オーストラリア滞在中に日本など海外の住所宛てに手紙や国際小包などを送る時、英語での住所の書き方に戸惑うことがあります。また、海外のオンライン・ショッピング・サイトで商品を購入する時などにも、商品の送付先となる自分の住所を英語で記入する必要があります。いざという時に郵便局などで困らないよう、「日本の住所」の英語での書き方と、「オーストラリアの住所」の英語での書き方を説明します。
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日本の住所を日本語で書くときは例えば「〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1」というように、一番先頭に郵便番号、続いて都道府県名といった広域の地名、その後に小さい範囲の市区町村や番地といった順で「大→小」の順番で記載していきます。
しかし英語での住所の書き方は日本語と真逆で「小→大」の順に、小さいものから書き始めます。
日本語で「〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1」と記載する住所を、英語に書き換えると以下のようになります。
【英語での日本の住所の書き方】
7-3-1 Hongo, Bunkyo-ku, Tokyo, 113-8655, Japan① (建物名と部屋番号)
② 7-3-1(丁目、番地、号)
③ Hongo(町・村名)
④ Bunkyo-ku(区、市名)
⑤ Tokyo(都道府県名)
⑥ 113-8655(郵便番号)
⑦ Japan(国名)<ルール>
※各地名の間は必ず「カンマ(,)」で区切り、カンマの後には必ず半角スペースを入れる。
※郵便番号を表す「〒」の記号は、日本国内以外では通じないので使わない。
※国際便となるため、末尾に「Japan」を忘れずに。
このように、英語では丁目・番地・号から記載します(集合住宅の場合は部屋番号から)。以下、①〜⑦について詳しく解説します。
マンションやアパートといった集合住宅には、必ず部屋番号が存在します。英語では、部屋番号は「Unit」や「#」と表記されます。
【日本語】
○○アパート301号室【英語】
Unit 301 ○○ apartment
#301 ○○ apartment<ルール>
※「部屋番号→建物名」の順で書くのが一般的
※「Unit」は一般的にマンションやアパートに対して使われ、オフィス番号は「Suite」と表記する。
また、階数は「Floor」や「Level」と表記し、そのフロア全体を貸し切っている場合は、部屋番号の記載は必要ありません。2階なら「2nd floor」や「Level 2」という書き方になります。
日本語では「丁目・番地・号」は区町村名の後に記載しますが、英語ではマンション・アパートなら部屋番号の後、一軒家なら一番先頭に、以下のように記載します。
【日本語】
7丁目3番地1号、または7-3-1【英語】
7-3-1、または 3-1, 7-chome
日本語では町・村名に「町」や「村」が付くことがあります。英語で書くときは「町」や「村」にあたる部分を書いても省略しても、どちらでも問題ありません。
【日本語】
神田淡路町【英語】
KandaAwaji
KandaAwaji-cho
KandaAwaji-town※町は英語でtownと表記。
【日本語】
白川村【英語】
Shirakawa
Shirakawa-mura
Shirakawa-village※村は英語でvillageと表記。
【日本語】
本郷【英語の場合】
Hongo
日本語表記が「○○区」や「○○市」「○○郡」を英語で書く際も、町・村名と同じルールが適用されます。
【日本語】
文京区【英語】
Bunkyo
Bunkyo-ku
Bunkyo-ward※区は英語でwardと表記。
【日本語】
名古屋市【英語】
Nagoya
Nagoya-shi
Nagoya-city※市は英語でcityと表記。
例)名古屋市役所の住所(愛知県名古屋市中区三の丸3-1-1)
3-1-1, Sannomaru, Naka-ku, Nagoya-shi, Aichi 460-8508, Japan
3-1-1, Sannomaru, Naka-ward, Nagoya-city, Aichi 460-8508, Japan
上記のうちどちらの表記でも可。
【日本語】
三重郡【英語】
Mie-gun※「三重県三重郡」と続く住所であるため、郡を省かず「Mie-gun」と表記した方が分かりやすい。
