験や海外の方と関わってきた経験を十分に活かすなら、外資系企業もしくは海外就職を視野に入れることをおすすめします。

外資系企業ではビジネスレベルの英語力が求められるほか、日本国内で勉強してきただけでは得られない経験値をより生かしやすいため、留学経験者が重宝される傾向があります。

海外就職はさらに難易度が高くなりますが、海外では常に有能な人材を求めている企業が多いので、スキルや経験をアピールして認められれば就労ビザをサポートしてくれる可能性も高いです。

外資系企業や海外就職を選択した場合、年収も国内企業より高くなる傾向があるため、より条件の良い仕事を探している方にもぴったりです。

海外留学の経験を存分に生かした仕事に就くためにやっておきたいこと

海外留学の経験を存分に生かした仕事に就くために、明確にしておきたいこと3つを紹介します。

転職・就職を通して何を達成したいのか（目的）を明確にしておく

転職や就職を通して、達成したい目的・目標をできるだけ具体化して明確にしておきましょう。

例えば、ぼんやりと「英語を生かした仕事をしたい」といった目標にすると、実際に働き始めた後に「こんな仕事だと思っていなかった」という現実とのギャップが生まれがちです。

何ができる職業に就けば目的達成できるのか、就職後に何がしたいのかなど目標をできるだけ具体的に持っておくと、志望動機などに一貫性が出て採用される可能性が高くなります。

自分の持つ英語力・専門スキル・経験などを棚卸しする

転職・就職を成功させる上で重要な自分の英語力や専門スキル、経験などを棚卸しましょう。

強みを分析してアピールできるようにしておくことで、自分に合った企業や職業を見つけやすくなります。

また、面接においても効果的な自己PRができるため、企業とのマッチングがよりスムーズに進むでしょう。

英語力の証明に関しては、TOEFLやIELTSなどの英語試験を受けておくのをおすすめします。

転職・就職活動を進める上で条件の優先順位をつけておく

転職や就職活動を進めていく上で、仕事内容や給与などを含む条件の優先順位をつけておきましょう。

どの点は絶対叶えたくて、どの点は妥協できるのかを明確に持っておくことで、留学経験を活かした仕事に就きやすくなります。

将来的に海外での勤務を狙っている場合は、志望している企業に海外支社があるか、また海外転勤もしやすい環境かをチェックする必要があるでしょう。

優先順位の高い条件を満たした企業や職業が見つかると、転職や就職活動が効率よく進むメリットもあります。

転職・就職のプロに相談して助言をもらうと目標や進め方が明確になりやすい

海外留学経験を生かした転職や就職活動を効率的に進めるために、留学エージェントや転職エージェントなどのプロに相談するのがおすすめです。

専門のエージェントに相談してアドバイスを受けることで、転職・就職活動の目標や進め方が明確になります。

ほかにも、エージェントを利用することで以下のようなメリットがあります。

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海外に住み続けたいなら永住権を狙える職業リストから選ぶのも手

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職業リストにもいくつか種類がありますが、職業によって永住権を取得する難易度に違いがあります。

これらの職業リストの内容は変更になる可能性があるので、常に最新のものをチェックするようにしましょう。

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海外留学で得た経験やスキルを生かして希望の仕事に就きましょう

海外留学を通じて得られたスキルや経験は、企業にとって貴重な即戦力となるため、留学経験者は希望の仕事に就きやすくなる傾向があります。

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