海外留学を検討している皆さん、留学中に病気になったり、大切なスマホが盗難にあったりしたらどうしますか?
日本では当たり前のことでも、海外では予想外のトラブルに巻き込まれることがあります。特にオーストラリアでは救急車を呼ぶだけでも高額な費用が発生します。
安心して留学生活を送るためにはどんな保険に入ればいいのか、詳しく解説していきます。
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海外留学保険とは、留学中に、スマートフォンなどの貴重品の盗難にあった際や、体調不良で病院に行った際かかった費用を負担してくれるのが海外留学保険です。
保険によって、補償内容が全く異なる場合もあるので、加入前に必ず補償内容を確認していただく必要があります。
オーストラリアへのワーキングホリデーにおいて保険加入は必須ではありませんが、保険加入を推奨しています。
海外保険の補償内容は、主に以下のような区分に大別されます。
| 分野 | 補償内容 |
| 医療 | 怪我や病気によって病院で治療を受けた際の治療費 |
| 生命 | 事故によって後遺障害を負った時や死亡した時の補償費 |
| 損害 | 所持品が盗難された、破損したときの費用
他人に損害を与えてしまった時の費用 |
保険に加入する際に、重要なポイントが3つあります。1つ目は、病気や怪我をした際に必要な治療費用補償。2つ目は、人やモノに対して危害を加えてしまった時に補償してくれる個人賠償責任補償。3つ目は、携行品の盗難にあった際に補償してくれる携行品損害補償です。
それぞれ、どのような補償内容なのかを詳しく解説します。
海外生活中、病気や怪我をした際に、必要となる補償は、「治療費用」「救援者費用」「疾病・傷害死亡」「傷害後遺障害」です。特に必要になってくるのは、「治療費用」と「救援者費用」です。これらは病気やケガに1番関わりがある補償内容になっています。
人やモノに危害を加えてしまった時は「個人賠償責任」が補償してくれます。相手がケガをしてしまった場合は、「治療費用」は適用にならないので気をつけてください。
ここに当てはまるものは「携行品損害補償」「航空機寄託手荷物遅延」「航空機遅延費用」です。これはご自身の荷物の補償をしてくれます。
もし荷物が盗まれたり、預けていた荷物が航空会社の手違いで受け取れなかったりした場合に補償してくれます。保険に入っていたおかげで、盗難にあったパソコンの購入金額のいくらかは戻ってきた事例があります。
アドバイス
日本では無料で呼べる救急車ですが、オーストラリアでは緊急以外のシチュエーションで呼ぶだけでも、338ドル〜かかるだけでなく、更に走行距離に応じた費用がプラスされ請求されます。1回救急車を呼んだだけで数十万円というのもよくある話なので注意が必要です。
下記リンクは実際にあったオーストラリアでのトラブル事例の事故状況と発生した費用に関する情報です。
オーストラリアで治療を受けた場合、医療費がものすごく高いことが理解いただけると思います。健康に生活できるのが1番良いのですが、海外でも何が起こるかわかりません。身近に頼る人もいない環境では、最低限の備えとして留学保険に加入しておくことをおすすめします。
引用:https://www.hs-sonpo.co.jp/travel/OS00/AU/
オーストラリアに学生ビザで渡航予定される方はOSHCと呼ばれる保険に加入することが義務付けられています。この保険は、留学生活中何か起こった際に、留学生を守るために政府が決めた政策です。しかし、ワーホリで渡航予定の方には保険加入の義務はありませんので、ご自身で保険に加入するかを決めていただくことになります。
学生ビザで渡航する方は、OSHCと呼ばれるオーストラリア政府が指定した保険に必ず加入していただきます。オーストラリアの保険会社のため、全て英語で対応しなければなりません。なので、英語が不安な方は少し大変かもしれません。また、補償内容には限りがあるので、不安のある方は、他の充実した保険に加入するのも一つの方法です。
ワーキングホリデーの場合は、すべての保険は任意加入ですが、実際にワーホリでオーストラリアに渡航される弊社のお客様の95%以上は保険に加入します。
