オーストラリアの専門学校/TAFEとは?学位・入学条件・卒業後の進路まで解説

オーストラリアでは、英語力の向上だけでなく、専門的な知識やスキルを身につけるために留学する方が増えています。オーストラリアの専門学校には、州が運営する公立のTAFE(テイフ)と、Private College(私立の専門学校)の2種類の学校があり、どちらも最終的に取得できる資格は同じです。

この記事では、オーストラリアの専門学校で学べるコースや取得できる学位、入学に必要な条件、卒業後の進路まで幅広く解説します。

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オーストラリアの専門学校とは

オーストラリアの教育機関は、大きく「語学学校」「専門学校」「大学」の3つに分けられます。それぞれの目的を以下のテーブルにまとめました。

教育機関 目的
語学学校 英語を英語で学び、英語力の向上を目指す
専門学校 英語で専門的なスキル・技術を学び、即戦力として活躍できる人材を育成する
大学 学問や概論を体系的に学び、分野の理解をより深める

専門学校は、特定の分野における実践的な知識や技術の習得に重点を置いています。卒業後すぐに現場で活躍できる人材の育成が主な目的です。

語学学校との大きな違いは、英語そのものを学ぶ場所ではなく、英語を使って専門スキルを学ぶという点にあります。英語力の向上とキャリアアップの両方を目指す方にとって、オーストラリアの専門学校は検討する価値があります。

大学との違いは、大学が学問や理論をメインに扱うのに対し、専門学校ではより実践的なスキルの習得を重視している点です。

オーストラリアの専門学校/TAFEの特徴

オーストラリアの専門学校には、日本の専門学校にはない特徴がいくつかあります。ここでは、以下の5つのポイントに分けて解説します。

  • グローバルな環境で勉強できる
  • 英語で専門スキルを学び、世界で活躍できる
  • 働きながら勉強できる
  • 大学に編入できる場合もある
  • 専門学校での注意点

それぞれ順番に見ていきましょう。

グローバルな環境で勉強できる

オーストラリアはさまざまなバックグラウンドを持つ人々が暮らす多文化国家です。世界各国からの留学生も多く、多国籍な環境のなかで勉強できるのが大きな特徴です。

専門学校に入学するためにはある程度の英語力が求められるため、語学学校よりも一段階上のレベルのクラスメイトと一緒に学ぶことになります。日常的に英語でディスカッションやグループワークを行う環境は、実践的なコミュニケーション力を鍛える場にもなります。

英語で専門スキルを学び、世界で活躍できる

専門学校では授業がすべて英語で行われるため、学びながら自然と英語力も向上していきます。はじめのうちは専門用語を覚えるのに苦労するかもしれませんが、授業を重ねるうちに慣れていく方がほとんどです。

英語で専門知識を学ぶことで、その分野の専門用語を英語で使いこなせるようになるのが大きなポイントです。海外就職を目指す方や外資系企業への転職を考えている方にとって、オーストラリアの専門学校で得たスキルは強みになります。

働きながら勉強できる

オーストラリアの専門学校は、語学学校とは異なり、1週間に2〜4日の通学で済むコースが多いのが特徴です(コースによって異なります)。授業がない日は、自習や課題に充てることもできますし、アルバイトに時間を使うことも可能です。

学生ビザ(サブクラス500)の保持者は、学期中は2週間で48時間まで働くことが認められています。コースの公式な休暇期間中は就労時間の制限がなくなるため、まとまった収入を得る機会もあります。

大学に編入できる場合もある

専門学校で取得した学位によっては、オーストラリアの大学に編入できる場合があります。ただし、編入にはいくつかの条件があり、専門学校で学んだ分野と大学の学部が関連していることが前提です。

たとえば、専門学校でビジネスを学んでいた方が大学の商学部に編入するケースは一般的ですが、まったく異なる分野への編入は難しくなります。また、大学編入の提携が結ばれていない専門学校もあるため、大学進学を視野に入れている方は入学前にかならず確認しておきましょう。

