オーストラリアでの留学やワーキングホリデーを終えて日本へ帰国する際には、現地でいくつかの手続きを済ませておく必要があります。銀行口座の解約やタックスリターン(確定申告)、スーパーアニュエーション(年金)の引き出し申請など、帰国後では対応が難しくなるものも含まれるため、出国前にしっかり確認しておくことが大切です。
この記事では、帰国届の提出からお金・税金・生活まわりの手続き、荷物の準備まで、帰国前にやるべきことをカテゴリ別に整理して解説します。
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オーストラリアに3か月以上滞在する方は、在留届を日本大使館または総領事館に提出しています。帰国する際には、この在留届に対応する「帰国届(帰国・転出届)」を提出する必要があります。
帰国届はオンライン在留届(ORRネット)から提出できます。ORRネットにログインし、「帰国・転出届」を選択するだけで手続きが完了します。帰国日が決まったら早めに済ませておきましょう。
なお、在留届を提出していない方はこの手続きは不要ですが、3か月以上の海外滞在では在留届の提出が旅券法で義務付けられています。まだ提出していない方は、ORRネットから届け出ておきましょう。

帰国前には、オーストラリアで使っていた銀行口座やお金の処理を忘れずに行いましょう。ここでは、以下の2つの手続きについて解説します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
オーストラリアで余ったお金は、帰国前に日本の口座へ送金しておくと安心です。国際送金にはWise(ワイズ)というサービスが便利で、銀行間の海外送金と比べて手数料が安く、為替レートも透明な点が特徴です。
ワイズの登録は無料で、オンライン上で送金手続きが完了します。銀行口座を解約する前に登録を済ませ、日本の口座への送金を完了させておきましょう。
ワーキングホリデーや留学でオーストラリアに滞在していた方の多くは、現地の銀行口座を開設しています。帰国前には、この口座の解約手続きを忘れないようにしましょう。
解約は各銀行の窓口で行えます。その際、キャッシュカードとパスポートを持参してください。口座に残高がある場合は、窓口でその場で現金を受け取れます。解約の数日前からはデビットカードの利用を控えておくと、未決済の取引(Pending transaction)による手続きの遅れを防げます。
一部の銀行ではアプリやオンラインからの解約にも対応しており、その場合は帰国後でも手続きが可能です。口座を開設したまま放置すると、毎月の口座維持手数料が引かれ続ける場合があります。再渡航の予定がない方は、出国前に解約を済ませておくのがおすすめです。
ただし、タックスリターンの還付金やスーパーアニュエーションの返金をオーストラリアの口座で受け取る予定がある方は、すべての入金が完了するまで口座を維持しておくことも検討してください。

