留学やワーキングホリデーでオーストラリアに来るほどんどの方は現地で銀行口座の開設をします。必要に応じて日本からお金を送金してもらう際の受け取りや、現地でアルバイトをしてそのお給料の振り込み先、また現金保管ではなく銀行の口座にお金を入れて安全に保管することができます。

ここではオーストラリアの銀行についてや口座開設方法、よくある質問や日本の銀行との違いについてご案内致します。

日本とオーストラリアの銀行の特徴比較

日本とオーストラリアの銀行の特徴をまとめました。

*1 – オーストラリア4大銀行同士のATMでの現金引き出しに関しては無料。ただし、オーストラリア国内で発行された4大銀行のバンクカードのみ対象。ニュージーランドで発行されたANZ銀行のカードは対象外。

オーストラリアの主要銀行

オーストラリアの大手銀行４社をご紹介いたします。

Commonwealth Bank

オーストラリア国内で最もATMの数が多く100年以上の歴史を持つ銀行です。本店はシドニーで、銀行口座維持費は＄4/月となっています。21歳以下の学生は基本口座維持費用は免除。また、21歳～24歳であれば、毎月1000ドルの口座間でのお金の動きがあれば口座維持費用は免除されます。インターネットサービスに定評があり、ネットバンキングは国内No.1ですATMが最も多いのでファームや地方に行く方にはおすすめの銀行です。

Commonwealth Bank (オーストラリア・コモンウェルス銀行)

ANZ

175年以上の歴史のある老舗銀行で、本店はメルボルンにあります。ANZのATMは日本語にも対応しています。普通口座の維持費は毎月$5ですが毎月$2000の入金もしくは25歳以下、またはフルタイムの学生であれば口座維持費用は免除されます。通常ANZのキャッシュカードにはVisaデビット機能が付きます。スマホをかざして決済出来るアプリ(Apple Pay®,  Android Pay™ , ANZ Mobile Pay)が利用できるのでとても便利です。

ANZ (オーストラリア・アンド・ニュージーランド銀行)

Westpac

200年の歴史のある老舗銀行で、フィジーやパプアニューギニア、シンガポール、香港、中国、インドネシアなどで業務を行なっており、本店はシドニーにあります。WestpacのATMは日本語にも対応しています。口座維持費は$5で21歳以下、もしくはフルタイムの学生であれば口座維持費用は免除されます。また、ワーキングホリデービザ保持者であればワーカー扱いになり、最初の12ヶ月間口座維持費用が無料になります。更に国外の海外提携ATMでは現金引出し手数料が無料です。提携銀行など詳しくはリンクをご参照ください。Mobile Bankingを使用すれば口座残高確認や振込みがスマートフォンなどから使用可能です。

Westpac(ウエストパック銀行)

nab

オーストラリア国内最大の資産額を持つ銀行で、本店はメルボルンにあります。オーストラリア以外にもアジア、ヨーロッパ、ニュージーランドで業務を行なっています。普通口座維持費は無料で更に残高超過手数料も無料です。最低入金額の設定もありません。nabのATMは日本語にも対応しています。NAB banking appを使用すれば口座残高確認や振込みが使用可能でTap and Payにも対応。

nab(ナショナルオーストラリア銀行)

オーストラリア銀行口座の種類

銀行口座にはいくつか種類があり、各銀行によって各種口座名称が違います。

総資産ランキング

1. NAB 7,792.3
2. コモンウェルス 6,961.8
3. ANZ 6,767.0
4. ウエストパック 6,745.3

オーストラリア各銀行の特徴と選び方

オーストラリア大手銀行４社の特徴

オーストラリアでの銀行の選び方

ご自身のオーストラリアでの滞在プランや、オーストラリア銀行大手４社の特徴をご参考にお選びされることをお勧めします。

• 地方都市に行く方は→Commonwealth Bank
• 口座維持費を節約したい方は→nab
• 頻繁に旅行に行く方は→Westpac
• 日本語ATMを利用したい人は→ANZ、Westpac、nab
• 金利を増やしたい方は→Westpac

各銀行毎に様々なサービスや金利の差等があります。

ワーキングホリデーや学生として滞在する期間に、自分に合った銀行を選びましょう。

各銀行の貯蓄用口座金利

*CP＝キャンペーン。
キャンペーン適用は貯蓄口座開設時からの計算です。

銀行のカードについて

デビットカード機能

クレジットカードとほぼ同じように使用ができます。

クレジットカードと違い、口座から即時決済され引き落としされます。

Visa Debit はANZとnab。

Debit MasterCardはCommonwealthとWestpac。

非接触決済(コンタクトレス)

