オーストラリアは海や山に囲まれ自然が豊かでありながら、世界中から人が多く集まる国際色豊かな国です。

近年、英語力のブラッシュアップを目的に留学先として人気なオーストラリアで、働くことを目指す日本人が増えてきています。

この記事では、オーストラリアで働くことを考えている方に向けて日本人がオーストラリアで働く方法や、現地での仕事の種類・探し方などを徹底解説します。

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オーストラリアで働くには？求人の探し方を解説

オーストラリアで仕事を探す場合は、積極的に自分から動くことが重要になります。

日本と異なり、求人に応募してからも相手から連絡が来るまで時間を要することも多いため、以下の方法を駆使してなるべく多く応募していきましょう。

• オーストラリアの大手求人サイトから探す
• 飛び込みでレジュメを配って応募する
• 知り合いから現地採用の求人を紹介してもらう

順番に詳しく解説していきます。

オーストラリアの仕事探しマニュアルに関する詳しい情報を見る

オーストラリアの大手求人サイトから探す

以下の日本語のオーストラリア求人サイトから、希望にあった職種を探せます。

• NICHIGO PRESS
• JAMS.TV

ローカルジョブだけでなく、ジャパニーズレストランや日本人が経営する美容院やサロン、日系企業などの求人が多く掲載されているため、初めてオーストラリアで働く場合でも応募しやすいです。

オーストラリアの求人サイトは日本で渡航準備中にもチェックできるため、どのような求人が増えているかを早い段階から確認できます。

飛び込みでレジュメを配って応募する

直接お店に出向き飛び込みでレジュメ（履歴書や職務経歴書）を配って応募することも可能です。 日本人にとってはあまりなじみがない方法ですが、オーストラリアでは一般的な方法なので心配いりません。

お気に入りのカフェや行きつけのレストランなどで、すでに顔を覚えてもらっている場合は、快くレジュメを受け取ってもらい採用までつながることもあります。

数をこなすことも重要なので、1つの街で30〜40枚のレジュメを配るペースでお店を回ると良いでしょう。

知り合いから現地採用の求人を紹介してもらう

知人や友人から求人を紹介してもらう方法は、まだ世に出ていない求人にいち早く応募できるため、競争率が低くなります。 そのため、知人や友人のコネは最大限利用するのがおすすめです。

オーストラリアに渡航したばかりで知人や友人がいない場合には、ミートアップなどのイベントに参加したり、国際交流コミュニティやボランティアに参加したりして知り合いを増やすところから始めてみましょう。

 

オーストラリアで働く際の3つの雇用形態と給与相場

まずは、オーストラリアで働く場合の雇用形態や給料について以下の3つを説明していきます。

• カジュアル
• パートタイム
• フルタイム

オーストラリアでは、雇用形態によって待遇が大きく異なります。

安定した収入を得たい方はフルタイム、柔軟な働き方を求めている方はパートタイム、短期間で高時給を狙うならカジュアルが適しています。

順番に確認しましょう。

カジュアル

カジュアルとは、仕事の案件がある日にだけ仕事の依頼を受けて出勤する働き方のことです。 日本での日雇いバイトを想像するとわかりやすいでしょう。

「今日出勤できますか？」とカジュアルに仕事が決まりやすい一方で、即日クビになる可能性もあります。

決まったシフトがない場合が多く、不安定な雇用形態である分、時給はパートタイムやフルタイムに比べて高めです。

パートタイム

パートタイムとは、日本のアルバイトのように事前にシフトを組んで働く時間を決め、その時間だけ出勤する働き方のことです。

給与は働いた時間に応じて支払われ、勤務時間が多ければ有休を取得できる場合もあります。学生ビザやワーキングホリデービザで働く場合、ほとんどの方がパートタイムの雇用形態です。