オーストラリアで収入を得ていた方は、税金や年金に関する手続きも帰国前に確認が必要です。ここでは、以下の3つのポイントを解説します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
タックスリターンとは、オーストラリアの所得税に関する確定申告のことです。オーストラリアの会計年度は7月1日から翌年6月30日までで、この期間に1豪ドル(約110円)でも収入があった方は、原則として申告が必要です。
自分で申告する場合の期限は毎年10月31日で、登録税理士に依頼する場合は翌年5月15日まで延長できます。会計年度の途中で帰国する場合は、帰国後にオーストラリアでの収入がないことなどの条件を満たせば、早期申請が認められるケースもあります。
タックスリターンの制度やルールは変更されることがあるため、不明な点がある方は登録税理士に相談するのがおすすめです。なお、ワーキングホリデービザの方は、雇用主がワーキングホリデー関連の登録を行っている場合など、条件によっては申告が不要になるケースもあります。ご自身が対象かどうか判断に迷う場合は、税理士に確認しましょう。
タックスファイルナンバー(TFN)とは、オーストラリアの税務上の個人番号です。TFNは一度発行されると番号が変わることはなく、再発行の手続きには時間がかかる場合があります。
将来オーストラリアで再び働く可能性がある方は、帰国前にTFNを必ずメモやスクリーンショットなどで控えておきましょう。タックスリターンやスーパーアニュエーションの手続きでも必要になる番号です。
スーパーアニュエーションとは、オーストラリアの年金積立制度です。現在、雇用主は従業員の給与の12%をスーパーアニュエーション口座に積み立てる義務があります(2025年7月1日〜)。
学生ビザやワーキングホリデービザなどの一時滞在ビザで働いていた方は、帰国後にDASP(Departing Australia Superannuation Payment)という制度を利用して、積み立てたお金の引き出しを申請できます。
DASPの申請には、以下の条件をすべて満たす必要があります。
引き出し時にはDASP税が源泉徴収されます。税率はビザの種類によって異なり、おおまかな目安は以下のとおりです。
| ビザの種類 | DASP税率 | 手元に残る目安 |
| ワーキングホリデービザ | 65% | 残高の約35% |
| 学生ビザなど(一時滞在ビザ) | 35%(課税済み要素) | 残高の約65% |
※上記は2026年3月時点の税率情報にもとづく目安です。実際の受取額は、スーパーファンドの口座管理手数料や海外送金時の為替コストなどが差し引かれるため、この目安よりも少なくなります。また、ワーキングホリデービザから学生ビザに切り替えた場合など、ビザ履歴によって全体にワーキングホリデーの税率(65%)が適用されるケースもあります。
申請はATOのDASPオンライン申請システムから行えます。残高が5,000豪ドル(約55万円)以上の場合は、身分証明書の認証コピーが必要になることがあるため、出国前に必要書類を準備しておくと手続きがスムーズです。
なお、制度や税率は変更される可能性があるため、最新情報はオーストラリア国税局(ATO)の公式サイトで確認するか、登録税理士に相談してください。
携帯電話や住居に関する手続きも、帰国前に済ませておく必要があります。ここでは、以下の2つについて解説します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
お使いのSIMカードがプリペイド式の場合、基本的に解約手続きは不要です。月ごとにチャージ(リチャージ)を購入する仕組みのため、購入をやめれば自動的に使えなくなります。ただし、オートチャージ(自動リチャージ)を設定している方は、解除を忘れないようにしましょう。解除しないと帰国後も毎月引き落としが続いてしまいます。
一方、月額契約タイプのプラン(ポストペイド)を利用している方は、契約先のキャリアで解約手続きが必要です。店舗への来店やカスタマーサポートへの連絡で手続きできますので、帰国前に済ませておきましょう。
ボンドとは、シェアハウスや賃貸物件に入居する際にオーナーやマネージャーに預ける保証金(デポジット)のことです。退去する際は、事前にオーナーへ退去日を伝え、契約条件に沿ってボンドの返金を確実に受け取りましょう。
返金は銀行振込や現金で行われるのが一般的です。退去時に部屋の状態が契約どおりであれば、全額が返金されます。帰国直前にバタバタしないよう、退去の連絡と返金の段取りは早めに進めておくのがおすすめです。
帰国が近づいたら、荷物の整理やお土産の購入も計画的に進めておきましょう。ここでは、以下の2つについて解説します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
長期間オーストラリアに滞在していると、思った以上に荷物が増えていることがあります。帰国が決まったら、できるだけ早い段階で荷物の整理を始めましょう。
スーツケースに入りきらないけれど日本に持ち帰りたいものがある場合は、国際郵便や貨物輸送サービスの利用を検討してみてください。地域や運送会社によって料金・日数が異なるため、余裕をもって見積もりを取っておくと安心です。
荷物のパッキングは想像以上に時間がかかります。出発直前に慌てないよう、不要なものは早めに処分やリサイクルに出しておきましょう。
オーストラリアには魅力的なお土産がたくさんあります。家族や友人に喜ばれる定番のアイテムとしては、VEGEMITE(ベジマイト)やTIMTAM(ティムタム)といったオーストラリアならではの食品が人気です。カンガルーやクロコダイルのジャーキーなど、日本では手に入りにくい珍しい商品もお土産に向いています。
お酒が好きな方への贈り物には、オーストラリア産のワインもおすすめです。現地のスーパーマーケットやボトルショップではリーズナブルに購入できます。ただし、ワインは重量があるため、航空会社の荷物制限を事前に確認しておきましょう。空港の免税店でも購入可能です。

皆さんが効率的に、適切なお土産選びが出来ますよう、帰国する直前だけではなく、旅行の前の予備知識としても、この記事を読んで頂ければ幸いです。
【プロ留学カウンセラーMOROについて】
▶留学カウンセラー資格
・内閣府認証 NPO留学協会 海外留学アドバイザー認定資格保有【RCA:170018】
・オーストラリア政府公認 留学カウンセラーPIER認定資格保有【QEAC:O451】▶プロフィール
Morrow World Inc. の創業者
26歳での留学をきっかけに英語を学び、海外で異なる文化や価値観に触れ生活することの楽しさを知る。
その後、海外の仕事経験を生かし留学事業で起業。年間の9割以上をシドニーやセブ島を拠点に海外で生活。
世界中の教育機関を視察し、自身の経験も踏まえて「失敗しない学校選び」並びに「成功する留学プラン」を提案し留学生を全力サポート中。
オーストラリアからの帰国前には、帰国届の提出、銀行口座の解約、タックスリターン、スーパーアニュエーションの準備など、さまざまな手続きが必要です。特に銀行の解約や携帯電話の契約解除はオーストラリア国内でしか対応できないケースもあるため、早めに取りかかることが大切です。
帰国日が決まったら、この記事のチェック項目を参考に計画的に準備を進めて、やり残しや忘れ物がないようにしましょう。
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オーストラリアでの語学学校体験を通して、英語力を試し、現地の文化や生活を学んだペコちゃんとおさるさん。
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