オーストラリアのビザの種類

留学先としてとても人気の高いオーストラリア。その理由にはオーストラリア人が親日であり、とてもフレンドリーであること、温暖であること、そしてオーストラリアの多くの都市が「世界住みたい都市ランキング」で上位にランクインしていることが挙げられます。オーストラリアに留学や仕事で滞在するには、ビザを取得する必要があり、そのためには目的にあったビザを取得する必要があります。もし、オーストラリアに語学留学したいなら、学生ビザ(サブクラス500)、18歳未満の学生に保護者としてオーストラリアに滞在するなら学生ガーディアンビザ(サブクラス590)の取得が必要です。また、オーストラリアに長期滞在する方法として日本で人気なのが、ワーキングホリデービザ。日本から世界にワーキングホリデービザで留学に行く人は、毎年約2万人ですが、その半数の約1万人の人が毎年オーストラリアにワーキングホリデービザで留学しています。他にもさまざまなビザの種類がございますので、ご紹介していきます。

オーストラリアの学生ビザ

オーストラリアに語学留学する際に取得するのは、学生ビザ(サブクラス500)です。以前はたくさん種類のあった学生ビザですが、現在は主に2つのビザに分けられ、実際に学校に通う方が取得する学生ビザ(サブクラス500)と、18歳未満の方が留学する際に保護者として滞在する方が取得する学生ガーディアンビザです。また、通常の学生ビザとは異なりますが、専門分野のスキルを高めるためにオーストラリアの職場でトレーニングができる、トレーニングビザというものもあります。

学生ビザ(サブクラス500)

学生ビザ(サブクラス500)は、オーストラリアの語学学校、大学、専門学校、TAFEなどへ3ヶ月以上通学する際に必要なビザです。学生ビザ(サブクラス500)では、2週間のうちに最大40時間まで就労することが可能なので、オーストラリアで学びながら仕事をするという経験ができます。また、学校のホリデー中には時間に制限なく働くことができます。

1回目の申請料金は540豪ドルで、ビザ発給には4ヶ月ほどかかるので、早めのお申し込みをオススメします。

学生ビザ(サブクラス500)に関する詳しい情報は、こちら

学生ガーディアンビザ(サブクラス590)

学生ガーディアンビザ(サブクラス590)とは、18歳未満のオーストラリア学生ビザ(サブクラス500)申請者または保持者の21歳以上の親、親族、法的保護者がオーストラリアで保護者として滞在する際に必要なビザです。ビザ申請料金は560豪ドルからで、最大5年間の滞在が可能です。

学生ガーディアンビザに関する情報は、学生ビザ(サブクラス500)に関するページに詳しく記載してあります。

オーストラリアのワーキングホリデービザ

オーストラリアで働く方法で一番人気があるのが、ワーキングホリデービザです。日本からは毎年世界各国にワーキングホリデーで出国している方が約2万人いますが、その半数の約1万人の方がオーストラリアを選んでいます。とても人気のビザですが、ビザ取得には年齢制限があります。

ワーキングホリデービザ(サブクラス417)

オーストラリアのワーキングホリデービザ(サブクラス417)は、申請時に18歳以上30歳以下の方が対象で、最大1年間オーストラリアで観光、就労できるビザです。また、ワーキングホリデービザ(サブクラス417)では、最大4ヶ月間学校に通うことも可能です。ワーキングホリデービザでは同じ雇用主の下で最大6ヶ月まで働くことが可能ですが、政府が認めた場合は同じ雇用主の下で最大12ヶ月ことも可能です。

ワーキングホリデービザにはもう一つ、セカンドワーキングホリデービザといビザがあります。このビザを取得すると、最初のワーキングホリデービザと合わせて最大2年間、オーストラリアに滞在することが可能です。セカンドワーキングホリデービザを取得するには、政府が認めた地域で88日以上働く必要があります。ほとんどの場合が、シティから離れたファームでの農作業やミートファクトリーでの仕事です。ファームの募集はいろんな方法で行われていますが、中には悪徳なファームがあったり、偽の紹介料を請求してくる人もいますので、ファーム選びは慎重に行うことをオススメします。もし、働いてみて少しでも不審に思うことがあれば、他の場所に移動することをオススメします。

オーストラリアのワーキングホリデービザは、カナダやイギリスなどとは違い年間発給数が決められていません。そのため、条件さえ満たせば、誰でもオーストラリアのワーキングホリデービザを取得することが可能です。

