オーストラリアでのワーキングホリデーや留学を終えて帰国する際、持ちきれない荷物は国際便で送付することになります。あるいは、オーストラリア滞在中に日本の製品が欲しくなって送ってもらうことや、帰国途中に別の国を旅行する間に使わない荷物だけ先に日本へ送っておくこともあるかもしれません。
日本からオーストラリア、そしてオーストラリアから日本への荷物や小包の送り方にはどんなサービスがあるのか、その料金やサイズの比較と併せて、「オーストラリアへの持ち込み禁止品目」も解説します。
*各郵便会社の料金や内容は全て2018年4月3日時点の情報です
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オーストラリアに行く前に日本から自分で荷物を送っておきたい、またはオーストラリア滞在中に必要なものを日本にいる家族などから送ってほしいという場合、航空便や船便などで郵送が可能です。日本から海外宛てに小包などを送るには、日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便など運輸各社が提供している輸送サービスを利用できます。
以下、「東京からシドニー」への送付を例に、各運輸会社のサービス内容や料金などを比較をします。
※衣類などの荷物(小包)を対象に調査。
※発送元の地域(都道府県)によっても料金が異なる。
※重さ、距離、料金は2018年4月3日現在の情報。
日本郵便の場合、送る荷物を入れる段ボールの大きさは他の2社に比べて最大となっているため、大きい荷物を送りたい人に最適です。大きさだけでなく、重量によって料金が変動します。
日本郵便のサービスのうち最速で海外へ荷物を送ることができるのは「EMS」というサービス。他にも航空便、エコノミー航空便、船便などもあり、到着までにかかる時間が長いほど料金は安くなります。急がない荷物なら送り方を郵便局の窓口で相談してみると良いでしょう。
■重量10キロで東京からシドニーへ送付
※受付最大重量:約20キロ
詳しくは日本郵便のウェブサイトで確認してみましょう。
EMSを送る場合の、料金確認画面の見方は以下の通りです。上記のリンクからウェブサイトを開いてみましょう。
①:ページを開き、「料金・日数を調べる」をクリック。
②:国際郵便の料金・日数を計算する。
送る物の種類、送る物の重量、発送元の都道府県、お届け先の国の4項目を入力(または選択)。
③:送り先の州名などを選択。
④:料金・日数が表示。
料金確認の際に、同じルート、同じ荷物のEMS以外の郵送方法と比較することができるので、
大変便利です。
日本国内の配送で有名なヤマト運輸は、海外配送のサービスも提供しています。関税やその他手数料が別途掛かりますが、比較的安く送ることができます。
しかし10キロの荷物の場合は「箱の3辺の長さの合計が100センチ以内」というサイズの指定があるので、同じ重さでもっとかさばるものを送りたいときは日本郵便の方が便利ということになります。
■重量10キロで東京からシドニーへ郵送
※受付最大重量:約25キロ(サイズ160センチ以内)
詳しくはヤマト運輸のウェブサイトで確認してみましょう。ページ下部に「海外に荷物を送りたい方」という項目があります。
料金に関しては、佐川急便は特有の計算方法があります。上記2社より料金は比較的高めですが、受け付けている最大重量では一番です。30キロ以上の荷物を海外へ送る際は、佐川急便の利用がおすすめということになります。
■重量10キロで東京からシドニーへ郵送
※受付最大重量:約50キロ(30キロ以上から、追加料金が必要)
詳しくは佐川急便のウェブサイトで確認してみましょう。
オーストラリアから日本への帰国時に荷物を先に送っておきたい、または家族または友人にお土産を送りたいというときに便利なオーストラリア・ポスト、DHL、CUBE ITの3社のサービスを比較してみます。
オーストラリア・ポストはオーストラリアの郵便局で、国内外への手紙や荷物の配送を行っています。
他の業者に比べて料金が安いのが特徴ですが、他社より日数がかかる点に注意しましょう。オーストラリア・ポストは全土に支店や窓口があり、アクセスしやすいところもポイントです。
下記はスタンダード・タイプの配送方法ですが、他のサービスでは配達スピードが早い分、料金がアップします。
