オーストラリアへ留学目的で3ヶ月以上滞在するには、学生ビザがもっとも適切なビザです。オーストラリア留学の学生ビザはサブクラスという分類で分けられており、サブクラス500とサブクラス590(こちらは18歳未満の学生と一緒にオーストラリアに滞在する保護者などが対象)があります。そのため、オーストラリアの学生ビザを取得する方はサブクラス500という学生ビザが対象になります。
オーストラリアへはワーキングホリデービザでも滞在することができますが、学校に通える期間が制限されていて、しっかり勉強をすることができません。オーストラリアの学生ビザ、サブクラス500を取得すると、学校に長期間通うことができるので、学びたいことをしっかり学べます。このオーストラリアの学生ビザ、サブクラス500にはいくつか条件や制限がありますので、学生ビザの概要から順番に説明していきます。
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オーストラリアの学生ビザ(サブクラス500)は、オーストラリアの語学学校、専門学校、大学、TAFEなどへ3ヶ月以上、学生として通いたい方が申請するビザです。オーストラリアでは学生ビザ(サブクラス500)での就労も認められており、2週間で48時間以内、また、学校のホリデー中は制限なく働くことが可能となります。
オーストラリアでは学生ビザ(サブクラス500)でも働くことが可能ですが、働く際には条件があります。
スクールホリデーの間は時間に制限なく、時間を規制される事なく働くことが可能ですが、コース受講中は働く時間に制限があります。2週間で48時間までは働くことができるので、例えば1週目20時間働き、2週目28時間働くことも可能です。しかし、3週目に32時間働くと、2週目と3週目の合計時間が50時間になってしまうので、規則に反することになります。なので、アルバイトでシフトを出す場合には、週24時間までにしたほうが、規則違反を防ぐことができます。
また、学生ビザ(サブクラス500)が取得でき次第オーストラリアに入国することは可能ですが、学校のコースが始まってから就労が可能となります。最初は授業に専念して、だんだん授業に慣れてきてから働き始めるのがいいかもしれません。ただし、オーストラリアで研究修士または博士後期コースを受講する場合には、就労制限は適応されません。
学生ビザ(サブクラス500)でオーストラリアに滞在できる期間は、受講するコースの期間や修了時期によって異なります。
【10ヶ月未満のコースの場合】
コース修了日から1ヶ月間、滞在可能
【10ヶ月以上のコースの場合】
1〜10月にコースが修了する場合
コース修了日から2ヶ月間、滞在可能11〜12月にコースが修了する場合
通常は次の年の3月15日が有効期限
つまり、コースの期間が短い(10か月未満)場合は、終了後1か月の滞在。
コースの期間が10か月以上の場合は、終了時期によって通常修了(1〜10月)なら2か月後まで年末修了(11〜12月)なら翌年3月15日まで滞在可能です。
ビザの有効期限は、発行される際にCoE(入学許可証)に基づいて自動的に設定されます。
滞在延長を希望する場合は、別途ビザ申請(例:新たな学生ビザ申請や卒業生ビザ申請など)が必要です。
誤ってオーバーステイしないよう、ビザの有効期限は必ず自分で確認しましょう!