ワーキングホリデービザに関する詳しい情報は、こちら

オーストラリアの就労(スポンサー)ビザ

以前の就労ビザ(サブクラス457)は廃止され、2018年3月より新しい就労ビザ、テンポラリースキルショーテッジ:TSS(サブクラス482)が適用されることとなりました。それに伴い、就労ビザを取得できる職種が以前の職業リスト(CSOL)から約200種類ほど削除され、職種によって短期滞在リスト(2年間)か中長期滞在リスト(4年間)に分けられるようになりました。また、永住権取得の条件が3年間に変更されたため、現在は中長期滞在(4年間)の就労ビザでしか、永住権を申請することができなくなりました。

① 短期的に人材が不足している職業 → 2年間のビザを取得(STSOL)

② 中長期的に人材が不足している職業 → 4年間のビザを取得(MLTSSL)
永住権の申請が可能

 

就労ビザを取得できる職業

上記でもご紹介しましたが、就労ビザは2年間のSTSOL(Short-Term Strategic Skilled List)と4年間のMLTSSL(Medium and Long Term Strategic Skilled List)に分かれ、4年間のMLTSSLの場合は永住権申請に繋げることができます。

2年間のビザ(STSOL)リスト

2年間のビザ(STSOL)リストの一部をご紹介します。

  • Ambulance Officer(救急隊員)
  • Company Secretary(会社秘書)
  • Cook(コック)
  • Dietitian(栄養士)
  • Fashion Designer(ファッションデザイナー)
  • Footballer(フットボール選手)
  • Hairdresser(美容師)
  • Hospital Pharmacist(病院薬剤師)
  • Interpreter(通訳)
  • Massage Therapist(マッサージセラピスト)
  • Web Developer(ウェブ開発者)

4年間のビザ(MLTSSL)リスト

4年間のビザ(MLTSSL)リストの一部をご紹介します。

  • Engineering Technologist(エンジニアリング技術者)
  • Management Consultant(経営コンサルタント)
  • Midwife(助産師)
  • Occupational Therapist(作業療法士)
  • Physiotherapist(理学療法士)
  • Registered Nurse (Aged Care)(高齢者ケア)
  • General Practitioner(一般開業医)
  • Carpenter(大工)
  • Chef(シェフ)
  • Accountant (General)(会計士)

STSOL、MLTSSL共に他にもさまざまな職業があります。詳しくはオーストラリア政府のページをご覧ください。

就労ビザ申請の条件

新就労ビザ導入にあたり、就労ビザの申請には以下の条件が必要となりました。

  • 最低2年以上、同等の職務経験が必要
  • 最低給与価格は海外からの就労者も同等に扱い、オーストラリア労働者を安い賃金にしない
  • 国際的な協定などがない限り、労働市場テストが必要
  • STSOLのみオーストラリア国内での更新が可能
  • MLTSSLでの就労が3年を過ぎた後、オーストラリア国内でのビザ更新や永住権申請が可能
  • オーストラリア労働者に対する職場での差別がないかなどのテストを雇用主に徹底させる
  • オーストラリア労働者に対するトレーニングに対して、雇用主にさらに徹底した要件を実施
  • 無犯罪証明書の取得が必要

 

MLTSSLから永住権申請へ

4年間の就労ビザ(MLTSSL)から永住権へ申請する際の条件も厳しくなりました。

  • 申請時の年齢が45歳以下
  • 英語力に関する要件が強化
  • MLTSSLにて最低3年間の就労が義務化
  • オーストラリア労働者に対するトレーニング実施要件の強化
  • 雇用主はオーストラリア給料市場に見合った金額を支払い、かつ最低労働賃金の基準を満たすこと(年収53,900豪ドル)

オーストラリアの観光ビザ、短期滞在ビザ

オーストラリアに短期滞在する方法として多くの方が取得しているのが、電子観光ビザETAS(サブクラス601)です。また、日本からオーストラリアを経由し他の国へ行く際、乗り換え時間が8時間を超える場合には乗り継ぎビザ(サブクラス771)が必要になりますので、乗り換え時間のある方は事前にチェックしておきましょう。

ETAS(サブクラス601)

ETAS(サブクラス601)では最大3ヶ月まで滞在が可能です。主に観光、3ヶ月以下の短期留学、会議への出席などを目的とする方が取得するビザです。ビザの申請料金は20豪ドルで、ほとんどの場合で申請後1日以内に発行されます。このビザではオーストラリアでの就労は認められていませんので、ご注意ください。

観光ビザ(ETAS)に関する詳しい情報は、こちら

ETASの申請はこちらから

観光ビザ(サブクラス600)

このビザは家族を訪問する場合、学会への出席、会社の会合のためなど、ビジネス目的で訪問する場合に取得するビザです。最大3ヶ月、6ヶ月または12ヶ月の滞在が可能です。ビザの申請料金は140〜1020豪ドルです。このビザではオーストラリアでの就労は認められていませんので、ご注意ください。