こうした特徴から、オーストラリアの専門学校は以下のような方におすすめです。

  • 転職前にスキルアップしたい社会人の方
  • 外資系企業への就職を考えている方
  • ワーキングホリデー終了後にオーストラリアの滞在を延長したい方
  • 将来的にオーストラリアでの永住を目指したい方
  • オーストラリアならではの専門分野を学びたい方

 

専門学校での注意点

専門学校での学びを最大限に活かすために、あらかじめ知っておきたい注意点があります。

積極的に授業に参加する姿勢が求められる

オーストラリアや欧米圏の学生は、わからないことがあれば自分から質問し、ディスカッションにも積極的に参加します。日本の教育スタイルに慣れていると受け身になりがちですが、同じ授業を受けていても理解度やスキルの伸びに差が出ることがあります。先生やクラスメイトにどんどん質問して、自分から学びにいく姿勢を意識しましょう。

英語の壁を感じることがある

とくにテイフではオーストラリア人の学生が多く、ネイティブスピーカーのなかに入って授業を受ける環境になります。言葉の壁を感じる場面もありますが、専門学校に入ってからも英語の学習を継続することが大切です。ボディランゲージや表情など、言葉以外のコミュニケーション手段もフル活用しながら、クラスメイトとの関係を築いていきましょう。

オーストラリアにある専門学校(VET)の種類

 

【TAFEについて】

TAFEはオーストラリア全州にキャンパスを持つ公立の職業訓練専門学校です。オーストラリア人も多く通う学校で、ネイティブ環境のなかで授業を受けられるのが特徴です。入学日は年に2回(2月と7月)が一般的で、幅広い職業分野に対応したコースが開講されています。

大学への編入実績も豊富で、大学進学のステップとしてテイフを選ぶ留学生やオーストラリア人も多い傾向にあります。

プライベートカレッジについて

私立の専門学校には、多国籍な学生が集まるため、よりグローバルな感覚を養えるという特徴があります。

TAFEに比べて学費がリーズナブルな学校もあり、留学生から人気があります。コース内容は、ビジネス、ホスピタリティ、ビューティー、介護、ソーシャルメディアマーケティングなど、特定の分野に特化している傾向があります。

 

TAFEとPrivate Collegeの比較

TAFEとPrivate Collegeでは、具体的に何が違うのかを紹介します。

項目 TAFE Private College
ロケーション オーストラリア全土 主要都市が中心
規模 大規模 小〜中規模
学生の国籍 オーストラリア人が中心 多国籍
入学日 年2回(2月・7月) 年に複数回
コース期間 標準的 やや短め
付属語学学校 あり 学校による

TAFEはキャンパスごとに開講コースが異なるため、希望するコースがあるかどうかを事前に確認する必要があります。コースの種類が細かく分かれているため、自分の目的に合ったコースを正確に把握することが大切です。

プライベートカレッジのなかには、カリキュラムにインターンシップが組み込まれている学校もあります。インターンシップ先でそのまま仕事が決まるケースもあるため、実務経験を重視する方にとっては魅力的な選択肢です。

専門学校/TAFEの学位について

オーストラリアの専門学校では、AQF(Australian Qualifications Framework=オーストラリア資格枠組み)に基づいた学位認定制度が適用されています。AQFは全10レベルで構成されており、専門学校ではおもにレベル1〜7の学位を取得できます。

各学位の概要は以下のとおりです。レベルが上がるほど、より高度な知識やスキルが求められます。

AQFレベル 学位 内容
レベル1 Certificate I(修了証) 初歩的なスキル・知識を習得する
レベル2 Certificate II(修了証) 基礎的なスキル・知識を身につけ、実務で活用できる
レベル3 Certificate III(修了証) 幅広い範囲で基本的なスキル・知識を応用できる
レベル4 Certificate IV(修了証) 専門的な知識・スキルを身につけ、広い範囲で応用できる
レベル5 Diploma(ディプロマ) 専攻分野で必要な知識・スキルを体系的に習得する。大学への編入も可能になる場合がある
レベル6 Advanced Diploma(アドバンスト ディプロマ) ディプロマよりも高度で複雑な知識・スキルを習得する。実践の場での試験を含むことが多い
レベル7 Bachelor(バチェラー) 一部のTAFEでは大学の学士に相当するレベルのコースも開講されている

