国際社会のグローバル化が進む昨今、日本国内でも英語話者の需要は高まり続けています。
英語の学習方法はいくつかありますが、そのなかでも効果的なのが英語圏への語学留学です。
とくにオーストラリアは、時差も少なく治安も比較的良好なため、日本人留学生の間でも高い人気を誇ります。
そんなオーストラリアへ留学するにあたって、どのくらいの期間現地に滞在すれば英語が話せるようになるのか、気になっている方も多いでしょう。
今回は、オーストラリア留学を検討している方向けに、英語が伸びる期間について解説していきます。
また、渡航の際に必要なビザの種類や留学費用の目安などもまとめて取り上げるため、ぜひ最後までご覧ください。
気になる見出しをタップ
オーストラリア留学を成功させるにあたって、留学期間を含め、事前にしっかりとした計画を立てる必要があります。
以下では、留学期間を決定する際に、押さえておきたいポイントについて解説します。
留学期間を決める際は、現在のご自身の英語力がどの程度なのか、しっかり把握しましょう。
語学学校では中級クラスから始めたくても、現在の英語力が初級レベルであれば、渡航前に英語力を伸ばす必要があります。
現在の英語力を把握できれば、英語学習に対するモチベーションの向上にもつながります。
英語力を把握する方法としておすすめなのが、TOEICや英検などの、英語の試験の受験です。
また、語学学校のなかには、ホームページで英語力診断を提供している学校もあるため、必要に応じて活用してみましょう。
自分の目標とする英語力のラインも、事前に明確にしておきましょう。
目標とする英語力のラインによって、適切な留学期間は異なります。
例えば、ビジネスレベルの英語力の習得を目指しているにもかかわらず、滞在期間が1週間しかなければ、その目標の達成は困難でしょう。
また、旅行で困らない程度の英語力の習得を目指している方が1年以上留学しても、時間を持て余す可能性が高いです。
具体的な英語力の目標がない場合は、TOEICのスコアや英検の合格などを目指すとよいでしょう。
実際にどの程度留学に費やせる時間があるのかも、渡航前に必ず考えてください。
学生や社会人が留学する場合、どうしても留学できる期間は限られてしまいます。
学生の場合は、夏季休暇や冬季休暇などを利用して留学する方法もありますが、長期留学を希望している場合は休学も検討しましょう。
また、社会人が長期留学をする場合、休職、もしくは退職して渡航するケースがほとんどです。
休職も退職もキャリア形成にも大きな影響を与えるため、自身の将来も考えて留学期間を決定してください。
英語初心者がオーストラリアへ語学留学した場合、滞在期間によって英語力の伸びは異なります。
以下で滞在期間ごとの英語力の伸びについてまとめているため、留学期間を決める際の参考にしてください。
0〜3ヶ月間は、一般的に短期留学に分類される留学期間です。
最初の1ヶ月は、学校の授業や現地での生活に慣れるだけで時間が過ぎやすいです。
しかし、2ヶ月目からは徐々に英語に慣れ始め、リスニング力の向上を感じるようになります。
そして3ヶ月目に入る頃には、海外旅行で困らない程度の英語力を習得できるでしょう。
0〜3ヶ月間で英語力を伸ばすためには、集中して英語学習に取り組む必要があります。
ただ漠然と日々を過ごすと帰国の日をすぐに迎えてしまうため、毎日英語学習に関する目標を立てるのがおすすめです。
3ヶ月〜6ヶ月は、中長期留学に分類される留学期間です。
3ヶ月以上の留学期間を確保できると、簡潔ではあるものの少しずつ自分の意見が言えるようになります。
リスニング力も向上し、相手とのコミュニケーションをスムーズにこなせるようになるため、多くの留学生が英語力の伸びを実感しやすいです。
6ヶ月目に入ると軽いディスカッションや、プレゼンテーションにも積極的に参加できるようになります。