カジュアルに比べて時給は低くなります。事前に働く時間ともらえる給料が計算できるため、収入面での不安は少なくなります。

フルタイム

フルタイムとは、日本でいう正社員のことを指し、週38時間以上の労働時間が保証されている働き方のことです。

フルタイムだと有給休暇が振り分けられていたり、従業員だけでなくその家族のサポートもあったりと福利厚生が充実している上に、労働契約も長期間になることが多いため、生活が安定します。

給与は月に一度か二度決まった額が毎月振り込まれる場合がほとんどでしょう。

最近では、ローカルジョブや工場系のファーム、日系企業などがフルタイムの労働者を募集しているので、探してみると良いです。

オーストラリアで働くのにおすすめの仕事｜初めてワーホリ・留学する方に人気

オーストラリアに初めてワーキングホリデーや留学をして、英語にも自信がないという方におすすめの職種は以下の通りです。

• ジャパニーズレストランのキッチン
• ファームジョブ
• ホテルの清掃員

英語力や経験によって選べる仕事が異なります。自分に合った仕事を選び、充実したワーホリや留学生活にしましょう。

ジャパニーズレストランのキッチン

オーストラリアでは最近日本食が大人気です。寿司レストランや和食レストラン、ラーメン店など街中のあらゆる場所にジャパニーズレストランがあります。

ジャパニーズレストランのキッチン業務では、料理名はなじみのあることが多いため、覚えやすいです。

またお客さんと直接英語でコミュニケーションを取る場面も少なく、英語力に自信がない場合でもすぐに働き始めることが可能です。

海外就業を目指すなら「未経験から3ヶ月で習得｜寿司職人学校 飲食人大学」も参考にしてみてください。

ファームジョブ

ファームジョブには、農業だけでなく、畜産業や漁業、建築業などさまざまな業種があります。

中でも人気なファームジョブは、オーストラリアの田舎にあるファーム（農場）での作業です。 収穫や仕分け、箱詰めなどさまざまな業務を行います。

オーストラリアならではの大自然に囲まれ、体を動かしながら、健康的に働きたい方におすすめです。また、さまざまな国の方たちが集まっていることが多いため、友人作りにも最適です。

ただ、ファームによっては劣悪な環境労働の場合もあるため、ファーム選びは慎重に行う必要があります。

女性でもファームジョブしやすい仕事に関する詳しい情報を見る

ホテルの清掃員

ホテルの清掃員の主な業務は、部屋の清掃やベッドメイキング、アメニティの補充などです。

同僚たちと最低限のコミュニケーションを取り合いながら、業務に関する簡単な指示が理解できれば良いため、英語力に自信がない方や英語を勉強中の方にもおすすめです。

専門的な知識を必要とすることも少ないため、未経験でも採用されやすいという点も嬉しいポイントになります。

オーストラリアで働くのにおすすめの仕事｜英会話に一定の自信がある方向け

英語で一定以上のコミュニケーションを取れ、礼儀正しい態度やその場に適した丁寧な英語を使用できる方におすすめの職種は以下の3つです。

1. ローカルカフェのフロントスタッフ
2. ホテルのフロントスタッフ
3. 現地の民間企業の事務スタッフ

順番に詳しく解説していきます。

ローカルカフェのフロントスタッフ

カフェのフロントにて、接客対応や精算、ドリンクやフードの受け渡しを行う仕事です。

忙しい時間帯や混雑するカフェで、ドリンク・フードのオーダーや細かいカスタムを正確に聞き取るには、高いリスニング力とスピーキング力が必須です。

またアレルギーの有無の確認や食材に関する説明を英語で正確に行わなければいけないこともあります。他にも常にお客さんとの会話を盛り上げ、常連さんの注文は記憶してあげるなど高いホスピタリティも求められるでしょう。

ホテルのフロントスタッフ

ホテルのフロントスタッフにて、お客さんのチェックイン・チェックアウト手続きや宿泊管理、会計、各種案内などを行う仕事です。

さまざまな国からの観光客と会話して、活きた英語でコミュニケーションを取りながら、自分の英語力をさらに伸ばしたい方に特におすすめです。

お客さんからホテル周辺の観光地や有名な飲食店、おすすめのお土産屋さんなど聞かれることも多くあります。英語力だけではなく、オーストラリアやホテル周辺に関する知識も常にアップデートしておく必要があります。

