【短期留学で使用】オーストラリアの観光ビザETAS/イータスの申請方法

オーストラリアに入国する際は、短期留学や観光目的の場合でも必ずビザを事前に用意しておく必要があります。オーストラリアへの観光旅行や短期留学、出張に使えるのは、ETAS(イータス)またはETAと呼ばれる観光ビザです。ここではETASの取得条件や、オンラインで簡単にビザ申請手続きをする方法、申請にかかる料金について解説します。

オーストラリアの観光ビザ、ETASとは?

オーストラリア入国する際に必要なETAS(イータス)は、Electric Travel Authority Systemの略称です。ETASは個人のパスポート情報を電子化したオーストラリアへの渡航許可証で、通称「観光ビザ」とも呼ばれ、主に旅行でオーストラリアを訪れる観光客や短期留学生や、仕事で商談やミーティング・現地調査などの際に利用されています。

ETASでオーストラリアに滞在できるのは最長3カ月(90日)と定められています。3カ月以内の観光旅行だけでなく、出張や会議、調査などのビジネス目的での滞在にもETASが必要となります。さらに、ETASは12週間以内の短期留学にも利用でき、オーストラリアの学校に留学するための下見や、ボランティアスポーツ習い事などをすることも可能なので、観光以外にも使える非常に便利なビザです。

ただし、このビザでは、アルバイトのように賃金が発生する労働は禁止されています。参考までに、オーストラリアではワーキングホリデービザや学生ビザ、就労ビザなどの保持者は働くことを許可されていますが、ビザの種類により労働条件に制限があります。

ETASの申請要件

ETASは、以下の要件を全て満たす場合に取得申請が可能なビザです。

  1. オーストラリア滞在期間は、1回の渡航につき3カ月以内。
  2. 3カ月を超える留学ではない。
  3. 結核を患っていない。
  4. 刑期の合計が12カ月を超える有罪判決を受けていない(実刑にかかわらず)。
  5. ETAS所持者がオーストラリアで働くことは違法。ただし業務関連の調査、契約交渉、会議出席などビジネス目的の活動をすることは認められる。

ETASのオンライン申請方法

ETASは他のビザと同じく、オーストラリア政府移民局ウェブサイト からオンラインで取得申請ができます。サイトが英語で表示された場合、画面右上の日本国旗のマークを押すと日本語に切り替わります。

オンライン申請にはパスポート、電子メールアドレス、有効なクレジットカードの3点が必要です。また、ETASのオンライン申請をするには、日本、香港(SAR PRC)、韓国、シンガポール、カナダ、マレーシア、アメリカ合衆国、ブルネイ・ダルサラームのいずれかのパスポートを所持していることが条件となっています。

オンラインでのビザ申請条件を満たしていない人は、オーストラリア政府のビザオフィス を通じて取得できる場合があります。

 

ETASの申請手順

① オーストラリア連邦政府・移民局のウェブサイトのETAのページにアクセス。
② 画面左上「ETAを申請する」をクリック。
③ ステップ1〜7まで、以下の各画像を参考に全て英語で入力

 

ステップ1:ETAの種類及び現在の所在地

  1. ETA(ETAS)の種類を選択(観光、親族訪問、短期ビジネス)。
  2. 現在住んでいる場所を選択。
  3. 利用規約に同意。
  4. 「次へ」をクリック。

 

ステップ2:個人及びパスポートの情報

  1. 姓名、性別、生年月日、出生国を入力。
  2. 別名(旧姓など)がある人は「はい」を選択。
  3. 犯罪歴の有無を選択。
  4. パスポート保持者の国籍、パスポート番号・発行日・有効期限、発行官庁を入力。
  5. 「次へ」をクリック。

 

ステップ3:住所及び連絡先

  1. 現住所を入力(英字・数字は全て半角を使用。全角英数字を入力するとエラーが出る)。
  2. 電話番号を入力(日本の国番号:81
  3. 連絡用のメールアドレスを入力。
  4. 連絡方法を選択。
  5. 他の国のパスポートの有無を選択。

 

ステップ4:入力情報の確認

ステップ2と3で入力した情報に誤りがないか、最終確認をします。

 

ステップ5:支払い情報の入力

ETAS申請には20豪ドルの料金がかかります。支払い方法はクレジットカードのみで、VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners Clubの5種類のカードが利用可能です。

 

ステップ6:レシート(支払い情報の確認)

支払い情報が正しい場合、「支払いが承認されました」というレシート画面が表示されます。確認したら「次へ」をクリックします。

 

ステップ7:発給通知

ほとんどの場合、ETASは12時間以内に発給されます。しかし、発給が遅れたり、場合によってはオーストラリア大使館への連絡が必要となるケースも稀にあるため、オーストラリアへ渡航することが決定したら早めに申請手続きをすることをお勧めします。

ETASの手続き状況は、オーストラリア政府移民局のウェブサイト で確認できます。その際にはパスポート番号、ETAS申請時に発行された参照番号が必要ですので、手続き後に受信したEメールは保存しておきましょう。

ETASの有効期限

ETASの有効期限は、取得した日から原則1年間です。その間、ETASもしくはパスポートの有効期限が切れるまでは何回でも出入国できます(どちらか有効期限が早い方に準じます)。

もし、ETAS申請から入国までの間にパスポートの有効期限が切れてしまった場合は、もう一度新たにETASを取得する必要があります。

オーストラリア入国の際には

オーストラリアの空港に到着後、有効な渡航書類やビザを持たずに入国しようとすると、本人確認に長く時間がかかることや、最悪の場合は入国を拒否されることもあります。また、ビザ申請要件(観光など)と異なる目的でETASを取得している場合も入国できませんので、必ず渡航目的に合わせたビザを取得しておきましょう。

既にビザ番号の記載されたメールが届いていても、万が一オーストラリア到着後にスマートフォンの充電が切れたりメール画面が開けなかったりすれば、ビザの確認ができません。そのため、ETASのビザ番号と自分のパスポート番号が入った画面を印刷し、手荷物に入れておくことをお勧めします。また、ETASでオーストラリアに渡航する際は、空港で提出する入国カードの渡航目的の欄にも観光や旅行と記入する必要があります。

なお、当記事に記載した金額や手続き方法は2018年現在のものです。詳しくはオーストラリア移民局のサイトで確認の上、不明な点はエージェントなどに相談しましょう。

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