将来的にビジネスレベルの英語力を習得したい場合は、最低でも6ヶ月の留学期間を確保するようにしましょう。
6ヶ月〜8ヶ月は、長期留学に分類される留学期間です。
6ヶ月以上の留学期間を確保できれば、初心者でもかなりハイレベルな英語力の習得が目指せます。
例えば、リスニング力はネイティブの話す英語にも、しっかり対応できるレベルまで向上します。
留学生によっては、訛りが強い英語の聞き取り・聞き分けができるまで上達も可能です。
また、日常生活はもちろん、自身の専門分野に関連する話題も英語で話し合えるようになります。
言語の壁がほとんどなくなるため、同じ語学学校に在籍する留学生や教員とも、交流を深めやすくなるでしょう。
8ヶ月以上留学期間を確保できれば、初心者でも中上級レベルの英語力が目指せます。
まず日常会話においては、英語で話すことに抵抗を感じなくなる方がほとんどです。
初めて訪れる場所でも、現地で暮らす方に話しかけて情報収集を行いながら目的地にたどり着けます。
また、英語の読み書きのレベルも一定以上まで向上し、英語力に自信がつきます。
より専門的な内容のテキストも扱えるようになるため、語学学校から現地の専門学校や大学への編入も検討できるでしょう。
12ヶ月以上の留学期間を確保できれば、海外の大学への進学や就職が目指せるレベルの英語力を習得できる方が多いです。
英会話については、ネイティブの話すスピードにも問題なく対応できるようになります。
日常生活だけでなく、仕事においても支障なくコミュニケーションが取れるでしょう。
また、現地の大学や専門学校に入学しても、授業に余裕をもってついていけます。
現地の大学や専門学校を卒業できれば、将来も海外で過ごす選択肢を大幅に増やすことが可能です。
ただし滞在期間が長くなる分、必要な留学費用も膨大な金額になる点は注意してください。
オーストラリアの語学学校では、5段階のレベルにクラスが分かれており、定期的に行われるテストでクラスが編成される仕組みになっています。
【オーストラリアの語学学校のクラス分け一覧】
レベル名 | 内容 |
Beginner (初級) |
ごく簡単な単語やフレーズを聞きとれて、基本的な語句で気持ちや意思を伝えられる |
Pre-Intermediate (初中級) |
身近な事柄について、いくつか文章を作って簡単な会話ができる |
Intermediate (中級) |
社会生活での身近な話題について理解し、自分の意思とその理由を簡単に説明できる |
Upper-Intermediate (中上級) |
社会生活での幅広い話題について自然に会話ができ、明確かつ詳細に自分の意見を表現できる |
Advanced (上級) |
広範で複雑な話題を理解して、目的に合った適切な言葉を使い、論理的な主張や議論を組み立てられる |
オーストラリアの語学学校では4週間、または5週間ごとにレベル分けテストが行われます。
そのため、Beginner(初級)から始まった場合、Upper-Intermediate(中上級)まで上がるためには、最低でも8〜10週間(約2ヶ月)は必要です。
しかし現実は、そう簡単には英語が上達しません。
初級レベルの方は5ヶ月から6ヶ月の留学期間があれば中上級までクラスを上げられます。
また、ワーホリビザでオーストラリアへ渡航予定で英語がまったくわからない状態の方は、10週間〜17週間の間語学学校に通った方がスムーズに仕事を探せるでしょう。
【おすすめ留学期間のまとめ】
オーストラリアに長期間滞在するためには、ビザを取得する必要があります。
ビザの種類は①学生ビザ、②ワーホリビザ、③観光ビザの3つの種類に分かれています。
それぞれのビザの滞在できる期間、条件などについて順番にチェックしていきましょう。
語学留学に費やす時間が17週間以上あり、かつ英語力をしっかり確実に伸ばしていきたい方は、学生ビザの取得がおすすめです。