オーストラリアの有休ホテルインターンシップに関する詳しい情報を見る

現地の民間企業の事務スタッフ

パソコンを使用してデータを管理したり、書類を作成したり、来客対応などを行う仕事です。

業務内容が多岐にわたるため、英語力だけでなく、電話対応やパソコンのスキル、マーケティングなどさまざまな業務を学べるでしょう。

また、オーストラリアの方々の働き方やビジネス観を直近で感じることもできます。

日本で事務や経理業務の経験がある場合や、一定以上のパソコンスキルがある場合は即戦力として採用してもらえる可能性も高いです。

オーストラリアで働くのにおすすめの仕事｜資格や専門的なスキルがある

日本ですでに専門的なスキルや資格を持っている場合は、オーストラリアでも資格やスキルを活用して働ける場合が多くあります。特に下記の資格はオーストラリアでも活かせます。

• 看護師
• 美容師
• バリスタ

オーストラリアでは資格があることで、就職の幅が広がったり永住権の取得にも有利になったりします。

看護師

オーストラリアの看護師資格は、RN（日本での正看護師にあたる資格）とEN（日本での准看護師にあたる資格）、AN（日本での看護助手にあたる資格）の3種類があります。

例えば、日本で4年制の大学を卒業し看護師の資格を取得している場合、実務経験と規定以上の英語力を満たせば、オーストラリアでも正看護師の資格を取得して働けます。

また、専門学校を卒業している場合や実務経験がない場合は、看護留学や看護有給インターンシップに参加して、アシスタントナースの資格取得を目指すという方法もあるので心配いりません。

給料面も、オーストラリアと日本の看護師の給料を比較すると、オーストラリアの方が高いです。

 美容師

日本で美容師として働いていた場合、その経験をオーストラリアで活かせます。

日本人美容師は手先の器用さや仕事の丁寧さからオーストラリアでも人気を集めており、日本人が経営する美容院は増えています。

働きながら最先端のスタイルを学べるだけでなく、さまざまな人種の髪質に触れられる機会なので、美容師として貴重な経験を積めるでしょう。

お客さんとコミュニケーションを取る機会も多く、英語力も上達していきます。

 バリスタ

オーストラリアはカフェ文化が盛んで、街のいたる所にローカルのカフェがあり、カフェでのバリスタはおしゃれな若者たちに人気の就職先にもなっています。

オーストラリアは欧州からの移民も多いため本格的なコーヒー店も多く、レベルの高いバリスタに囲まれながら働けます。

日本でバリスタの経験があり、コーヒーやテイスティングに関する知識も持っている場合、即戦力として雇ってもらえることも多いので、チャレンジしてみると良いでしょう。

オーストラリアで自身が作るこだわりのコーヒーを提供しながら、お客様に喜んでもらえる仕事ができるかもしれません。

オーストラリアで働くには？必要なビザを紹介

オーストラリアで働きたい場合、下記のビザが必要です。就労ビザにもさまざまな種類があるので自分の希望に合うビザを選ぶと良いです。

ビザの中でも観光ビザではアルバイトを含め働けないので注意しましょう。

• 就労ビザ
• ワーキングホリデー（ワーホリ）ビザ
• 一時就労ビザ
• 技術独立ビザ
• 卒業生ビザ

それぞれ詳しく解説していきます。

就労ビザ

就労ビザとしてよく知られるTSSビザ（Temporary Skill Shortage）は、特定分野の人材不足の解消を目的としています。

したがって、許可された職種でのみ就労できます。滞在可能期間は最低2年、最長4年です。

就労ビザの申請に年齢制限はなく技能と経験が重視されており、3年以上働くと永住ビザが申請可能です。

ワーキングホリデー（ワーホリ）ビザ

ワーキングホリデー（ワーホリ）ビザは18～30歳までを対象としており、海外で働きながら生活できる特別なビザです。

滞在可能期間は1年ですが、条件を満たせば2～3回の申請が可能です。ワーキングホリデービザは渡航先でアルバイトや短期就労が認められているため、生活費を賄いながら異文化を体験できます。