乗り継ぎビザ(サブクラス771)

飛行機の乗り換えに8時間以上かかる場合に必要なビザで、最大72時間までオーストラリアに滞在可能です。料金は0豪ドル〜で、他の国への航空券を取得している必要があります。

オーストラリアに永住する

オーストラリアに永住する方法としては、上記で紹介したMLTSSlから永住権を申請する方法以外に、技術独立ビザ(サブクラス189)、ディファクトビザ(サブクラス)などがあります。

技術独立ビザ(サブクラス189)

日本やオーストラリアで身につけたスキルや経験を活かし、永住権を取得する方法です。このビザを取得する人は、オーストラリア政府が認めた職業(こちらを参照)である必要があり、就労ビザのように企業に頼らず自分でビザを取得します。その他、申請時の年齢は45歳以下であること、英語力の基準をクリアすることが条件で、申請には9ヶ月ほどかかります。

オーストラリアのパートナービザ

オーストラリア国籍、またはオーストラリアの永住権を持つ方とパートナー関係にある方は、このビザを申請することが可能です。オーストラリアのパートナービザは申請する場所や状況によって取得するビザの種類が変わります。どのパートナービザも18歳以上である必要があります。

パートナービザ(サブクラス820、801)

現在オーストラリア在住で、オーストラリア国内からパートナービザを申請する際に必要なビザです。サブクラス820は一時的なパートナービザで、サブクラス801が認可されるまでのビザです。サブクラス820が認可されてから2年後、サブクラス801の申請が可能になります。サブクラス801を取得すると、オーストラリアに永久的に滞在することができるようになります。パートナービザ(サブクラス820、801)の申請料金は7,000豪ドルです。

パートナービザ(サブクラス309、100)

現在オーストラリア国外に在住で、パートナーがオーストラリアに在住の場合に、このビザを取得します。サブクラス309は一時的なパートナービザで、サブクラス100が認可されるまでのビザです。サブクラス309が認可されてから2年後にサブクラス100の申請が可能です。サブクラス100を取得すると、オーストラリアに永久的に滞在することができるようになります。パートナービザ(サブクラス309、100)の申請料金は7,000豪ドルです。

パートナービザ(サブクラス300)

現在オーストラリア国外に在住で、まだパートナー関係にないカップルはこのビザを取得します。このビザはProspective Marridge Visaと呼ばれ、取得してから9ヶ月以内に婚姻関係を結ぶ必要があります。ビザの申請料金は7,000豪ドルです。このビザを取得しオーストラリアに入国した後、パートナービザ(サブクラス820、801)を取得するのが一般的で、その際には1,170豪ドル必要になります。

サブクラス820やサブクラス309を取得の際、婚姻関係にある場合には戸籍謄本などの書類を提出し、事実婚関係の場合には証拠となる写真や文書、友人の証言などが必要になります。また、健康状態に問題がないか、犯罪歴の有無、性格条件を満たしている必要があります。

その他のビザ

トレーニングビザ(サブクラス407)

トレーニングビザ(サブクラス407)とは、現在の職業、高等教育分野、専門分野におけるスキルを高めるために、職場でのトレーニングに参加するためのビザです。このビザを取得するには政府の指定する英語力の基準を満たす必要があります。ビザ申請料金は280豪ドルからで、最大2年間の滞在が可能です。

短期滞在スペシャリストビザ(サブクラス400)

このビザではオーストラリアでの自然災害の支援など、オーストラリアの利益に関する活動や仕事をする際に取得するビザです。申請料金は280豪ドルで、最大滞在期間は3ヶ月です。このビザはビザ取得の条件である活動にボランティア、もしくはそこで働くこともできます。

一時卒業ビザ(サブクラス485)

オーストラリアの大学院などで勉強を終えた学生が、卒業後一時的にオーストラリアで勉強し、働くことのできるビザです。このビザの対象者は50歳以下で、政府認定のCRICOS登録コースでビザ申請に必要な資格を取得していることが条件です。ビザの申請料金は1,500豪ドルからです。

まとめ

オーストラリアに滞在するには、その目的に合わせたビザを取得する必要があります。語学留学などを目的とした場合には学生ビザ(サブクラス500)、オーストラリアで働いてみたいという方にはワーキングホリデービザ(年齢制限あり)、3ヶ月以下の短期留学や観光を目的とする場合にはETAS観光ビザ(サブクラス601)の取得が必要となります。また、永住権を申請したい場合にはそのためのプロセスもいくつかあります。短期滞在、長期滞在の方法には他にもたくさんビザの種類がありますので、オーストラリアで何かしてみたいことがある方は、目的に合わせたビザをご紹介しますので、いつでも気軽にご相談ください。

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