| 加入方法 | 費用 | メリット | デメリット |
| 日系の海外留学保険 | 高 | ・医療も携行品も保証が手厚い
・定型病院でキャッシュレス診療と日本語サポート |
・出発前にしか加入できない
・保険料が高額 |
| クレジットカード付帯保険 | 無料〜低 | ・カードを持つだけで適用
・短期なら追加費用はかからない |
・補償額の上限が300〜500万と低め
・90日を超える渡航は対象外 |
| OVHC | 低 | ・約5万円〜の格安医療保険
・渡航後もオンラインで期間延長・更新容易 |
・医療以外(携行品・賠償など)は対象外
・キャッシュレスや日本語サポートがない |
| 外資系海外保険 | 低 | ・日本出国後でも加入可能
・入院時キャッシュレス+各種アシスタンスあり |
・盗難など携行品保証がない
・通院等は立替払い後に請求 |
費用を抑えつつ短期で渡航するならクレジットカード付帯保険で十分な場合がありますが、90日を超える留学や携行品・賠償リスクまでカバーしたい場合は日系の海外留学保険が安心です。
コスト重視でも医療だけは確保したいならOVHC、すでに渡航後で加入が間に合わなかった場合は外資系海外保険が頼りになります。
まずは「期間」「必要な補償範囲」「日本語サポートの要不要」を決めたうえで、上記4種を組み合わせると無駄なくリスクを抑えることができます。

・費用と補償内容のバランスはどうか?
・自宅や学校近くにキャッシュレス対応の病院はあるか?
・24時間サポートデスクなどに電話は繋がるか?
・現地で仕事をする場合の補償もあるか?
など、現地での仕事ができる方の場合に仕事内容によってはケガ等のリスクが高くなる可能性があります。しっかりとした補償がついている日系の海外留学保険をおすすめしています。
※タビケン留学の無料サポートが対応可能
病気やケガの治療を受けたときの補償がしっかりとしていて、最高補償額の設定が高いのが特徴です。また携行品の盗難、ホテルなどの備品を壊してしまった時の損害賠償といった補償が充実しています。なので、日本の海外留学保険はクレジットカード付帯保険や、外資の保険よりも手厚い補償内容となっています。
日系留学保険では、手荷物遅延や出発遅延など多彩なオプションを自由に追加できます。たとえば航空機に預けた荷物が6時間以上遅れた場合、現地で急きょ購入した衣類や洗面具などの費用を1事故10万円まで補償してくれるので、長時間の乗継ぎトラブルにも安心です。
キャッシュレス診療を受けるには、保険会社のアシスタンスへ連絡し、提携病院リストとレター・オブ・ギャランティを取得したうえで病院に予約します。受診時は保険証券とパスポートを提示するだけで支払い不要です。
保険会社が提携している病院に関してキャッシュレスで治療を受けられます。キャッシュレスサービスとは、病院が直接保険会社にお金を請求するので、その場での支払いの必要はありません。なので、手持ちのお金がない時でも、治療を受けることが可能となります。
日本の海外留学保険は原則、出発前に加入していただく必要があります。加入するまでに日数がかかる場合もあるので、余裕を持って加入することをオススメします。保険会社によって、留学・ワーホリを延長される場合、オンラインから延長手続きや、日本にいるご家族が代理で延長手続きって申請することが可能なので、そちらの確認もしておくと良いかもしれません。
日本の保険会社は補償内容が充実している分、費用も高めに設定されています。金額が高い保険プランは、もちろん補償内容も手厚いのですが、金額だけに焦点を当てるのではなく、自分に必要になりそうな保険内容が充実しているをしっかり確認していただくのが良いです。
日本の海外留学保険は、日本語サポート付きで医療・携行品・賠償まで網羅的に補償し、提携病院ではキャッシュレス診療が可能です。渡航前の余裕ある期間に手続きできるなら、安心と手厚さを重視する方にとっておすすめの方法です。

クレジットカード付帯保険とは、言葉の通り、クレジットカードに付帯している保険です。全てのクレジットカードに保険が付随しているわけではないので、クレジットカード付帯保険で渡航予定の方は、ご自身のクレジットカードに保険がついているのかを確認していただく必要があります。