ちなみに、長期でオーストラリアで語学留学をする方の多くは、学生ビザでオーストラリアへ渡航しています。
学生ビザの特徴は、2週間48時間の就労が認められている点です。
そのため、オーストラリアで仕事をしながら、学校に通えます。
ただし、渡航目的はあくまで勉強のため、学校の出席率が80%を下回るとビザが取り消される可能性があります。
【学生ビザの特徴のまとめ】
就学期間が17週未満かつ長期滞在を希望している場合は、ワーホリビザの取得をしましょう。
オーストラリアのワーホリビザは、延長を含めると最長3年間滞在が可能です。
ワーホリビザの申請には年齢制限が設けられており、申請できるのは31歳未満の方に限定されています。
また、ワーホリビザの申請ができるのも、1回のみです。
ワーホリビザでオーストラリアにいる間は、6ヶ月以内であれば、同じ雇用主のもとで無制限に仕事ができます。
滞在期間中の行動はとくに制限されておらず、オーストラリア国内を旅行しても、一時帰国をしても問題ありません。
語学学校にも通えますが、在籍できる期間は17週間未満と決められているため、英語力を伸ばすよりも、オーストラリアの生活を楽しみたい方にオススメのビザです。
【オーストラリアのワーホリビザの特徴のまとめ】
オーストラリアのワーホリビザの申請方法に関する詳しい情報を見る
12週間未満の語学留学を検討している場合は、観光ビザでオーストラリアへ渡航するのがおすすめです。
オーストラリアでは、学校の在籍期間が12週間未満であれば、観光ビザで留学ができます。
学校によっては、児童に英語を教えるための資格(J-Shine)やバリスタなど、12週間以内で取得が目指せる資格のコースが提供されています。
ただし、これらのコースを受講するためには、一定以上の英語力が必要不可欠です。
また、学生ビザとは異なり、観光ビザでは現地での就労は認められていません。
そして、観光ビザで12週間以上滞在してしまった場合、不法滞在となるため、滞在期間には十分注意しましょう。
【観光ビザの特徴のまとめ】
参考:ETAS
オーストラリア留学を希望する多くの方は、どの程度留学費用が必要なのか気になるでしょう。
結論、必要な留学費用は滞在期間によって金額が変動します。
滞在期間別の留学費用の目安は、以下のとおりです。
期間 | 費用 |
1ヶ月 | 60万円〜 |
3ヶ月 | 130万円〜 |
6ヶ月 | 250万円〜 |
1年 | 450万円〜 |
滞在期間が1ヶ月であれば、生活費や学費などを含めて留学費は60万円程度なら問題ありませんが、滞在期間が1年になると留学費用を450万円以上用意しなければなりません。
滞在費用は、どの程度留学予算を確保できるかも含めてよく考えましょう。
オーストラリアの語学留学にかかる費用に関する詳しい情報を見る
オーストラリア留学を成功させるにあたって、自分の目的に適した留学期間の設定が重要です。
しかし、留学希望者の中には自信を持って留学期間を設定できず、渡航前に自分だけで悩んでいる方もいるでしょう。
その場合は、経験豊富な留学エージェントの力を借りるのがおすすめです。
タビケン留学は、世界100以上の教育機関の正式出願窓口となっており、オーストラリア留学を含む多様な留学プランを提案できます。
また、ビザの申請や語学学校の手配などの無料サポートも充実しており、留学の準備もスムーズに進められます。
LINEによる無料相談も受け付けているため、興味を持った方はぜひ一度公式HPから問い合わせてください。
短期間で英語力を向上させたい場合は、2カ国留学も検討してみましょう。
2カ国留学とは1カ国で英語の基礎を学んでから、2カ国の本命の国へ渡航するスタイルの留学です。
1カ国目はフィリピンやフィジー、2カ国目はオーストラリアやカナダなどが選ばれるケースが多いです。
1カ国目の経験を2カ国目で活かせる、複数の国や地域の文化を体験できるなどのメリットがあるため、最近留学希望者の間でも注目を集めています。