Certificate I〜IV、Diploma、Advanced Diploma、Bachelorの順に難易度が高くなります。 どの学位を目指すかによって、必要な学習期間や入学条件も変わってくるため、自分の目的に合ったレベルを選ぶことが大切です。

専門学校で学べるコース

オーストラリアの専門学校は、幅広い分野のコースが開講されています。ここでは、留学生に人気のコースを紹介します。もし、ご自身の興味のあるコースが以下になかった場合は、お気軽のお問い合わせください。

 

ビジネス

ビジネス
会計
金融
マーケティング
国際貿易/国際ビジネス
リーダシップ/マネージメント など

ホスピタリティ

イベントマネージメント
ホスピタリティー
クッカリー
パティスリー
キャビンクルー/フライトアテンダント など

 

美容・健康

アロマテラピー
メイク
美容師
リメディアルマッサージ
スポーツ・フィットネス
ヨガ
ファッション など

医療

カウンセリング
メンタルヘルス
看護
高齢者介護
コミュニティーサービス
栄養士 など

 

教育

保育チャイルドケア
TESOL
翻訳士 など

IT・コンピューター

ITエンジニア
ITネットワーキングセキュリティー
デザイン
ゲーム開発
WEBデザイン・開発
ネットワークセキュリティー
プログラミング など

 

 

専門学校/TAFEの入学条件

専門学校/TAFEに入学するためには、一定の英語力と必要書類の準備が求められます。ここでは、以下の2つに分けて解説します。

  • 英語力の目安:IELTS 5.5以上
  • 出願に必要な書類

それぞれ順番に見ていきましょう。

英語力の目安:IELTS 5.5以上

一般的に、オーストラリアの専門学校/TAFEに入学するためには、IELTS(アイエルツ)のスコアが5.5以上必要です。医療系や通訳など、より専門性の高いコースではIELTS 6.0〜7.0が求められる場合もあります。

すでに規定のIELTSスコアを持っている方は、専門学校にダイレクトエントリー(直接入学)することが可能です。英語力がまだ足りない方は、TAFE付属の語学学校や提携先の語学学校で一定期間の英語学習を行い、入学基準を満たす方法があります。

また、語学学校でIELTSコースを受講し、公式試験でスコアを取得してから入学するルートもあります。近年では、フィリピンでIELTSのスコアを取得したうえで、オーストラリアの専門学校に進学する方も増えています。

出願に必要な書類

専門学校/TAFEへの出願には、以下の書類が必要です。

  • 最終学歴の卒業証明書(英文)
  • 最終学歴の成績証明書(英文)
  • 英語力の証明書(IELTSスコアや語学学校のレベル証明など)
  • パスポートのコピー

コースや学校によっては、追加の書類(職歴証明書やポートフォリオなど)が求められることもあります。出願先の要件を事前に確認しておきましょう。

専門学校 / TAFEへ入学するまでの流れ

専門学校 / TAFEの入学条件が満たない英語力の方が、どのような流れて入学するのかを解説します。

フィリピンに2カ国留学をする場合

フィリピンで2カ国留学してから、専門学校に行く場合は、留学費用を抑えて行くことが可能です。しかし、フィリピンから、専門学校/TAFEに入学する場合、IELTSのスコアが必須となりますので、フィリピンで IELTSコースをとっていただき、IELTSの公式試験を受けて、目標スコアをとっていただきます。

英語力:初心者
目的:Certificate4取得

留学期間
フィリピン留学 3〜6ヶ月
Certificate4 6ヶ月

留学期間:9ヶ月〜12ヶ月

英語力:初心者
目的:Diploma取得

留学期間
フィリピン留学 3〜6ヶ月
Certificate4 6ヶ月
 Diploma 6ヶ月

留学期間:15〜18ヶ月

英語力:中級
目的:Certificate4取得

留学期間
フィリピン留学 1〜3ヶ月
Certificate4 6ヶ月

留学期間:7ヶ月〜9ヶ月

英語力:中級
目的:Diploma取得

留学期間
フィリピン留学 1〜3ヶ月
Certificate4 6ヶ月
 Diploma 6ヶ月

留学期間:13〜15ヶ月

 