オーストラリアの学生ビザ(サブクラス500)を取得するには、上記の条件が必要になります。十分な資金には具体的な金額は示されておらず、滞在する間の学費や生活費があれば問題なく学生ビザ(サブクラス500)を取得できます。扶養家族は扶養家族としてビザに含めることができますが、ビザ申請時以降に生まれた子供は対象外となります。ちなみにパートナーは、同行が許可された場合3ヶ月まで修学することが可能です。
CoE(Confirmation of Enrolment/入学許可証)とは、オーストラリアのCRICOS登録校へ正式に入学手続き・学費支払い後に学校から発行される書類です。このCoEは、学生ビザ(サブクラス500)申請者のみに必要となり、ワーキングホリデービザや観光ビザで学校に通う場合には発行されません。
また、CoE以外にも以下の書類で代用できる場合があります。
AASES(Acceptance Advice of Secondary Exchange Students)
(高校生の交換留学プログラム向け)
Department of Foreign Affairs and Trade または Department of Defence が発行するサポートレター
学生ビザ申請には、これらの公式な入学証明書類が必須となります。
以前は「GTE(Genuine Temporary Entrant)」という基準がありましたが、2024年以降、**Genuine Student(GS)**基準へと移行しました。
GS基準では、申請者が本当にオーストラリアで学ぶ意図があるか、一時的な滞在者であるかを重視して審査が行われます。
申請時には以下書類の提出を求められる場合があり、移民局から追加資料の提出を指示されることもあります。
本人が学生ビザ(サブクラス500)を取得した後に家族がビザを申請する場合は、資金証明を提出する必要があります。資金証明は1年間の生活費があることを証明するか、指定以上の年収があるか、預金があることを証明する必要があります。
【1年間の生活費の目安】
・学生または保護者 24,505ドル
・パートナーまたは配偶者 8,574ドル
・子供 3,670ドル
学生ビザ(サブクラス500)申請に必要なものは、以下のものです。
・パスポート
オーストラリア留学中の有効期限かつ、余白が一枚以上あること・入学許可証番号
政府認定校への入学手続き後、学校より発行されます。原本またはコピーが必要です。・OSHC(海外留学生健康保険)
保険開始期間は少なくともコース開始の1週間前から、終了日はコース終了日以降である必要があります。・クレジットカード
インターネット申請(eVisa申請)する方のみ必要になります。
【学生ビザ(サブクラス500)申請料金】
日本国内から申請:710豪ドル *2024年7月に値上がり変更しました
オーストラリア国内から申請:710豪ドル *2024年7月に値上がり変更しました
2回目以降(延長料金):700ドル
初回申請・延長申請ともに基本申請料は710豪ドルですが、2回目以降の延長申請では追加料金(Second VAC)が発生する場合があります。詳細は個別ケースによって異なるため、最新の情報をImmiAccountで必ず確認しましょう。
クレジットカードで支払う場合、以下のカード会社の手数料は自己負担となっています。
オーストラリアの学生ビザ(サブクラス500)を申請してから発給されるまでには、一定の審査時間が必要です。特に繁忙期(2月・7月入学時期)には審査に時間がかかる傾向があるため、学校開始予定日から逆算して、最低6か月前には申請準備を始めることを強く推奨しています。
※ビザ発給までの期間は、申請者の状況や移民局の審査状況によって異なる場合がありますので、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
学生ビザ(サブクラス500)が発給されると、いくつかビザに付帯条件が付きます。どの条件が適応されているかは、Immi AccountやVGNメールで確認しておきましょう。
Condition 8105:コース受講中は2週間で合計48時間までの就労が可能。ホリデー中は無制限。
Condition 8202:出席率80%以上、成績Satisfactory以上を維持すること。
Condition 8303:反社会的勢力への関与禁止。
Condition 8304:氏名変更時は速やかに政府へ届け出(ImmiAccount経由推奨)。
Condition 8501:海外留学生健康保険(OSHC)加入義務。
Condition 8516:学生ビザ取得に必要な条件を常に満たすこと。
Condition 8517:5歳以上18歳未満の扶養家族が同行する場合、適切な学校への入学手配が必要。
Condition 8532:18歳未満の単身滞在者は政府認可の滞在先に居住すること。