$100以下で購入する際はカードをかざすだけで決済可能です。

PINコード(暗証番号)入力もスワイプも不要です。

visaカードでの名称はペイウェーブ(PayWave)。

MasterCardでの名称はペイパス(Paypass)。

eftpos(エフトポス)

電子決済機能で上記の決済機能の先駆け的な機能です。

お店の決済する機械にカードを差込みPINコードを入力して決済されます。

また、スーパーのレジなどでは現金引出しも可能です。

オーストラリア銀行口座開設方法

オーストラリアでの銀行口座の開設方法をご案内します。

銀行口座開設に必要なもの

銀行口座開設時に必要なものは下記です。

1. パスポート
2. 日本のマイナンバーの番号
3. オーストラリア国内の住所
4. 最低預金額$20程度(銀行によっては必要ありません)
5. TFN(タックスファイルナンバーを既に取得している場合。）

入国後6週間以内であれば比較的簡単に銀行口座を開設することができますので、渡航後はなるべく早めに銀行口座を開設しましょう。（6週間を過ぎてしまうと開設時に必要な身分証明書が増えます。）

また、最近では口座開設にマイナンバーがないと開設できない銀行や窓口が増えています。必ず日本のマイナンバーの番号を控えてきてください。

オーストラリアに入国から６週間以上の場合

上記に加え、国際免許証、オーストラリアの免許証、公共料金請求書、オーストラリア教育機関での学生証(語学学校不可)などが必要になります。

銀行店舗窓口での手続き

①銀行店舗の受付係に新規で銀行口座開設したい旨を伝えて下さい。

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②身分証明書の有無の確認があります。

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③手続き開始時に口座の用途、現在のビザステータスの質問等があります。(学割等の為)

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④口座の種類や口座維持費の説明を受けます。

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⑤キャッシュカードの送付先を設定します。（通常はオーストラリアの自宅住所になります。）

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⑥インターネットバンキングの暗証番号設定します。

⇓

⑦TFN(タックスファイルナンバー)を取得しているかの確認。後日やインターネットからも追加入力することも可能です。

⇓

⑧キャッシュカードは通常、5営業日以内程度に指定送付先住所に届きます。万が一送付されない場合は身分証明書を持って銀行窓口をお訪ねください。

オンラインでの銀行口座開設

銀行によっては事前にオンラインで口座開設手続きが可能です。それぞれの銀行によって手続きは異なりますので各自でご確認ください。

①パスポートを用意。

②ご自身の個人情報を入力

ご自身の名前、生年月日、住所、キャッシュカードの送り先（通常はオーストラリア自宅住所）、Emailアドレス、電話番号、オーストラリアへの到着日などを入力します。

③口座種類やパスワード

開設したい口座の種類を選択し、パスワードの作成、キャッシュカードの選択をします。

④入力情報の確認

入力した内容が正しいか再度しっかり確認します。特に住所などは番地も合っているかなど確認しましょう。

キャッシュカード受取り後

キャッシュカード受け取り後、アクティベート（認証）をしないと使用出来ません。キャッシュカードとパスポート持参で銀行窓口へ行きましょう。もしくはインターネットバンキングにて手続きが可能です。キャッシュカードの裏にサインが必要です。サインは口座開設申込時の書類に記入したものと同じサインにする必要があります。

銀行によってはキャッシュカードの暗証番号は仮の番号に設定されている場合があります。その場合銀行窓口にて新しく暗証番号を設定することができます。暗証番号を変更したい場合もATMまたは銀行窓口で可能です。

オーストラリア銀行の注意事項

暗証番号の注意

ATM用の暗証番号は数字４桁の番号です。

インターネットバンキングのパスワードはアルファベットと数字の組合せです。

ATMでの注意

現金引出しの上限は1日$1000程度までの設定されています。(各銀行により差があります。)

ATM使用時に暗証番号を３回間違えるとカードが返却されません。その際はすぐに銀行へ連絡して下さい。(各ATMに電話番号が記載されています。)

スマートATMのみ入金が可能です。紙幣は最大50枚までカウント可能ですがきちんと計算されない場合もあります。

ATMから入金する場合は入金額を複数枚に分けて入金するか、銀行窓口での入金を推奨します。

キャッシュカード紛失、盗難、緊急時の各銀行連絡先

キャッシュカードを紛失、盗難されてしまった場合などはすぐに銀行に連絡を入れましょう。

下記に各銀行の連絡先をまとめました。