オーストラリアの語学学校に通う場合

オーストラリアから、専門学校/TAFEへ入学される場合は、語学学校でIELTSのスコアを取っていただくか、専門学校/TAFEと提携している語学学校に通ってもらい、コースが修了したら、入学していただく流れになります。

英語力:初心者
目的:Certificate4取得

留学期間
語学学校 6〜9ヶ月
Certificate4 6ヶ月

留学期間:12〜15ヶ月

英語力:初心者
目的:Diploma取得

留学期間
語学学校 6〜9ヶ月
Certificate4 6ヶ月
 Diploma 6ヶ月

留学期間:18〜21ヶ月

 

英語力:中級
目的:Certificate4取得

留学期間
語学留学 20週
Certificate4 6ヶ月

留学期間:約11ヶ月

英語力:中級
目的:Diploma取得

留学期間
語学留学 20週
Certificate4 6ヶ月
 Diploma 6ヶ月

留学期間:約17ヶ月

 

専門学校/TAFEの卒業後の進路

専門学校/TAFEを卒業したあとの進路は大きく3つに分かれます。ここでは、それぞれのパターンについて解説します。

  • 大学進学
  • 日本で就職
  • オーストラリアで就職

それぞれ順番に見ていきましょう。

大学進学

専門学校/TAFEを卒業後、オーストラリアの大学に編入する方は少なくありません。とくにTAFEからの大学編入は一般的なルートのひとつで、TAFEで取得した単位が大学で認められれば、2年次や3年次から編入できるケースもあります。

大学では、専門学校よりもアカデミックな内容を学べるため、自分の専門分野をさらに深めたい方に適した進路です。ただし、専門学校で学んだ分野と異なる学部への編入は難しく、学校やコースによっては編入自体が認められないこともあります。大学進学を考えている方は、専門学校に入学する前に編入の可否を確認しておきましょう。

日本で就職

オーストラリアで学んだ専門スキルを日本で活かすという選択肢もあります。英語で専門知識を説明できる人材は日本国内ではまだ限られているため、帰国後の就職市場で他の候補者との差別化につながる可能性があります。

外資系企業やグローバルに事業を展開する企業では、英語力と専門スキルの両方を持つ人材が求められています。オーストラリアでの学習経験は、こうした企業への就職を目指すうえでも強みになります。

オーストラリアで就職

オーストラリアでの就職を目指す場合、専門学校/TAFEの卒業生にはいくつかのビザの選択肢があります。

卒業後に利用できるビザのひとつが、Temporary Graduate Visa(テンポラリー グラデュエート ビザ)(サブクラス485)です。このビザを取得すると、卒業後も一定期間オーストラリアに滞在して就労できます。

ただし、2024年以降の制度改正により、申請時の年齢が35歳以下であること、IELTS 6.5以上の英語力が求められることなど、要件が厳しくなっています。2026年3月からは申請料も4,600豪ドル(約50万6,000円)に引き上げられました。

VET(職業教育訓練)の卒業生が申請できるのは「Post-Vocational Education Work」ストリームで、取得した資格がオーストラリアの技能職業リスト(Skilled Occupation List)に掲載されている職種に関連していることが条件となります。

専門学校在学中のインターンシップがきっかけで就職につながったケースも実際にはあります。オーストラリアでの就職は簡単ではありませんが、自分から積極的に行動することで機会が広がる可能性があります。ビザの要件は頻繁に変更されるため、最新情報はオーストラリア内務省(Department of Home Affairs)の公式サイトで確認してください。

専門学校/TAFEに行った方の体験談

実際にTAFEに通った方の体験談を紹介します。

 

まとめ

オーストラリアの専門学校/TAFEは、英語で専門スキルを学べる実践的な教育環境を提供しています。TAFEとプライベートカレッジでは開講コースの幅や学習環境に違いがありますが、取得できる資格は同じです。プライベートカレッジには、カリキュラムにインターンシップが含まれるなどユニークな特徴を持つ学校もあります。

卒業後は大学編入、日本での就職、オーストラリアでの就職など、さまざまな進路が開かれています。ご自身の目標に合わせて、最適な学校やコースを選ぶことが留学成功のカギです。

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