Condition 8533:オーストラリア到着後および住所変更時、1週間以内に学校に届け出ること。
Condition 8534:原則、他のビザへの切り替えは禁止。ただし特別な事情がある場合は解除申請可能。
Condition 8535:政府支援による留学生は、一定の条件下でのみ他ビザへの切り替え可能。
Condition 8564:犯罪行為を行ってはならない。
Condition 8602:公的健康保険料の支払いを怠ってはいけない。
※特定のコース(軍事技術、防衛関係)を受講する場合にはCondition 8208が付くこともあります。
リスクレベルとは留学生の国籍と教育機関のリスクを元に設定されているものです。このリスクレベルは留学生がその国のビザのルールを守れているかによって判断されます。そのため、ビザのルールを守らない人が多い国はリスクレベルの高い国として判断されてしまいます。日本国籍保持者はリスクレベル1と指定されているため、他の国の人に比べると簡単にビザを取得することができます。リスクレベルが高い場合は、資金証明など追加書類の提出が求められます。
【追加書類の提出が必要な場合】
教育機関のリスクレベルが2、国のリスクレベルが3
教育機関のリスクレベルが3、国のリスクレベルが2または3この場合は、資金証明や英語力証明の提出が必要
TPS(Tuition Protection Service)は、オーストラリア政府が運営する留学生向け学費保護制度です。留学生が通う教育機関が万一、倒産や授業提供不能となった場合、TPSは以下のサポートを行います。
CRICOS(オーストラリア政府が公式に「留学生向け」と認可・登録している教育機関やコース)に登録されたコースに通うすべての海外留学生
コース期間が25週以上の場合は、最初に最大50%までのみ前受け可能
教育機関はTPS登録が義務付けられており、万が一に備えた資金管理を行っています。
留学生自身が別途手続き費用を支払う必要はありません。すべて政府主導で進行されますので、万が一の際にも安心です。
学生ビザでオーストラリアの学校に通学中には、他の学校に転校することができます。以前はビザ取得後12ヶ月間は転校ができないというルールがありましたが、現在はコース開始後6ヶ月以内でも条件を満たせば転校できるようになっています。
転校したい場合には、まず通っている学校の退学が可能かを確認し、新しい学校のCoE(入学許可証)を取得して、移民局(ImmiAccount)に提出・更新する必要があります。ただし、通っているPrincipal Course(メインコース)を6ヶ月以内に退学する場合には、現在の学校からリリース(許可)を取得することが必要です。
また、TAFEや専門学校を卒業後、その学校と提携している大学や教育機関に入学する場合には、単位互換(Credit Transfer)が可能な場合があります。専攻分野が一致していれば、それまでに取得したDiplomaの単位が認定され、編入することもできます。単位認定は通常1〜1.5年分まで可能であり、条件が整えば大学2年次(Second Year)から編入することも可能です。
オーストラリア留学・ワーホリ ImmiAccount/イミアカウントの作成方法
オーストラリアの観光ビザ(ETAS)を除くほとんどのビザの取得にはこのImmiAccount(イミアカウント)が必要となります。特にオーストラリアに留学をされる方(短期を除く)、学生ビザやワーキングホリデービザの方は必ず作成しなければならないものになっています。
オーストラリアの学生ビザ申請方法の解説を致します。学生ビザはオーストラリアの教育機関で3ヶ月以上の留学を検討されている方は、学生ビザを申請する必要がります。ここではオーストラリアの学生ビザ申請時の入力方法の日本語解説から必要な添付書類、支払い方法まで詳しくマニュアルとして説明します。
オーストラリアの学生ビザは、以前は多くのサブクラスに分かれていましたが、現在はサブクラス500とサブクラス590の2種類に統一されています。
サブクラス500は、オーストラリアの語学学校、専門学校、大学、TAFEなどに実際に通い、学業を行う方が取得するビザです。一方、サブクラス590は、18歳未満の学生ビザ保持者または申請者に同行する21歳以上の親または法的保護者が取得するガーディアンビザです。
そのため、オーストラリアで学ぶためにビザを申請する場合、基本的にはサブクラス500が対象となります。
ビザの種類はシンプルになりましたが、学生ビザの申請には多くの条件や要件を満たす必要があり、しっかりとした準備が必要です。また、学校選びも目的や希望する留学期間によって最適な選択肢が異なります。
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