■重量10キロでシドニーから東京へ郵送
※受付最大重量:約22キロ
詳しくはオーストラリア・ポストのウェブサイトを確認してください。以下のような手順で料金計算が可能です。
①:”Overseas”を選択し、自身の住所と、お届け先の国を選択。
②:サービスを選択。
下にいくにつれ配達日数がかかり、値段が安くなります。
③:サービスの種類、オプションを選択。
オプションとして荷物にかけることのできる保険と、荷物の梱包材(箱など)を自身で準備するか、それともオーストラリア・ポストの支店で販売している梱包材(有料)を使用するか選択できます。
④:”Features”の項目で保険をかける(希望者のみ)。
自身で荷物相応の値段を設定し、その値段に合わせて保険がかけられます。上記では”Standard”のプランを選択し、荷物を500豪ドルとした際の想定で保険料を確認してみました。
オーストラリア・ポストの料金比較も、複数の送り方との比較ができるので、大変分かりやすいです。
DHLも含めたオーストラリアの民間運送会社のメリットとしては、「荷物を自宅まで取りにきてくれる」「早く配達できる」などありますが、オーストラリア・ポストより料金が2倍以上高いのがデメリットでしょう。
DHLの他にも、オーストラリアにはFedEXやUPSといった運送会社があります。
■重量10キロでシドニーから東京へ郵送
※受付最大重量:約30キロ以上も可能
詳しくはDHLのウェブサイトで確認してください。
CUBE ITは、オーストラリアから「日本への配送」に特化している運送会社です。
ウェブサイトも日本語で確認しやすく、下記のサイズの専用の箱を利用をすると、重量の制限がなく無制限に荷物を詰めることができます。CUBE ITにはこの他にも、スーツケースやサーフボード、自転車などの輸送サービスもあります。
■重量10キロでシドニーから東京へ郵送
※受付最大重量:指定無し(下記と異なるサイズを利用する際に、重量の制限あり)
詳細はCUBE ITのウェブサイトで確認してください。申し込むと自宅まで専用の箱を届けてくれ、荷物を詰めた後は回収にも来てくれます。
日本・オーストラリア間の荷物を送る方法がわかったところで、「送れないもの」についても知って置く必要があります。特にオーストラリアは固有の生態系を守るため、検疫に厳しい国の1つとして知られています。
日本からオーストラリアへ荷物を送ってみたものの、「中身に問題があって税関を通らなかった」という事態を防ぐために、海外からオーストラリアへ送ることができないものの一例として以下のようなものがあります。
オーストラリア固有の生態系には、他の国にはない植物も含まれます。外来種が不用意に混ざってしまうことがないよう、果実や野菜の持ち込みは禁じられています。
チーズ、牛乳およびその他の乳製品も、オーストラリア宛に送ることはできません。乳製品を10%以上含む製品も禁止されています。
卵もNG、卵を含むマヨネーズなどの製品も送ることができないので、可能性がある食品については事前に確認を。
肉、および肉の入った製品。動物素材の入った治療や薬品などをオーストラリアに持ち込んではいけません。
オーストラリアは固有種の野生動物がいることに加え、畜産も盛んで国の一大産業です。そのため、海外から家畜の病原菌などが持ち込まれることがないよう、非常に慎重な姿勢を取っています。
土産物、工芸品および未加工の原皮、羽、歯、骨およびその他の動物の部分から作られた物品。ホスト・ファミリーへのお土産などには要注意です。
ちょっと以外ですが、寝具(布団など)も持ち込みが禁止されています。ただ、中古の寝具や、羽毛や綿が素材の一部に使われているものに限るようです。
これらの物品は輸送だけでなく、もちろん飛行機での持ち込みも禁止です。他にも禁止品目が定められているため、詳しくは日本郵便のオーストラリア地域の情報ページで確認してください。
日本・オーストラリア間の荷物の配送について、それぞれの会社のサービスには速さや重さ、オプション・サービスなどの違いがあります。自分の状況に合ったものを選ぶことが一番ですが、もし迷ってしまう場合はお気軽にご相談ください。
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