オーストラリア留学に強いタビケン留学でも、フィリピンとオーストラリアの2カ国留学のプランを提供しています。
2カ国留学に興味を持った方は、ぜひ公式HPから問い合わせてください。
留学を通じて英語力が向上すれば、留学期間中、そして留学終了後にさまざまなメリットを享受できます。
具体的にどのようなメリットがあるのか、以下で詳しく解説します。
英語力が向上すると、現地での仕事探しをスムーズに進められます。
現地で仕事をするにあたって、英語でコミュニケーションが取れるか否かは、採用の重要なポイントです。
レジュメ(履歴書)を配って運よく面接の機会を得たとしても、英語力の問題で落とされてしまう方も多いです。
英語力が重視されない仕事も一定数ありますが、特別な技能が必要ない分、時給もかなり低く設定されています。
英語が話せるようになれば、仕事の選択肢が増えるのみならず、仕事を通じてさらに自分の英語力を高められるでしょう。
現地の専門学校や大学へ入学できるようになるのも、英語の上達によって得られるメリットの1つです。
オーストラリアの大学や専門学校へ入学するためには、IELTSと呼ばれる英語の試験を受け、一定以上のスコアを取得しなければなりません。
オーストラリアの大学の場合は6.0以上、専門学校の場合は5.5以上のスコアが必要です。
大学や専門学校への進学を考えていない方でも、英語が上達すれば、進学という新しい自分の可能性が生まれます。
進学先で資格を取得できれば、現地での就職はもちろん、日本での就職も有利に進められるため、ぜひ積極的に進学を検討してみましょう。
英語力が向上すれば、自己肯定感や達成感を持てるようになります。
日本人の多くは中高6年間、大学まで含めれば10年間英語を学びますが、それでも英語が話せるようになる方は少数です。
オーストラリア留学を経験し中上級以上の英語を話せるようになれば、自分に自信が持てるようになります。
自己肯定感が高まれば勉強や仕事にも前向きに取り組めるようになるため、さらに自信を深める好循環につながるでしょう。
また、異国の地で勉強をはじめ、さまざまな困難に直面し自力で乗り越えた時の達成感は、変えがたい大きな経験となります。
英語が上達すると、さまざまな国と地域の友達に出会える機会が増えます。
オーストラリアには世界各国から留学生やワーホリ労働者が集まっており、素敵な出会いがたくさんあります。
英語が上手く話せないとオーストラリアへ来たにもかかわらず、国際交流ができません。
その結果、英語を話せなくても意思の疎通ができる日本人同士で集まり、さらに英語を話す機会を失ってしまう悪循環に陥ります。
英語を話せるようになれば、ただFacebookやインスタグラムのアカウントを交換するだけでなく、オーストラリアで一緒に素敵な時間を過ごしたり、面白い経験をしたりできます。
英語は毎日の積み重ねによって上達するため、一定以上の勉強時間が必要です。
留学期間を決定する際は現在の自分の語学力を把握し、目標とする英語力に到達するまでにどの程度時間が必要なのかまで考えましょう。
留学期間をはじめ、留学に関する不安や悩みがある場合は、留学エージェントの力を借りるのもおすすめです。
留学エージェントのタビケン留学では、多種多様なオーストラリア留学のプランを提供しています。
サポート内容も充実しており、ビザの申請から語学学校への申し込みや航空券の手配まで代行可能です。
興味を持った方は、ぜひ公式HPから問い合わせてください。
タビケン留学は安心と信頼の「手数料無料」エージェントです。
ご留学に関するご相談は24時間受付中。費用や渡航前の準備・リアルな現地情報や治安から学校選びに関するご相談まで何でも政府公認の留学コンサルタントを中心としたプロのスタッフが丁寧にお答え致します。まずはご連絡頂ければ、あなたに合ったプランや費用をご提案致します。お気軽にご相談くださいませ。