オーストラリア留学の学生保険OSHC(Overseas Student Health Cover)について

オーストラリアへ学生ビザで渡航をされる場合は必ず、政府指定のOSHCという保険に加入しなければなりません。今回は、このOSHCの補償内容、保険料を具体的に解説していきます。

OSHCとは

OSHC(Overseas Student Health Cover-海外留学生健康保険)とは、オーストラリア政府が学生ビザ発給のために加入を義務付けている保険です。なので、学生ビザを取得される方は、必ずOSHCの申請してから、学生ビザの申請することが必須となっています。

 

OSHCの特徴

費用を抑えて加入できる

OSHCは学生ビザで渡航される方のための保険なので、保険料は年間で$550〜$600くらいでお手軽な価格になっています。最低限の医療補償がついているので、オーストラリアで怪我や病気をした際は、ある程度カバーできる内容になっています。

 

医療補償にフォーカスした保険内容

補償内容は、医療補償にフォーカスされています。なので、風邪を引いて病院に行った際、そのかかった費用は、規定の金額以内だと、保険を請求したら、全額返ってきます。しかし、携行品補償や、賠償責任補償の補償は含まれていないので、ご自身の持ち物に被害が会った際は、一切保険は適用されません。医療保険だけではなく、他の保険も充実させたい方は、こちらをご参照ください。

 

英語のみの対応

OSHCは、オーストラリアの保険会社なので、申し込みや、保険の申請等は、英語でしていただきます。英語に自信がない方は、少し不便かもしれません。

 

OSHCを取り扱っている会社

OSHCを取り扱っている主な保険会社は以下となります。学生ビザでオーストラリアへ渡航される方は、学生ビザの申請の前に、いずれかの保険会社に加入していただきます。

保険加入期間と保険料

通常、保険加入期間は、コース開始日の1週間前から、コース終了日の4〜8週間の加入していただく必要があります。なので、学校のコース期間+1〜3ヶ月の期間、OSHCに加入していただきます。

その理由は、10ヶ月以下の学校の申し込みの方には、1ヶ月のビザの猶予期間が与えられます。また、10ヶ月以上の学校のお申し込みの方は、2ヶ月のビザの猶予期間が与えられます。

OSHCは、”コース開始前の1週間+学校期間+ビザの猶予期間”の間の保険加入が必須なので、コース期間より1〜3ヶ月多く加入していただきます。(OSHCは1ヶ月単位でのお申し込みとなります。)

また、ワーホリから学生ビザに切り替える方も、オーストラリア現地から保険加入が可能となります。その場合は、保険料をお支払いいただいた日から保険が適用されます。

 

保険料について(BUPAの場合)

保険料は、保険会社を比べても大きな差はありません。ここでは、BUPAのOSHCに加入した場合の、保険料を紹介します。

 

BUPAでOSHCを申請する場合の保険料

保険加入期間 金額(豪ドル)
1ヶ月 $43.01(約3,440円)
3ヶ月 $129.03(約10,320円)
6ヶ月 $258.06(約20,640円)
12ヶ月 $516.12(約41,280円)

1ドル80円計算

1年間加入しても、5万円以下で最低限の保険に加入することができます。ご自身の保険料を知りたい場合は、OSHCを取り扱っている保険会社のウェブサイトに行き、トップページにある、『get a quote』というボタンをクリックしてください。そこから、保険加入期間、生年月日などを入力していただくと、ご自身の保険料がいくらかかるのかを確認することが可能となります。

OSHCの補償内容

OSHCは、病院でかかった医療費の補助します。したし、専門医が補償限度額を超える金額を請求した場合、その際に生じだ差額を自己負担していただきます。

 

保険適応対象の治療

項目 保険の適用範囲
医師による治療費、血液検査などの病理検査、レントゲン検査 病院での診察 (オーストラリアの保険規定“Medical Benefits schedule”で定められる医療料金の額)しかし、放射線医、病理医、専門家などの病院で治療を受けた場合、MBSの85%をカバー
公立病院での治療費、入院費 対象の公立病院では、補償範囲内の治療であれば、入院費、治療費をカバー。ただし、規定の金額を超える場合は、差額分は自己負担の可能性もあり
私立病院での治療費、入院費 対象の私立病院では、補償範囲内の治療であれば、入院費、治療費をカバー。ただし、規定の金額を超える場合は、差額分は自己負担の可能性もあり
救急車費用 緊急時の救急車の利用のみOSHCがカバー
処方箋薬 ほとんどの処方箋は、OSHCでカバーできる。ただし、50ドルを超える薬は、自己負担

OSHCと提携している病院で治療を受ける場合は、保険が適用されますが、提携していない病院で治療を受ける場合は、最低限の補償しかない場合や、保険が適用されない場合もありますので、病院に予約を入れる前に必ず、加入している保険会社に確認するようお願いします。

Medical Benefits scheduleの概要はこちら

Medical Benefits scheduleの検索はこちら

 

保険適用外の治療

以下の治療は、OSHCの補償対象ではありませんので、ご注意してください。

  • 歯科治療
  • 眼鏡、コンタクトレンズ
  • 物理療法
  • オーストラリア入国前から患っている持病や障害、またオーストラリア入国前から取り決められていた治療
  • 不妊治療
  • 整形手術
  • 死亡時
  • 盗難・破損

OSHCの保険にも、歯科治療や、物理治療の補償がついている保険をオプションで付けることが可能な保険会社もあります。しかし、OSHCは、荷物の盗難や破損の補償がありません。不安な方は、OSHCの他に海外留学保険に加入することをオススメします。

BUPAの補償内容はこちらからダウンロード

加入方法

OSHCは、オンラインから、申し込みが可能となります。しかし、オーストラリアで取り扱っている保険なので、全て、英語で申し込みをしていただくことになります。保険会社によって、電話だけではなく、テキストで連絡を取ることもできるので、英語が不安な方は、メッセージで問い合わせをする方法もあります。また、留学エージェントによってOSHCを代行してくれるところもあるので、聞いてみるのも一つの方法です。

Morrow Worldでは、学校申し込みの方全てのOSHCの手配を手数料無料でしています。

請求方法

保険料を申請する方法は、①郵便、②窓口にて、③オンラインからの3つの方法で保険料を申請することが可能です。しかし、保険会社によって申請方法が異なる可能性もあるので、よくご確認をお願いします。

また、保険会社と提携している病院へ行く場合は、病院側が直接保険会社に請求するので、キャッシュレスで受診をすることができる場合もあります。(しかし、治療費が、限度額を超える場合は、その差額をご自身で負担していただきます。)

郵便やオンライン、直接窓口で保険料を申請する場合は、領収書や、診断書などの必要書類が必要となるので、予め確認が必要です。

OSHCだけでは不安な方は

OSHCは最低限の医療補償をしてくれる保険なので、いざという時に安心です。しかし、OSHCだけでは、損害補償や、携行品保証は適用外なので、海外留学保険にも加入した方が安心です。

 

まとめ

OSHCについて解説しました。オーストラリアに学生ビザで渡航される方には、必ず加入していただく保険です。医療補償はあるものの、OSHCだけではカバーするのは難しい面もあるので、最小限のプランのOSCHに加入して、海外留学保険でしっかりまかなうのがベストなのではないかと思います。また、OSHCを使う場合は、事前に保険会社に保険が適用される医療機関かどうかをお問い合わせください。

ご質問のある方はお気軽のお問い合わせくださいませ。

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