ワーキングホリデービザで渡航後は語学学校に通ったり旅行したりと自由にできるため、海外経験を積むのに最適です。国によって申請条件や発給数が異なるので事前の確認が必要です。

一時就労ビザ

一時就労ビザは、短期間の継続しない就労目的で渡航する方が申請するビザです。滞在可能期間は数ヶ月～1年以内になります。

主にアーティスト・パフォーマー・スポーツ選手・コーチなどイベントに参加する方や大会への参加、短期トレーニングのために渡航する方が多いです。

一時就労ビザは長期滞在を目的としていないため、滞在期間が限られている点が特徴です。長期滞在を希望している場合は、別のビザを検討しましょう。

技術独立ビザ

技術独立ビザ（Skilled Independent Visa, subclass 189）は、ある特定の専門性を持つ方がオーストラリアで恒久的に労働・居住することを許可するものです。

滞在可能期間はオーストラリア国内で自由に居住・就労できます。

技術独立ビザを申請するためには、「移民職業リストに掲載されており、職種にて技術査定に合格している」ことや「ポイントテストにて一定のスコアを満たしている」などが条件です。

技術独立ビザを取得すると、オーストラリアの公的医療制度への加入も認められます。

卒業生ビザ

卒業生ビザ（Temporary Graduate Visa, subclass 485）とは、オーストラリアの大学や専門学校を卒業した方向けで、卒業後に滞在し一定期間働けます。

卒業生ビザの滞在可能期間は種類によって異なります。Graduate Work Streamは最低18ヶ月、Post-Study Work Sreamは最長4年です。

どちらも永住権取得のステップとして活用されており、オーストラリアで就職活動や就労できます。

オーストラリアで働くのに有利なスキルや資格

オーストラリアで就労するためには専門資格やスキルがあると有利です。特に下記分野における資格の需要は高いです。

• 英語力
• ITスキル
• 会計・経理系の資格
• オーストラリアで需要の高い専門的な資格

順番に詳しく解説します。

英語力

オーストラリアで働くなら、公用語が英語なので、英語力が非常に重要です。英語力が求められる職種はITエンジニアやビジネス職、医療や教育関係などさまざまです。

一般的にIELTS（International English Language Testing System）は最低でも6.5以上、TOEFL iBT（Test of English as a Foreign Language Internet-based Test）では90以上のスコアが求められます。

英語力を向上させることで、オーストラリアでの就職の選択肢が広がります。

ITスキル

オーストラリアでIT関連の仕事に就くには、専門的な知識や資格が採用されやすいです。特に以下のスキルは有利です。

スキル	詳細
プログラミング	Python・Java・C++・JavaScriptなどの言語
クラウド技術	AWS・Azure・Google Cloudの認定資格
データ分析	SQL・R・機械学習・AI関連スキル
サイバーセキュリティ	ネットワークセキュリティ・ペネトレーションテスト
ソフトウェア開発	アジャイル開発・DevOps・UI/UXデザイン

オーストラリアでは、ITエンジニアの需要が高く給与も比較的高いため、上記のスキルを取得していると、就職に有利になります。

会計・経理系の資格

オーストラリアで会計・経理系の仕事に就くには専門資格を取得すると有利です。例えば、簿記やFPの概念は全世界共通のため、オーストラリアでの就活に活かせます。

また、公認会計士（CPA Australia）はオーストラリア国内で広く認められている資格で、企業の財務管理や監査業務では必須です。

会計・経理系の高い専門性を持てば永住権取得の可能性もあるため、永住を考えている方は簿記・FP・会計士などの資格取得を検討しましょう。

オーストラリアで需要の高い専門的な資格

オーストラリアで需要の高い専門的な資格やスキルは以下の通りです。

分野	資格・スキル
医療・介護	正看護師・介護士
IT・エンジニア	ソフトウェア開発者・クラウドエンジニア
建設・電気工事	建設管理者・電気技師・配管工
ホスピタリティ	シェフ・バリスタ
教育	TESOL（英語教授法）・J-SHINE（小学校英語指導者資格）
会計・金融	CPA（公認会計士）・ファイナンシャルアナリスト
翻訳・通訳	NAATI（国家認定翻訳・通訳資格）