都道府県名を英語で記載する際、東京と大阪は「Tokyo」や「Osaka」だけで都や府を付けないことが一般的です。道・県につていは複数の書き方があり自由に選ぶことができます。
【日本語】
東京都【英語】
Tokyo
【日本語】
北海道【英語】
Hokkaido
Hokkai-do※北海道の場合は「do」を省くと通じにくいため、省かない。
【日本語】
大阪府【英語】
Osaka
【日本語】
愛知県【英語】
Aichi
Aichi-Ken
Aichi-Pre.※県は英語でPrefectureと表記され、省略してPre.と書くことが多い。
日本語の郵便番号は「〒」のマークを付けて表現しますが、このマークは日本郵便だけの特有のもの。海外では使われないため、英語表記ではマークを記載しません。
【日本語】
〒113-8655【英語】
113-8655
日本の郵便番号は7桁ですが、オーストラリアの郵便番号(post code)は4桁です。以下の日本郵便のウェブサイトには、海外8カ国(韓国、シンガポール、中国、オーストラリア、アメリカ、イギリス、フランス、スペイン)の郵便番号の検索方法が記載されています。
海外向けに住所を記載する際、英語表記の住所の最後は国名です。国内に送る場合には国名は必要ありません。郵便物などに手書きで宛先を書く際は、国名は全て大文字でやや大きめに書くと目立つので良いとされています。
ここまでは、英語で書く日本の住所について説明しました。おさらいすると以下のような順番になります。
次はオーストラリアの住所の見方、書き方を説明します。オーストラリアの住所はもちろん英語表記なので、「小→大」の順で小さいものから記載されています。
【オーストラリアの住所(オフィスの例)】
Suite 605, Level 6, 68-70 Dixon Street, Haymarket, NSW, 2000 Australia
Suite 605(部屋番号)
Level 6(階数)
68-70 Dixion Street(ストリート番号とストリート名)
Haymarket(サバーブ)
NSW(州)
2000(ポストコード/郵便番号)
Australia(国名)※サバーブとは区や市のような行政エリアの区切り。
※各区切りの後には「カンマ(,)」と「半角スペース」を必ず入れる。
日本の住所と同じように、一軒家の場合は部屋番号などがないため、ストリート番号から始まります。
オーストラリアでは、家やビルが建っている「通り」の名前が建物の位置特定に重要な役割を果たします。通りは「○○ストリート」や「○○アベニュー」のようにたくさんの呼称があり、主なものは以下の通りです。
St.(Street)… 街、通り
Ave.(Avenue)… 大通り、街路
Rd.(Road)… 道、街道
Way(略さない)… 通り、道
Lane(略さない)… 路地、細道
Hwy.(Highway)… 本道、ハイウェイ
日本の関東地方、東北地方などという表現が、オーストラリアの「州(state)」に相当します。日本の住所では「関東地方」などと記載はしませんが、オーストラリアの住所には州の記載が必須で、全て省略形で表記します。
【オーストラリアの州】
1. NSW(New South Wales)
ニューサウスウェールズ州
州都:シドニー2. VIC(Victoria)
ビクトリア州
州都:メルボルン3. QLD(Queensland)
クイーンズランド州
州都:ブリスベン4. SA(South Australia)
南オーストラリア州
州都:アデレード5. WA(Western Australia)
西オーストラリア州
州都:パース6. TAS(Tasmania)
タスマニア州
州都:ホバート※住所の表記の場合、各州名の後ろに「state」と付けることはない。
オーストラリアにも、日本の郵便番号にあたるポストコード(Post Code)があります。4桁の数字が地域ごとに定められており、例えばNSW州シドニーにある「ヘイマーケット(Haymarket)」という地域のポストコードは2000、「ピアモント(Pyrmont)」のポストコードは2009です。
オーストラリアのポストコードは、オーストラリア・ポスト(郵便局)のウェブサイトから検索することができます。
住所の書き方を間違えたり、読みにくかったりすると、手紙や小包が違う場所へ配送されたり届かなかったりすることがあります。正しい書き方を覚えて快適な海外生活を送りましょう。
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