クレジットカードに保険がついている場合、自動付帯と利用付帯という2種類のタイプがあるので、どちらのタイプなのかを、日本にいる間にご確認お願いします。
| 自動付帯 | 海外に、保険がついているクレジットカードを持って行くだけ、海外旅行保険が適用される |
| 利用付帯 | 海外で保険を使うために、日本で、ツアー代金や、公共機関、渡航費用を保険がついているクレジットカードで支払う必要がある |
クレジットカード会社によって、補償内容が異なる場合があります。補償内容を確認するには、お手持ちのクレジットカード会社のウェブサイトで確認していただくのが、正確な補償内容を知ることができる方法です。
海外留学保険でもっとも利用されるものは「傷害治療費用」「疾病治療費用」「救援者費用」です。任意加入の海外留学保険の場合は無制限のケースが多いです。ですがクレジットカード付帯は「300万から500万」と上限があります。
最長90日(3ヶ月)までの海外留学であれば、クレジットカード付帯でカバーは可能です。91日目以降は、クレジットカード付帯の海外保険では補償されません。
携行品の補償に3,000円の自己負担が必要になる場合があります。また通院の際にキャッシュレスサービスがないこともあります。クレジットカード会社によって対応が異なりますので、事前に確認していただくことをオススメします。
キャッシュレスサービスが無い場合は、一度現地で支払って、後日、保険会社にご自身で請求していただくことになります。その際に、診断書、処方箋の明細、領収書など、申請に必要な書類があるので、病院に行く前に、確認しておく必要があります。書類に不備があると、保険を申請できない可能性もあります。
クレジットカード付帯保険は渡航から90日間しか有効ではありませんが、追加費用ゼロで医療・賠償をカバーできるのが魅力です。短期留学やバックパッカー経験があり、自力で病院探しや立替請求に対応できる方なら、コストを抑えつつ必要最低限のリスクに対応できます。
日本で、海外留学保険に加入ができず、クレジットカードにも保険がついていない方でも、オーストラリア現地で保険に加入することが可能です。現地で加入できる保険はOVHCと呼ばれる保険です。こちらは、格安で最低限の補償はしてくれるという保険となります。
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OVHC(Overseas Visitors Health Cover)はオーストラリアで一時的に就労したり、ワーキングホリデーの方を対象としたオーストラリアの保険会社が提供する任意の保険です。
※OSHCは学生ビザの人たちが加入を義務づけられている保険です。
OVHCの格安の理由は、補償内容が医療補償に関する補償のみだからです。なので、病院に行っても、治療を保険がしっかりカバーしてくれます。しかし、携行品の紛失や賠償責任といった補償はないので、医療補償だけあれば十分という方に良いです。
希望する保険期間を自分で選ぶことが可能です。なので、クレジットカード付帯保険と組み合わせて加入することもできます。そして、保険を更新する際は、オンラインから手続きが簡単にできるので、好きなタイミングで保険を更新していただくことが可能となります。
医療保険に関する補償内容しかありません。なので、携行品を紛失したり、損害を他人や物に与えてしまった場合の補償はありません。そのためOVHCの保険をご利用される方は十分注意が必要となります。
OVHCは、キャッシュレスサービスがありませんので、病院に行かれる際は、まずは、ご自身でお支払いしていただく必要があります。そして、後日、保険会社に請求をするという流れになります。クレジットカード付帯と同様、診察や処方箋の明細は残しておいてください。
また日本語での対応サービスがありませんので、加入手続きは全て英語で行うことになります。英語に不安がある方は、日本語で対応してくれる保険会社を選ぶことをおすすめします。
OVHCでは虫歯治療や抜歯、眼鏡・コンタクトの購入などは原則補償対象外です。オーストラリアの歯科費は日本の数倍とされるため、渡航前に検診・治療を済ませ、必要であれば歯科・眼科をカバーする日本の海外旅行保険を別途手配しておくと安心です。