資格を取得すると、オーストラリアでの就職が有利になります。特に需要が高い資格職は、医療分野での資格や工学分野での資格です。

特に医療・介護・工学・建設業界は人材不足が深刻で需要が高いです。関連する資格やスキルを習得できれば、就活でも有利になります。

オーストラリアで働く前に主に準備する物

オーストラリアで実際に働き始める前に準備しておく必要があるものは以下の通りです。

• ビザ
• タックスファイルナンバー（Tax File Number）
• 現地の銀行の預金口座
• レジュメ（履歴書）
• 海外保険

ビザは学生ビザやワーキングホリデービザ、就労ビザなど人によって種類が違います。取得までにかかる時間やお金も異なるので、事前に自分がどのビザを取得できるのかチェックしておきましょう。

また、タックスファイルナンバーやオーストラリアの銀行口座などは給料の振り込みが必要になるため、なるべく早く準備しておくことをおすすめします。銀行口座は渡航後に窓口開設が一般的ですが、渡航前にオンラインで開設可能な場合もあります。

他にも、レジュメは仕事を探していると提出を求められることが多いですが、日本の履歴書と形式が異なるため、仕事探しを始める前に準備しておくと安心です。

保険は滞在中の事故や怪我が補償されるものなので必ず入っておきましょう。

オーストラリアで働く際に気をつけること

オーストラリアで働くにあたり、気をつけなければいけないことがいくつかあります。

• オーストラリアでの就労に関する法律や規則を押さえておく
• 日本人が高い賃金の仕事に就くには一定以上の英語力が必要
• ビザの種類によっては期間ごとに就労時間の制限がある
• 就労エリアに応じて賃金が変動する
• 働く職場によっては最低賃金以下になる場合がある

順番に詳しく解説します。

オーストラリアでの就労に関する法律や規則を押さえておく

オーストラリアでは2022年に公正労働法（フェアワーク法）が改正されたことにより、労働環境がさらに整い、安定した職やより高い賃金を得やすくなりました。

就労に関する規則や休暇の取り方、法律などは日本と異なる部分も多いため、働き始める前に雇用説明書等を一通り確認しておくことが大切です。自ら理解しておくことで、勤務上のトラブルを防げます。

もし、労働環境や賃金に問題を感じた場合は気軽に電話相談をすることも可能です。

日本人が高い賃金の仕事に就くには一定以上の英語力が必要

外国人がオーストラリアで働く場合、英語スキルと給料は比例するともいわれています。

英語での接客を伴うだけでなく、勤務中に英語での専門的な会話が必要な場合などは、それなりに採用のハードルも上がりますが、高い賃金で雇ってもらえることも多いです。

そのため、英語スキルに自信がない場合は語学学校に通うなどして、まずは英語力を一定以上のレベルまで底上げすることが、オーストラリアで高い賃金の仕事に就く近道になります。

他にも、英語ネイティブの人たちに囲まれながら働きたい場合にも、問題なく意思疎通できる程度の英語力が必要になります。

ビザの種類によっては期間ごとに就労時間の制限がある

それぞれのビザの種類によって就労に関する条件が異なるため、どのビザを取得したいか事前に慎重に考えておきましょう。

例えば学生ビザは学ぶことを目的としたビザのため、1週28時間までの就労しか認めらない時間の制限があります。一方でワーキングホリデービザは同一雇用主の元で最大半年間働けますが、ビザの取得は30歳までという年齢の制限があります。

そのため、制限の心配なくオーストラリアで働くことを希望する場合は、スポンサー（雇用主）を見つけるなどの準備は必要になりますが、就労ビザの取得が望ましいです。

オーストラリアのワーホリの年齢制限について詳しい情報を見る

就労エリアに応じて賃金が変動する

日本と同様、オーストラリアも都市ごとに平均給与が若干異なります。より多くの収入が欲しい場合は働くエリアも仕事探しの際に考慮した方が良いでしょう。

また、都市部では職種も増えるため、自分に合ったより高賃金な仕事を見つけやすくなるメリットもあります。賃金が高いエリアは、同時に物価や家賃が高いことも多いため、注意が必要です。

働く職場によっては最低賃金以下になる場合がある

オーストラリアにも最低賃金が保障される法律はありますが、カジュアルやパートタイムとして働く場合は最低賃金以下になる可能性があります。

例えば、ファームジョブなどは時給制ではなく出来高制や成果報酬型で給与が支払われる場合が多いです。またダンス講師やヨガのインストラクターも時給ではなく、1レッスンごとに給与が支払われます。

その場合、時給換算すると最低賃金より低くなってしまうことも考えられます。給与に関することは雇用主にも事前に確認し、お互いに納得した上で働きだすことが大切です。

英語が話せない日本人がオーストラリアで働くことは可能？

英語が話せない場合でも、もちろん職を選べばオーストラリアでも働くことは可能です。ただ、選べる職種の幅は狭まり、給料や勤務時間などの条件も選びづらくなってしまいます。

希望の職種に悔いなくチャレンジするためにも、渡航前に最低でもTOEICで600点・英検2級・高校レベルの英文法などを一通り理解し、英語で意思疎通ができるくらいの状態を目指しておくことが重要です。

オーストラリアで時間を有効活用するためにも、事前に英語力を伸ばすためのプログラムに参加し、オーストラリア渡航前に英語力を底上げするという方法もあります。

英語プログラムに関する詳しい情報を見る

オーストラリアで働くのに向いている人の特徴4つ

オーストラリアの職場は日本と違いフラットな人間関係が特徴です。オーストラリアで働くのに向いている方の特徴を下記にまとめました。

• 自立している人
• 細かいことは気にしないマインドの人
• さまざまな体験をしてみたい人
• 滞在中の費用負担を軽減したい人

それぞれ詳しく解説していきます。

自立している人

オーストラリアで働くには、自立心が重要な要素です。

ワーホリでは、渡航前後の準備や手続き、トラブルが発生しても自分1人で対処する必要があり、人に頼りがちだと乗り越えられません。したがって、自立していることは最低限必要な条件です。

オーストラリアの職場でも、自分で判断し行動する自立性が求められるため、指示を待つのではなく自分から積極的に行動する方が評価されます。

細かいことは気にしないマインドの人

海外でストレスなく生活を送るためには「細かいことは気にしない」というマインドセットを持っていることが重要です。

オーストラリアの職場では、時間にルーズな文化やフレンドリーなコミュニケーションが特徴で、日本のような厳格なルールや細かい指示が少ないです。

具体的には、完璧主義よりも柔軟性の方が求められています。細かいことは気にしないマインドの方はオーストラリアに適応しやすい傾向です。

さまざまな体験をしてみたい人

オーストラリアは職種が多く文化も多様なので、さまざまな体験をしてみたい方には特に魅力的な環境です。したがって、ワーホリで複数の職を経験したり、レジャーを体験してみたい方に向いています。

例えば、仕事の合間にサーフィンやハイキング、キャンプなど自然を満喫できたり、多国籍な職場環境で世界中の方々と働きながら異文化を学べたりします。

柔軟な働き方も可能で、フルタイム・パート・カジュアルジョブ（短期間・不定期で働く雇用形態）など、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