OVHC は必要最低限の医療補償に特化した分、年間保険料が日系保険の数分の一と費用が安く済みます。渡航後でもオンラインで即日加入できるため、日本出発前に手続きを逃した場合やワーホリで途中から保険を付けたい場合にも対応しやすいのがメリットです。携行品や賠償責任をカバーしない代わりに安価で、ビザ条件を満たしながら医療費リスクだけを抑えたい人に向いています。
OVHCはビザ申請前にオンラインで加入します。
以上の手続きを踏むことで、診療時に電子会員証を提示するだけでキャッシュレスで手続きが進められます。
OVHCは滞在延長や就労・学生ビザへの切替時も、オンラインで期間を追加購入するだけで簡単に継続できます。無保険期間があるとその間の医療費は請求できず、ビザ審査にも響くため、満期前に追加手続きを終えましょう。ビザの種類が変わる場合は対応プラン(例:OVHC→OSHC)へ乗り換える必要がありますが、保険会社に連絡すればプラン変更と差額支払いを行えます。
日本、海外場所を問わずに保険に加入できる外資の保険です。最大の特徴は、国を問わず日本人が加入できる点です。
海外渡航者用の外資系の医療保険です。ワーキングホリデー中、留学中のいざという時に必要な医療補償などが受けられます。
海外渡航後にも加入ができ、オーストラリアに入国後でも加入ができます。またワーホリで来る場合クレジットカード付帯の海外保険で入国した後、外資保険に加入することも可能です。
入院時にキャッシュレス対応をしてくれます。
*その他の医療費は、一旦ご自身で支払う必要があります。医療費請求の申請をしたのち、医療費が還付されます。
緊急時の救援、本国への移送、入院時の親族の付き添い、帰国、医薬品送付、緊急メッセージ送付、捜索、盗難時の金銭貸付、裁判補助、刑事保証金前払いなどが必要な時などのアシスタンスサービスもあります。
受託手荷物は対象でも、スマホやノートPCなど携行品の盗難は保険外です。現地警察の被害届や購入レシートを集めても補償されず、自己負担となります。
診断書・領収書の英訳や原本郵送が求められる場合があり、保険金が振り込まれるまで数週間〜数か月かかることもあります。
外資系の海外旅行保険は「渡航後でも加入できる」「補償を医療中心に絞れば料金が抑えられる」のが大きな利点です。近年は日本人向けの代理店やオンライン窓口があり、契約手続きや請求書類の作成を日本語でサポートしてくれる商品も登場しています。そのため、すでに海外に滞在していてコストを抑えつつも、日本語で問い合わせできる安心感がほしい方に向いています。
【プロ留学カウンセラーMOROについて】
▶留学カウンセラー資格
・内閣府認証 NPO留学協会 海外留学アドバイザー認定資格保有【RCA:170018】
・オーストラリア政府公認 留学カウンセラーPIER認定資格保有【QEAC:O451】▶プロフィール
Morrow World Inc. の創業者
26歳での留学をきっかけに英語を学び、海外で異なる文化や価値観に触れ生活することの楽しさを知る。
その後、海外の仕事経験を生かし留学事業で起業。年間の9割以上をシドニーやセブ島を拠点に海外で生活。
世界中の教育機関を視察し、自身の経験も踏まえて「失敗しない学校選び」並びに「成功する留学プラン」を提案し留学生を全力サポート中。
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ニュージーランド留学時の保険事情
カナダ留学時の保険事情

オーストラリア留学・ワーホリで欠かせない保険の種類について解説していきました。
どの保険にもメリットとデメリットがあります。その中でご自身にあうベストな保険をお選びいただければと思います。
オーストラリア生活が、保険を使うことなく過ごせるよう、心より願っております。
シドニーでの留学生活を実際に体験したペコちゃんとおさるさんが、語学学校での学びとホームステイでの発見を共有!
現地の環境に触れ、英語を学ぶ楽しさを実感した二人のリアルな体験談をお届け。
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