滞在中の費用負担を軽減したい人

ワーホリビザを取得すれば、現地で働きながら生活費を稼げるので、滞在中の費用負担を軽減したい方は留学よりワーホリが向いています。

また、費用負担を軽減するポイントは、稼ぐだけではありません。

家賃を抑えるためにシェアハウスを選ぶ、外食を減らし自炊をする、車は持たずバスや電車などの公共交通機関を利用するなど心がけると、生活費を抑えられます。

さらに、大きく稼ぎたいなら時給が高めの飲食業や観光業を選ぶことで短時間でもまとまった収入の確保が可能です。

紹介：オーストラリアで仕事を探す予定の方は、Aloha Englishの「オーストラリアのワーキングホリデーでおすすめの仕事と探し方まとめ」記事も参考にしてみてください。

オーストラリアで働くのにおすすめの都市

オーストラリアで働くのにおすすめの都市は職種や自分のライフスタイルによって異なります。以下の都市が特に人気なので詳しく解説します。

国名	特徴
シドニー	オーストラリア最大の都市で求人数が多く、特にIT・金融・飲食業・観光業などの求人が豊富です。
メルボルン	世界で最も住みやすい都市で、治安が良く生活環境が整っています。カフェ文化の中心地と知られておりバリスタの求人とクリエイティブ産業、教育関連の求人が多いです。
ブリスベン	温暖な気候が特徴で、観光業やホスピタリティ業界の仕事が豊富にあります。
ケアンズ	観光業が中心でダイビングインストラクターやツアーガイドの仕事が豊富です。

各都市の特徴や求人状況については下記の別記事を参考にしてください。

オーストラリアのワーホリにおすすめの都市を確認する

タビケン留学で留学してオーストラリアで働く経験をした方の体験談

ここからは、ワーキングホリデービザや学生ビザを取得し、実際にオーストラリアで働いた方々の体験談を紹介していきます。

• 20代男性｜ワーキングホリデー
• 20代女性｜ワーキングホリデー2年
• 30代女性｜専門留学・TAFE（学生ビザ）2年

20代男性｜ワーキングホリデー

英語力に不安があった杉山さんは、まずはフィリピンで1か月語学学校に通った後オーストラリアに渡航しました。

オーストラリアのシドニーに到着後はまず語学学校に通いながらラーメン屋で働き、その後バンダーバーグにてファームジョブを行っています。

日々スイートポテトを収穫しながら英語にも少しずつ慣れてきたころにシドニーに戻ると、以前働いていたラーメン屋で店長を任されることになりました。

プレッシャーがありながらも、ワーホリで店長をする貴重な経験されました。

杉山さんの体験談に関する詳しい情報を見る

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＞＞語学力をつけるなら2カ国留学がおすすめ

20代女性｜ワーキングホリデー2年

MOEさんは、日本では美容師として働いたことはなく、オーストラリアで初めて美容師として働きました。

職場は日本と違って人間関係がフラットであり、仕事終わりにご飯に連れてもらうなど、カジュアルで非常に働きやすいと感じたそうです。

また、美容院で働いているとさまざまな国籍のお客様が来店され、それぞれで英語のアクセントも違っていたようでした。英語での接客に難しさを感じながらも、さまざまな国の人の立場で考えることを学んだようです。

とにかく美容院を帰る瞬間は快く思ってもらえるように心がけて働いたとのことでした。

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30代女性｜専門留学・TAFE（学生ビザ）2年

鈴木さんはまず英語に慣れるためにフィリピンで2か月語学留学をしました。その後シドニーにわたり、人脈を広げながら仕事を探し、ボンダイビーチにあるレストランでローカルジョブをゲットしました。

初めはミスの連発で辛い思いをしながらも、レストランでの仕事を通じて、自分の意見を伝えることの大切さを学べたそうです。

他にも、日本にいるころにしていたヨガインストラクターの仕事をオーストラリアでもしていて、日本人を相手に週に一度レッスンを開催しているとのことです。

鈴木さんの体験談に関する詳しい情報を見る

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